港区まち創り研究会(まち研)ブログ

港区まち創り研究会の活動の状況やまちづくりについての様々な情報をお伝えします。
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日本の街から5----札幌市大通り公園

2013-08-17 06:38:51 | 日本の街から
札幌大通り公園は、初代の北海道庁長官岩村通俊が大火の延焼を防ぐ火防線をつくるために、105mの幅の空間を計画したことから始まる。当時、日本の都市の常識を超えた幅であった。
戦後進駐軍が管理していたが、昭和25年に返還され通りの中央65m幅の公園として徐々に整備されていった。
 その時から造園関係の会社に一定のスペースを与え、花壇をつくらせた。このアイディアは秀逸である。今でも造園関係の会社が競いあって素晴らしい花壇をつくっている。
 ワシントンのナショナルモールは、芝生があるだけで殺風景の印象すらあるが、この大通り公園は造園的に随分力が入っていて見応えがある。まさに市民の憩いの空間になっている。また、冬はさっぽろ雪まつりの会場になり、大勢の観光客で賑わう。観光の一大拠点となっている。
また、大通り沿道の建物の高さがほぼそろっているのも気持ちがよい。
札幌市都市マスタープランでは大通り沿道は20m~60mの範囲で一定の高さにそろうようまちづくりガイドラインが定められている。
また、美化推進重点区域、喫煙制限区域に指定されており、ゴミやたばこの吸い殻を捨てたりすると罰金をとられる。
札幌大通り公園とその沿道の都市景観は、日本の都市計画でも最も成功した事例ではないかと思う。

花やみどりがきれいに整備されている

噴水やベンチが市民の憩いの場になっている

沿道の建物の高さがそろって気持ちがよい

造園会社の花壇の競演

造園会社の花壇の競演

花壇の競演

美化推進重点区域、喫煙制限区域の看板

緑が多い
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