小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

ヴォーグ復活

2011-10-26 07:25:53 | Weblog
もう一ヶ月以上も前になるだろうか、オガマル出港日の荷役を終え愛車ヴォーグで島一周のサイクリングへ。夜明道路の上りセクションを終了、気持ち良く下りを楽しんでいると長谷のトンネル手前で突然‘キュー’と言うような大きな異音発生。直ぐに自転車を止めチェックしてみると、リアホイールのスポークが1本切れチェーンステーに触れるほどリムが振れてしまっていたのだ。

リアタイヤのセッティングを微妙に調整、ブレーキのアーチをいっぱいに開き何とか走れる状態にして、我家までたどり着いた。

内地にいた頃なら、近くの自転車屋さんにもって行けば簡単に直してもらえたのだが、この島に自転車屋さんは無い。自分で直さなければならないのだ。メカオンチを自負する僕だが、自分で対応しなければ、楽しみにしている恋人ヴォーグとのデートも間々ならない。重い腰を上げたのは良かったのだが、折れたスポークは運悪くスプロケット側のハブにセットされた物。





上の写真の何枚かあるギアがスプロケット。その内側に何本も出ている針金のよな棒がスポーク。このスポークを取り替えるには、スプロケットを外さねばならない。それには専用工具が二つも必要だ。已む無くこの島に来てからチョクチョク利用しているネットショップにオーダー。で届いたのが下の写真。



チェーンの切れ端が付いたスパナーの様な工具でスプロケットを固定、その手前のロックリング外しをスプロケットにセットし、モンキーレンチでロックリングを外すという手順だ。

文章にすればこれだけの事なのだが、何せメカオンチの僕、作業前は正直不安いっぱい。所が以外にも驚く程簡単にロックリングは外れ、8枚あるギアも1枚ずつ外す事ができた。新しいスポークを装着、間違えぬ様8枚のギアを元に戻しロックリングを締めて無事終了。ホイールを自転車に装着、ブレーキとリムの隙間を見ながらホイールの振れ取り。これは経験とテクニックの要る難しい作業で、メカオンチの僕に完璧を望むのは最初から無理な注文。何とか左右のブレーキシューに触れぬように調整、細かい事を言えばきりが無いが、一応走れる状態には復活。

先週の日曜日、久し振りに島一周のサイクリングへ。自分に自信がないため、何処か不具合が出るのではと走り出しは不安だったが、何のトラブルも無くいつものコースを走り、最後はお決まりのウェザーでi-Podしながらノンビリ。彼女とのデート、途中はかなりハードだが、このウェザーでの一時は最高だ。


写真はそんなウェザーで








そしてこちらは土曜日の桟橋。オガマル出港の後島の釣好きがシマアジ狙い。僕も8時頃までがんばったが、シマアジは上がらずメアジを10枚ほど。




卒業40年

2011-10-19 07:35:31 | Weblog


夏真っ盛りの8月(だったかな?)写真の案内の入った封書が届いた。僕の母校、都立新宿高校24回生、卒業40年の会のお知らせである。今週の土曜日、10月22日に開催される。

このブログでも12月第一土曜日に毎年行われている、高校の悪友達が集まる忘年会については、毎年のように師走の初め触れてきたと思う。

今回の知らせは、同期の卒業生が一同に会するというもの。確か8クラスあり、一クラスが50名前後、と言う事は400名くらいの同期の桜がいた事になるのだろうが、はたしてどれくらい集まるのだろうか。

我が同期生には、甚だ面倒見の良い優秀な生徒が何人かおり、この手の集まりはこれが3回目、卒業25年、30年、そして今回の40年。前回30年の集まりの時は、ひょんな事からクラス幹事のお手伝いと言う事で、会の運営を内側らかお手伝いさせていただいた。最初手伝いを頼まれた時、めんどくさがり屋の僕は正直あまり気が進まなかった。しかし準備の為の会合(はっきり言って飲み会)を重ねて行く内、学生時代にほとんど話もしていなかった同期生との出会いや、新たな発見、会の運営の苦労や楽しさetc・・・今となっては懐かしい思い出である。

先日のニュースでは、季節外れの暖かさに桜開花なんて事が話題になっていた内地。しかしこの時期ここ父島と内地の温度差は歴然。昨日一昨日と昼休みに前浜スイム、サーフパンツ一枚で充分。その陽射は流石に真夏とまでは行かないが、まだまだ強い。そんな父島からのこのこ内地に出かけていって風邪でも引いたら一大事、と言う事で今回は残念ながら出席を断念させていただいた。

同期の悪友、旧友の皆さん、22日の土曜日はどうか素敵な一時をお過ごし下さい。そしてくれぐれもお元気で。幹事の皆様、ご苦労様です、次は50年ですか?



写真は日曜日、一年ぶりくらいに釣に行った洲崎での物。朝6時前の第一投から連続8回も獲物がかかると言うくらい、とにかく浮は良く沈んだが所謂外道ばかり。結局クーラーボックスは空っぽのまま。












夜シマ

2011-10-12 15:18:56 | Weblog
10月10日(月)、体育の日の休日妻も僕も完全OFFの一日。お昼から妻の来客が3名あり、当然の如く素面でその会話に入り込めるはずも無く、僕は前日から餌のコマセを2ブロック購入、準備万端でオガマル桟橋でのムロ釣りへ。

所が、朝の天気予報では小笠原諸島に大雨警報発令との事。見上げる空も雲に覆われ芳しくない状況には見えるが、しかし大雨警報とはチト、オーバーなのでは。とりあえずカッパ持参で出動。7時過ぎの桟橋では既に顔見知りの釣好きが、3名ほど糸を垂れている。

「早いね、あれ、今日は餌(サビキのムロ釣りでは無く、オキアミの餌釣)」僕の問いに「昨日の夜シマアジ上がったよ、2枚」と言う事で、この日もシマアジ狙いの餌釣。どうやら今年はシマアジのお出まし、昨年よりややお早いようだ。

勿論シマアジ釣は最高の魅力だが、前日からコマセ2ブロックを溶かして用意していた僕は、ムロ釣りに専念。餌の無くなる夕方4時近くまで頑張ったが、大小取り混ぜムロ4本の釣果。決して満足の行く物ではなかったが、大雨警報の天気予報は嬉しい事に大外れ、午後はお日様が顔を出し気持ちの良い体育の日を過ごす事ができた。

そして昨日、信頼できる情報筋から悔しいお知らせ。僕が釣り場を引き上げたあと、鯖のようなデカムロが数本上がり、なんと夜にはシマアジが数枚上がったとの事。

これは、やるっきゃないでしょ!と言う事で、小学校の昼休み、夜釣りに備えオキアミを1ブロック購入。夕方4時に用務の仕事を終え帰宅、釣の用意をして桟橋へ。既に顔見知りの釣キチ連中が3名ほど、そして僕の第一投は4時半過ぎ。

久し振りの餌釣、竿を振る瞬間感じるサビキ釣と一味違う感覚が懐かしい。そして二投目、浮がペタッと横に寝た、すかさず竿を立てる。確かな手応えが竿先に、所謂‘乗った’と言うやつだ。強い引きを楽しみながら慎重にリールを巻く、そして姿を現したのは丸々と太ったデカムロ。一匹で前日のムロ4本分は有にあろうかと言うビックサイズ。出だしから絶好調、夜シマゲットに期待が高まる。

久し振りのベタ凪、海面はまるで湖のよう、まん丸な月が上空と海面で微動だにしない。そしていつの間にか釣り人は増え、ケミライトに青くかがやく浮が7本、トチさんの浮だけは赤い電気浮。総数8本の浮が静かに海面に浮かぶ。

長閑だ。

ポツリポツリと動きがあり、この時期レギュラーサイズの夜シマが上がるが、残念ながら僕の浮は無反応。

結局11時半、Abeチャンと2人になるまで粘ったが、リリースサイズの小メアジが数匹だけに終わった。クーラーボックスの中は最初のデカムロだけ、まあ坊主よりはましか。

「日付が変わったらやめるよ」というAbeちゃんを置いて桟橋を後にした。

オガマル入港日の本日、荷役作業中の桟橋でトチさんから強烈な情報。

「昨日Abeちゃん、シマ3枚上げたらしいよ」

僕が帰ってから来たんだ、クヤシ~!!今シーズンのシマアジ釣、苦労しそうだ。


写真は昨日の早朝出勤途中、島の目抜き通り付近、何となく撮ってみた。







校庭芝生化

2011-10-06 08:28:04 | Weblog
昨日小学校で‘緑化事業「校庭芝生化」に関するお知らせ’と言う書面を頂いた。恐らく生徒児童さんたちを通じて各御家庭にも配布されたのだろう。

その内容を簡単に御紹介すると、東京都の推進事業である緑化事業「校庭芝生化」を小笠原村でも進めている。

その目的は、ヒートアイランド対策と緑化の推進、子供達の運動意欲の推進や情緒の安定。

工事期間、平成23年10月3日~平成24年9月中旬(運動会練習開始まで)

と言うようなもの。

つまり来年9月運動会前まで小中学校のグランドは全面立ち入り禁止となる。校庭での体育授業、部活動、地域のスポーツサークルの活動etc一年間小中学校のグランドを使っての活動は出来なくなってしまう。

小中学校の先生方にとっては、かなり頭の痛い話だろう。2校時と3校時の間の20分休みや昼休み、元気に校庭で遊びまわっている小学校の生徒児童さん達にとっても、これから約一年遊び場にも窮する事態だ。

用務員の仕事の中で、個人的に一番気に入っている校庭の芝刈りが出来なくなってしまう僕にとっても、これは由々しき一大事。

しかし前回の投稿、連合運動会でも紹介したグランド全景の写真でも分かる通り、現在のグランドは、芝が剥げ土がむき出しの部分がかなりある。一雨降ると泥濘となってしまい、グランド使用に支障を来たす事も間々あったし、これが全面緑の芝生になるのであれば、多少の我慢は致し方ないか。

一年後、素晴らしいグランドに生まれ変わるその日を、皆で楽しみに待つしかないネ。そしてお披露目は‘連合運動会’晴天での開催を期待したい。

所で、先ほどのお知らせの工事行程詳細の中に、樹木の移植・剪定という項目があったが、校庭の樹木達できる限り元気に残してもらいたいもにだ。


写真は、校庭や校舎周りに咲いておるハイビスカス
















連合運動会

2011-10-02 06:46:15 | Weblog



昨日10月1日(土)、父島に夏の終わり?を告げるイヴェント、連合運動会が行われた。

例年この時期、季節の変わり目、あるいは台風の時期と言う事もあるのだろうか、天候に悩まされた思い出が多い。昨年は朝から安定しない空模様の中、懸命のグランド整備途中で強まった雨のため当日の開催を断念、運動会は順延となった。

今年もグランド整備準備段階からスコールに悩まされ、大会前の休日に予備日も含め二日予定されていた、土を入れての業者さんによるグランド整備は結局出来ず終い。

しかし大会当日の昨日、未明若干のスコールはあったものの朝から元気なお日様が顔を出す絶好の運動会日和。朝早くから毎年の恒例、観戦の為のテントを立てる島民の皆さん、そしてやがて登校して来た生徒児童の皆の顔も生き生きとしている。

小学校の用務員として迎える6回目の連合運動会。僕にはもう当たり前のようになってしまったが、この運動会は島を挙げての大きな行事の一つ。小学校1年生から高校3年生までの生徒児童が主役として参加。そして一般島民の参加種目も、大玉送り、南洋踊り、職場対抗綱引き、職場対抗リレーと数多くある。内地では中々お目にかかれない、こう言う島ならではの特別な運動会といえるだろう。

僕に出来る事はせいぜいグランドの草刈くらいだが、より良いグランドコンディションで大会が開催されるよう、これからも少しでもお手伝いできればと思っている。

さてこの連合運動会が終わると、次は11月初めに行われる秋のお祭り。これも島を上げての大きなイヴェント、御神輿を初め、相撲大会カラオケ大会等三日間開催される。そしてこの祭りの前後から、シマアジの季節がやって来る。釣り好きにとっては、待ちに待った季節到来と言うことになる。今年もあのシマアジの強烈な引きを、何度も楽しめればと今から楽しみだ。

所で昨日の運動会、昼頃から俄かにお天気が怪しくなり、雨が降ったり止んだり。何とか午後の種目もこなす事ができたが、残念ながらグランドコンディション不良の為、職場対抗綱引きは中止となってしまった。張り切っていた力自慢さん達、また来年、頑張ってください。

それにしても、本当にお天気には悩まされる連合運動会だ。