小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

O松校長 咲きましたヨ!

2011-07-31 06:21:23 | Weblog


写真は、何の変哲も無いハイビスカスの花。小学校、校長室の窓の正面、フェンス沿いに立つ木に咲いた物。

実はこのハイビス、先代校長が「橋本さん、この木に何とか花を咲かせたいんだけど。少し枝を間引いたりしてみてくれない」と言う事で、何度か伸びすぎた枝を選定したり、適度に間引いたりして手を加えてみた。しかし2年前先代校長が次の学校へ赴任して行くまで、残念ながら花をつける事は無かった。

その後もたまに選定したりしてはいたが、一向に花が咲く様子は無かった。所が10日程前、帰宅時にふと目をやると小さな赤い花が一輪枝の先っぽに咲いていた。しかしその花は、その夜の強風で散ってしまったのだろう、翌朝出勤した時には既に無かった。せっかく咲いた一輪、写真撮っておけばよかった・・・後悔先に立たずだ。

所が先週末、新たに赤い花が今度は三輪、実を結んでいた。僕が小学校の用務の仕事に就いて5年、初めて校長室前のハイビスに花が咲くようになった。

O松校長先生、あのハイビス、今年立派に花をつけましたよ!御報告です。

さて昨日の土曜日、知り合い宅に小学校の頃から小笠原が気に入って毎夏遊びに来るN君を連れて久し振りにハートロックまでお散歩。

今年高校1年になるN君、小笠原に関しては我々より先輩になるのだが、ハートロックへ行くのは初めてとの事。8時半に待ち合わせ、我家の山歩きの定番、奥村から扇浦を抜け北袋沢から山道に入りハートロック、帰路はガジュマルワンダーランドにより、躑躅山方面へと向かい、辰巳道路から夜明道路を山周りで奥村へと言う、フルコースだ。

雨男を自負するN君、面目躍如と言った所か、彼の来島以来適度のお湿りがあり、一時は38㌫まで落ち込んだダムの貯水率、昨日の時点で60㌫オーバー、まだまだ余談は許さないがホット一息と言った所だ。

昨日も扇浦を過ぎる辺りから雨が降り出し、流石N君と言う事で皆納得。こんな時期だから多少の雨は歓迎だよね、と言う事で雨の中楽しく?歩を進めた。

そんな雨も、ハーロックの赤土の上にたつ頃にはすっかり上がり、薄日も射す絶好のコンディション。そんなお散歩の様子を御紹介。



これは御愛嬌、農業センター近くで見つけオカヤドカリ。ボトルキャップに宿借り?している。




















そしてこちらは夜明道路、バードサンクチャリー入り口に完成したゲート。これでアカガシラも安心して暮らせるかな?


完敗

2011-07-26 07:51:04 | Weblog


貞頼杯小笠原発見レース、今年は‘人間力発見海洋レース’と言うポスターで、島内に広く参加者募集されていたレースが、一昨日の日曜日無事開催された。

多大なる影響を及ぼしてくれた台風6号(マーゴン)の影響や記録的な渇水なども重なり、数日前までは「レースできるの」なんて会話もささやかれていたが、流石扇浦の神様、貞頼様の御加護か、レース当日は前日の状況からは想像もつかぬほどの絶好のコンディションに恵まれた。

4年前から新設されたアウトリガーレースが、広く島民の間で認知されてきた事もあるのだろうか、参加者も年々増え、大会は大いに盛り上がった。大会のメインと位置づけられてきた観のあるアウトリガーレースには、なんと46チームのエントリー。そして今年は、僕の記憶に間違いが無ければ、初めて小学生のチームも参加していた。

職場の同僚、家族、友人、学友・・・老若男女、エンジョイ派、一番を目指すチーム、そして応援する家族や友人、それぞれの思いを胸に集まった人達の熱気で、扇浦の海岸は本当に一日中暑(熱)かった。

こんな素晴らしい大会を企画運営して頂いたスタッフ一同の皆様に、この場をお借りして心からお礼申し上げたいと思います。

素敵な大会を、本当に有難うございました。そして来年も是非宜しく!

さて我々‘まだまだ青年隊2011’(キャプテン、イチの命名)のレース結果は、本日の御代の如く完敗。

いくら名人イチの操船があっても、4人揃っての練習1回(実質沖のブイを一回りしただけの、3分弱)で結果が残せるほど、レースは甘くない。予選のタイムレース、全く息が合わずパドリングはバラバラ、レース中イチの「合わせて!合わせて!」の声が飛んだが、それでもバタバタ状態。「今年も予選落ちか?」昨年の苦い経験が、必至にパドルしながら頭を過ぎった。

しかし以外にもタイムは2分6秒、トップから3秒遅れ、6位で決勝トーナメントに進んだ。

「あれだけバタバタで、このタイム。合わせれば、まだまだ伸びるよ」レース後の我がクルーの偽らざる心境だった。

そして臨んだ決勝トーナメント1回戦、相手は‘ヤング要会’予選3位のチームだ。予選のタイム差はほとんどの無く、上手くかみ合えば勝負になると臨んだが、結果は完敗だった。相手チームのタイムはなんと1分56秒。大会全レースを通してダントツNO1のタイム。きっと全てが上手くかみ合ったのだろう。このレースで全てを出し尽くしてしまったのか、なんとヤング要会は次の準決勝で敗れ去ってしまった。

今年の貞頼杯、我が‘まだまだ青年隊2011’は5位と言う結果でレースを終えた。もう少し漕ぎたかったと言うのが正直な所だが、僕としては今年は納得と言う感じだ。

「しばらくは皆この島に居るだろうし、同じメンバーで出て見るのもいいかも」イチの一言で、チョッと気が早いが来年もこのメンバーでと、とりあえず決定。

「もう少し、練習しなきゃ!」一同納得。

イチ、バリトン、ウチダさん、来年も宜しく。

























5位の商品。バリトンゴメ!顔が半分、ついついマイヤーズに目が行っちゃった。






最後にプレゼント

2011-07-23 06:49:02 | Weblog
小笠原の周りを約一週間かけグル~っと時計回りに3分の2周した台風6号(マーゴン)、西日本を中心とした各地にかなりの爪あとを残し、やっと東の海上に去ろうとしている。

毎年のように台風の接近や直撃で被災しているここ父島だが、このマーゴンによる直接の被害はほとんど無かった。しかし、間接的な影響は計り知れないほど大きかったのではないかと思う。

前回のブログでも触れたが、先週14日(木)入港したオガマルは、台風から逃げるように父島僅か1泊、翌15日には慌しく東京へ向け出港して行った。その後台風は沖縄の東を北上し四国へ上陸、紀伊半島南をかすめながら太平洋を南下、正に迷走状態。しかもその速度が遅く、各地に多大な被害を及ぼした。

そして今週初めチェックした小笠原海運のホームぺージ、19日(水)東京出港予定のオガマルの運行予定の変更を知らせる書き込み。

台風の影響により、19日(水)の出港予定は22日(金)に変更。この便の父島到着は23日(土)11時30分、そして父島出港は同日午後2時、所謂着発運行。そしてオガマルパック(運賃プラス宿泊費のプランでかなりリーズナブル)は全てキャンセル、その払い戻し手続きetc・・・・

僕がこの島に来てから、台風の影響で出港日時の変更あるいは欠航と言う事は幾度かあったけれど、一つの台風でオガマルの運行スケジュールが二便も変更されたの初めてだと思う。小笠原海運、そして宿泊施設やガイド業など島への経済的な影響は決して少なくないはずだ。海運としても二便のスケジュール変更は、正に苦渋の決断だったと思うが、安全第一、自然には敵わない。

所で相変わらず水不足が深刻なここ父島。今回のマーゴンにも雨を期待していたのだが、風ばかり吹きまくり雨はサッパリ。所が思わぬ迷走で南下してくれた影響か、一昨日の夜半から昨日の未明にかけてかなりまとまった降雨。毎朝流れる防災小笠原の渇水対策放送で告げられる、38㌫まで落ち込んでいたダムの貯水率は、45㌫へと上昇。

島民全員、とりあえずほっと一息と言った所だろうか。迷走台風マーゴン、最後に嬉しいプレゼント。



時化模様の海






東は、いくらか穏やか



そして二見湾内



こちらはコペペ、波待つサーファー



水瓶の一つ連珠ダム














1泊便&3連休

2011-07-16 07:13:29 | Weblog
一昨日の木曜日、600名近い乗船客と供に定刻10分遅れの11時40分に入港したオガマル。その入港とほぼ同時に、乗船客の皆様にとってはあまりにも厳しい防災小笠原の放送が流れていた。

台風6号の影響により、出港日時を翌日15日(金)の14時に変更、と言うもの。勿論オガマル船内で、既にこの情報は知らされていたとは思うのだが。気のせいか、400名を越える乗船客の場合2本用意されるタラップから降りてくる皆さんの表情は、やや翳っているように見えてならなかった。

往復50時間以上かけての船旅、挙句の果てに、恐らく大多数の観光客の皆さんが一航海での旅行予定だと思うのだが、その小笠原滞在は約26時間。しかも帰りの船旅は時化の中、お気の毒としか言いようが無い。

しかし、これがある意味台風の発生する時期の小笠原旅行のスタンダードとも言える。勿論台風の進路や大きさ、強さ、色々な要素が関係してくるが、片道1000キロの洋上を航海するオガマルしか実質的に来島手段の無いこの島、台風の影響による運行予定の変更は避けられない現実だ。

この時期、小笠原への旅行を計画した段階でその辺の事情は想定内、最悪の事態も覚悟していなければならない、そう言った確率が通常の旅行に比してかなり高い、リスキーだと言う事だ。

そして昨日出港のオガマルには、多くの島民も乗船した。週明けの終業式を待たず日曜日出港のオガマルで内地に帰省予定の家族が、恐らく慌しく用意を済ませた事だろう、船上の人となった。

週明けの学校は、ガラ~ンとしているかも、これも小笠原のスタンダード。

所でオガマルが1泊2日で昨日出港したおかげで、今日の土曜日から海の日で休日の月曜まで、思いも因らぬ3連休。土日のどちらかにオガマルの入出港日が当たる日程が多く、3連休は何時以来か、記憶に無いほど僕にとっては珍しい。

残念ながら台風の影響で海は時化、週間天気予報でもこの先1週間は雨模様。相変わらず水不足が深刻なこの島にとっては、予報通り降ってくれればありがたい事はありがたいのだが。

回遊魚系の僕にとってせっかくの3連休、有意義に過ごしたいのだが。とりあえず今日はチョッピリ風が強すぎる気もするけど、ウインドサーフィンかな。



写真は昨日の出港風景。














人力発見海洋レース

2011-07-14 07:38:51 | Weblog





今年もまたアウトリガーレースの時期がやって来た。

一昨年はカメセンターの連中に誘われ参加。自分達もビックリ!予選3位の好タイムで決勝トーナメントに勝ち進んだが、準々決勝で痛恨のコースミス、涙を呑んだ。

そして昨年、ディフェンディングチャンピオンクルーの一人‘イチ’に誘われ、女性2名を加えた軽量クルーで優勝を目指したが、何故かカヌーはスピードに乗らず、練習時に遠く及ばぬタイムでまさかの予選落ち。

僕にとってこのレースは、苦い思い出が多い。

元々自分から率先してチームを組み参加しようと言う性格ではないし、今年はBEERでもやりながらノンビリ観戦なんて決め込んでいたのだが・・・・

今週初め、昼休み久し振りに前浜でバリトンに会いしばし談笑。その中で「イチがチーム組んでレースでないって言ってるけど、どう?メンバーは、イチ、ウチダさん、コウさん、俺(バリトン)」「俺で良ければ、OKだけど」と言う事で、急遽参戦が決定。

早速リーダー(別にそう決めたわけではないのだが、実績、性格からしても異議を唱えるクルーはいないだろう)のイチからTELがあり、昨日の早朝、扇浦の練習会に参加した。

約束の時間5時半より10分は早く到着したのだが、いやービックリ。レストハウスの前は多くの車、ゲンチャリ、自転車でいっぱい。そして早朝の静かな海面には、見慣れた赤白2艇のアウトリガーが、沖に打たれたブイとの間をスムーズにあるいは蛇行しながら行き来している。

早速我々も順番を待つ列に並び、一漕ぎ。クルー4名ともレース経験があり、イチの今日はとにかく合わせる感じでノンビリやろうと言う事で、ゆっくりとブイを回った。勿論僕は今シーズン初漕ぎ、そしてなんとイチもアウトリガーは今年初らしい。しかも今までは当たり前のように4番手(ステアー、舵取り役)をやっていた彼が「俺、1番やってみたい」と言う事でイチが1番手、ウチダさんが2番、僕が3番、そしてバリトンが4番。実際のレースでどうなるかは分からないが、とりあえずそんな感じで初漕ぎを終えた。

そして「明日は、いいんじゃない、お休みで」とキャプテン。どうやら今年のイチはあまりガツガツせずノンビリムード、それもまた良しだネ。



写真は、昨日早朝扇浦の練習会。高校生から僕のようなオジサンまで、早起きさん達(この時だけの俄か早起きかな)が練習に励んでいた。










我がチーム。白いタンクトップのバリトン、レオを抱いてるイチ、長身細身のウチダさん。