小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

娘と彼氏の置き土産

2010-03-28 06:40:46 | Weblog
娘とその彼氏が父島を後にして4日、ついこの間だったような気もしたり、もう遠い昔の事だったような気持ちにもなる今日この頃。娘と連絡を取った妻の話では、二人は早くも逆ホームシック?小笠原に帰りたい症候群に感染した模様である。

29年もの長きにわたり生活を共にし、特にここ4年と数ヶ月は、6畳一間で四六時中顔を付き合わせる羽目となってしまったアラカン親父の飯の支度に、良い加減嫌気の差していた妻の方は、この時とばかりに自慢の腕を振るい、毎日楽しそうにお料理。あまりの気合の入れすぎに、やや燃え尽き症候群かも。

いずれにしてもそういった症候群は、一般的に時の流れと言う奴が解決してくれるのだろう。娘は4月から新しい職場、勿論彼も現在の職場で頑張らねばならない日々となる。中々長い休みの取れない日本の職場事情、そう簡単に「又おいで!」と言う訳には行かないが、我々は何時でも首を長~くして待っているので「何時でもいらっしゃ~い!」

所で娘と彼氏、僕に嬉しい置き土産を置いていってくれた。

彼のほうは、ラグビーボールにJBOARD。ラグビーボールは、彼が現在もクラブティームで活躍するラガーと言う事で、まあ挨拶代わりと言うところだろうか。もう一つのJBOARD、こちらは中々面白く、アラカンのオジサンにはあまり相応しくないかとは思われるが、既に結構はまってしまい、年甲斐も無く楽しんでいる。

そのJBOARD、僕は初めてお目にかかったのだが、そんな方の為に簡単に解説すると、スケボーの四つのタイヤを二つにして、前後に一列に並べて付けた物、そんなスケボーを想像してもらえば良いかな。

全くスケボーも出来ない僕、初めてJBOARDなる物に足を乗せた時「これは全然無理」と思ったのだが、しばらくやっているうちに「これ、スケボーよりいけるジャン」てな感じ。優しい彼は「置いていきます、遊んでください」と言う事になった。

妻曰く「骨折って動けなくなるくらいなら、即死にしてよ!」なんて相変わらず悪態ついているが、まあ怪我しないように楽しませてもらいます。

そして娘、あの釣の一日、残念ながら後一歩の所で釣り損ねてしまったデカムロを、ちゃんと青灯に残して行ってくれた様だ。午後からお天気の回復した昨日、2時前から青灯でのムロ釣りに挑戦。

最近にしては珍しく、始めて3投目くらいで浮きが沈んだ。手応え十分。ちょっとしたサバ位はあろうかと言うデカムロをゲット。その後、あまりの大きさにサビキの針が折れてしまったりと、3本ほどバラしてしまい悔しい思いをしたが、デカムロ3本にレギュラームロ1本がクーラーボックスに。妻と二人で食べるには十分すぎるほどの久々の釣果。

娘と彼に、ムロを食べさせて上げられなかったのは残念だが、又、次の機会のお楽しみに。

さて、今日はこれからオガマルの入港、お天気もあまり芳しくなく、今は降っていないが一日雨の予報。妻同様やや燃え尽き症候群気味の僕、こんな時こそ気を引き締めて荷役の仕事頑張らないとネ。

写真は、我家のお庭?ハートロックにて、娘と彼氏。

晴れ女とラガーマン

2010-03-25 06:46:08 | Weblog
娘の彼氏と僕の初対面、僕にとっては何とも様にならないそれとなったしまった。

特別な?3月21日オガマルの入港日、3時過ぎには荷役を終え帰宅してシャワーの最中、娘と彼氏は宿泊先の宿から我家へ来訪。

「ワリー、何でも良いからズボンとって!」

何時もの様に下着一枚持参でシャワー中の僕は、妻にズボンを取ってもらい、娘の彼といざ初対面と思いきや、眼鏡をしてない僕は全く彼の顔が確認できず、

「ワリー、チョッと眼鏡させて」

と、ここでもまたまた一呼吸、やっとの事で上半身裸のまま御対面。1000キロ離れた彼方から25時間半の長い船旅の末、やっとの思いで来てくれた娘の彼氏との初対面が、シャワー上がりで上半身裸と言うのも小笠原らしいと言えば言えなくも無いが、かなりイケてない事だけは確かだ。

大学時代、リーグ戦グループの2部とは言っていたが、レギュラーのスタンドオフとしてラグビーの試合に出場していたと言う彼。現在もクラブチームのキャプテンとして、現役バリバリらしい。

近視乱視の眼鏡越しに初めて見るそんな彼は、アラカンのオッサンが薄っぺらい上半身裸で初対面するには、あまりにも残酷なほど立派な体格。スタンドオフと言うポジション柄、フォワードのように馬鹿でかくゴツイと言う訳ではないが、分厚い胸板と短パンから出た太ももの太さは流石だ。僕が勝てるのは色の黒さ位(勿論娘の彼氏と勝負する気は毛頭無いけどネ)

妻が、この時とばかり自慢の腕を存分に振るい用意した料理の数々に舌鼓を打ちながら、我々夫婦と彼との初対面の宴は本当に楽しく和やかな時間の経過と共にお開き。勿論娘が選んだ彼氏、最初から100㌫受け入れるつもりではいたが、120点、その体格には似つかわしくない優しそうな好青年だった。

残念ながら彼が来島翌日からの2日間、小学校は卒業式の準備、その翌日が卒業式と言う事で、僕は休みが取れず日中彼らにお付き合いする事はできなかったが、友人からお借りできた車と、少しは島の様子を把握した娘の案内でのんびり父島を楽しめたようである。(一日は、妻の案内でハートロックまでお散歩、現役ラガーマンにしてはややヘバリ気味で、妻にからかわれていたようだが)

そして昨日、早くもオガマルの出港日。この日は小笠原の学校全てが終業式を終えた後のオガマル出港と言う事もあり、多くの島民が乗船。その中には年度替りの移動で内地へと帰る人も多く、この時期のピークと思えるほどのお見送りの人で、船待(船客待合所)はごった返していた。

娘と彼も、短期間ではあったが、お知り合いになり、お世話になった方々の暖かなお見送りを受け、船中の人となった。

この場を借り、お魚を頂いたり、お土産を頂いたり、車を貸していただいたりetc・・・本当に娘達がお世話になった、暖かい島の御友人達に、感謝感謝、ありがとうございました。

我々夫婦はオガマル出港の後、お借りしていた車を飛ばしウェザーステーションへ。凪ぎの海を力強く北上するオガマルを、その姿が見えなくなるまで静かに見送った。

所で娘の滞在中好天の毎日、日中雨は全くと言って良いほど無かった。彼が一緒に連れてきたのか、月火と2日間、黄砂?に霞掛かった日もあったが、本当にお天気には恵まれた。

晴れてナンボのこの島。晴れ女とラガーマン、父島との相性は良さそうだ。

写真は、我家でのディナー。妻も黒さは流石に負けない。

3月21日(特別な日)

2010-03-21 07:08:23 | Weblog
昨日はブログ投稿の後、二七会(小中学校教職員の親睦会)の送別会へ。3月も残す所10日あまり、年度末と言う事で小中学校ともいよいよ大詰め。中学校の卒業式は19日に既に終わり、小学校は明後日23日卒業式、そして24日終業式に離任式と慌しく21年度を終える。

昨日の送別会の主役となった先生方は、その24日の2時父島を出港するオガマルで内地へと向かう。離任する先生方にとっては、本当に慌しい年度末だ。

そして本日、その24日父島を出港するオガマルの入港日。娘の彼が乗船している船である。先ほどのテレビのニュースでは、内地は発達した低気圧の影響で大変な事になっている様子。空の便の欠航、高速道路の通行止め、電車の不通etc交通機関にも多くの影響が出ているとの事。出港日が一日遅れていたら、オガマルの運行もどうなっていたか、本当に紙一重と言う感じでラッキーだったと言えるだろう。

所で3月21日春分の日、今となってはお互いに意識もしなくなってしまったが、ふと気が付けば我々の結婚記念日。29年前の今日、朝からシトシト降る雨の中、都内のとある教会で式を挙げた。

勿論全くの偶然だが、そんな日に東京から南に1000キロ離れた島に、25時間半(今日はもう少し掛かるかも知れない)の船旅を経てやってくる娘の彼氏と初対面と言うのも、何かの運命なのかもしれない。(念の為、我家は無神論者ですが)

そしてもう一つ偶然が。急遽娘の彼氏が来ることになり、流石に6畳一間の我家に大の大人が4人寝泊りは到底不可能、と言う事で宿の手配と言うことになった。義父や妻の親戚が来島した折に利用した、我家のすぐ隣にあるトレーラーハウスが利用できればBESTだったのだが、あいにく既に予約が入っているとの事。

そこで、僕が初めてこの島に観光で来た時に利用した宿に問い合わせてみた所、宿泊OK、すんなり二人のお宿もそこに決まった。僕らの時は僕が先に来て二航海滞在、その後妻が突然来ると言い出し、一航海の旅だった。娘達はその逆、娘が二航海、彼が矢張り突然?の来島で一航海と言う事になるのだが、その辺の事情を知る宿の御主人曰く

「娘さん達も、移住して来ちゃうんじゃない」

まあそれはともかく、二人にとって楽しい旅になってくれる事を期待している。

と、ここまで書いた所で、たった今、防災小笠原の島内放送。固唾を呑んで聞き入る中、なんと予想外、定刻11時30分450名ほどの乗船客と共に入港との事。さすがオガマル、時化を諸共せず、と言うか今回は紙一重でかわしたと言う所だろうか。

いずれにしても、今年の3月21日、我家にとっては特別な日のようである。

写真は昨日の島内観光、僕としては久し振りに行った釣浜にて。


オガマル出港中の休日

2010-03-20 16:10:51 | Weblog
昨日はブログ投稿後、予定通り釣がしたいと言う娘を連れ青灯へ。信頼できる情報筋?によれば、ポツリポツリとムロガ上がっているらしい。ほとんど釣初体験の娘のビギナーズラックにも便乗して、何とか釣果を上げたいと気合十分。

まずは仕掛けの投げ方から伝授。サビキを投げるのはコツを掴むまで難しく、しかも運悪く右サイドからクロスオンの風向きで、思うように仕掛けが飛ばない。錘だけで何度か練習し、何とか前に飛ぶようになってから、サビキをつ付け餌のコマセを入れて、緊張の第一投。力なくフワーと放たれた仕掛けは、緩やかな放物線を描きながら何とか前に飛んで行った。そんな事を繰り返すうちに、飛距離は物足りないが、それでも何とか釣にはなる状態に。そして手順も次第に覚え、様になって来た。

そんな様子を横目に見ながら、僕も自分の釣りの支度。平日の午前中、他に釣り糸をたれる人も無く、娘と四方山話をしながら強い日差しの中、釣りを楽しむ。ハッキリ言って、親父としてはこれ以上無い至福の時なのかもしれない。

そう言えば娘の来島以来ズ~ッと好天続きで、どうやら娘と父島のお天気の神様、相性がよろしいようだ。

と、突然娘が「お父さん、浮が無い!」と叫んだ。「竿を立てて、ゆっくり巻きな」

固唾を呑んで見守る中、上がってきたのは残念ながらシマムロ。しかし娘にとっては人生の初釣果、生きた魚持つのも初めてと言う事で、何度か落としながら、やっとの事で記念撮影。その後リリースしたが、ゴメン!シマムロちゃんかなりへばっていた。

その後又娘の「浮が無い」コール。しかも今度はかなりの手応え、リールが中々巻けず苦労している。何とか手元まで近付いた所で、又グ~ンと潜る、「これはムロっぽいな」たまたま居合わせた顔見知りのオジサンが呟く。

そしてやっとその姿が水面下に見えた。「オ~、デカムロだ、頑張れ!」そして娘が抜き上げた瞬間、バタバタと暴れたデカムロは無情にも水中へと落下していった。娘の悔しがる事、イヤ~本当に残念、後一歩だったのに、まあムロ釣ではよくあることで致し方ない。

その後はロクセンスズメダイが1匹。残念ながらクラーボックスは空のまま、娘の父島初釣は終了したが、あのデカムロの手応えは十分なはずで、娘も釣りの醍醐味は感じ取ったと思う。

所で、我に帰ると、僕の浮きは一度もピクリともしなかった。親父の面目丸潰れだ。

さて本日、釣場の友人から車を貸していただき、娘を連れて島内観光。ウェザーステーション、釣浜、長崎展望台、初寝裏展望台、中央山、小港海岸と午前中で制覇、流石に車は便利だ。午後は、午前中個人宅の掃除の仕事を終えた妻を拾い、コペペでゆっくりランチ。その後娘と妻は自家製パン焼きに精を出し、気が付けばもう夕方。楽しい休日はアッと言う間に過ぎてしまう。

所で妻と僕にはビックニュース。明日入港のオガマルで、娘の彼氏が急遽来島する事になった。どうも今にして思えば娘の計画的犯行と思えなくも無いが、こう言うサプライズは大歓迎。娘の彼氏との初対面、とても楽しみだ。

写真は本日、コペペでのランチの様子。

上々の前半戦

2010-03-19 06:26:06 | Weblog
15日入港のオガマルで娘が来島し、忙しい毎日でブログ投稿しばらくサボってました、失礼!

さてその入港日、前日から観光船パシフィックヴィーナスが二見港沖に入港しており、例の‘観光船が入ると時化’と言う父島の言い伝え?が気になる所だったが、父島のお天気の神様は笑顔で娘を迎えてくれた。

そのオガマル、この時期にしては多い500名弱の乗船客と共に定刻11時半桟橋に接岸。積荷は多めのレギュラーと言った所で、荷役の仕事は順調に進み3時過ぎには終了。

娘の父島初日は、妻のお迎えの後我家に荷物を下ろし、前浜で妻とランチ。その後オガマル清掃を終える妻を待ち、入港日恒例のお買い物バトルにお付き合い。バトルの後は妻の案内でお知り合い宅に御挨拶、とまあサクッと終えたといった所。その娘、初の長い船旅は流石に相当応えたようで、「船酔いでほとんど寝てたよ」との事。お疲れ様でした。

翌、父島2日目。この日は妻も僕も予めお休みを取っており、完全OFFの一日。当然の如くハートロックまでのお散歩。長旅の疲れと、船酔いをものともせず、娘も一般的にはかなりハードと思えるお散歩を無事完走。

当日は朝からお日様の出る上々の空模様で、いつものように我家を出発後約2時間、ハートロックの赤土の上に立った頃には大粒の汗。南よりの風がやや強く、ランチを食べるのにチョッピリ苦労したが、手が届きそうな位の真下にクジラを見ながらの贅沢なランチ。そして娘は、島民にとっては珍しくも無い山羊が痛く気に入ったようで「可愛い~!」と大騒ぎ。そう言えば来島当初、僕も良く山羊の写真を撮っていた事を懐かしくを思い出した。

父島3日目、この日は妻も僕もお仕事。娘は‘たびんちゅ’のヨッシー、ミナちゃんにお願いして、素潜りツアーへ。朝方どんより曇っていたお天気も、昼前には薄日も射しまずまずのコンディション。素潜り初体験の娘も、耳抜きに苦労したようだが、ミナちゃんのマンツーマンの指導で、宮之浜の海を満喫した模様。初めて見る沢山の魚や珊瑚に大感激の御様子。たびんちゅの御二人お世話になりました、サンキューです。

父島4日目、一航海の旅ならこの日は早くも内地へ向け旅立ちの日。こうしてみると、一航海の小笠原旅行は本当にアッと言う間だね。この日の娘は、午前中、オガマル清掃を終えた妻と待ち合わせ、我々の職場、小中学校へ御挨拶。その後、妻が時々お掃除の仕事をしている宿の船に乗せて頂き、オガマルのお見送り。二航海以上の旅でないと経験できない、所謂‘見送り船’を体験。折しも昨日は多くの島民が島を離れるようで、高校のチヤリーダー、風神、雷神の紅白の大旗etc見送り船も大賑わい。娘にとっては記憶の片隅に残る一日になったのでは。

そんな感じで、娘の父島滞在前半戦は上々の滑り出し。なんと言ってもお天気に恵まれているのが一番。今日、僕は仕事OFF。これから娘の希望で、釣の予定。朝方曇っていたが薄日も射し出し、予報通り晴れてくれそう。これで釣果が上がれば言う事無しなのだが・・・。釣初体験の娘、是非あの手応えを経験して欲しい。

写真はハートロックの上で、知り合いのガイドさんに撮ってもらった物。