小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

良いお年を!

2007-12-31 17:34:04 | Weblog
気が付いたら大晦日だった、と言う位この島に暮らしていると時の流れが内地とはかなり違う。29日に御用納めしてから毎日なんて事無く過ぎ、観光客でいつもよりは少し賑やかかなとは思う。でも、私達のライフスタイルは相変わらずである。

折角の休みだと言うのに小笠原の天気は悪いにも程がある。今朝こそはと淡い期待の中、早朝ジョグに出る。矢張りポツリポツリと雨が落ちてきた。ナンテコッタイ!雨の中走るのは内地に居る時から得意だけど、ここに来てからは今ひとつやる気が失せる。まあ、それでも走るんだけどね。明日は初日の出ジョグで夜明け道路一周する予定なんだから、小笠原の女神様、お願いしますよー!

朝食の後、小雨降る中うちの釣キチは桟橋に釣れもしない釣りに出掛けた。海も時化て天気も悪いと取り合えず彼の場合やる事が無いのである。まあこの狭い六畳一間に一日二人で顔を突き合わせているのも辛いし、私は静かに読書をするのが好きなので結局追い出されてしまうのが彼である。最強の漁協の雨カッパもあるので大丈夫でしょう。

とは言うものの実はここの天気は本当に分からない。突然お日様が出るなんて事もあるので取り合えずランチのサンドイッチだけは作っておいて運良く晴れたらお気に入りの境浦へ繰り出そう、なーんて甘かった。結局、振ったり止んだりの天気が夕方まで続いた。お昼前に隙を見て桟橋の釣キチにランチを届けたが、まるで釣れてない。センス無いねー。夜、年越しそばの他にムロアジのお刺身でも欲しかったけど無理だね。

どうって事無い感じで今年も終わりだ。このシンプルさがこの島の暮らしかな。ここに来て二度目の年越し、特別な事は何も無い。昨日の続き。明日もまたその続きで時間は穏やかに流れる筈だ。

青い空に青い海、それがこの島の全てだ。そこでシンプルに暮らす。六畳一間に最低限の生活道具、彼の持ち物はアルプスのランドナーと釣り道具。私はiPodと愛読書、それさえあれば至福の人生だ。そして娘と息子が幸せに暮らしていれば最高だね。

ブログをいつも読んで下さっている皆さん、私達は南の小さな島で元気です。良いお年をお迎えください。

父島銀座?

2007-12-30 17:49:18 | Weblog
今日は妻との早朝ジョグの後、天気予報はパッとしなかったが、雨覚悟、最強の漁協カッパ上下持参で、青灯での釣りへ。

朝から青灯での釣りは久し振り、8時前青灯には観光客と思われる親子連れが2人。「どう、何か釣れた?」僕の問いに、ルアーを投げていた息子さんは「まだ何も」と元気に応えてくれた。彼は中学2年生、お父さんの話では、昨日のオガマルで来島、5日の船で帰るそうだ。

サビキでシマムロが上がるのを見たお父さんは、息子と相談。どうやら自分の釣り道具を宿へとりに帰ったようだ。しばらくして道具一式抱え戻ってくると「隣でやらせてもらいま~す」と親子で釣りを始めた。

世間話を時々しながら、のんびり釣り糸を垂れる。しばらくしてお父さんの竿がしなった。やや苦労してあげる「シマアジだ、やった!」こちらはやられたって感じ。すぐサビキからオキアミのえさ釣りに仕掛けを変え、シマアジ狙い。しかし浮きはピクリともせず、おまけに大粒の雨が、最強のカッパの出番である。

丁度その頃、二見湾には大型の客船‘きそ’が入港。青灯は俄然活気ずく。一万トンを越える大型客船の為、桟橋に直接接岸する事ができず、沖留。島の漁船が乗船客をピストン輸送、所謂通船と言う奴だ、その発着場所が青灯の裏の岸壁。

釣り好きの人達が、入れ替わり立ち代わり現れ「何が釣れるんですか?」「何か釣れました?」質問攻めだ。その頃には、顔見知りの釣り人も何人か釣り糸を垂れ、久し振りに賑やかな青灯となった。

しかし釣果の方はさっぱり、外道ばかり、しかし最後にデカムロが一本上がり、今夜のおかずは何とか確保する事ができた。

ところで先ほどの親子連れ、なんとチャンプさんやマーカスの友人らしく、世の中狭いとビックリ。それと後でよ~く見たら、シマアジではなくホシカイワリだったが、とても美味しい魚、今夜は刺身で乾杯かな。

夕方、珍しく妻と歩きで街まで買い物に出かけたのだが、メインストリートの人の多さと、行き交う車の多さにビックリ。昨日のオガマルの乗船客と、観光船の観光客が町に溢れており、さながら父島銀座のノリ。

妻と「久し振りに、沢山の人見たね!」と感心してしまった。

写真は本日実践初デビュー。愛車アルプスの釣り人仕様。エンビのパイプをリヤのフレームに取り付け、釣竿をさせるようにしたもの。

引き上げ

2007-12-29 17:32:33 | Weblog
土曜日の朝、と言うよりは、今年も後三日と言ったほうがピンと来る29日の朝は、休日の恒例、妻との早朝ジョグから一日が始まった。

我家を出るのは6時前、冬至を過ぎたといっても、あたりは真暗、数少ない街路灯と月明かりを頼りのランニングである。そんな暗闇の中、建設会社の横を通り抜けようとしたら、いきなり「ほら、走れ走れ!」と声を掛けられた。聞きなれた声、シモヤンである。

この時間帯会うのは初めてだが、日中ジョギングしていると、トラックやダンプを運転している彼と良く行き会う。そしてお互い手を振ったり、声を掛け合ったり、ある時は後ろから来て、わざわざ車のスピードを落とし「もっと速く走れ!」と激励?してくれたりする。

そのシモヤン「オレ今日の船で、内地、引き上げ!」妻と僕は思わず「ウッソ~!」

彼との出会いは、やはり青灯。僕達がこの島に来て間も無く釣りを始めたころ、彼も良く青灯で釣りをしていた。チョット見怖そうな感じ(シモヤン失礼)の彼だが、釣りは全くの初心者だった僕が、どこでやろうか迷ったりしている時、「隣り空いてるよ、どうぞ」何て気軽に声を掛けてくれた。

そして釣りのノウハウを、初心者の僕に色々と教えてくれた。最近は釣りしている僕の所に冷やかしにはやってきていたが、釣りをしている姿はあまりお目に掛かっていなかったが、引き上げちゃうんだネ。

暗闇の中、シモヤンと拳骨を合わせ、元気で!とお別れ。

さて、そのシモヤンの乗るオガマルは、定刻1時間遅れ、12時30分、754名の乗船客を乗せ入港。予想通り海はかなり時化ていたようである。

今年最後の荷役は、時間との戦い。出航は予定より30分遅れの2時30分。泣きっ面に蜂ではないが、時々日も射していた今日の小笠原、オガマルが二見湾に姿を現した頃から、雨が降り出す始末、しかもかなりの雨脚。

急いで上下カッパを着込み、入港の際のロープを取りに岸壁へ走った。先便の出航日、土砂降りとなり、びしょ濡れになった前回の荷役を思い出してしまった。しかし幸いにも、接岸が終わり、コンテナを下ろし始めたころから、雨は上がり、強い南よりの風ながら、お日様も時々顔を出し始めた。

荷役のほうも、スムーズに進み、2時半の出航には十分間に合った。今日の乗船客は100名足らずとか、元気者のシモヤンもチョッピリ寂しいのでは。

シモヤン色々と有難う、元気で、又遊びにおいでよ、待ってま~す。

本日の写真は、妻のワンショット。製氷海岸の上から、今日の野羊山方面。

御用納め

2007-12-28 19:14:14 | Weblog
嵐の出航日の後、小笠原は昨日まで雨。特にあの嵐は半端じゃなかった。翌朝小学校までの出勤途中、倒れている自転車や、ゲンチャリがあちこちに。そして小学校の敷地には、風で飛ばされたヤシの枝が転がっていた。通行止めになっていた夜明け道路の開通も、朝の9時、防災小笠原の島内放送が告げていた。ちょっとした台風並みの風雨だったようである。

そしてその後もとにかく雨雨雨、テンション下がりっぱなし。小学校の仕事の方は、生徒さん達がいない間に、廊下や階段のワックス掛けの仕事があり、雨でも特に問題は無かったのだが、それにしても毎日雨じゃ気合が入らない。

予報は今日も雨。先日の出航日の後、荷役仕事関係の大掃除の予定だったのだが、例の嵐で今日の9時からに順延されていた。又雨じゃどうなる事かと気をもんでいたのだが、何とか雨は我慢してくれたようで、小学校を2時間ほど抜け出し(ちゃんと朝早く出勤したり昼休みカットしたりで調整してますよ、念の為)大掃除は無事終了。

しかし海況は思わしくなく、着発の明日のオガマルは、多少遅れるのではとの事。入港は遅れても、出航は出来る限り定刻の2時が目標、明日は忙しくなりそうである。

昼前には小学校に戻り、引き続き用務のお仕事。小学校の方は今日が本年最後のお仕事、御用納めと言う事になる。午後からは最後に残っていた職員室のワックス掛けを終え、先生方に暮の御挨拶をして、小学校での今年一年の業務は無事終了。

妻の支庁食堂でのパートの仕事も、今日が最終日。お互い、とりあえず健康でこの一年間、何とか働けた事に感謝!

お疲れ様でした!

と言っても、僕の方はまだ明日、荷役の仕事が待っている。明日も気を緩める事無く、仕事を終え、晦日、大晦日は楽しみたいところだが、お天気の方がどうなんだろう?予報はあまり良くないんだよネ。まっ、今日のように良い方に外れる事を期待しよう。

写真は、昼休み小学校で撮ったもの。ほぼ空一面雲の中、ぽっかり開いた青空。

大荒れ

2007-12-25 16:08:51 | Weblog
小笠原、昨日はホワイトクリスマスと言うわけには勿論行かなかったが、穏やかな陽気。夕焼けがとても綺麗な、素敵なクリスマスイヴとなった。

さて本日、小笠原小学校は今日が終業式、と言うか全国的に今日が終業式と言う学校多いんだろうネ。僕の方は、オガマルの出航日と言う事で、今日は小学校の用務の仕事はOFF、朝から荷役の仕事だ。

昨日の天気予報では、昼前から雨模様、できれば出航までもってくれればと思っていたのだが、我家を出るころにはかなりの雨脚。漁協のカッパを着込んでの出勤となってしまった。

そしてこの雨、時間の経過と共に激しさも増してきて、荷役作業には最悪の天候。低気圧が急速に発達したのだろうか、強風と横殴りの雨。コンテナの上に立っているのが怖いほどのコンディション。まるで台風が接近してきたようだ。

結局、風雨は全く治まる事無く、嵐の中でのオガマル出航になってしまった。今日の終業式を終え、その足で内地へ帰る先生方も何人かいらっしゃったようだが、お気の毒に、この船は相当揺れそうである。

荷役を終え、相変わらずの風雨の中、自転車で我家へ帰宅したのだが、湾岸通りにある道路情報の電光掲示板には、大雨の為夜明け道路通行止めの表示。本当に台風以外でこんな事も珍しい、大荒れのクリスマスになってしまった。

ところで先日、妻が職場の友人、ヤグッちゃんにお願いして取り寄せていただいた
ケンタッキーフライドチキンを本当に久し振りにガッツリ食べた、クリスマスですからネ。イヤ~懐かしい味だった。

内地にいた頃はどちらかと言うと、KFよりはマックと言う感じだったが、ここ父島にはファーストフード店は一軒も無い。あの油っぽい皮の独特の食感、毎日食べたいとは思わないが、KF本当に美味かった。ヤグッちゃんサンキューでした。

さて、「雨戸閉める」と言う妻の冗談が、冗談とも取れぬほど外は相変わらずの大荒れ。明日には上がってくれればいいのだが。

写真は、今年の我家のクリスマスツリー。高校時代の友人からのクリスマスカード。ユウちゃん、ちゃんとクリスマスに間に合ったよ、サンキュー!