港区まち創り研究会(まち研)ブログ

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日本の街から4----釧路市と毛綱毅曠氏の建築

2013-08-06 09:33:27 | 建築
一部の有名な建築家以外では、実力があっても仕事に恵まれている建築家は少ない。
 地域で建築家を育てることはできないのであろうか。地域で建築家も一定の仕事量も確保されれば、設計に力を入れることができる。また、自分の作品が近くにあれば、その作品に責任を感じるし、また、増改築や修理など、ずっと建築のメインテナンスにかかわることができる。そんな建築家をコミュニティ・アーキテクトという。
 毛綱氏も釧路市を土台にしたコミュニティ・アーキテクトの一人である。
毛綱毅曠氏は釧路市出身で釧路市には彼の作品が数多くある。
 釧路市が毛綱氏を育て、毛綱氏が釧路市の個性をつくったとも言える。
残念なことに、毛綱氏は2013年に他界された。
2011年、釧路市に寄った時に毛綱氏の作品のいくつか見に行く。毛綱氏は機能では説明できない独特の形態を持つ建築である。
釧路市立博物館は、建築学会賞の受賞作品である。たんちょうつるをモチーフにシンメトリーで独特の形態を持つ。
フィッシャマンズワーフや釧路市立東中学校なども見る。
設計段階では施主とぶつかることが多かったようだが、妥協せず独特な形態につくりあげていく努力に敬意を表したい。
今では、彼の作品が釧路市の観光拠点となっている。


釧路市立博物館

釧路市立博物館

釧路市立博物館 サイドから見る

釧路市立東中学校

釧路市立東中学校 リズミカルな構成

釧路キャッスルホテル

フィッシャマンズワーフ

フィッシャマンズワーフ
コメント (3)
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