MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

「五分の魂」と「魂極る魂」

2011年09月27日 | あらかると
鎌ヶ谷に所用があって、ついでにD51機関車の展示してある、
鎌ヶ谷市制記念公園に行ってみた。

丁度昼時だったので、コンクリートでできた丸椅子と丸テーブルで、
昼食を取っていると、草叢で小さなイトトンボが飛んだ。

近付いて写真を撮ろうとしたが、
近付くと飛び立ち、再び数メートル先に止まる。
10m以上追いかけっこをしたが、
「いずれ元の位置近くにもどるだろう」と追いかけるのをやめた。

すると案の定3m先の「カエルッパ」の葉に止まった。
(かえるっぱ【蛙葉】死んだ蛙をこの葉で覆うと生き返るといわれた。オオバコの別名)
少し観察していると、時折飛び立つ小さな虫を狙っているようだった。

まずは1.5mから、標準ズーム端の55mm(35mm換算82mm)で撮った。
が・・・シヤッターを切る前に逃げられた。


が、また同じところに止まった。
55ミリの最短撮影距離の23cm近くまで寄って撮ったのが下の写真。
どうやら「私が動くと小さな虫が飛んでくる」を学んだようなのだ。


ピクセル原寸でトリミングしたのが下の写真。
まあ何とか種類を特定できるぐらいの写真になった。


マクロ撮影と違って被写界深度があるため、頭部から尾まである程度の画像が得られた。


が、画質的にもう少し鮮明なアップが欲しく、コンデジでマクロ撮影に挑戦である。
10センチ近くまでレンズを寄せ一枚。
逃げなかったので更に5センチまで寄り、更に2cmまで寄って撮った。
巻頭の写真は下の写真の頭部をピクセル等倍でトリミングしたものです。


出合ったばかりの時は、2m離れていても逃げたのに、
腰を下ろして少しずつ寄って行ったら1cmまで寄っても逃げなかったし、
近くで立ち上がっても逃げることはなかった。
警戒心が安心に変化していったのはどのような理由なのだろうか?

もしかすると「一寸の虫にも五分の魂」と言う言葉は、
このような不思議な出来事に起源があるのかもしれない。
魂極る(たまきわる=魂の極み=人)人の魂と、人に「五分の魂」と言われてしまった虫の魂の触れ合いは、
「海豚と一緒に泳ぐ」人と海豚との触れ合いと何も変っていないのかもしれない。

下の写真は1cmから撮ったもので、頭部がピクセル等倍、
半身のものは、元画像をそのまま縮小したものです。
ここまで寄ったため、複眼にピントが合ってしまったようです。


コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)のため、ピントはカメラ任せになっています。
また、地面に這うことが出来ないため眼デジ(一眼レフデジカメ)も、
ピントはライブビューのカメラ任せです。


イトトンボの名前は「アオイトトンボ」で、羽を広げているのが特徴。
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