MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

完熟柿と渋柿の記憶。

2010年11月22日 | たべもの・料理
週末を利用して田舎に行ってきた。
色々な用事があったが主目的は「柿」。

田舎は首都圏の気候の影響を余り受けないので、
柿の時期にはやや遅かったのだが、富有柿は完熟状態だった(巻頭の写真)。
完熟状態と言うことは、熟柿直前なので果肉はやや柔らかい。
果肉は柔らかいが甘さは柿の最高度に達している。

和菓子の世界では、この熟した柿の甘さが求められる甘さなのだとある本で読んだことがあるが、
実際は柿よりも甘いものが多いように思う。

下の写真は渋柿の「ひらたねなし柿」。
鈴なりで実も大きいのだがもぎ取られた形跡はない。
身近にあるとそんなものなのも知れないが、柿好きの私にとってはもったいない状況になっていた。
熟柿になりかけていて、柔らかく柿の実としては食べられない状態だったのである。
完熟しているので一口食べてみたが、最初は甘く・・しかし
時間の経過とともに渋みが口の中に溢れてきて、食用には出来ない。

しかしそんな渋柿も、焼酎を噴霧して一週間程度密閉しておくと、渋が抜け美味しく食べられる。
来年は10月下旬に収穫に行ってみようと思っている。


現在、田舎には富有柿5本、次郎柿1本、平種無柿が1本ある。
しかし、好んで食べる人が居ないため、近所におすそ分けする程度で
殆どが野鳥の餌になっているようだ。もったいない!!

下の写真が昔の柿木を切った後から出たヒコバエが、そのまま成長した平種無柿で、
子供の頃に7本あった柿の木はすべてこの渋柿で、秋には最高のおやつになった。


ここにあるのは次郎柿と富有柿。柿に余り興味がないことが枝振りで判る。
剪定などが行なわれていないから伸び放題である。

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