マリアテレジアの独り言

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名古屋熱田名物「 ひつまぶし」を求めて・・・青春18切符冬の旅

2008-01-07 22:11:30 | 父の日。母の日。結婚記念日。
「青春18切符2008年の旅」の始まりです!
恒例のの季節毎の青春18切符の旅ですが、冬の18切符の旅は、陽が落ちるのが早い、寒い・・・で、名所見物よりも、美味しいものを求めての旅になります。

今日は、大好きなNHKの新大河ドラマ『篤姫』の「テーマ」を訪ねる。叉、
名古屋熱田の名物 『ひつまぶし』 を食べる。   
の、二つを満足させる旅にしましょうと、18切符の旅の相棒と意見の一致です!

今年の大河ドラマは、私の大好きな徳川家の、13代目将軍家定の正室となる「篤姫」の話です。
徳川家初代将軍の、徳川家康の生地の「岡崎城」を訪ねるのは、「篤姫」としてのルーツを訪ねることにもなるでしょうと、考えました。

7:03 明石駅で、18切符に、相棒と私分の2個のスタンプを押してもらい、駿河行きの新快速に乗り、旅の始まりです。  
9:12 米原着  昨夜の天気予報が当たらず、小雨の降る寒い一日となりそうです。 米原駅で、ふるえる私達に、37分待ちは幸いです。 ホームの立ち食い蕎麦を半分ずつに二つの丼にしてもらい、相棒と二人でゆっくり頂きました。(恐ろしいほどの、おばさん丸出し!!) 体が暖まり、ほっとします。
11:07 米原の後にして、金山で乗り換え、熱田駅に着きました。

JR熱田駅前にたたずむ熱田神宮を回り込んだ先に、ひつまぶしの名店の「蓬莱軒」本店があるのです。
熱田名物の、「ひつまぶし」 を求めて、タクシーに、飛び乗りました。 840円です。
12時前の蓬莱軒は、順番待ちの人達であふれています。 名前を登録すると30分待ちとのことです。  30分待ちの人気に、「ひつまぶし」への期待が膨らみます。

友人が、「美味しい鰻飯で、お茶漬けにしても食べるのよ」と、訳分からない説明をしてくれた、「ひつまぶし」。 
「どっちの料理ショー」で、「ネギトロ丼 VS ひつまぶし」で勝利を得た、「ひつまぶし」。 
それがどんなものなのか、私は全然分かっていないのです。
「美味しいのよ!」と聞くと、期待に胸膨らませ、何処までも、「それ」を求めて旅する私です。

「ひつまぶし」は、鰻丼のおひつと薬味と出汁と空の茶碗が、お膳にのって出てきました。
おひつの中に入れたご飯の上に、1㎝幅の短冊に切った鰻の蒲焼が載っています。
おひつの鰻丼を、おしゃもじで四等分します。その一つを、空のお茶碗によそいます。
一杯目の四分の一の鰻丼を、そのまま頂きます。香ばしく焼いた鰻の味はしっかりしていて、美味です。
次に、二杯目の四分の一を、薬味(ネギ、海苔、わさび)を載せて、頂きます。
三杯目の鰻ご飯は、薬味を載せて、出汁で、お茶漬けです。
最後は、三種類の食べ方で、一番気に入った頂き方で、食べるのです。 
私は、迷わず、シンプルに、鰻重で頂きました。 香ばしい焼いた鰻と美味しいたれのマッチングは、とても美味しかったです。 
 大満足! ご馳走様でした。   「ひつまぶし」とは、鰻の食べ方の名前でした。

「ひつまぶし」で、心もお腹も充たされて、熱田神宮に、小雨の降る中をお詣りしました。
熱田神宮は、雨の中に、神聖な姿でたたずんでいました。
2千年にわたる篤い信仰の歴史を物語る神宮は、伊勢神宮と並ぶ神宮で、神聖な姿です。
樹齢千年を越える楠が立つ、6万坪の境内は、都会の中心にありながら静寂で、心洗われました。

熱田神宮の次は、いよいよ家康の、『岡崎城』を訪ねます。
JR熱田駅から、愛知環状鉄道に乗って220円を払い、東岡崎駅で降りれば、そこは、岡崎城でした。
東岡崎は、城下町のしっとりとした落ち着きにあふれています。

岡崎城内で、徳川家康は、1542年(天文11年)12月26日に誕生しました。 465年前ですね。
家康は、6歳で織田信秀(信長の父)の、8歳で今川義元の人質となり、少年期を他国で過ごします。
1560(永禄3年)の桶狭間の合戦で、今川義元が戦死したことを契機に、19歳の家康は自立します。
以来、家康は、岡崎城を拠点に、天下統一という偉業への基礎を固めて行きます。
江戸時代になると、岡崎城は、「神君出生の城」として神聖視され、諸大名は岡崎城主となることを誇りとしたそうです。
家康生誕の地の岡崎城のしっとりとたたずむ姿は、家康の品格と重なり、美しい城でした。

家康は、処世術に長けている等と云う人もいますが、6歳から19歳まで人質としての青年期を過ごした家康は、「泣くまで待とうホトトギス」の生き方を覚えざるをえなかったのではないかと、私は思います。
家康の、『待つ』生き方が、私は大好きです。

一日雨に降られたましたが、私の期待を上回る楽しい旅が出来ました。
朝7:03明石駅出発・・・夜9:30明石駅帰着・・・14時間半の旅でした。