小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

大きなプレゼント

2009-04-29 08:14:10 | Weblog
一般的なGWの初日、父島はやっとお天気回復。昨日一昨日と相変わらずのハッキリしないお天気に、いい加減ウンザリしていた所だが、今日はどうやら大丈夫そうだ。

朝一妻との早朝ジョグ、薄っすら明るくなりかけた空に、久し振りにお星様を確認する事ができた。

木金と休暇を取れば、今日から6日まで8連休。本日入港予定のオガマルで島を訪れる観光客の皆さんも、そんな人達だろう。正確に言えば昨日の10時オガマルに乗船しているわけだから、9連休と言う事になるのかな。人の休みはどうでも良いが、とりあえず小笠原も内地同様、天気予報によればGW概ねお天気は良さそう、存分に小笠原を楽しんでください。

さてそのオガマルだが、先ほどの島内放送によれば、400名弱の乗船客と共に11時20分入港予定との事。海況も良かったのだろうが、着発便と言う事で飛ばしてきたのだろう、最近には珍しく定刻10分前の入港予定だ。2時の出港までに積荷を降ろし、そして積み込まねばならない我々にとっては、10分でも早い入港はありがたい。頑張ってお仕事しないとネ。この後オガマルは2日、5日と着発便の運行の為、僕のお休みはGW中3日間。まあ、あまりお休みが多くても、お金は出て行くばかりで入ってこないから、丁度良いとこかな。

所で、以前このブログでも紹介したと思うのだが、我家の冷蔵庫が小さく、オガマル入港日に購入した、約一週間分の食料品を収納するのに、妻はいつも苦労していた。特に夏場、飽和状態の冷凍庫はおそらく冷気が回り切らないのだろう、妻の大好物アイスクリームが溶け気味、なんて事がたびたびあった。

釣りに行っても、余った餌を入れるスペースは勿論無く、やむなく海に廃棄していた。そんな冷蔵庫の話を、良く洲崎の磯釣りに御一緒させてもらった小学校の先生に話していたところ、なんと「橋本さん、俺、今度内地転勤だから、家の冷蔵庫是非使ってよ」勿論お断りする積極的な理由は何も無く、「エッ、良いんですか!頂きま~す」

おかげさまで現在我家には冷蔵庫が2台!これで今年の夏は、妻も思う存分アイスクリームが楽しめそう。そして僕も心置きなく、残った餌も釣った魚も持ち帰る事ができる。妻に言わせれば「しょうも無い!どうせ釣れないくせに」と言う事になるのだろうが、まっ実際の所当ってるかな。冷凍保存OKのアオリイカは、今年もほとんど上げられず、シーズンを終えようとしている。

写真の、洗濯機の奥がその頂いた冷蔵庫。奥の扉の手前にチョコット見えるのが我家のやつ。狭い玄関しか置く所が無く、人の出入りも儘ならぬ状態。荷物が届いた時は本当に大変だ。

PS 薄暗くなってきたので外を見ると、なんと雨。慌てて洗濯物を取り込んだ。全く、ここの天気には翻弄されっ放しだ。

珍客

2009-04-27 18:43:22 | Weblog
昨日の日曜日、僕にとっては最悪のお休み。午前中曇天強風の中、製氷海岸奥の岩場の上でイカ釣り。しかしアオリは全く釣れる気配はなく、逆に小笠原を釣り上げ、残り物に福を期待した先日のイカバケは、あえなくパーに。

一旦帰宅、不本意ながら二週連続日曜日のランチを我家で済ませ、その後降り出した土砂降りの雨が止むのを待って、再び製氷海岸へ。イカ釣りじゃなく先ほどのバケを回収しようと、3点セットを持ってシュノーケリング。

所が雨の影響と、強風によるウネリで視界は最悪。バケを探すどころの騒ぎではなく、怪我をせぬ内とほうほうの呈で退散した。何をやってもダメ、そんな感じの最悪の日曜日。酔っ払ってどこかの誰かさんみたいに、全裸になってわめきたい気分だった。

草薙君の件、いろんな御意見有ると思うけど、チョッと騒ぎすぎじゃない。家宅捜索はやり過ぎじゃないかな?まあ、法を犯したことは事実、裁きは受けないとネ!

さて本日も小笠原はパッとしないお天気、朝の出勤はカッパの厄介に。その後何とか雨はあがり、午前中は6年生のタコの葉細工の材料となる、タコの葉伐採のお手伝い。島のタコの葉研究会の方々の御指導で、タコの葉の採取から始まり、タコの葉細工のランチョンマット作成を目指す授業の第1回目。

町のお店で、土産物として売っているタコの葉細工のお値段の立派な事に、初めは驚いた。しかしその製品に至るまでの工程を知ると、納得のお値段。タコの葉細工は、本当に大変な作業の連続。今日を含めて7回、オガ小の6年生はランチョンマットの完成を目指す。

昼休み、「橋本さん、グランドの隅っこに、飛べない鳥がいるんですけど」。行って見ると、鳩を一回り大きくした位の濃いグレーの鳥がフェンス際でうずくまっていた。近寄ると後退りし、怪我をしている様子でもない。生徒は「カツオ鳥だよ」と言うが、ちょっと違う感じ。

小笠原自然文化研究所にTEL、状況を説明すると、すぐ捕獲に来てくれるとの事。段ボール箱持参で来てくれた研究所の御二人、写真を2枚ほど撮った後、いとも簡単に捕獲してしまった。

「オナガミズナギドリです、きっと不時着したんでしょう。羽が長く、平らな所からは飛べないんですよ。ウロウロしてるうちに、猫にでも見つかれば、お終いでしたね」

長い距離を飛んで来る渡り鳥にとって、その長い羽は欠く事のできない物なのだろうが、降り場所を間違えると、その羽の長さが災いして、自分の力だけでは飛び上がる事が出来ないようだ。この珍客との出会い、なんだか人生の教訓になりそうな話で、柄にもなくチョッピリ考えさせられてしまった。

せっかくオガ小の生徒に助けてもらった命、上昇気流のある崖の上から、また元気に大空に舞い上がりな。

写真は立派な葉を刈り取られ、細身になってしまったタコの木達。

近況報告

2009-04-25 14:54:35 | Weblog
ブログを投稿する時に困るのが、タイトルを入れないと先に進めないと言う事。ブログの新規投稿の画面にあるタイトル欄には(必須)と太文字で書かれている。結構このタイトルで悩む事が多い。今日は特にタイトルが浮かばなかったので、近況報告と言う事にした。

僕のブログ自体が毎度近況報告みたいなもので、今更と言う感じであるが、今週はこれと言ってタイトルにするような事の無かった平和?な一週間だった。

相変わらずお天気はパッとしない。予報も曇りの日が多く、実際曇り空の一日で、その日によって雨が降ったり、雲間から日が射したりといったお天気の日が続いた。朝から今日はスカッと好天と言う日には残念ながら恵まれなかった。

それでも今週、三日間昼休みは前浜スイム&ランチ。お昼時、雲間からラッキーにもお日様が顔を出す日が多く、風も弱く海は凪いでいたので、絶好とはいえないが充分泳げるコンディションだった。ただ流石に先週末の大雨の影響は大きく、昨日あたりでも波打ち際は土色のような嫌な濁りがまだ残っていた。小笠原本来のあの綺麗な海が戻ってくるには、もう少し時間が掛かりそうである。

フルスーツで泳いでいた前浜スイムフリークの主も、今週はスプリングデビュー。「今日は薄着だね」僕の声に「そろそろ衣替えだよ」だそうだ。確かに水温も徐々に上がり、泳いでいればおそらく水着だけでもOKかもしれない。

実際昨日は、釣場の友人トチさんが現れ、前夜根掛かりさせてしまったイカバケ回収と、トランス一つでしばらく泳ぎ周り、しっかり探し出して戻って来た。大事なイカバケ探しと言う事で気合入っていたとは思うが、裸で充分泳げると言う事だ。僕は無理せず、まだしばらくはスプリングで泳ぐつもりだけどネ。

所で先ほど「衣替え」の話が出たけど、食住に金はかかる小笠原だが、衣に関しては本当に金がかからない。実際僕の場合、小学校の用務の仕事は、一年中ハープパンツにTシャツ。真冬はそのTシャツがロンTになり、後は上に羽織る物が一枚あればほとんど事足りてしまう。したがって着る物の絶対量が、内地にいた頃とは比べ物にならないほど少なく、勢い衣服の入れ替えといった衣替えの準備は、我家の場合ほとんど必要ない。僕にとっては、本当に暮らしやすい所だ。

さて、先ほど出港したオガマルの荷役を終えたところだが、いよいよ来週はゴールデンウィーク(今日がGWの初日なんだっけ?)。29日入港から三便続けてオガマルは着発の運行となる。

11時半入港、その日の2時には出港と言うやつだ。GW、夏休み、年末年始、観光シーズン恒例の運行である。我々荷役作業員にとっては、勿論忙しいと言う事は有るが、どんなに大変でも否応無しに2時には仕事は終わるわけで、僕は着発便の仕事、結構気に入っている。

僕がこの島に来てから、GWのお天気あまり良い印象がないのだが、果たして今年はどうだろうか。ネットの予報では、来週はまずまずのお天気。しかし何故か明日の日曜はまた雨。お気に入りのハートロックもしばらく御無沙汰しているし、そろそろスカッとした好天の下山歩きしたい所なのだが・・・

写真は昨日の前浜、雲間から時折お日様が顔を出すと、充分暖かかった。

残り物に福はあるかな?

2009-04-21 17:53:49 | Weblog
週末の父島は大荒れの天気。日曜日の未明には、大雨洪水警報まで発令されたようである。

幸いと言うべきかどうか疑問だが、妻との扇浦までの早朝ジョグの時には、まったくと言って良いほど雨の影響はなかった。しかし湾岸道路のおびただしいゴミの量は、夜中の雨の凄さを十分物語っていた。そして台風以外ではあまり記憶が無いのだが、夜明道路は大雨の影響で通行止めとなっていた。

ジョグの途中、我々の横でわざわざスピードを落とした車の中から「こんな日の、こんな時簡に走ってるの、早死にするよ!」顔見知りのお兄さんは、笑いながらそう言って走り去って行った。

確かに彼の意見は正しいかも。所で、彼はこんな日のこんな時間、いったい何処へ行ったのだろうか?まあ日曜日の早朝、時間の使い方は人それぞれ。

ジョギングの後も雨のほうは上がったかと思えば、又ザーッと強い雨脚で降って来るといった繰り返し。早い天候の回復に一縷の望みを託し、妻が用意していたサンドウィッチだったが、本当に久し振りに、日曜日のランチは我家で頂く事に。

皮肉なことに、その後天候は急激に回復。僕は知人にお誘いを受けた、イカ釣りの講習会へ。何でもイカ釣りのプロが内地から来ており、口コミで集まった釣好きの島民向けに、イカ釣りの極意を伝授してくれるらしい。

集合場所の青灯には、親に連れられた子供ちゃん、中学生、高校生、そして大人と15名ほどの皆顔見知りの連中が集まっていた。自慢のエギロット(イカ釣り専用の短めの竿)を手にした連中のなかで、振り出しの磯竿を手にしたのは僕だけ。しかし、プロはそんな僕にも丁寧にイカ釣りのイロハを手ほどきしてくれた。

大変失礼ながら、僕は釣りに関してはほとんど無知、そのプロの事も全然知らなかったのだが、その道では超有名人らしい。皆さん、記念にツーショットの写真を、おねだりしていた。

そしてプロからイカバケのプレゼント。子供から順番に、最後は大人達でじゃんけん、残りのバケを競ったのだが、僕はなんとドン尻。ラッキーにもバケは丁度人数分有ったようで、残った最後の一つをメデタク頂く事ができた。果たして残り物に福はあるでしょうか?

写真は、そのイカバケ(内地ではエギと言うらしい)昨夜早速試してみたが、残念ながら空振り、ヤッパリ腕かな。

実りの春?

2009-04-18 14:56:54 | Weblog
またまた御無沙汰、最近チョッとブログ投稿サボりすぎだネ。今週の父島はとても変わりやすい天気、内地の予報を見ていてもそうだけど、春のお天気安定しないのはしょうがないか。

一つラッキーだったのは、当らない小笠原の天気予報、今週は良いほうに大はずれしてくれた日が2日、オガマルの入港日と出港日。

まずは入港日の水曜日、予報は一日雨。実際朝一番、小学校での用務の仕事中は降ったり止んだいのハッキリしない空模様。所が定刻30分遅れのオガマルが入港して来る12時頃には雨は上がり、結局作業が終わる4時過ぎまで、薄日も射すほどのお天気に。

積荷の量も多く、船尾には漁船と、その取材の為らしいのだがNHKのマイクロバスまで御丁寧に運んで来たオガマル、天気予報が良いほうに外れてくれて本当に助かった。おかげで大変では有ったが、無事漁船も海に下ろして作業は終了。海上でカメラを回していたNHKの取材班、良い画は撮れたのだろうか。

そしてもう一日は今日の出港日。矢張り予報は一日雨。妻との扇浦までの早朝ジョグ、昨夜の大雨のおかげで自然の滝を楽しみながらのジョグとなったが、幸い雨には降られずラッキー。所がその後は再び大粒の雨。今日の荷役はずぶ濡れ覚悟で、着替えまで用意して出発と我家を出ると、雨は幸い上がっている。

結局今日も作業が終わるまで一雨も降られず、大ラッキー、こんな日もたまには無くちゃネ。ただこのブログ投稿の前に覗いたネットの予報では、父島には現在大雨注意報が発令されていて、明日も日中は雨の予報。せっかくの日曜日、二度有る事は三度有るで、明日の予報も大外れを期待したい。

所で今年の父島、フルーツ類が元気だよ!と言う島っ子の話を何度か聞いたのだが、確かに民家の軒先のパッションの棚や、タワワな実を付けたパパイヤの木が道端に目立つ。今年は何年かぶりに、マンゴが実るのではとひそかに期待しているのは僕だけだろうか(一度自然に実ったマンゴを見てみたい、と言うか本音は食べてみたい物だ)

イチローも復帰後、あっさり満塁本塁打で張本の通産安打日本記録に並び、翌日には新記録達成。実りの春と言うことですかネ。

写真は、中学校の裏に自生しているパッション。緑のタマゴたいなやつがそれ。今年は元気だ。