小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

良いお年を!

2008-12-31 06:54:53 | Weblog
いよいよ今年も今日一日、大晦日だね!今日と明日で一日時が過ぎるだけと言ってしまえばそれまでだが、僕の中ではそう簡単に割り切れない、矢張り特別な一日だ。

そうは言えここ小笠原に来てからは、内地にいた時と比べ身の回りに年末を意識させてくれる事柄は、非常に少なくなった。

まず第一にとにかく暖かい。昨日も洲崎での磯釣りは半袖でOK。あの陽気なら水着一つで前浜スイムもいけたと思う。そして町の様子や島の人々の生活も内地に比べればいたって平穏。クリスマスイルミネーションもとても控えめ、土木工事がなくなるくらいで、観光関係の人達は稼ぎ時と言う事で勿論お仕事。我家も小中学校の仕事はOFFだが、オガマルの仕事は年末年始も2日おき。ノンビリ正月休みを楽しむと言う雰囲気ではない。

父島で迎えるそんな年の瀬、今年で3回目と言う事になる。1月にこの島へ移り住んできた最初の年の年末は、妻が内地へ帰り、僕一人で過ごした正月だった。そして昨年は妻と初日の出を見ようと、元旦早朝から夜明道路1周のジョグ。残念ながら曇り空で御来光は拝めなかった。で、とりあえず元気なうちは毎年夜明道路1周の初日の出ジョグ、と言うことを決めた。天気予報を見ると、帯状の雲が小笠原の上にあり、明日の初日の出も微妙な状況だが、元気なうちにせめて一度は、御来光夜明道路1周ジョグの途中にお目にかかりたいものである。

今年は、本当に運良く4月から妻が中学校の用務の仕事に就くことができ、まずは我家にとってラッキーな一年だったと思う。相変わらず貧乏暮らしの毎日だが、なんとかこうして大晦日の朝、ブログを投稿出来ている事に感謝し、来年も細々でいいから島暮らしを続けていければと思っている。

そのためにも、月並みだがとにかく健康第一。月日を重ねる中で、確実に衰えていくであろう僕の中の全てのパワー、自分を甘やかす事無く、しかし無理せず、上手く付き合っていければと思っている。

皆さんにとっても、それぞれ色々な事があったこの1年だったと思いますが、それも今日一日。どうか良いお年をお迎え下さい。

写真は、今日も妻との早朝ジョグ、シャワーに朝食を済ませた後の、朝焼け。朝焼けの日は、天気あまりよく無いと言う人もいるが、今日はどうかな。これからオガマルの着発、雨は勘弁願いたい。

釣納め

2008-12-30 16:09:45 | Weblog
年末年始のお休み、小笠原にやって来た観光客の皆さんを祝福するように、28日のオガマル着発便以来小笠原は好天に恵まれている。観光ツアー業者の人にとっても、小笠原の太陽の下気持ちよく海や山のツアーが行えると言う物だ。

さて僕は、先日桟橋での久し振りのボウズのリベンジとばかり、良く御一緒する小学校の先生と、洲崎での釣。いつものように6時、先生の車に拾ってもらい僕の大好きな洲崎へ。暮れのお休みと言う事で、先客がいるのではとチョッピリ心配していたのだが、嬉しい事に取り越し苦労。見慣れた洲崎の海岸には他に車の姿は無く、我々が一番乗り。

6時半、洲崎のNO1ポイントの岩の上に陣取りさあゴング、期待を込めて第1投。僕も先生も、まずはサビキでムロ狙い。明るくなって来た空にはポツリポツリと雲が浮かんでいるが、その雲も空全体を占める割合は少なく、今日も晴天が期待できそう。そして風もほとんど無く本年ラストの釣は、絶好のコンディションに恵まれそうである。

始めて3投目くらいだっただろうか、東の山並みから丁度太陽が顔を出し、一気に明るさが増したとき、僕の浮きがストンと気持ちよく入った。手応え充分、グッドサイズのムロをゲット。前回ボウズの悪夢を忘れさせてくれる幸先の良いスタートに、一気にテンションも上がる。

しかし期待とは裏腹に、ムロの連荘と言うわけには行かず、これはと思わせる引きのヨツバリやササヨに混じって、午前中どうにかムロ3本をゲット。周りを見ると、顔見知りの釣りのガイドさんが、一目で観光客と分かるカップルを連れて隣の岩の上で磯釣りツアー。時折釣果もあり、特に女性の方は一喜一憂、本当に楽しそうで、ガイドさんもガイドのし甲斐があるというものである。

午後になると、お天気は良いのだが南から南西寄りの風が吹き出し、右からのサイドオンとなる洲崎は、風によるウネリが出始めややラフなコンディションに。そしてポツリポツリ上がっていた外道も、全く食わなくなり、やや沈滞ムード。

そんな時、隣の先生の竿がグーンとしなった。横で見ていてもかなりの手応え、そして岸近くに来ても浮いてこず、竿先がブルブル震えている。これはもしかして、大本命シマアジ?固唾を呑んで見守るなか、上がってきたのはグッドサイズのホシカイワリ。

先生も「大本命じゃないけど、十分!」と大満足。その後先生はもう1枚ホシカイワリを上げ、本年ラストの釣は、まずは十分と言える釣果。僕の方は、結局午前中のムロ3本以外は外道ばかりだったが、それでも大好きな洲崎で、無事本年の釣納めをすることが出来た。

先生今日はどうも有り難うございました。来年も是非宜しくお願いします。

写真は、今日のNO1ホシカイワリと先生。

4度目の遭遇

2008-12-28 18:20:55 | Weblog
昨日の土曜日、朝一で桟橋での釣りへ。前日からコマセとオキアミを購入、そして竿も2本用意、サビキとコマセのムロアジ狙いと、オキアミでの本命シマアジ狙いの二本立て。

しかしその気合が空回りしたのか、仇となったのか、最近にしては久し振りの坊主。午前中、オキアミに数回オジサンが掛かった他は、全くと言っていいほど反応が無く、冷たい北風に身も心もお寒い一日となってしまった。

ノンビリ釣り糸をたれているのが好きとは言え、朝の6時半から夕方4時過ぎまで頑張って、全く釣果なしと言う結果には流石に疲れた。しかし勿論そんな事で釣りを止めるはずは無く、次回絶対にリベンジだ!

さて日曜日の本日は、前回の投稿でも触れたが、オガマル着発便の日である。休日恒例の妻との早朝ジョグ、新月の早朝と言う事でお月様の姿は無く暗い朝だが、所々に輝く星が見える。昨日の天気予報通り、久し振りに好天の入港日となりそうである。

8時過ぎ、防災小笠原の島内放送は、816名の乗船客を乗せ、定刻10分遅れ11時40分のオガマルの入港を告げていた。流石に正月休みの第一便、おそらく今日の便がピークだろうが、久し振りに奴隷船状態(あまり良い表現ではないネ!)のオガマルである。

観光客を迎える多くの人達で、桟橋も何時に無く活気付いている。800名を越える全ての乗船客が下船し、そしてそれぞれの宿に、あるいは直接午後半日のツアーへと、人々が桟橋を後にするにはかなりの時間が掛かる。そんな人々を横目にしながら我々は荷役作業。2時出港のオガマル、とにかく時間との戦いだ。

年末の着発便と言う事で、工事関係の積荷も無く、作業はスムーズに進み、積み込みも含め2時の出航には、余裕を持って無事作業終了。148名と言う来る時とは大違いの乗船客を見送り、タラップを外して「皆さんお疲れ様!」

荷役の後は、久し振りに夜明道路を愛車アルプスで1周。朝のジョギングと荷役作業の疲れもあり、上りの続く前半は足がガクガク状態。何とかギア2枚残して上りきったが、流石に疲労困憊。

しかしそんな僕にちゃんとご褒美が。中央山の登り口を過ぎた所で数名の人がカメラを構え抜き足差し足で、シャッターを押し捲っている。そのレンズの先には、赤い頭とブルーがかった体の一羽の鳥、アカガシラカラスバトである。世界中で数十羽しか生息していないと言う、その世界では幻の鳥といわれている、貴重な鳥。

正月の着発便にあわせ、こんな道端まで顔を出し、逃げもせずじっとカメラに納まる。流石小笠原の貴重な鳥は、サービス心もちゃんと心得ている。それにしてもこの場に居合わせた、観光客の人は本当にラッキー!

因みに僕は、アカガシラカラスバトとは4度目の遭遇である。

写真は、その貴重な鳥を写真に納める人達。

御用納め

2008-12-26 18:26:11 | Weblog
小笠原の小中学校は、昨日が終業式。そして我々教職員は、今日一日勤務で御用納め。今年もアッと言う間に、後わずかとなってしまった。

何度もこのブログで使っているフレーズだと思うが、本当に時の経つのが早い。特に12月に入ってからは、加速度が付いたように時間が過ぎ、気が付けばもう御用納め。今までの人生より、残りの人生の方が圧倒的に短い事は明らかで、一瞬一瞬を大事に無駄にせぬよう過ごさねばと、改めて実感している。

小中の用務の仕事は無事御用納めとなったが、妻も僕も、オガマルの仕事はこれからが正に佳境。明後日、28日の入港からオガマルは年末年始恒例の着発便(11時半入港、当日2時出港)が、31日、年明けの3日と3便続く。大晦日まで仕事と言う事で、こちらは御用納めと言えるのか微妙な感じだ。この御時勢、働けると言う事に感謝して、頑張らなくちゃネ。

所で今日で仕事を終えた先生方の多くは、28日のオガマルで内地へと帰る。「橋本さん、急に時化になったけど、大丈夫ですかね?」と新任の先生は心配そうだ。内地は強い冬型の気圧配置に第一級の寒気団の到来で、日本海側では大雪、太平洋側では真冬の寒さとの事だが、小笠原も朝から風が強く、外海は4㍍の波高。明後日のオガマルの入出港も定刻通り運行されるか微妙な状況である。

いずれにしてもこの時期のオガマル、多少の遅れと揺れは覚悟しないとネ!

そして年明け、ほとんどの先生方は8日入港のオガマルで島へ戻ってくる。8日は小中学校の始業式、大丈夫なの?と内地の人達は心配するかもしれないが、ここは小笠原。始業式はオガマル入港後の午後から予定が組まれている。島のスケジュールは、オガマル優先。正にオガマルあっての小笠原である。

写真は昨日の前浜。一人水着1枚で泳いでいる前浜スイムフリークがいたが、僕は相変わらず喉痛が治まらず、前浜スイムは自重。海も時化て来たし、今年はもう無理かな。

大忙しの週末

2008-12-23 06:23:03 | Weblog
先週金曜日ブログ投稿の後は、小学校教職員の忘年会へ。内地にいた頃は、この時期ほとんど毎夜と言っていいほどの忘年会続きで、正直ちょっとお休みしたいなんて事もあった。しかしここ小笠原に来てからは、その数もめっきり減り、今年の忘年会はこれで終了かな。相変わらず困苦欠乏状態の我家、調子に乗って酒飲んでる金もないしネ。

ともあれ、宴会の方は幹事さんの趣向を凝らした進行もあり、楽しく和やかに無事お開き、今年を締めくくる楽しい忘年会だった。

翌日の土曜日、まずは7時前から桟橋での釣。すでに3人の釣り人が糸を垂れている。僕はシマアジ狙いでオキアミしか用意してなかったのだが、なんとムロが上がっているようだ。顔見知りの先客にコマセを分けてもらい、僕も急遽ムロ狙い。いいサイズのムロがたて続けに4本。

ここでタイムアップ。後ろ髪を引かれながら、釣道具は置きっ放しで、奥村グランドへ。9時キックオフでジョークス(小中高の教職員ティーム)対支庁のサッカーの試合へ。

昨年はメンバー不足で、11人集まらない試合がほとんどだったジョークスだが、今年は若くしかもサッカー上手な先生方が赴任され、メンバーも充実。昨年全敗の憂さを晴らすように6-0の快勝。今年のリーグ戦は期待できるかも。おじさんは、邪魔にならぬよう控えめが良さそうである。

試合後は、桟橋に戻り釣りを再開。しかしその後群れは戻ってくる事なく、オジサン、チギの子供、ブダイと外道しか上がらず、結局釣果は朝方のムロ4本でお終い。シマアジは中々難しい。

翌日日曜日。オガマルの入港日。200名の乗客と共に定刻11時30分、無事入港。そしてタラップにはサンタクロースさん。桟橋で待ち構える子供達に、沢山のプレゼントを用意してやって来た。

サンタさん我々荷役作業員にも気を使ってくれたようで、超満載の積荷。入港日恒例の雨は無く助かったが、5時近くまでかかって何とか作業は終了。気が付けば辺りはんど真暗。

そして夜は、東京都自然ガイド更新のための講習会へ。6時半から9時15分までビッシリの講習と最後はテスト。講師の方には申し訳ないが、眠気をこらえるのが精一杯だった。

所で、昨日の月曜日、そろそろクジラのシーズンかなと、昼休みウェザーに上ってみたのだが、残念ながらブローは全く確認できなかった。例年ならクジラの情報が聞かれる時期なのだが、どうやら今年はクジラさんの到来も遅れ気味のようだ。

クジラ目当ての観光客の増えるこれからのシーズン、そろそろやって来てくれないと、シャレになりませんよ。

写真は昨日のウェザーから。ドンヨリした曇り空、正面は西島。