日々適当

hibitekitou

困るんだよねぇ

mac |2015-05-07
3DCGのお仕事の現場では、Macってのは実につらい立場に置かれます。

ハードウェアの面からは、マシンパワーを要求する作業で、現状では最高でFireGL D700が二発にXeonプロセッサが一発のマシンしか選べません。パワーのドーピングを行う手段としてGPUを利用する手がありますけど、そのためにプロセッサを増設する手段を持っていません。ていうかCUDAをMac Proで利用できません。
(非公式にはThunderboltポートを介して使う方法がありますが、システムに手を加えねばならない上、GPU以外の部分での投資金額が結構なことになります)
そのせいもあるんだけど、マルチプラットホームなツールで、Mac上では動作が遅くなるものもありますな(GPUを使った処理なんだけどMacでは非対応だったり、CUDAオンリーなのでMac Proで利用できなかったり)。

そして今回、

BlenderはOS Xを放棄する?「OS XのGPUドライバにはApple以外修正できないOpenCLの不具合がある」としてLuxRenderの開発チームがTim Cook氏へ公開状を送る。 [Appleチャンネル]

というのが話題になっております。
ただでさえNVIDIAという選択肢を選びづらいMac環境で、しかし、OpenCLにがんばって対応してくれているソフトウェアの動作にMac環境だと問題起こるというのは、相当由々しきことですよ(Mac用のGPUドライバはGPUのメーカーが書いているのかな?)

まぁそんなわけで、Apple様におかれましては、Mac ProでGPUを増設・交換する選択肢を用意してください(汎用的なPCI-Expressスロットのモデルを用意して下さい)、CPUを2発積んでください。それはつまり先代Mac Proの正常進化の方向性なんだけど、現行Mac Proの方向性を生かした形でこの要望をかなえる何か、ありませんかね。
そいで、OSの完成度を上げてください。iOSの次期バージョン iOS 9 は、バグの修正とチューニングが大きな目的となっているというがあります。OS Xもそっち方面に少しかじを切って、(OpneGLとかOpenCLとかのAppleの外で標準化されているもののトレンドにはついていきつつ…OpenGLの後継でOpenCLとの結びつきが強くなったVulkanを採用することはあるのだろうか…)安心して使えるものを用意していただけたらと思います。
コメント ( 2 )|Trackback ( )
 
コメント
 
 
 
Unknown (hibi)
2015-05-08 12:16:49
まったく同感です。
V-Ray for MAYAにしたってV-Ray RT(プレビュー)は、CUDAとOpen CLのどちらでもも選択できるのですが、Macの場合はどちらにも対応していないという状態。
たまに心が折れそうになりますし、次はHPのマシンにしょうかと思ってしまう今日この頃です。
 
 
 
Unknown (m4g)
2015-05-09 00:52:26
基本的にMac上で3DCGをやるという選択をした以上、ある程度の不便は許容することになるわけですけど、同じソフトが使えるけど同じ機能が使えるわけじゃないって時に、ちょっと微妙な気分になりますよね(たいていWindows/Linuxの方が機能が上なので)。まぁその辺はある程度は覚悟しているにしても、最近のMac Proの拡張性が原因であきらめる部分があるのは厳しいものがあります(たいていの場合、GPUとCPUの数ぐらいの問題なんですけど(それ以外はThunderboltでいける印象ではありますが)、それが結構大きいわけで)。
hibiさんにはMacで行ってほしい気分が大きいですが、お仕事ですからねぇ。CGオペレートの単純な効率という意味ではHPを選んだほうが良さそうですが…(^^)
 
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