小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

風と共に去りぬ

2010-04-29 06:31:13 | Weblog
今週月曜日出港したオガマルで、息子は内地へと戻って行った。中二航海の滞在、半月以上の父島での生活で真っ黒に日焼けし、内地の電車の中ではきっと目立つ事だろう。

そんな息子の滞在中、最後の週末となった先週の土日。まずは土曜日、息子の願いも敵わず雨の土曜日のはずが、曇り空。彼の父島滞在中最も嫌がっていた、我家の恒例ハートロックまでのお散歩に付き合わされる羽目に。

いつものペースで北袋沢、ハートロックの登り口まで1時間。所が無謀にもギョサンで参加した息子は早くもギョサン擦れ?数箇所バンドエイドのお世話になる始末。恐らく夜の内に一雨あったのだろう、やや泥濘気味の山道をブツブツ文句を言いながら、何とか妻のやや速めのペースに引っ張られ、ハートロックには我家を出発後2時間チョイで到着。

所がハートロックは濃いガスで真っ白状態、海面も全く見えない。どうやら小笠原の魚とは抜群の息子の相性も、山とはもう一つのようだ。それでも徐々にガスは晴れ、南島や水面が雲と微妙な光の具合で幻想的に見える中、お待ちかねのランチを楽しんだ。

帰りは、いつものようにガジュマルワンダーランドから辰巳道路を抜け、夜明道路を山周りで我家まで、マメの出来た足を引きずりながら、息子も何とか完歩。お疲れ様でした!

翌、日曜日、最後の日は「ムロ釣りをしたい」と言う息子の希望で朝から青灯でのムロ釣。この日は天気予報通り北東の風が強く、釣には厳しい一日。終日白兎がピョンピョン飛び跳ねるコンディションの中、二人で3個のコマセを撒いたが残念ながらムロは上がらず、釣れたのは外道のヨツバリばかり。

しかも、途中愛用の竿は折れるは、ダツに浮きや仕掛けを持っていかれるはと、最後のムロ釣は散々な結果に。

アイッパラに始まり、カンパチ、ムロ、アオリと散々父島での釣りを楽しんだ息子は、北東の強風と共に、島を去って行った。

さて、3月の娘とその彼氏、そして4月に入って息子の来島と本当に賑やかだった我家も、今週は水を打ったような静けさ。妻も僕も流石に寂しさは隠せないが、又何時かの再開を楽しみに、日々の生活を頑張らないとネ。

娘や息子にもそれぞれの人生、しっかり歩んで欲しい。

そして気が付けば、今日はゴールデンウィーク初日。今日からオガマルは所謂着発(朝11時半入港、午後2時出港)の運行が4月29日、5月2日、5日、8日と4便続く。荷役の仕事、頑張らないとネ!

写真は月曜日、出港日の息子と妻。この日も天気は良かったが、北東の風が強く肌寒かった。

ムロにアオリも

2010-04-20 18:49:54 | Weblog
先週土曜日、ブログ投稿の後も雨は止まず、ハートロックで美味しく頂くはずだったサンドイッチで、我家にしては珍しく休日家ランチ。

その後雨も上がり上向きのお天気に、「釣りでも行くか?」と言う事で息子と青灯へ。ムロ釣とイカ釣、竿を2本用意、交代しながら楽しむ事に。最近の青灯、アオリはポツリポツリと釣れている様だが、ムロはサッパリらしい。そんな御時勢、アオリ狙いの釣り人は何人かいるのだが、ムロ釣は我々の竿1本のみ。

ムロをやったりアオリをやったり、息子とたまに竿を交換しながら釣り糸をたれるが、反応はゼロ。所が釣り始めて1時間ほど、ムロをやっていた息子の浮が微妙な動き、すかさず竿を立て竿先の動きを確かめる息子、そして「乗ってる」手応えも確かなようだ。

慎重に引き寄せ釣り上げると、大本命、綺麗なムロだ。そしてその後は本当に久し振りの爆釣、所謂、入れ食いに。餌が無くなるまで、息子と適当に交代しながらトータル19本。餌があればまだまだ釣れたと思うが、家族3人これだけ有れば十分。今シーズン初めて、ムロ釣りを本当に楽しむことが出来た。

恐るべし、息子とムロの相性。

翌、日曜日、妻は「アジフライが食いたい」と言う息子のリクエストに答え、前日のムロをフライにし、ムロバーガーを作成。妻の友人と待ち合わせ、久し振りに境浦へ。

絶品のムロバーガーに舌鼓を打った後は、丁度昼過ぎが干潮と言う事で、浜の左手に姿を現した岩の上でイカ釣。イカはどうも釣れる気がしない僕は、釣は息子に任せ、アナマモリ(トコブシを小さくしたような貝で美味)探しに専念。

所がしばらくすると「オ~イ!!!」と叫ぶ息子の声。慌てて戻るとなんとアオリを手元まで引き寄せている。しかも足1本でバケに引っかかっており「外れる~!」と大声を上げる息子。慌ててギャフを掛けると真っ黒な墨を吐いた。

釣上げたアオリは、メスでイカ釣ベテランの妻の友人の息子さんの話では「1.2キロ~1,5キロくらいかな」との事、いや~、ムロはまだしも、アオリまで釣り上げるとは、流石に僕もビックリ、恐れ入りました。

息子の来島以来、アイッパラに始まり、カンパチ、ムロ、アオリと思わぬ食材のオンパレード、しかも釣れたて新鮮な刺身三昧に、妻も僕も連日頬は緩みっ放し。

恐るべし、息子とお魚の相性(気が付けば本日2度目のコメント)。いっその事、漁師さんにでもなったら如何なの。

写真は、慣れないアオリを辛そうに持つ息子。


今度はカンパチ

2010-04-17 08:53:31 | Weblog
息子の今回の父島旅行は、どうやら船釣と相性がよろしいようだ。トウタンのお誘いで見事アイッパラをゲット、その美味しさに連日舌鼓を打っていた妻と僕だったが、また素敵な贈り物を息子からプレゼントしていただいた。

2年ほど前になるだろうか、前回息子が父島へ遊びに来た折、兄貴分的存在で遊んでもらったユウヤから誘いがあり、一昨日またまた沖へ船釣へ。今回は釣り船(息子の話では、普段は漁をしている、漁師さんの漁船をチャーター?したらしい)に総勢4人で乗り込み、息子にとっては初体験のジギングと言う釣りを楽しんだようである。

父島の南、母島との中間くらいの所にあるポイントまで足を延ばしたらしく、出発前は初めてのジギング、ユウヤ以外は初対面のメンバーと言う事も有り、やや不安そうな息子だったが、好天にも恵まれ真っ赤に日焼けした顔をほころばせていた。

連れて行ってくださった方は「あんまり釣らせてあげられなくて」との事だったが、息子は初ジギングに大満足の御様子。かなりの深場だったらしく、しかも激しく竿を上下させる釣に、左腕はパンパン状態、しかしその凄い引きと、初めてカンパチゲットと言う事も有り、すっかりジギングのとりこになってしまったようだ。

息子の釣果に、頑張って妻もカンパチを捌き、昨夜はカンパチの刺身、アラ煮に早速舌鼓。赤身は苦手な息子も、カンパチは勿論OK。最近TVでよくお目にかかる、穴場・・激安・・も顔負けの大きな刺身を、次々にたいらげていた。

さて週末、土曜日の本日、今日は我家のお気に入り、ハートロックまでのお散歩と数日前から嫌がる息子を何とか説得、朝から妻はランチの用意もバッチリ。所が出発前ポツリポツリと降り出した雨は、息子の願い?が通じたのか、その雨脚を強め一向に弱まる気配が無い。

一日中晴れマークの並んだ、3時間毎の詳しい小笠原の天気予報に期待し、しばらく様子を見ていたのだが「これじゃ上がっても足場は悪いし、来週に延期しようか」と流石の妻も断念。息子はニンマリ。

雨が上がれば、今日はイカ釣り、それともムロ、空模様を気にしながら、珍しく休日の朝のんびりムードの我家である。

写真は、釣果のカンパチを抱え自慢げな息子。

ドシャ降り後快晴

2010-04-14 18:17:34 | Weblog
先週末土日の連休、息子とムロの相性の良さに期待して、青灯でのムロ釣に挑戦。

まずは土曜、朝からの雨もあがり、予報通り上向きのお天気に。所が購入した餌を溶かしながら、仕掛けのセッティングを始めたころから何となく怪しげな雲行き。風上の雲を気にしながら久し振りに息子とのムロ釣りを始めたのだが、そのうちポツリポツリと降り出した雨は、やがてドシャ降りに。

道具を置きっ放しにしたまま、前浜のゲゲゲハウスに避難。朝の天気予報に期待して、程なく上がるだろうと言う願いもむなしく、雨脚は強まる一方。風も所謂ドン吹き状態になり、とても釣どころの騒ぎではない状態に。

せっかくの息子父島来島第1回戦の釣は、遭えなくギブアップ。帰りの湾岸通り、我家の近くでは川が溢れて、道路と川の区別が付かないほど、まるで台風のような大雨。何でも4月の1か月分の降水量が一日で降ったほどの大雨だったらしい。

翌、日曜日、朝から天候は回復。前日からの雨で、我家のお得意ハートロックのお散歩は足場が悪くとても無理、息子はホッとしたようだが?それじゃ釣リベンジ、と言う事になったのだが、海も当然大雨の影響で濁濁(ニゴニゴ)状態。ムロは無理だね!始める前から白旗。

それでも息子にとっては本当に久し振りの父島での釣と言う事で、泥水のように濁った海で夕方まで頑張った。ロクセン、アオビッチャ、オジサン、ヨツバリ、ブダイetc時々浮は沈み外道のオンパレードだったが、とりあえず釣りを楽しむことは出来た。しかし残念ながらクーラーボックスの中は寂しく空っぽ。土日の釣は遭えなく惨敗。

月曜から勿論僕はお仕事。所が息子は昨日、Y家のトウタンのお誘いで、なんと沖での船釣。南風がやや強く、結構揺れたらしいが、80㌢ほどの丸々太った立派なアイッパラをゲット。その他にも、チギ、アカバ、ギンダイなど数は上がらなかったが、十分船釣を楽しんだようである。

僕もこの島に来てから何度か船釣に行った事は有るが、アイッパラはまだお目にかかった事すらない。「ウ~ン、中々やるな」

息子のおかげで、昨夜から我家はアイッパラ尽くし。当のご本人は「俺、赤身の魚ダメだから、プレゼントするよ」と、余裕の表情、恐れ入りました。お天気同様、息子の釣りも、ドシャ降り後快晴!

それからトウタン、いつもお世話様です。お蔭様で息子も大満足の御様子、サンキューでした。又宜しくお願いしま~す。

写真は、アイッパラを抱え満足そうな息子。

新年度スタート

2010-04-10 08:30:45 | Weblog
小中学校の用務の仕事、今年度の勤務体制も固まり、我家の新年度も遅まきながらやっとスタート。

小中学校の用務員、昨年度までは小笠原村の臨時職員と言う立場での業務だったのだが、今年度から外部委託と言うことになり、その委託先が正式に決まり、今月6日から新体制での仕事始めとなった。

小中学校とも島内のF社が委託を受け、したがって我々は今期からF社の社員として用務の仕事に従事する事になった。ただ、基本的には今までの業務内容を引き継ぐと言う事で、用務員としての我々の仕事はほとんど変化無し、まずは一安心である。

そして僕には、この四月からもう一つお小遣い稼ぎのアルバイトの話が舞い込んだ。小笠原高校の夜警業務の委託先が今期から変わり、それを機会に土曜日の夜だけ勤務していた夜警さんが職を辞し、知人を介してその代わりを頼まれた。

僕の場合、土曜日の夜は基本的にOFF。小学校の用務の仕事、そしてオガマルの荷役業務にもまず影響が無い。加えて365日晩酌する僕にとって、週に一日確実にアルコールを抜ける所謂休肝日が持てることは、この上なく良い事。

土曜日の夜6時から翌朝8時10分までの勤務で睡眠時間もそこそこ取れ、月4日の勤務でちょっとした収入にもなる。お断りする積極的な理由は何も無く、ありがたく「やらせていただきます!」

こちらの方は早速一日の研修も済ませ、4月3日の土曜の夜から高校の夜警さんとして早々と勤務。だだっ広い高校の校舎内、夜一人と言うのは何となく心細い気もするが、お化けが怖いと言う歳でも無し、巡回も特に問題なくクリアー。まずは順調な滑り出し。今夜が一人での2回目の勤務と言う事になる。

昨夜は、例の小中学校の教職員の親睦会、二七会の歓迎会があり、この時とばかりに本物のBEERを痛飲、肝臓を休めるのにも丁度良かった。

所で、新年度早々我家には嬉しいニュース。先月後半、娘とその彼氏が来島し我々夫婦は楽しい時を過ごす事ができたのだが、その後やや燃え尽き症候群気味。所が昨日入港したオガマルで息子が急遽来島。

この春、5年かけやっとの事で大学を卒業してくれた孝行息子?所がニュース報道でも盛んにやっていたが、この春未曾有の就職難の余波をモロに受けたようで、いまだ就職浪人中。チョッと気分転換と言うか、もし仕事始めれば中々来れない小笠原と言う事か、とにかく遊びに来てくれた。

理由はともあれ、我々夫婦にとって娘同様、息子に会えるのはこの上ない喜び。島でしばし英気を養い、その後しっかり自活してくれればOK。勿論正社員として就職できるに越した事はないが、アルバイトでも何でも、自分で収入を得、自活してくれれば僕としてはそれで十分だ。

彼はこの島のムロと相性が良く、もしかするとムロが釣れだすかも。今日は風が強く釣は如何かな?と言う天候だが、朝からの土砂降りの雨もあがり、現在は薄日も射してきた。これで風がもう少し治まってくれれば良いのだが。

写真は、昨日オガマルから下船してきた息子。東京湾を出てから海況が悪く酔ったそうで、ややお疲れ気味。