港区まち創り研究会(まち研)ブログ

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世界の街から86  フランス パリの自転車シェアリング(ヴェリブ)

2013-06-07 09:56:11 | フランスの街から
 パリの自転車シェアリング・ヴェリブは、車の交通渋滞があまりにひどいため、交通渋滞軽減策の一つとして2007年に実施された。民間企業との官民複合事業で始められている。当初750ヶ所駐輪場(スタシオン)と約1万台の自転車が設置された。
2008年には倍増し、1500ヶ所のスタシオン、約2万台の自転車が設置されている。1ヶ所当たりのスタシオンは最低15台以上の駐輪機が設置されている。
 2007年の1年間の利用者数は2750万人に達している。
利用料金は年間パスが29ユーロ、週間パス7ユーロ、1日パスが1ユーロである。最初の30分は無料で走行できる。年間登録者数は20万人を超えている。
 自転車の走行場所はきびしく規制され、自転車専用レーンと車道だけで歩道は走ってはいけない。自転車専用レーンは車道側に設置されている場合が多いが、歩道側に設置されている場合もある。結構、スピードを出して走っている自転車もあり、歩道側の場合は、歩行者は結構こわい。
 今回の旅行でもパリのあちこちでヴェリブの自転車が走っているのや駐輪ステイションを見かけた。観光客も使っているようだ。
パリでは自転車シェアリングおおむね好評であり、市民の足としてかなり定着しつつあるようだ。問題点はやはり盗難が多いのと整備の不良の車も多いことである。整備不良は、経営者のサービス水準の低さにあるようだ。車道を走る自転車の交通事故の問題もある。
 港区でも芝浦港南地区で同じようなシステムの実験が行われているが、結果はどのようなことになっているのだろうか。
 日本の場合、フランスより治安がよいので盗難車は少ないのではないだろうか、また、整備水準は国民性から高くなるのではないかと思う。
 港区の場合、自転車走行レーンや駐輪ステイションの確保の問題が大きいがシステムは部分的に行っても効果は薄い。ぜひ、全域で行ってほしい。

スタシオン グレイの自転車がシックである

スタシオン

裏通りにも設置されているスタシオン

歩道側に設置されている自転車専用レーン

セーヌ川沿いの歩道に設置された自転車専用レーン

ヴェリブの自転車で走る人
 
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