MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

涼風と虫の声

2011年09月19日 | あらかると

17時過ぎ頃から東風に変わり、
湿度と気温がぐんぐん下がり気温25度、湿度55%になった。
昼間はエアコンを点けてもなかなか25度にはならなかったのに、
東風の一吹きはエアコンの冷房能力を簡単に超してしまったのである。

部屋の窓をすべて開け放ち、暑さに澱んだ部屋の空気を入れ替えた。
風は北の部屋から入ってきたり、南の部屋から入ったりと、
東風特有の空気が部屋の中を駆け巡った。

北側から入りこんで南に吹きぬける風は、
部屋の暖気を含んでいて妙に生暖かいものだった。
昼に暖められたコンクリートの熱は半日ほど掛けて部屋の中に届くと言うが、
冷涼な風はまず部屋の暖気を追い払い、家具や壁に溜まった暖気を冷やしているのだろう。

18時を過ぎると曇り空と言うこともあって周りはほの暗くなってきた。
余りにも心地よい風だったので、部屋の明かりを消してベランダでお茶を飲んでいると、
人の気配が消えてしまった目の前の官舎方面(巻頭の写真)から虫の声が聞こえてきた。

虫の声のほとんどはスズムシのようだったが、
時折、コロロコロロとコオロギ声も負けずに聞こえてきた。
冷涼な空気と虫の声・・・・お茶が美味しかった。
いつもは珈琲ばかりだが、お茶の美味しい季節になってきたのだと感じた。

虫の声は今年初めから人の住まなくなった官舎方面からだけではなく、


土日は草野球チームが試合をしているグラウンド方面からも聞こえて来た。


遠くには工場群の様相をした大人の遊技場も見えていた。
省電力の規制が無くなってからはなんとなく灯りが増したように見えるのは気のせいか?
昔は友人との付き合いで遊ぶことも多かったが、
負けたときの焦燥感や敗北感が嫌で、すでに20年以上足を運んでいない。

ホールは「チンジャラチンジャラ」の騒音で虫の声は入り込む余地も無い。
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