暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

箱根仙石原  ススキと埋蔵金

2010年10月14日 | ハイキング・ぶらり散歩
ススキ(薄)は秋の七草の一つで、別名を尾花、茅(かや)とも言います。
10月11日にススキで有名な箱根・仙石原を訪ねました。

夏の暑さが異常だったせいで、ススキの穂が出るのが
例年より1週間から10日遅いそうです。
同窓会の頃に、銀の穂波が一番美しいといいなぁ~。

仙石原高原でススキの散歩道を往復2キロくらい歩きました。
緩やかな登りの一直線の道で、そこ以外は入れないように保護されています。
ススキを愛でる人たちの列が延々と続いていました。

               

ススキの穂はヒトでいうと十三歳くらいでしょうか。
一斉に穂を出した様子なので、1週間後が見ごろです。
十一月上旬には早や枯れ尾花になっているのでしょうか?

ススキの散歩道の途中で
「ここは黒澤明監督が姿三四郎の決闘シーンを撮影したところだ!
 間違いない・・!」
と、主人が興奮気味に言い出しました。

「柔道の決闘中、敵に締め上げられて遠のく意識の中で
 蓮の花が開くのを夢見て、突如意識が戻り、
 一気に敵を投げ飛ばした」・・・シーンだそうです。

映画「姿三四郎」を見ていませんが、確かにロケに使いたくなる景色です。

風が少し出てきて、ススキが揺れ始めました。
もっともっと風が吹いて、薄ケ原が一斉に唸り出すような
風の強い日にまた来てみたい・・・そんなことを話し合いました。

               

仙石原近くの福風(ふくふう)という、好い風の名前の店で
昼食を食べました。
なんと、そこのメニューに埋蔵金のことが書かれていたのです。
仙石原に埋蔵金が隠されているという話は初めてなので、
お宝に興味をそそられ、調べてみました。

  徳川家康配下の大久保長安は、佐渡、岩見、伊豆で
  金山や銀山奉行を勤めました。
  この間に莫大な財宝を着服したとして、
  死後の慶長十八年に死骸が磔となり、
  一族もことごとく切腹させられました。

  長安磔刑の後に、家康は残った者たちを尋問し、
  着服金の一部にあたる七十万両が家宅で発見されましたが、
  残りの大部分は仙石原の箱根山中に埋まっている
  ・・・と言い伝えられています。

 その場所は
 「箱根仙石原から南に数町行った富士山のよく見える場所、
  黒い花の咲くつつじの木の根元」・・だとか。

ススキよりもロマンを感じますよねぇ~。
「ち、血が騒ぐっ・・」