マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

「日米野球」=スポーツは憎しみを愛に変える!!

2008-01-10 20:46:49 | 父の日。母の日。結婚記念日。
昨年のハワイ旅行記の12月21日に書いたように
1947年12月7日に、沢山の日米の若者の命が、パールハーバーで失われました。

幸いに生き残った若者は、目の前で友人が犠牲となり死んで行くのを見ました。
日米の生き残った若者は、互いに相手を許せないままに、60年という年を重ねました。
80歳という年齢になった今、アメリカの一人の青年()は、「互いに憎しみあったままで、人生を終わることは出来ない」と考えました。
その青年は、戦争に向かう前から、アメリカンリーグの野球選手でした。 80歳になった今も、シカゴで、草野球の選手として活躍しています。
青年(?)は、パールハーバーの激戦で生き残った日米の青年を捜し、呼びかけ、野球試合をやろうと考えました。
両国の青年達は、呼びかけに答え、試合に備え事前の練習も重ねました。
そして、激戦地のハワイ・ワイキキでの「日米野球大会」が、実現しました。

試合前の初対面の席で、憎しみあっていた(?)両国の青年達は、最初はぎこちなかったのですが、段々とうち解けていく様子が、テレビでもよく分かりました。
その中で、一人の日本青年は、部屋の角に座ったまま、決して笑うことなく、まして話しは決してしませんでした。

そして「日米野球」の当日となりました。
「日米野球大会」は、奇蹟を起こしました。
決して笑わない日本の青年は、ピンチヒッターで出場。ヒットを放ち、走り、日本チームに貢献しました。
結果は、日本チームの完敗で終わりました。
しかし、試合が終わったときに、決して笑わない青年が、涙しながら米国青年と抱き合ったのです。 
そして、その日本青年は言いました。 『20年前に試合があれば良かった!』  と。

「日米野球大会」をテレビで見た、私は感動しました。
人は、スポーツを通して、「憎しみを愛に変えることが出来る」 のです
人は、人を許すとき、「20年前に許していれば良かった」 と思うのです
正に、80歳の青年達の「日米野球大会」は、草の根運動です。
今起こっている戦争の終結も、過去の戦争の傷跡の癒しも、一市民の愛ある小さな小さな行動から始まるのかもしれません
皆さん!平和のために、小さな力を出し合いましょう!!