小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

OHANA2009

2009-08-30 06:36:27 | Weblog
本日、8月30日(日)がオガマルの入港日の為、昨日の土曜日は我家にとって8月最後の休日。しかし前日の天気予報や、朝一覘いたネットの台風情報では、熱低から変わった台風11号が小笠原に接近中との事で、雲行きも何処と無く怪しげ。

そんな中僕は、オガマル出港中の桟橋で久し振りにムロ釣に挑戦。ここ数日扇浦にはイワシの群れが入っているようで、皆イワシ釣に忙しいようだ。数日前の夕方も、前浜スイムコンビのバリトンがわざわざ釣れたてのイワシを届けてくれて、新鮮なマリネに舌鼓を打った。

所がムロの群れはまだ湾内にあまり入って来ていないのか、先客の釣仲間ミヤちゃんの話では、サッパリらしい。もちろん釣れるに越した事はないが、僕はのんびり釣り糸を垂れている事自体が結構好きだ。あまり期待せずにまずは第一投。

本当に台風が接近中なのかと疑いたくなるほど、風も弱く二見湾内はベタ凪状態。海面から上に出たオレンジ色の浮が水面に写るほどで、池のようだ。そしてそのオレンジの浮も、ピクリともしない。あまりの反応の無さにミヤちゃんは「眠くなったよ」と転寝。そしてしばらくして「ヤーメタ、お先に」と引き上げてしまった。

その後覘きに来たジェームスやバートも、しばらく立ち話の後、あまりの反応の無さに呆れて帰ってしまった。久し振りの釣だし、餌が無くなるまではとほとんど諦めの境地で約4時間、その餌が無くなり掛けた頃、浮が微妙に反応。手応えは良くないが確かに乗っている。慎重に引き寄せると、先日バリトンにもらったイワシとどっちがでかい?と言うくらい小振りのムロガ2本掛かっている。所謂、新ムロと言うやつだろう。餌も無いし、この2本持って帰ってもしょうがないなと、リリース。もう少し早く群れが回って来てくれれば良いのに、釣は難しいネ。

そんな事を考えながら片付けをしていると、湾口に漁から帰って来た漁船が続々と現れた。その数10隻。台風を避けて戻ってきたのだろうか、漁港の中は水揚げの順番を待つ漁船で大渋滞、チョッと壮観な眺めだった。

その台風の接近が非常に気になったが、夜は父島の夏の風物詩‘フラオハナ’。お盆の時期の盆踊りと花火大会が、観光のお客さんで膨れ上がった島のイベントに対し、OHANAは島民自らが楽しむイベントと言う性格かも知れない。我家も弁当に折りたたみ椅子持参で会場のお祭り広場へ。

そして今年は一週間ほど前、海洋センターの所長マナミさんから一昨年披露した‘ギョサンプリンセス’再演の為出演の依頼があり、急遽僕もOHANAの舞台に立つ事になった。一昨年と同じ振り付けとは言え、50歳半ばを過ぎたオジンにとって一週間と言う準備期間はあまりにも短い。しかもその間練習は3回、全員揃っての練習は前日の1回のみ。そんな訳でOHANAの舞台を楽しむと言う心境には程遠かったが、今年も頭の中真っ白状態のうちに‘ギョサンプリンセス’は無事?終了。途中降り出した雨の中、OHANA2009の夜は更けていった。

写真は、今年も参加のカズちゃん、エイチャン、そして妻。しかし、皆黒い!


ジョンビーチ

2009-08-27 06:08:01 | Weblog
8月も後5日を残すのみとなってしまった。このブログでも何度か触れたが、今年の小笠原8月に入ってから天候不順が続いていたのだが、先週末あたりから安定した夏空の毎日だ。

小学校での仕事の日の昼休みは、毎日気持ちよく前浜スイム&ランチを楽しんでいる。夏休み前は小さな子供さん達と水遊びを楽しむ島のヤンママのグループが目立った前浜だが、まだ内地から帰島していない人も多いのだろうか、このところの前浜はとても静かだ。

それに引き換え小学校のほうは、24日入港のオガマルでほとんどの先生方も島へ戻り、25日からは高学年の生徒さん達の‘学びの場’やプール指導も始まり、賑やかさを取り戻している。学校と言う所、やはり生徒さん有ってナンボと言う所だよネ。

来週には2学期も始まり、本当の意味での賑やかさを取り戻すが、TVのニュースでもこのところ盛んに取り上げられている、インフルエンザの心配もある。小笠原にもどうやらインフルエンザが入り込んでいるようで、集団発生につながらなければ良いのだが。

この夏休みオガ小のサッカーチーム‘キッカーズ’の生徒さん達が本当に楽しみにしていた、三連覇の掛かっていたサッカーの大会‘アイランドリーグ’も開催予定の島でのインフルエンザ発生の為、大会が中止になってしまった。夏の時期にこの流行、今年の冬いったいどうなるのだろうと本当に心配である。小学校の一職員として、少なくとも自分が感染源にならぬよう日々の生活に気を配りたいと思う。

所で先日の日曜日、妻と久し振りにカヤック遊び。海も良さそうだったのでジニービーチを目指し、海洋センターを出発。途中ブタ海岸沖では観光船と遊ぶようにその周りを見え隠れするイルカを発見。ラッキー!今日も最高の一日と妻と喜んだのだが、ジョンビーチを左手にジニービーチを眺めると、ショアブレークが結構有り、海もバシャバシャ状態。ジョンビーチはベタ凪なのに、ほんのちょっとした海岸の向きや回りの地形の状態であんなにも違ってしまうんだネ。

いい歳して無理して怪我でもしたらシャレにならないと、ジニーは諦めジョンに上陸。日陰の無いビーチ、否応無しに思いっきり夏の日差しとそしてランチを楽しんだ。

写真は、ジョンビーチ。前方の丘の裏側はジニーになる。

やっと夏?

2009-08-23 06:20:47 | Weblog
8月に入ってから本当に安定しない天気が続いていた小笠原だが、昨日は久し振りに安定した晴天。

「小笠原にやっと夏が来たね」「日食の頃以来じゃないか、こんなお天気」そんな会話があちこちで聞かれる。

我家にとってもこの土日は8月最初で最後の連休。気まぐれな小笠原のお天気の神様も、貧乏暇無しで頑張る我々夫婦にたまには微笑んでやるか、と言う事なのだろうか。

昨日はそんな好天の中、あまり風は期待できなかったが、小学校の校長先生と「夏休み中一度くらいは一緒にやろうよ」と言う訳で、本当に久し振りに前浜でウインドサーフィン。僕にとっては一年ぶり以上と言うウインド。

熱心な校長先生の声掛けもあってか、昨日は中学の先生や事務の人など「ウインドやりたい」と言う3人のウインド体験会も同時開催。流石に校長先生はウインドも教え上手で、オンショア微風の好条件もあり、3人の生徒さん達はビックリするほどの上達振り。夏の日差しにその輝きを取り戻したコバルトブルーの海面をピンクのセールのサーファー艇(ウィンドサーフィンの入門艇)が気持ち良さそうに走っていた。

風は足りなかったが僕もミストラルを前浜の海に浮かべ、久し振りにウインドの感覚を楽しむつもりだったのだが、走り出して間も無く最初のトラブル。アップホールライン(セイルを引き上げるための紐)が切れてしまったのだ。おそらく経年変化で劣化してしまったのだろう、それくらい古い道具を使っていると言う事。応急処置で切れたラインを結び、なんとか浜へたどり着いた。

「俺、予備があるから使って」と校長先生からアップホールラインをお借りして再チャレンジ。所が今度はジョイント(ボードとマストをつないでいる部分)のラバーがやはり劣化していたのだろう千切れてしまい、これまたやっとの思いで浜へ帰り着く始末。

そして校長先生、又手持ちのジョイント一式「これ使って」と御親切な一言。おかげで久し振りのウインド、風は全く足りなかったが何とか楽しむことが出来た。逆に微風でよかった。もし強風の中のアクシデントだったらまともに帰って来れなかったかもしれない。

そんな訳で図らずも道具のチェックも終了、今度はプレーニングを楽しみたい。校長先生には、すっかりお世話になってしまい、ただただ感謝感謝。

所で元気に育っていた二匹のヒヨコ達、昨日の朝餌をやりに行ったのだが何処にも見当たらない。残念だが自然は厳しいネ。

写真はやっと夏を取り戻した前浜。

着発ラスト便

2009-08-15 17:23:02 | Weblog
今日は、この夏ラストのオガマル着発便。7月後半から中2日で続いていたオガマルの着発便だが、8月に入ってから熱低や台風の影響で毎便遅れての入港。極めつけは先便で、台風9号の影響をモロに受け竹芝出港から4時間遅れ、しかも海況はどう考えても良いとは思えず、二見港入港時間が心配された。

しかし流石はオガマル、飛ばしに飛ばして来たのだろう、定刻20分遅れの3時50分入港。そして予定通り6時には二見桟橋を竹芝へ向け出航して行った。我々の荷役作業、いつもだと昼間の一番暑い時間帯の作業となるのだが、6時の出港だと「涼しくて良いな!」なんて声もチラホラ。そして作業の後はすぐにBeerと夕食、確かにこの時間帯の出港もたまには良いかも。船員さんや、港湾関係者はたまったものじゃないだろうけど。

さて本日のオガマル、8月に入って初めて順調な航海だったようで、定刻より10分も早く、11時20分300名弱の乗船客と共に二見桟橋へ無事入港。そして帰りはなんと906名の乗船客を乗せ、定刻2時、多くの人に見送られ二見桟橋を出港して行った。

毎年この時期、最後の着発便が出港すると父島の島民はホッと一段落と言う事になる。特に観光関係に携わっている人達にとっては、これからがささやかな夏休み。

今朝の妻との早朝ジョグの時も「着発が終わらないと、何となく落ち着かないよね」なんて会話も。特に妻は最近掛け持ちの仕事が増え、例えば今日などは、朝9時からまずお宿の掃除の仕事、その足でオガマルの清掃、その後5時まで内地に行った友人の変わりにお店番。そしてたった今6時母島から帰って来る予定のハハマルの清掃の仕事に出て行った。

流石に「何でこんなに忙しいの」と思わず一言。まあとにかくよく働く妻で、頭が上がりませんな。今日の着発が終われば幾らかましになりそうだが、動けるうちは動こうと言うのが我家のスタンス。僕も頑張らないとネ。

所でこのブログでも紹介した、小学校で生まれた3羽のヒヨコのその後。残念ながら1羽はすぐにお隠れあそばしてしまったが、残りの2羽は何とか元気に成長している。写真は今朝餌をやりに行った時に撮った1枚。

地震、火事そしてオガマルは?

2009-08-12 06:26:42 | Weblog
昨日の朝、いつものように妻との早朝ジョグを終えTVを何となく眺めながら朝食中、画面に地震の速報。

その後は津波注意報が発令される中、何処のチャンネルも地震関係のニュース。その前は台風8号による台湾や中国の被災、そして台風9号のもたらした日本での豪雨のニュースを報じていたばかりなのに・・・いったいどうなってしまったのだろう、この夏何かがおかしい。

そして小学校での仕事の昼休み、海はまだ決して良くは無かったが久し振りに前浜スイム&ランチを楽しみ、午後は午前中に伐採した大量のギンネムやクワの木の片付け。強い日差しの中リヤカーを引きながらグランドを往復していると「消防団員集合」の防災小笠原の放送。

グランドの金網越しに町のほうを眺めると、白っぽい煙りがモクモクと上がっている。そしてその煙は時間の経過と共に勢いを増して来る。

火事?校舎の外装工事の為組まれた足場の上にいた職人さんに「あの煙、火事?」「なんだか煙がどんどん出て、人が集まってますよ」

その後はけたたましい消防車のサイレンの音、そしてパトカー、時折放水される水も見えるが中々煙は治まらない。小学校から直線距離で100mくらいの所のアパートが燃えたようだが、帰宅する時間帯も現場付近は通行止め。昨夜は強風の為二日も順延された花火大会が何とか開催されたが、火事の日に花火大会ではなんともシャレになってないネ。

一方地震の影響、帰宅して見た報道ではかなりの被害が出ているようで、東名高速は路肩の崩落で通行止めらしい。明日には何とか復旧予定との事だが、お盆のこの時期ただでさえ交通量が多い上に、ETC車の高速料金値下げでいっそうの渋滞が予想される、まさに泣きっ面に蜂。

所で今日入港予定のオガマルだが、こちらも台風9号の影響で昨日の出港の時点で早くも4時間遅れ、2時出港との事。その後の航海が順調と仮定して本日午後3時半二見港入港、そして夕方6時竹芝へ向け出港予定になっているが、はたしてどうなる事やら。台風8号の影響で海況が良いとは決して思えず、この後8時頃の防災小笠原のオガマル入港予定時間の放送が楽しみ?だ。

先便でやって来た900名近い乗船客の内、かなりの人が今便で内地へ向かう事になるのだろうが、このオガマル竹芝入港時刻も何時になるのだろう。急遽都内で一泊と言う人も出てくるだろう。

自然には敵わないネ。

写真は数日前の前浜。