小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

世界自然遺産

2011-06-27 06:18:13 | Weblog
一日遅れではあったが、小笠原諸島、ユネスコ世界自然遺産、無事?登録が決定したようだネ。

一昨日夜の返還祭、自然遺産登録決定直後と言う事もあり、さぞ盛り上がった事だろう。と言うのも実は返還祭には不参加。島で暮らし始めた頃は、返還祭を含め村のイベントにはよく参加していたのだが、元々人が多く集まるところはどちらかと言うと苦手、と言う我家のベースがだんだんと首をもたげだしたのか、あるいは加齢と供に面倒くさがりになったのか、最近はこういった夜のイベントには足が遠のきつつある。

自然遺産登録決定に文句をつける気は更々無いのだが、そもそも‘自然’とは何だ?と昨日妻との早朝ジョグの時話題になった。人間が一生懸命手を加え保護して守っている自然、それを人間が自然遺産と判定・・・・「何処かおかしくない?」ジョギング中の他愛無い会話なのだが。まっ、いいか、僕は、青い海と青い空、ギラギラの太陽、そして静か、そんな父島が好きなだけだ。

一昨日の午前中、そんな父島の楽しみの一つ、妻と久し振りにウォーキング。軽く歩く時の最近の妻のお気に入りのコース。奥村から夜明道路を上り、中央山を過ぎ下りの途中、最近開通した扇浦へ抜けるフットパスへ入り、扇浦から湾岸通りを我家まで。約2時間40分、チョイ歩きの妻のお勧めコース。

扇裏へ抜けるフットパスは僕にとって初コース。途中分かりにくい所には親切に表示板があり、初めて歩く人でもまず迷う心配は無い。最近の好天続きで地面が乾燥、下りのきついところでは、足を滑らさぬよう注意が必要だが、ギョサンで充分OK。

途中絶景ポイントの展望台あり、小さなダムや、噴水など短いコースだが見所もあり軽く歩くにはお手ごろのコースだ。


そんなチョイ歩きの様子を御紹介。
























夏至

2011-06-24 07:59:44 | Weblog
一昨日は夏至。と言う事は少しづつでは有るが、既に昼間の時間が短くなりつつある訳だ。当たり前の事だけどネ。

「今日を境に昼の時間が短くなっていくのか」と思うと、僕にとって何となく夏至の日は、物悲しい一日だ。毎年妻には「何子供みたいな事言ってるの」とバカにされてしまうのだが。

今朝の妻との扇浦までの早朝ジョグ、空は雲一つ無い快晴のようだが、数日前の朝と比べると、気のせいか暗さがましたように思えてならなかった。折り返しの扇浦、レストハウス前の電光掲示板の時計の表示は4時20分。夜明け前の弱い光に照らし出された水面は、まるで湖のように静かだ。

最近カヤックガイドとして独立、ガイド業を始めた荷役仲間の‘イチ’のホームページにあった「波の音も風の音も聞こえないベタ凪の早朝の海へ一人で漕ぎ出す。聞こえるのは水を捕らえるパドルの音だけ」と言うような一説があったと記憶しているのだが(後日気が付いたが、僕の勘違い。ホームページではなくイチがそういう話をしていた、ので一応訂正)正に今のこの扇浦がその瞬間、と思えるようなベタ凪の本当に素晴らしい海。

唯一点、要岩の向こう側で数箇所ライトを点灯させながら停泊している海自の潜水艦が、チョッピリ異彩を放っていた。

そして今日は早くもオガマルの入港日。丁度今聞こえて来た防災小笠原の島内放送では、551名の乗船客と供に定刻11時30分入港予定との事。この便は年に一度の八丈島寄港便、そんな事もあり500名を越える乗船客なのだろう。八丈に寄り道と言う事で少しは遅れるのではと思っていたが、海況も良くきっととばして来たのだろう。

そして明日の夜はお祭り広場で‘返還祭’夏至は過ぎたとは言え、これから父島は一番素敵な季節を迎えようとしている。今年は特に世界自然遺産がらみもあり(正式決定は明日に持ち越されたようだが)報道関係のスタッフも切れる事無く来島し、今後恐らく観光客も増えることだろう。いつにも増して、暑い&熱い、父島になりそうだ。

水不足は本当に心配、台風5号(メアリー)も沖縄方面に向かいそうだし。



写真は昨日小学校から撮った潜水艦、かなり引いたので手振れは御勘弁。




こちらは体育館横に咲く花(名前は分からない)水もろくにやらず、ほったらかしだが元気だ。右の山は高山。




そして昨日の前浜。オガ高の体育の授業、ウインド。たぶん1年生、春先に比べるとずいぶん腕を上げたようだ。







前浜スイム ピンチ!

2011-06-21 06:12:02 | Weblog
最高気温32度、これは父島の真夏基準の気温だ。このところの父島連日この真夏基準の気温を記録、後は真っ青な空にモクモクとわきあがる入道雲(積乱雲)が現れればパーフェクトサマーと言う事になるのだろう。

昨日の昼休みも、勿論前浜スイム&ランチ&シエスタ。オガマル入港中だが、前浜で海水浴を楽しむ観光客は一人もいない。皆さん海や山それぞれの想いで父島観光を楽しんでいるのだろう。ガイドの皆さんニンマリ?と言った所か。

おかげで僕はほぼ前浜の海を独り占め、気持ち良く前浜スイムを楽しむことが出来た。そしていつものようにシャワーを一浴び。以前から「節水に御協力を」と言う張り紙が張ってあったのだが、昨日その下にある小さな文字を読んでみてビックリ!7月4日をめどにシャワーの使用を中止する予定との事。

何度かこのブログでも触れてきたが、今年の小笠原雨期が無く(現時点までだが、恐らくこのまま雨期は来ないのだろう)水不足は深刻のようだ。小中学校のプールも綺麗に掃除した後、残念ながら水が張られず空っぽのまま。前浜のシャワーもいずれは、と予想はしていたのだが、現実に日付が指定され目の前に突きつけられると矢張りショック。

如何に綺麗な父島の海とは言え、一泳ぎした後シャワーも浴びずにそのまま午後の仕事と言うのは流石に辛い。内地では中々味わえない前浜スイム&ランチ&シエスタ、僕の中ではこの島での素敵な暮らしを象徴する贅沢だったのだが、何しろ相手は自然、致し方無い所だ。

所でそんな真夏のような一昨日の日曜日、積極派揃いの小学校の新任の先生方にムロ釣指南。ウインドの腕もメキメキ上げてきたU先生から「橋本さん、一度ムロ釣の仕掛け見たいんですが」と声を掛けられ、それではハハマルのいない午前中、7時半岸壁集合でやりましょうと言う事になった。

僕がこの島で釣を始めた時に購入した古い竿とリールをお貸しして、ムロつりに挑戦。U先生のほかにも、新任の先生や御家族も見物方々訪れ、朝早くから桟橋はいつに無く賑やか。

信頼できる情報筋?に因ればこのところ桟橋のムロつりはサッパリらしく、特に午前中は釣り糸をたれる人も皆無状態。先生方には「たぶん釣れないと思いますよ」と、最初から予防線を張っての釣行。特に新任の先生方にとっては異常なまでに強い日差しと暑さ、そんな中繰り返し竿を振るが、予想通り全く反応は無し。所が餌も無くなりかけた頃、先生の浮きがストンと沈んだ。「これ、来てますよ」その手応えに先生の声が弾む。そして楽しい?やり取りの後、見事立派なムロを釣り上げた。

結局この日の釣果はこの一本のみ。しかし、この一本が釣れると釣れないのではそれこそ天国と地獄。U先生、間違いなく釣りにハマッタ。

元気な新任の先生方、午後は社長の道具を借りて前浜でウインド。せっかく来た父島、OFFの時間は存分に楽しんでください。



写真は、岸壁での釣の様子。










朝の奥村グランド

2011-06-18 07:41:05 | Weblog


写真は昨日の朝、小学校への出勤途中に撮った物。朝の6時をちょこっと回ったばかりだと言うのに、強い日差しと真っ青な空。ホウオウボクの赤い花が、空の青さと山の緑に良く映える。

今朝はそんな強い陽射の中、奥村グランドで一暴れ。いつものように妻との早朝ジョグ、Tシャツからはまるで雑巾のように絞れば汗が滴り落ちる。シャワーを浴びた後、最近たまに参加している、土曜日6時からの野球の朝練へ。

ここ父島では野球も盛んで、小学生対象のファイターズという少年野球チームがあり、週に一回小中学校のグランドで活動している。そのチームのコーチの一人が土曜の早朝、奥村グランドで子供達と野球を楽しんでいる。と言っても参加している少年少女は毎回2~3人程度なんだけどネ。僕もキャッチボールやフリーバッティングの球拾いでお手伝いと言うわけだ。

我家から徒歩30秒、奥村グランドに到着してみると、白いポールに旗がグランド内に立てられている。今日はグランドゴルフの大会が8時から予定されているそうで、早朝からその準備らしい。準備に余念のない元気な初老の方としばしグランドゴルフ談議。最近ではなんでもゲートボールを追い越す勢いで日本全国でグランドゴルフ人気が高まっているらしい。基本的にはゴルフと同じだが、全部で8ホールを3ラウンドするらしい。自己申告制で、競技者のマナーに帰する所が大きいと言うのもゴルフと同じとの事。グランドゴルフも中々奥が深そうである。

やって来たコーチとキャチボールをしていると、やがて早朝フリスービーのメンバーが集まりだした。今日はオガマル入港日、6時半からは早朝フリスビー。僕は野球からフリスビーへ鞍替え、相変わらず朝から忙しい。

今朝は本場米国でフリスビーをやっていたと言う新メンバー‘ケヴィン’も加わり総勢8名。4対4のゲームはハイレベルの戦いとなり、朝一のランニングにも増してまたも大汗。朝の奥村グランドで、早くも一日分のエネルギーを消費してしまった雰囲気だ。これからオガマルの荷役が控えていると言うのに!積荷が少ない事に期待したい。




写真は先日のオガマル出港日、荷役を終えた後ヴォーグでサイクリング、ウェザーでの物。そしてその帰り、二見港と桟橋に集結した、海上自衛隊の艦艇。この後硫黄島近海で訓練らしい。


















父島の夏基準

2011-06-15 06:07:08 | Weblog
オガマル出港日の朝、いつものように妻との扇浦までの早朝ジョグを終え、キーボードに向かっている。

早い物でもうすぐ夏至。先日TVの天気予報で言っていたが、ここ数日が一年の内で最も日の出の時間が早いらしい。今朝は雲が掛かっていたようだが、我家を出発する4時前でも辺りは既にほの明るい。境浦手前のトンネルを抜けた辺り、帰宅の遅れた(かどうかは、定かでないが)コウモリが独特の羽を広げ家路を急いでいた。

所で先週辺りまで午前中はガスの多かった父島だが、ここ数日そのガスも山の先端付近に僅かに掛かるだけで、いよいよ夏本番に近づいているようである。

父島のツアーガイドのMべりーさんの数日前のブログに「父島の夏の基準、青い空、最高気温30度以上、水温25度以上、と言った所でしょうか」と言う投稿があった。この基準から行けば、父島もいよいよ夏本番近し!最近の好天に誘われ、このところお昼休みは毎日前浜スイム&ランチ&シエスタ。水温の方も徐々に上昇しているようで、体感的には表層の水温は25度を越えていそうだ。このまま元気なお日様が顔を出し続けれれば、程なくぬるま湯に浸かっているような、あの真夏の前浜の海になるだろう。

個人的にはお天気続き、真夏大歓迎なのだが、父島の水不足はかなり深刻なようである。現在のダムの貯水量は満水時の60%程度。小中学校のプールも、状況が改善されるまで様子見と言う事で、現在は空っぽ。已む無く前浜や青灯での水泳指導が計画されている。

このまま雨季を迎えず真夏到来と言う事になれば、プールどころか飲料水確保にも窮する様な深刻な事態にもなりかねない。後は台風に期待と言う事になるのだろうが、台風は来たら来たで、それはまた大事(おおごと)。しかし水は何より必要、僕が心配してもしょうがないんだけど、困った物だ。

余談だが、昨日前浜で雑談した早朝フリスビー仲間のアラチョンが言っていたのだが、今シーズン亀の産卵が波打ち際に近いらしい。つまり自然予知能力に長けたカメさんたち、今年の台風上陸は無しと感じ、近場に産卵している?良いのか悪いのか台風もあまり期待できないと言うことかな・・・・


写真は日曜日、オガマル入港前の空いた時間、前浜でのんびり。朝の前浜、優しい日差しにそよ吹く南風、そしてi-Pod、心地よい空間。