小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

流石台風

2011-08-31 16:22:25 | Weblog
昨日の夜は、台風の接近に備え我家なりの養生をし、けっこうな覚悟で就寝。所が夜中の様子はなんだか静か。あの台風接近に伴う轟音と、窓を叩く雨音が全くと言っていいほど気にならなかった。

そのうち妻の携帯が起床時間を知らせる、コール。

「この様子じゃ走れるんじゃない」と、妻の一声。

本来オガマルの出港日で小学校の用務の仕事はOFFだった僕、休日の恒例、妻との扇浦までの早朝ジョグに出かけた。湾岸通りは、そこ此処に葉っぱは散乱しているものの、大木が倒れ、道を塞いでいる様な所は見当たらず、ジョグするには全くと言っていいほど台風の影響は感じられなかった。一瞬襲ってくるスコールが、辛うじて気になるくらいだ。

帰宅してネットの台風情報を確認すると、タラス君何を思ったか小笠原の横で真西に進路を変え、結果的に父島は暴風域には入らずにすんだ模様、ヤレヤレである。

そんなタラス君、父島に最高の置き土産を残してくれた。昨日夕方4時頃、このところ毎日この時間帯に流れる防災無線。ダムの総貯水率を知らせる、渇水対策本部の放送である。

恐らく多くの村民が、台風による降雨の影響を期待して、大袈裟に言えば固唾を呑んで、聞き入っていたと思うのだが、なんと総貯水率は98㌫。6月後半から続いていた渇水は、一気に解消。

流石、台風!サンキュー、タラス!

と喜んでばかりもいられないのが、その後の進路。当初の予想より、足が遅く、どうやら2日から3日にかけて、関西から東海地方に上陸しそうで、3日のオガマル竹芝出港は微妙な状況だ。

たった今あった防災小笠原の放送では、オガマルの出港日時は9月2日の10時に決定するとの事。小笠原海運も苦渋の選択を迫られているのだろう。

娘と愛犬キラリを含め、乗船予定の皆さん、自然が相手、あとは祈るしかないでしょう。



写真は、昼過ぎからまたまたお散歩。相変わらずの前浜とウェザーの様子。






















MLB観戦

2011-08-30 14:06:16 | Weblog
現在8月30日14時、台風12号はまだ父島の南西をノロノロ北上しているようで、最接近は明日になりそうだ。時折突風と土砂降りの雨が襲ってくるが、まだまだ本番はこれからといった感じ。

早朝ジョグを欠かさない妻「まだまだ大した事ないね。幕張のドン吹きのほうが、よっぽど怖いよ(以前住んでいた幕張は、強風で有名、時には電車が止まるほど)まあ、明日はヤバイと思うけど」と、帰宅するなりのご感想。

とは言うものの台風は確実に接近しており、小学校では教職員は自宅待機と言う事になった。朝から出勤していた僕も2時間勤務で切り上げ、残っている調整勤務分を6時間消化させて頂き、午前中に帰宅。

それはいいのだが、この荒天では流石の回遊魚も身動きとれず、久し振りにTVでMLB観戦と言う事になった。しかもダブルへーッター。インデアンスVSアスレティックス、マリナースVSエンジェルスの2試合だ。それぞれのチームに福留、松井、イチロー、高橋の日本人選手が所属し、試合にも出場しておりその有志を画面を通して楽しむことが出来た。

父島に移り住んでからの僕の生活パターンからすると、こんな時にしか昼間じっくりTVを見る機会は無く、当然先ほどの日本人選手たちのプレーをリアルタイムで楽しむのも本当に久し振り。

あの野茂から始まったと言っても良い、日本人野球選手のMLBへの移籍。内地にいる頃と比べ、僕自身のスポーツ観戦に対するスタンスも大きく変わってしまった事もあるのだが、今ではMLBに所属する日本人プレーヤーが何人いるのかすら分からない状況だ。

そんな中、試合の終盤、3対3、同点の7回に登板した高橋とイチローの直接対決は懐かしかった。この勝負、この日2安打のイチローを押さえた高橋に軍配。しかし高橋は次の8回、痛恨の2ランを浴び負け投手になってしまった。勝負の世界は厳しい、また次のチャンスに頑張るしかない。プロの世界、結果が全てだ。

所で、流石のイチローも今シーズンは本当に苦しんでいるようだ。マリナーズ入団以来続けて来たシーズン200本安打も黄信号、いやほぼ赤信号?残り30試合ほどで47案打はいかにも苦しい、不可能ではないかも知れぬが・・・・・・。ここに来て調子を上げて来ているようで、イチローフアン(色々ご意見は有ると思うが、僕はイチローの大フアンだ)としては、彼の底力に期待したい。

しかし、イチロー=3割、当たり前、3割5分は打ってくれる、そんなイメージが僕の中にはあったのだが、今日現在の彼の打率は2割7分5厘、彼も人間と言う事だろう。

所で、大方の予想通り先便のオガマルは欠航となり、次便、9月3日竹芝出港予定のオガマルも現在出港日時は未定との事。台風の進路予想を見ていると、2日には関東上陸も有りそうな勢い、台風慣れしていない内地の皆さん、くれぐれもご用心を。

その台風も、内地に近づくにつれ足を速めそうで、オガマル3日の出港も何とかなりそうな気もするのだが、出れたとしてもかなりの揺れは必至だろう。この便には内地にいる娘と愛犬キラリ(勿論彼女はオガマル初乗船)も乗船予定で、娘は「犬用の酔い止め飲ませる」なんてTELで言っていたが、はたしてどうなる事やら。

本当に小笠原は遠い所だ。それにしても、今年は色々有りすぎでしょ。


写真は、お休みの一昨日、午前中お散歩しながら撮った物。

係留された漁船やボート







張り巡らされたロープ



沖留めのハハマル



サーファーで賑わう前浜



夜は息子と彼女がお食事に(息子は、相変わらずのオフザケ顔)








台風12号 タラス

2011-08-28 06:51:51 | Weblog
本来なら、今日はオガマルの入港日。内地で夏休みを過ごしていた家族や、研修等で内地へ行っていた先生方の帰島最終便になるはずだった。所が台風12号(タラス)の影響で、小笠原海運は早々とこの便の竹芝出港を延期、いまだその出港日時は決まっていないようだ。

このタラスはなはだその動きが遅く、現在は小笠原南の海上でほぼ停滞している模様。今後は発達しながら北上してくるようだが、相変わらずその足は遅く、本日入港予定だった今便は、僕の全く個人的な見解では、欠航の公算が高いのではないかと思われるのだが、どうだろうか?

同意見(常識的に考えれば、当たり前か)の島の人々も大勢いるようで、昨日の生協、買出しの人で込み合い、商品の陳列棚はほぼ空っぽ状態だったらしい。そんな状況の中、妻は自分は飲まない牛乳を、僕のために1本ゲットして来てくれた、感謝感謝だ。

そして、ここ父島では昨日辺りから早くも台風養生があちこちで始まりだした。ハハマルは昨日欠航を早々と決め、二見湾沖の係船ブイに係留。台風が過ぎ去るのを待つことになるのだが、この様子では沖で一体何泊する事になるのだろうか。当初は30日頃最接近と思われていたようだが、今朝ネットで色々な台風情報を見てみると、最接近はどうやら9月に入ってからになりそうだ。

しかし不安定な天候もあり、昨夜予定されていた、父島島民にとって夏最大のイベントの一つフラオハナは一週間順延、そして本日夜予定されていた野外映画会は中止が決定した。最接近前から、多大なる影響を及ぼしてくれているタラス君、せめて適度な(と言うのは難しいのかな)お湿りだけは忘れないで頼みますよ。この夏苦しめられた父島の水不足もやっと解消されそうだが、これから接近してくる台風、そしてその後始末の事を思うと、気が重いと言うのが正直な所だ。

完全OFFだった昨日、不安定な空模様だったが一日自宅でゴロゴロしている訳にも行かず、午後から愛車アルプスでのんびりツーリング。(もう一台の恋人ヴォーグは、先日夜明道路の上りでダンシング中にリアのスポークが1本切れてしまい、現在部品調達中で手に入るまで自宅静養。)夜明道路から見る島の東側は強風とそれに伴う白兎がピョンピョン、時化状態。それに比べると風裏となるコペペは比較的穏やか、久し振りのコペペi-Podしながらしばしマッタリ。


写真は、そんな昨日の様子


島の東側






こちらは小港付近の八瀬川




そしてコペペ





元気に遊ぶ島っ子




扇浦から湾内






台風に備え陸揚げされたカヌーやカヤック






賑やか ウェザー

2011-08-25 06:32:33 | Weblog


写真は一昨日の朝二見湾沖に入港してきた、豪華客船パシフィックヴィーナス、一泊二日の父島滞在を終え、昨夜出港して行った。

観光船が入港してきた事と関係が有るのか無いのか、父島のはるか南には熱低が3つも発生、そのうちの一つは昨日台風11号(ナンマドル)となった。そしてもう一つ、父島からは一番離れていた熱低が、どうやら発達し一両日中には台風になり、しかも小笠原方面にかなり接近してきそうな恐れもある。

今日父島を出港のオガマル、次の父島入港予定は28日(日)台風の進路次第ではかなり影響を受けそうな状況。自然が相手、僕が悩んでみてもどうしようもないのだが、取り越し苦労になる事を願うばかりだ。

所で、その熱低や台風の影響だろうか、昨日の父島、南よりの風が強く海もやや荒れ模様。お昼休みは前浜スイムは諦め、ウェザーへ。

途中、徒歩で仲良さそうに下りてくる初老のご夫婦と遭遇。「コンニチハ」お互いに声を掛ける。きっとパシフィックヴィーナスの乗船客だろう、確かめたわけではないが、そんな気がした。歳を重ねてもあんなふうにウェザーまで自分の足で歩けたら本当に素敵、見習わなくては。

いつものように、愛車アルプスでギヤ2枚残し汗だくで上がったウエザー、昨日は大賑わい。顔見知りのベビー連れの夫婦や、ヤンママ。ツアーの団体も三組ほど、ランチ&休憩。そして昼寝を楽しむ人etc・・・・

そして間断なく吹き続ける南よりの風が、火照った体を冷やしてくれる。

顔見知りのガイド、Oガツアーのオガ君としばし談笑。矢張り世界遺産効果か、このところ御商売の方も順調な御様子、何より何より。9月も連休が2度、予約の方もそこそこのようだが「9月は台風が心配」ガイドさんにとっては、自然が相手だけでは済まされないが、こればっかりはしょうがない、矢張り神頼みしかないか?



写真は、昨日のウェザー。














写真載せてもいいの?

どうぞどうぞ、どんどん使って

と言う事で、オガ君登場!





アウトリガーで沖へ

2011-08-22 07:31:44 | Weblog
一昨日の土曜日、久し振りに船頭トコさんのお誘いで、沖へ船釣りへ。メンバーは船主元PTA会長のトコサさん、小学校の社長、そして大事な案内人トチさんに僕の4人。女房に言わせれば‘お気楽カルテット(失礼な)’らしいが、僕にとっては気の合う‘アラカンカルテット’と言った所だ。

このところ好天続きの小笠原、土曜日も朝からほぼ快晴の一日。僕は大歓迎だが「もうチョッと曇ってくれたほうが良いんだが」と贅沢な話も出るほどの釣り日和。

まずは兄島滝之浦へ直行、ムロを狙う。滝之浦のポイント通称‘沖浅根’には既に4隻ほどの釣り船が繰り出していた。顔見知りの船に声を掛けてみるが、釣果はもう一つのようである。

「とりあえずは、やるしかないでしょ」と言う事でポイントの潮の上から船を流しながら糸を垂れる。すると箱メガネを覗いていたトチさんが「いるいる、ムロ来てる」そして竿先にあのプルプルと来る独特の手応え。いきなりサビキにムロ3本、所謂トリプル、幸先の良いスタート。

その後は正に爆釣、下に流されては船を上に立て直す事を繰り返しながら、コンスタントに釣果は上がり、数えてはいないが四人でトータル100本位は釣り上げたと思う。

すっかり上機嫌の船頭トコさん、「よーし、大物狙いに東へ行くぞ」、白いアウトリガーは兄島瀬戸を抜け一路東のポイントボックスへ。東はベタ凪かとおもっていたのだが、以外にもウネリが入ってきていた。そして、なんとアウトリガーの周りに三角のヒレが幾つも見え隠れ、イルカだ。観光船なら大歓迎なのだが、イルカが出没、釣にはどうもあまりよろしくないらしい。

そんな嫌な予感が的中したのか、ボックスでは本命のカンパチは上がらず、それでもこの日大当たりの船頭トコさんが3本、そして社長が1本、グッドサイズのチギ(バラハタ)をゲット。

その後ポイント変え、どぶ磯、そして最後、西島の黒岩でこの日の初カンパチを執念のゲット。船頭トコさんもやっと納得、帰路へついた。

いつも思うのだがこんな贅沢な遊び、内地暮らしではとても考えられない。トコさんを初め‘アラカンカルテット’の皆さん一日大変お世話になりました、また宜しく。

余談だがこの日、キハダマグロとサワラ、ギャフを掛けそこね取り逃がしてしまい、必至にリールを巻き手繰り寄せた社長、悔しがる事しきり。

社長、キハダとサワラは次回の楽しみにとっておきましょう!



写真は釣行の様子と釣果。