小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

もりおバイバイ

2006-05-03 20:10:46 | Weblog
小笠原は今日も雨二日連続、しかも肌寒い、そんな中連休第2陣のオガマルが予定より早く11時前に入港してきた。そして今日の2時には出航である。

この連休中島の人口は普段の5割り増しに膨れ上がっている、一昨日にはこの島に来て初めて救急車のサイレンを聞いた、やはりいつもの小笠原とは一味違う。

ボランティア先の海洋センターも悪天候と言うこともあり、昨日今日と多くの来館者でいつになく賑やかである。

そんな中ボラスタッフのモリオが今日のオガマルで小笠原を後にした。以前にも書いたが、海洋大学の4年生で卒論のデータ収集の為ここでボランティアをしていた。
「出来れば大学院へ進みたいス、水族館とかに就職できたら良いな」
と語ってくれたナイスガイ。今日も地元の小学6年生が遊びに来てモリオの隣で一緒に昼食、そして出航を見送っていた。子供達にも大人気のほんとにいい奴なんだ。

そして忘れてならないのが、魚突きの達人、彼のお陰で海洋センターの食材どれだけ助かったか分からない。
大きなリュックのサイドにロングフィンを縛り付けニックネームの由来となった手モリの入ったひときわ目立つ長い袋を持って
「俺は泣かないから」
とオガマルに乗り込んでいったモリオの細い目が、手をつないでウェーブを贈るスタッフの姿に、必死に涙をこらえている様に僕には見えた。

「コウさん、有難うございます、又小笠原で会いましょう」
と握手をしてくれたモリオ、ホント待ってるよ、そして今度は是非、魚突き連れてってくれ、それまでにちゃんと耳が抜けるように鍛えておくから。