小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

亀40匹放流

2006-05-31 19:13:59 | Weblog
今日は母島小学校の高学年の生徒十数名がやって来て、宮之浜から昨年産まれの亀40匹の放流があった。

産卵の為母亀がどんどん上陸しあちこちの浜で産卵が盛んである。海洋センターの生簀の亀も昨日上陸産卵していた。卵は孵化場に埋めなおされている。順調に育てば約2ヵ月後には亀の誕生である。そして海洋センターでは又生まれた亀を水槽で飼育していく、そのためにも順調に育った昨年生まれの亀はどんどん放流されていく事になる。

今日は母島小学校の生徒さんの手を借り40匹の放流となった。この島に来てから何度もシュノーケリングしている宮之浜からの放流だ。

浜に着くと生徒さんと引率の先生は既に浜で待っており「宜しく御願いしまーす」と挨拶。所長のマナミさんから簡単なレクチャーの後いよいよ放流である。

生徒達はそれぞれお気に入りの亀を決め、一人一人写真撮影の後一列に並び一斉に亀を放す。亀たちは海に向かって自分のスピードで必死に歩く。
子供達は無邪気だ、
「俺の亀止まっちゃてるぞ」
「あたしの亀、見て、ほら顔出してる」
「先生、僕の亀写真とってよ」
「俺の亀、横に泳いでるぞ、真直ぐ行けよ」
大騒ぎの内に40匹の放流は無事終了した。

僕はチョット複雑な心境だった、今日の亀の内無事大人になれる亀は幸運に恵まれてせいぜい1匹だ、彼ら彼女らの前途は本当に多難なのだ。1匹でも多くの亀に成長して欲しい、そう願わずにはいられなかった。

1匹の亀が浜の方に戻ってきて、ヒョコッと顔を上げあの優しい目でこちらを見て、そして元気に泳いでいった。
僕に挨拶に来たのだ、絶対に!
勝手にそう思い込み、チョット熱くなった。

写真は生徒さんと、必死に歩く亀達。

賞味期限

2006-05-30 20:19:37 | Weblog
今日も小笠原は晴れ、そして南よりの風が朝から結構吹いている、ギラギラの強い日差しを少しは和らげてくれる心地よい風だ。

亀の水槽の掃除をしながら白波の海を見るとウインドサーフィンが1艇カットンでいる、あのセイルはタカフジさんだ、ジャイブを綺麗に決めていた。チョッピリ羨ましいなと思いながら、こちらは気持ちいい汗?をかきながらブラシがけである。

そして昼食。
ところでここ小笠原では賞味期限なるものはあまり意味を持たない。お店でも平気で期限切れの品物を売っている、勿論多少ダンピングしている物もあるが、買う買わないはこちらの判断である。
特にここ海洋センターで昼食を食べるようになってから僕の中で賞味期限の認識は大きく変った。
「コウさん、今日のこのウインナー賞味期限内ですよ、凄いでしょー」
「このソーセージ、箱の下から出てきたんだけど、大丈夫だよね、全部使っちゃおー」
「ねー、この蓮根糸引いてるんだけど、蓮根て糸引くんだっけ?大丈夫かな」
「この大根かなり来てるけど、止めたほうが良さそうだね、何か臭ってるもん」
普通の会話である。

食材は賞味期限ではなく、自分達で食べられるか否か判断する。多少?でも余裕で食べる、具合が悪いという話しは聞かない、実際僕も全然OKである、それが現実だ。

名前一応伏せるが、あるボラの子が言っていた、
「内地のコンビニとかでバイトしてて、その日期限切れの弁当とか下げるじゃないですか、ありえない、余裕で貰って帰って食べてましたよ」

内地の皆さん、生活が豊かになって贅沢しすぎていませんか、何も賞味期限切れの物を食べろとは言いませんが・・・・

我家でも小笠原に来てから、物を大事にするようになった、ここでは簡単に物が手に入らない。

話は変って、写真は昨夜も生簀から産卵場に上がって来た亀の足跡、残念ながら産卵せずにまた生簀へ戻ったようである。母亀はナイーブなのだ!

産卵

2006-05-29 19:32:52 | Weblog
月曜日、1週間の始まりだ、今日も天気予報は曇りのち雨だったが、ほとんど一日中小笠原の太陽が顔を出しまたしても当らぬ天気予報は良い方に外れてくれた。

ブログを書きながらふと思い出したのだが、ここ2週間連続して週明けの月曜は亀の死亡と言う暗い話題だったが、今日は嬉しいニュースが待っていた。

朝一スタッフのアブさんが
「コウさん土曜日の夜産卵がありましたよ!」
土曜日の夜か、近くの飲み屋で久々に飲んだくれてたなー、関係ないけどネ。

現在海洋センターの生簀には9頭の亀が入っているが、そのうちの1頭が産卵場の砂浜に上がり104個の卵を産卵した。その卵は翌日の日曜日センターのスタッフにより掘り出されセンター内の孵化場の砂地に埋めなおされ、ここで孵化を待つことになる。通常母亀は3回に分けて産卵するそうで水温も徐々に上がりこれからセンター内でも産卵が増えてくるだろう、楽しみだ。

そして小笠原の多くの海岸でも毎夜のように産卵の為亀が上がってくる。実際昨日ウインドサーフィンを楽しんだ前浜にも産卵の為に上がってきた亀の足跡が二つほど有った。唯母亀は非常に神経質でちょっとした事で産卵を止め海に帰ってしまうそうである。安心して産卵できるよう、そっと見守ってあげたいものである。

海洋センターもいよいよ亀シーズン突入で忙しくなりそうだ。

写真は孵化場内に埋められた卵の日時や数を記載し場所を示す表示板。

今日もウインド

2006-05-28 19:45:23 | Weblog
天気予報は曇りのち雨、午後の降水確率は50%昨日と同じだが、今朝の空は今にも雨が落ちてきそうにどんよりと曇っている。

ところでやっと走れるようになった妻だが、先日仕事先でつまづいて大転倒、左足先がはれこのところジョギングは自重している。
「どうせ走れないから、ウインド行ってくれば」
本日もお言葉に甘え前浜へ。

風は右からのサイド、ややクロスオン気味、結構吹いている、充分走りそうだ。手早くセッティングし出廷。タダ今日は曇り空のせいか海には誰もおらず、昨日のアクシデントの事もあり、太陽が隠れてしまっている暗さも手伝って何となく不安を感じた。やはり歳かな?

ガスティーでは有るが結構吹いており、サイドからの風の為気持ち良く走ってふと気付くと前浜は小さくなっている、対岸は目の前である。天候も嘘の様に回復し「あまり調子に乗るなよ」と自問自答しながら午前中は充分に楽しめた、後は腕が問題だが、まあこちらはボチボチである。

小笠原の太陽が顔を出したせいか、お昼前からはタカフジさんを初め5艇ほど集まり賑やかになったが、風の方がどんどん落ちてしまいコンディションはもう一つになってしまった。

妻が持参してくれたピザ&ホットケーキでのんびりランチし午後は風待ちしながらマッタリ。結局風は上がらず、前浜はオガマル出航後の休日を楽しむ島民の人達の海水浴で賑わっていた。

今週末も当らぬ天気予報がうまい具合に良いほうに外れてくれ、おかげさまでウインド三昧、久し振りの為体の節々が痛い、明日からのボランティアが辛そうだ。

写真はランチ後の風待ち、どうでも良いけど猫背だネ!

ほろにがデビュー

2006-05-27 17:03:06 | Weblog
朝洗濯物の揺れる音で目が覚めた、風は吹いているようだ、カーテン越しに日の光も入っている、またしても良い方に天気予報は外れてくれたラッキー。唯下り坂である事に間違いは無さそうだ、朝一見たネットの予報も午後は50パーセント。

「今日は早めに行った方が良さそうね!」
妻の言葉に甘え8時前には前浜に到着、タカフジさんは既に海をチェックしていた。
「今日は良いですねー、左手の山の影響で手前は風が安定しませんが、オモイッキリ上って沖にでれば安定してますよ。」
南の風ほぼオンショア、白波が立っている、セールは6.2㎡1枚しかないので迷う必要もなくセッティング、オーバーセールかなって気もするが。まあオンショアなので、何かあっても岸に流れ着くし。実はその何かがあったのだが。

とりあえず沖を目指し出廷、先に出たタカフジさんは既にかなり沖でカットンデいる。我がマリブもオールラウンドファンボードとはいダガーも付いているしそこそこ上る、タック4回くらいでけっこう上ったのでそろそろフリーでカットブぞと思った瞬間ガツと言う音と共に急にセイルの力が抜ける感じで風上に沈。アウトのラインがブラブラでセイルがテンションを失ってしまっている。白波とうねりの中、何がどうなったのか分からなかったが、これでは走れない。幸いオンショアの風とうねりに身を任せボードの上に寂しく座って前浜に流れ着いた。

そのころタカフジさんにもアクシデント、スケグ(ボードの裏に付いているフィン)を失いこちらもやっとの思いで浜に戻って来た。二人で顔を見合わせ苦笑い。
笑い話ですんでよかったが、本当に海は怖い、きっと小笠原の海から釘を刺されたのだろう、歳も歳だし無理せず楽しむ事と肝に銘ずる。

トラブルを直し昼食を挟み二時くらいまでウインドを楽しんだが、なかなか思うに任せず久々と言う事もあって腕はパンパン、空模様も怪しくなってきたので、早めのお開きにした。まあ、今日はこんな所かな、焦る事はないしボチボチやります。

写真は妻に撮ってもらった、一応プレーニング。