港区まち創り研究会(まち研)ブログ

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世界の街から87--フランス パリ モンマルトル周辺

2013-06-22 08:29:42 | フランスの街から
再び、フランス報告を続けます。
 モンマルトルはパリで一番高い丘にある。それ故、丘の上にある白いサクレ・クール寺院はどこからでも見え、まさにパリのランドマークの一つとなっている。1912年に建てられた美しい白亜の建物の視界を遮るような高層建築がパリにないのはほんとにうらやましい。サクレ・クール寺院は近くで見ても、バランスのとれたドームの建物で見応えがある。
 モンマルトルは、もともと修道女がワインをつくっていたところであるが、19世紀末から20世紀初頭にかけて、ムーラン・ルージュなどの歓楽街が形成された。一方、この付近の安アパートに芸術家が住み着くようになった。ピカソ、モディリアーニ、アポリネール、ジャン・コクトー、マティスなどが住んでいた時代があった。
 現在は高級住宅地になっているが、歩いても自由で芸術的な雰囲気が伝わってくる。それは、このモンマルトル地区は歴史地区に指定され、当時の景観や特徴を保持するようにしているからである。広場には手風琴を奏でながらシャンソン歌う女性、サクレ・クール寺院のまわりで、ハープやヴァオリンを演奏する人、テルトル広場では、自分の絵を売る画家がひしめいている。観光客が歌や絵画、詩などで芸術の街パリを想い描いていた光景がこのモンマルトルにはある。ピカソなどが出入りしたシャンソン酒場「ラバン・アジル」の建物はそのまま残されておりは今でも営業をしている。ぶどう畑も残しているところもある。
 モンマルトルは100年も前の街の雰囲気を伝えようとしている努力に頭が下がる。観光客も騙されながらもその雰囲気を楽しんでいる。そんな街がモンマルトルである。
追記
 現在、モーリス・ユトリロ展が高島屋で開催されているが、ユトリロのほとんどの絵はモンマルトルを描いている。
ラパン・アジルだけでも生涯400点もあるようだ。
画家が何度描いてあきない街なみがモンマルトルにある。

サクレ・クール寺院を遠望する

サクレ・クール寺院

サクレ・クール寺院内部

ヴァイオリンを演奏する人

ハープを演奏する人

手風琴でシャンソンを歌う人

テルトル広場で絵を売る画家たち

モンマルトルのまちなみ

モンマルトルのまちなみ

名所の説明版 パリのあちこちにある

ぶどう畑を残している

シャンソン酒場 ラバン・アジルの建物
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