港区まち創り研究会(まち研)ブログ

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世界の街から85 フランス パリ オランジュリー美術館とオルセー美術館

2013-06-05 08:14:10 | フランスの街から
 オランジュリー美術館
 オランジュリー美術館はモネの睡蓮の連作を展示するために、テュイルリー宮殿の温室を改造してつくられたものである。モネの希望は自然光の中で睡蓮の連作を鑑賞してほしいということであった。その後、2階を増築し、モネの展示スペースに自然光が失われたため、1999年から改造工事が始められ、2006年に完成し再オープンした。
 改造された建物は、ホールなど光があふれており明るく現代的である。美術館でこんなに自然光を入れてよいのかとちょっと心配になる位である。
モネの睡蓮の連作の部屋は、ほんとに見応えがあり、何時間いてもあきない。この睡蓮の絵のために美術館がつくられ、これだけのスペースに展示されていれば、画家として本望であろう。
 モネの睡蓮とともに、ジャン・ヴァルテールとポール・ギヨームの貴重なコレクションも展示されている。セザンヌ、ルノアール、ルソー、マティス、ドラン、ユトリロなど印象派、ポスト印象派の作品が集められている。
 オルセー美術館
 オルセー美術館はもともと1900年のパリ万国博覧会に合わせてつくられた鉄道駅舎兼ホテルであった。フランス南西部に向かう長距離列車10線以上のホームがあった。
 しかし、駅としては狭くて不便だったので、改修され1986年に美術館としてオープンした。この美術館は19世紀の絵画だけを展示している。
 日本でおなじみの「ミレーの落穂拾い」、マネの「草上の昼食」、ゴッホの「自画像」、セザンヌ「サン・ヴィクトール山」など名画がずらりと並んでいる。
 それ以外にも、アングル、クールベ、ルノアール、ドガ、ルソー、ボナール、ゴーギャン、マティスなどの絵画、ロダン、マイヨールの彫刻などすごいコレクションである。
 昼食は、インテリアが豪華と言われている「ル・レストラン」で食べる。
 シャンデリアや天井画がきらびやかである。12時ちょっと前に行ったので、ほとんど並ばずに入れた。確かに雰囲気はあるが、値段と対応して味はまあまあであった。
 ルーブル美術館にしても、オランジュリー美術館にしても、オルセー美術館にしても既存の建物をうまく再利用している。日本ならすぐに古い建物を取り壊してしまうが、歴史ある建物を大事にし、用途を変えても上手に使うという考え方を学ばねばならない。

オランジュリー美術館 トップライトを駆使して自然光を入れている

オランジュリー美術館 自然光がふんだんに入る明るいホール

オランジュリー美術館 自然光がふんだんに入る明るいホール

オルセー美術館 入口付近

オルセー美術館 内部

オルセー美術館 内部

オルセー美術館 内部

オルセー美術館 窓からの景色 遠くにサクレクール寺院が見える

オルセー美術館のル・レストラン 豪華な天井画とシャンデリア

オルセー美術館からセーヌ川を望む
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