今日は朝から雨が降っています。
一雨ごとに野辺の緑が色濃くなり、花も梅から桜へ変わり、
「花開万国春」の到来ですが、
楽しみしていた茶事や稽古が次々と中止や延期になりました。
4月2日に我が家で花の夕去りの茶事を予定していました。
御茶一服差し上げ、春宵一時を花を愛で語り合いながら
過ごしたいと思っていました。
・・・が、先週のうちに次のようなメールをお客様へ差し上げました。
誠に残念でございますが、
4月2日の花の夕去りの茶事を中止させて頂きたく、お願い申し上げます。
ご案内の手紙も書き、投函するだけになっておりますが
電気、交通、食料品や日常品の入手など、当分、不測の事態が続くことと思います。
花の夕去りをとても楽しみにしておりましたので正直迷いましたが、
あまりにも懸念材料が多いので決断いたしました。
電力が安定供給され、安定した日常生活が取り戻せるようになったら
茶事を再開し、真っ先にお招きしたく存じますので、
何卒ご了解くださいませ。
この困難な時期を、力を合わせ、未来をみつめ、お茶の力を信じて、
乗り切りたいものです。
どうぞ、皆様もくれぐれもお体に気を付けてお過ごしください。
花ちれる水のまにまにとめくれば
山には春もなくなりにけり
清原深養父 (古今集)
桜が咲くのはこれから・・・だというのに
「山には春もなくなりにけり」の心境ですが、
被災地や避難先で不自由な生活をされている方のことを考えて
元気を出さねば! ですね。
昨日も姫路に住む茶友からお見舞いの電話を頂き、
お茶事が出来ることが、普通の生活をおくることが
何とシアワセだったことか・・・と話し合っていました。
一日も早く、笑顔で会える日が来ますように。