小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

高校時代の友人達へ

2009-11-29 15:06:11 | Weblog
11月最後の日曜日、今日出港のオガマルの荷役を終えパソコンに向かっている。本日の小笠原曇り時々雨の天気予報通り、朝から雨が降ったり止んだり。そして冷たい北東の風がその風速を変えながらも、間断なく吹き続けるお寒い天気だ。

荷役仕事も午前中は何とか免れたが、午後は強い雨が降り出し上下カッパを着込んでの作業となってしまった。今日のオガマルはけっこう揺れるぞ。所でそのオガマル次の入港が12月2日、季節外れと言えるのかどうか微妙な所だが、猛烈な台風22号の動向次第では影響を受けそうで、チョッと心配なところだ。

今朝ネットの予報で確認した所では、現在フィリピン東の海上でほとんど停滞している模様。1週間先の天気図が見られるサイトで確認すると、6日頃父島の真上を通過しそうな雰囲気もある。このサイト、日に日にその情報も変わっており、恐らく非常に予想が難しい状況なのだろうが、予断は許さない。しばらくは台風情報とにらめっこという事になりそうだ。

話は変わって、今日が11月最後の日曜という事は、次の土曜日は12月の第一土曜日、毎年高校時代の友人達が集まる忘年会の日である。時の経つのは早いというけど、本当にその速さを正に実感している。光陰矢のごとしとは良く言ったものだ。今年も早忘年会シーズン到来。

一ヶ月ほど前になるだろうか、その忘年会の幹事的役割をしている友人からTELを頂いた。その内容はざっと以下のような物。

今年も忘年会は例年通り。メンバーの一人が経営している数店舗の居酒屋の一つで行うのだが(僕みたいなオチコボレと違い、羽振りの良い奴もいる)、そこでビデオ鑑賞が出来る。友人達への僕のメッセージをビデオに撮って送れ。

「了解」とたぶん返事したように記憶はしているのだが、何せ我家にビデオカメラなる物は無く、人に借りてというのも・・・僕の一番苦手としている部類に入る作業なのだ。結局気にはなりつつ行動に移せず本日を迎えてしまった。今日のオガマルにビデオを乗せないと12月5日には間に合わない。

そう言う訳で和尚(TELしてくれた友人のあだ名)ゴメン!たぶん貴殿も予想はしていたと思うけど、メッセージビデオは届きません。この場を借りて高校時代の友人達へ、一足早いメッセージを送らせていただきます。

皆さんの事、きっと今週の土曜日にはバッチリスケジュールを空け、万全の体調で恒例の忘年会に臨む事と確信しています。相変わらず始発まで飲み続けているのでしょうか?「若くないのだから、少しは控えめに」などと野暮な事は決して言いません。何時までも、始発まで飲み続ける忘年会である事を願っています。元気でないと出来ない事だからネ。

こちらは相変わらずのんびり暮らしています。深酒する機会が全くと言っていいほど無くなり、始発まで飲むなんて無理かもしれないけど。でも毎日BEERは欠かしていません、365日飲んでますよ。

それでは皆さん、お元気で。素敵な忘年会になりますように!

写真は、数日前の昼休みに上ったウェザーでの1枚。顔見知りのガイドサンに連れられたご夫婦がいたが、残念ながらクジラにはまだちょっと早かったようだ。
(12月に入れば、例年ボチボチお出ましになる)


今日は先生?

2009-11-23 18:19:28 | Weblog
今日は勤労感謝の日で旗日、一般的には土曜から3連休と言う事になるのだが、昨日の日曜日はオガマルの出港日。妻はオガマル清掃、僕はオガマルの荷役とそれぞれに仕事があり、我家に取っては飛び石連休。それでもお休みと言うのは幾つになっても嬉しい物で、この三日間小笠原は好天に恵まれたこともあり、十二分に飛び石連休を楽しんだ。

内地では師走並みの寒さに震えているようだが、ここ数日小笠原はお日様が元気だ。一時期朝晩の冷え込みに加え北よりの風が続き、「大嫌いな冬がやってきた」とネガティブなコメントをしてしまった時期があったが、小笠原の太陽の威力は本当に凄い!

オガマルの船員さんも「この時期内地との温度差は、本当に凄いですよ。ここは暖ったかくて、帰りたくない」と出港日の朝には泣きが入っていた。

そんな好天の中、土曜日は我家のOFFの定番ハートロックまでのお散歩(トレッキングやウォーキングなんて大袈裟な感じではなく、我家にとっては本当にお散歩感覚になってしまった)。

途中ワラビ畑近くの登りで野山羊の親子連れとバッタリ。白黒のブチの子山羊はまだ本当に生まれたてと言うような大きさで、もしかしたら人間と遭遇するのは初めてだったのかもしれない。逃げるそぶりも無く、我々をジ~ッと不思議そうに見つめている。写真に納めようと妻がカメラを取り出そうとしていると、母親に促されるように、我々の前を立ち去ってしまった。数日前には猟銃による野山羊の駆除が行われたばかりだったが、撃たれないようにネ!

昨日はオガマルのお仕事。そしてそのご褒美という事でも無いだろうが、勤労感謝の日の本日、早朝ジョグの時から満天の星空。相変わらず目の良い妻は流れ星を見つけたようだが、残念ながら僕には全く見えなかった。

ジョグの後シャワーに朝食を済ませ、僕は朝から青灯での釣り。今日は小学校の校長先生にも「もしお暇ならどうですか?」と青灯デビューのお誘いもしており、昨日から餌も購入、道具も2人分を用意し気合充分。

まずは今シーズン初のシマアジ狙いで、オキアミの餌釣り。しかし今日は生徒さんの校長先生がお見えになるまでに上がったのは、厄介者のヨツバリが2枚。シマアジにはまだ水温がチョッと高いようだ。

岸壁での投げ釣りは初めてと言う社長(校長先生と言うのは長ったらしいので、ここからは社長で行きます)にまずは投げ方の指導。とは言ってもこちらもこの島に来てから釣りを初めた初心者なのだが、一応今日は僕が先生。

ウインドもベテラン、どうやら遊びの天才と思われる社長は飲み込みが早く、数回投げるうちにコツを飲み込んでしまった。投げづらいサビキの仕掛けもほとんど失敗無く飛ぶようになり、もはや先生の出番はほとんど無し。後は場数を踏みながら自分で覚えていけばOK。

ただ残念な事に、今日もムロの群れは何処かへ行ってしまったようで、社長も僕も、釣れるのはシマムロにヨツバリ。結局本日もクーラーボックスは空のまま、授業終了。

優秀な生徒さんだったが、教師の方にやや問題ありかな?ま、次の授業に期待しましょう。

写真はハートロックの帰り、ガジュマルの森で妻に促され、ポーズの僕。

8年周期の大発生

2009-11-19 09:32:39 | Weblog
オガマル入港日の朝、9時までの小学校での仕事を終えパソコンに向かっている。と言うのも、本日のオガマル、なんと定刻2時間遅れ午後1時30分入港予定との事。荷役の仕事まで時間が空き、最近サボり気味のブログでも投稿と言う事にあいなった。

今便のオガマル、船員さんの記憶では初めてとのことだったが、久里浜寄港便と言う事で多少の遅れは当初から予想された。しかし2時間遅れとはビックリ。毎年八丈島寄港便は運行されているが、こんなに遅れたことは無い。よほど海況でも悪かったのだろうか、それともはじめての久里浜港入港で手間取ったのだろうか?

いずれにしても我々の仕事は船が来なければ始まらない訳で「来るまで待とうオガマル」の心境である。後は積荷の量が少ない事を願うばかり、日没の早くなった昨今、5時を回るともう真暗だからネ。本日の荷役作業、3時間の勝負。

所で先週辺りから「今年はひどいね、しかも時期が早くない?」と言う会話があちこちで聞かれるが、ヤスデの大量発生。内地ではあまり見ないかな?ハッキリした記憶は無いが、僕はこの島ではじめてお目にかかったような気がするのだが。百足をそのまま2~3cm位にスケールダウンした様な奴で、この島に来てから毎年お会いしている。

特に小学校の体育館への渡り廊下や、校舎裏の倉庫へ通じるコンクリートの足場の上などがお気に入りのようだ。どうやら、じめじめしていてヒンヤリするような所が好みのようで、ヤスデが発生しだすとしばらくの間はその掃除の為に僕の仕事が一つ増えることになる。箒で掃いて集めゴミ袋に入れて捨てるだけなのだが、ビジュアル的にどうもピンと来ない上に、時に異臭を放つ。救いは百足のように咬んだり刺したりしない事。

そのヤスデが、今年は本当にゾ~ッとするほどの大量発生。数日前の朝、倉庫の前の例のコンクリーの足場を見てブッタマゲタ!大量のヤスデが集まり、一つの塊と言うか、白いコンクリーの上に黒っぽいこんもりした丘が出来ている感じ。いったい何匹いるのか想像を絶する世界だ。

箒でかき集めようとすると、そのヤスデがくるっと丸まる。山のように集まったヤスデが次々と丸まる様子は、はっきり言ってグロテスク。あまり思い出したくも無いので、詳しい解説はこのへんで終了するが、ヤスデとの死闘はまだしばらく続きそうだ。

今朝も朝一番で始末したのに、ほんの1時間もすると又何処からかあふれ出て来ていた。信頼できる情報筋に因れば、このヤスデ君、何でも8年周期で大量発生するらしい。あまり有りがたくない話だが、ひょっとすると今年はその8年周期に当たる年かも。

写真はブログの内容とは全く関係ないが、先日久し振りに歩いた長崎遊歩道から撮った二見湾。

用務員のオジサンは遂に見てしまった

2009-11-15 16:10:19 | Weblog
昨日の朝小学校の職員室でお仕事中、チャボ達のけたたましい鳴き声と、バサバサと言うものすごい羽音。ただ事ではないと職員室を飛び出しチャボ小屋を覗くと、10㍍ほどのところに走り去る猫。

僕の足音に気付いたのだろうか、その三毛猫は一瞬こちらを振り返った。そしてその口には、あの可愛いヒヨコがくわえられていた。時間にすればそれこそゼロコンマ何秒と言う時間だろうか、その猫と目があった。その時奴は‘ニヤッ’と笑った、ように僕には見えた。

そして足早に走り去っていった。このブログでも今までに何度も触れてきたが、僕が用務員の仕事について3年4ヶ月、ヒヨコから無事大人のチャボに育ったのはたったの一羽。その間20匹以上のヒヨコ達がいつの間にか姿を消していた。おそらく猫の仕業ではと、皆憶測はしていたが確証はなかった。

しかし昨日、あまり嬉しい事ではないがその現場を遂に目撃してしまった。矢張り猫の仕業だったのだ。

僕は毎朝出勤すると、まずチャボ小屋の扉を開ける。チャボたちは嬉しそうに外出、それから餌と水を取り替える。日中チャボたちは自由行動、そして夕方になると自分達で小屋の中に入ってくる。6羽いるかちゃんと確認(今はプラス、ヒヨコ)して扉を閉める。僕とチャボ達の日々の関わりは、このようにいたってシンプル。たまに小屋の傷みがあまりにひどいと、金網を張り替えたりと、出来る範囲の修繕なんかもやる。

後のお世話は、飼育栽培委員の生徒さん達にお任せしている。今年は特に低学年の頃からチャボが大好きで、昼休み時間などにチャボを頭に乗せたり肩に乗せたりして大の仲良しだった生徒さんが、4年生となり飼育栽培委員のメンバーとして大活躍。

今回のヒヨコ誕生はそんな彼らにとっても本当に嬉しい出来事で、朝顔を合わすと「橋本さん、今日もヒヨコちゃんと2匹いる」と確認が日課になっていた。そんなヒヨコが又犠牲になってしまい本当に残念だが、日中放し飼いにしている以上これはしょうがない事かもしれない。

極端な話だが、生まれたヒヨコが全部育ってしまったらチャボだらけになってしまう訳で、自然界はこうして上手くバランスを保っているという事を知る事も、大事なお勉強。

人間が手を加えることで失われて行った自然が、数え切れないほど世界には有る訳だからネ。

話が大きくなってしまったが、生き物を飼うということは、その死にも必ず直面するわけで、それは避けては通れない現実。生徒さん達もそんな現実も受け止め、自分の中で消化していってもらえればと思う。

さて残ったヒヨコは1羽。猫がが走り去った後、そのヒヨコは、校舎の2階より高い木の枝から飛び降りてきた。咄嗟にあの高さまで飛び上がって逃げたんだネ。残ったヒヨコのたくましさにビックりだ。

写真は昨日の帰り際、小屋の中で親鳥に抱かれ御安心?のヒヨコ。

出港日の午後

2009-11-10 18:04:40 | Weblog
昨日はオガマルの出港日。朝から気持ちよく晴れた一日で、荷役作業の合間の昼休みは、程よく吹く北東の風を受けながら日向ぼっこ。11月とは言えその陽射しはまだまだ強く、直射日光を浴びていると日焼けしそうだ。

そんな陽気の中、260名ほどの乗船客を乗せたオガマルは、定刻2時竹芝へ向け無事出航して行った。その中には荷役仲間の一人が、所用で内地へ一時帰国?の為乗船していた。「波があっても、とても入る気しないだろうな」と、日向ぼっこしながらサーファーの彼。今頃内地の寒さに震え上がっていることだろう。風邪引かないようにネ。

以前にもこのブログで触れたと思うが、天気の良い出港日の午後が僕は好きだ。荷役作業を終え、オガマルが出航して行った後の何となく感じる開放感、そして午後2時からの僅かなフリータイム、お日様を浴びながらのんびりするのはとても気持ちが良い。

昨日は前浜で泳ぐかどうか迷った末、ウェザーへ上ることにした。いくら強い陽射しとは言え、この時期3時を回ると流石にその威力は急速に衰える。それに加えヒンヤリする北東の風も相変わらずで、久し振りにウェザーでの夕日を選択。

息を切らしながら愛車アルプスでウェザーに到着すると、オガツアーのオガ君が丁度ゲンチャリにまたがり、出発する所。「先日はどうも」土曜日ハートロックでお会いした(オガ君はお客さん2名とハートロックツアー)御挨拶。

その後はしばらくウェザーを独り占め。西に傾いた陽射しを正面から浴び、お気に入りのBGM、そしてまーるく見える水平線をボーッと見ていると、時間が止まったようだ。

やがて4時を回り日没の時間が近付いてくると、ポツリポツリと夕日ウォチャーが上がってくる。たまには日没までと思っていたのだが、日が傾き北東の風を受けると途端に弱気の虫が頭をもたげた。「寒っ~!」風邪を引かぬうちに退散する事に。

風を避けるように体を丸め慎重に九十九折を下っていると、一見ママチャリと思える自転車にまたがったお姉さんが、スイスイ激坂を上ってくる。「マジ~!」よーく見ると、電動アシスト付き自転車だ。恐るべし、電気の力。

さて今日の昼休みは、バッチリ前浜スイム。このところの北よりの風続きで、やっと前浜の海も透明度抜群。「明日から仕事で母島、今日綺麗な海で泳げてよかった」とバリトン。前浜スイムフリークの主アベちゃんも「今日は良かったネ」そのアベちゃん、今日はスプリングで身を固めていたが、ウェットはチト早いんじゃない。因みに寒がりの僕でも、今日はサーフパンツ1枚でOK。

写真は昨日、ウェザーでの1枚。