小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

年度末

2008-03-31 18:13:05 | Weblog
今年も早3月31日、年度末、小学校にとっては大きな区切りの日である。そんな年度末の朝、小笠原は未明から大嵐。久し振りに漁協のカッパに身を包み、妻がいつも通勤の足に使っているプジョーのクロスバイクで出勤。妻は内地だからネ。

湾岸通りに出た途端思いっきりの向い風と強い雨、フロントのインナーギアが42と言う大きなギアのプジョーのクロスでは、思うように前に進めないほど。まるで台風のようである。

相変わらず小学校はゴミの山、年度末だからしょうがないネ。またまた漁協のカッパにゴム長と言う完全武装で、燃えるゴミの袋を両手に中学の先の収集場所まで5往復。よりによって雨脚は絶好調、滝のような雨に排水が追いつかず、くるぶしまで水に浸かる所も、まるで池だ。

山のようにあったダンボールの束も少しは出したかったが、この雨脚ではびしょ濡れになってしまい、収集してもらえないのではと、今日は諦めた。

昼前に雨は上がったが、強風は相変わらずで、今日は図書室でお魚の本を眺めながらゆっくりランチ。そして3時からは、その図書室で一応本日で定年退職される事務のモリワキさんの退職を祝う、ケーキとコーヒーでの宴。

モリワキさんは小笠原の小中高の事務職を20年以上も歴任された、僕から見れば小笠原の生き字引のような方。新年度も引き続き1年毎の契約で事務職を続けられるとの事、僕も一安心だ。これからも宜しくお願いします。

仕事を終えまずは銀行に直行、お金を下ろし食材の調達。これで1週間くらいは何とかなるだろう。

帰宅しブログでもと思っていたら、我家の上に住む2階の方が今日で引っ越すのでと御挨拶に。島を離れるわけでは無いそうで、また宜しくとの事。イシガキダイの薄作りを御馳走になったり、大変お世話になりました、こちらこそ宜しくです。

よくよく考えてみると、いつの間にか8室あるこのアパートで、ヨッシー夫婦についで2番目の古株になってしまった。良いのやら悪いのやら良く分からないが、まあ何とか生きてるって所かな。

今日は写真が無く、愛犬キラリ第3弾。オテンバ娘のようだが、妻はちゃんと手懐けて散歩してるかな?

グレだった!

2008-03-30 18:01:43 | Weblog
財布の中の残金は数百円になってしまう事を百も承知で、アミコマセにオキアミを1ブロックづつ購入して、朝一から青灯の釣りへ。天気予報もまずまずの日曜日、食材の購入は明日でも十分?今日一日の食事くらいは何とかなる、と言う事で、今日は一日釣りと決め込んだ。

夜明け前から青灯には既に釣り人が数名、さすがオガマル出港翌日の日曜日である。荷役の大先輩チャンプさんも、イカバケをしゃくっている。昨夜アオリイカをばらしたらしく、そのリベンジらしい。

僕はまずはオキアミの餌釣りでシマアジ狙い。それ程期待していた訳ではないが、予想通り浮きはピクリともしない。イカ釣りを諦めたチャンプさんと世間話をしながら、ノンビリ浮きを見つめる。その間にも釣り人は増え、青灯は朝からかなり人口密度が高い。

周りで2本ほどムロは上がったが、どうも群れが来ているようではなく、どの釣り人も、表情は冴えない。僕もサビキにしたりオキアミにしたり、忙しく仕掛けを換えてみたがサッパリ。

午後まではダメかな?と思っていたところへ、見慣れたボートが近づいてきた、チャンプさんと息子のショウタ君、そしてマーカスが乗っている。「シロボシ行くぞ、乗りなよ」とマーカス。慌てて道具を片付け、自転車と道具は置きっぱなしでチャンプサンの船へ。これで全然OKなのが小笠原のすばらしいところだ。

シロボシでの釣りは、十分な釣果。ムロ97本、グレ(メジナ)5枚、カイワリ1枚、シマアジ1枚。その内僕が上げたのはムロ20本弱、カイワリ1枚、十分に楽しんだのだが、それ以上に釣りについて色々と学ぶ事ができ、本当に勉強になった一日だった。

そして今日マーカスが上げたグレを見て確信したのだが、風太とのカヤック釣りで釣り上げ、グレかササヨか分からず結局投げてしまったアレは、間違いなくグレだった。もったいない事してしまったが、又絶対釣り上げるぞ!

写真は本日の釣果。丸っこい黒い奴はグレ、右上はシマアジ、下はムロの山。

チョンガー初日からピンチ!

2008-03-29 18:11:02 | Weblog
今日はオガマルの出港日、風太が1ヵ月半近かった父島での生活を終え内地へと帰る。そして妻は一昨年の暮以来、1年3ヶ月ぶりの内地と言う事になる。そんな我家にとってはチョッピリ特別な土曜日。

まずはお休みの日の恒例、妻との早朝ジョグから一日は始まった。今日もどうやら小笠原は天気予報通り良いお天気のようだ。夜明け前の朝の空気はヒヤッとする感じはあったが、走り出せばすぐに体は温まってくる。

扇浦で折り返した後すぐ、ゲンチャリに乗ったバリトンさんから追い越しざまに声を掛けられた。右手には短めの釣竿「イカ釣り?」僕の問いに、ニヤッと笑っていた。フリッパーズインの前のビーチでどうやらトライするようだ。やっとアオリイカも釣れ出したようで、このところあちこちでイカの話題が多い。しかし釣り好きは皆朝が早い、人の事いえないけどネ。

帰宅後、シャワー朝食の後、僕は慌ただしくオガマルの荷役の仕事へ。今日はおそらく父島から内地へと転勤で帰る人達のピークだろう。扉に、○○様引越しと表示されたコンテナが沢山。その名前も何人か知った名前が、小中高の先生方だ。そして積み込んだ車は乗用車ばかり11台。その中にもよく見慣れた車が何台も、こちらも先生方の車。

そしてオガマルの船待は、首や頭に生花のレイをかけた多くの人と、その人達を見送る人でごった返している。そんな中で息子と妻を探し、ハイビスカスの赤い花を手渡した。又島へ帰ってきてもらわないと困るからネ。

以前にもこのブログで何度か紹介したが、出港するオガマルから投げた花が海岸に流れ着くと、その人は又小笠原の地を踏めると言う言い伝えがあるらしく、オガマル出港の後、海には花やレイが沢山浮いている。今日はその数も又一段と多い事だろう。

無事?妻と息子を見送り自宅に戻ると、久し振りのチョンガー生活の始まり。まず妻がここぞとばかりに洗濯していったタオルケットや毛布の回収から。一段落して、とりあえずは食料品の買出しと思い、冷蔵庫を覗き必要な物のメモ。そして財布の中身を確認してビックリ!なんと千円札一枚しか入っていない。そして今日は土曜日、銀行のATMは午前中で終了。なんと月曜まで千円と小銭入れにわずかに入っている数百円で暮らさねばならない。

明日は釣りでもと思っていたが、餌買ったらほぼ文無し状態。チョンガー生活、初日から大ピンチだ。

写真は、ザトウクジラの前で、エイチャン夫婦と風太と僕。

お疲れ様!

2008-03-28 17:51:50 | Weblog
朝小学校への通勤の途中、二見湾の沖に大きな観光船が沖留めしていた。この春3隻目の観光船‘ふじまる’である。小笠原地方の天気予報に週間天気予報が掲載されるようになってから、どうやら小笠原のお天気の神様の気分も変わったのか、観光船の入港と言うのに、今日は快晴の一日。

昼休みは久し振りに前浜に。オガマル入港中の観光船の入港、そして春休みと言う事で、前浜は島民のグループも含め沢山の人。そしてなぜか久し振りに飛行艇が上空を旋回、ふじまるのすぐ横をかすめる様に海面近くまで高度を下げ、その後は上昇。まるでタッチ&ゴーのノリである。

長い間工事していた、海上自衛隊にある飛行艇の為のスロープが完成し、その試験でもしているのだろうか。いずれにしてもこのところ急患と言えば、硫黄島からヘリコプターが飛来、そしておそらく一旦硫黄島経由し飛行機で内地と言う緊急態勢が、いつもの飛行艇へと戻りそうだ。あまりお世話にはなりたくないが、緊急時の体制はやっと復活。

多くの人出と、快晴、心地よい南風がソヨソヨ、そして二見湾にはふじまる、上空には飛行艇の轟音、今日の小笠原、盆と暮が一緒に来たようなノリである。

ところで、妻は今日で支庁食堂での賄のパートを終了。2年間お疲れ様でした。一昨年の4月、僕は仕事全然決まらず失業保険の受給中の頃から、ゼロからスタートした支庁食堂のスタッフの一人として、その立ち上げから係わり、今日の態勢を築いてきた頑張りには、心からご苦労さんと言いたい。そして妻の職場で広がった人間関係で、我家の小笠原生活はとても素晴らしい物になったように思う。真弓様々だネ。

その妻は、明日のオガマルで息子の風太と一旦内地へ帰る。当初はこんな機会はめったに無いので、内地で少々ゆっくりし、帰島後仕事を探すつもりでいたようだが、ひょんな事から次の仕事が決まり、4月8日入港のオガマルで島に戻る事になってしまった。一週間ほどの内地だが、ゆっくり楽しんで下さい。

僕のほうは、しばし粗食に耐えるしかないネ。まあ、何とかなるでしょう。

写真は、飛来した飛行艇。

週間天気予報

2008-03-27 19:57:22 | Weblog
昨日はオガマルの入港日。天気予報は曇り時々雨。まずは小学校の用務の仕事へ。ちょっと早めに我家を出たので、何となく前浜を覗いてみたが、対岸の山の上には大きな雲、どうも予報通りお天気は期待できそうも無い。

小学校は前日に、終了式、離任式を終え、そして教職員の送別会も有り、校内は本当に閑散としている。離任していく先生方は、教室やデスクの整理も勿論だが、引越しの準備もせねばならず、本当に忙しそうだ。

オガマルは久し振りに定刻どおり11時30分、456名の乗船客と共に入港してきた。午前中の作業は何とか順調に進んだが、お昼休みを挟み午後の作業を始める頃には、予報通り雨が降り出しカッパを着込んでの作業。雨のほうは幸いにも降ったり止んだり、その雨脚も作業を中止する程にはならず何とか積荷を降ろしきることができたが、既に時計は4時半近く。

蒸し暑い中カッパを着込んでの荷役に、皆季節はずれの大汗を掻いたようで、作業後の一服は冷たい飲み物のオーダーばかり、お疲れ様でした。

さて本日、相変わらずハッキリしない空模様、小笠原の詳しい予報は6時代が雨、その後は曇り。出勤時は予報通り雨、カッパを羽織っての自転車通勤。

小学校は昨日同様、人口密度が極めて低い。そんな中昨日のオガマルで小笠原に赴任してきた副校長先生と初対面「宜しくお願いします」と、丁重に御挨拶。他の新任の先生は皆次便で来島するらしいが、副校長先生は一足早い来島。きっとその立場上引継ぎ事項も多いのだろう。

お昼は診療所で目薬をもらった後、青灯を覗く。名人マーカスに風太、そして春休と言う事で、顔見知りの小学生達で賑わっていたが、釣果の方はサッパリの御様子。

ところで昨日といい今日といい、天気予報は珍しく大当たり。今日も雨は朝一で上がり、その後は時折雲間から薄日も。そういえば数日前から小笠原の天気予報に異変が。今までは翌日の予報までしかなかったのだが、なんと一週間先までの予報が掲載されるようになった。所謂週間天気予報と言う奴である。

当日の予報ですらあたる事の少ない、小笠原の天気予報。週間天気予報となるとほとんど気休めと言った感じがしないでも無いが、この2日間の実績を見ると、バカにできないかも。ちなみにこの先一週間小笠原地方の天気は概ね良好との事。あたってくれる事を大いに期待したい。

ところで今日の風太、その後群れが来たようで、ムロ13本ほどの釣果、まずまずだった様だ。

写真は朝の前浜。