日々適当

hibitekitou

VueのTerrain EditorのEffectsパラメータ(Erosion effects編)

cg |2012-11-22


続いて Erosion effects です。エロージョンは土壌浸食の事です。



ここには各種ボタンと Rock hardness というスライダーがあります。スライダーの方は地面の固さを設定する部分すな。



こちらに対して効果を適用していきます。

Diffusive...
複数の浸食効果を一気にかまします。全体的に丸みを帯びますね。マニュアルには何百万年もの浸食の効果を表現するもの的な書き方がされています。固い程、影響を受けにくくなります。


Thermal...
分かりにくいわ、って感じだけど、斜面が崩れてその底にたまる様子を表現するんかな。熱や氷に強くさらされる事で岩が破裂する事により出来る物らしいっす。がれ場(scree)っていう山好きならよく聞くのかもしれない単語が出てきますけど、石や岩が堆積している斜面の表現ってことになるんかな。


一部拡大。

前者が適用前で後者が適用後。

Glaciation...
氷河作用という意味らしいです。谷を滑らかにしまする。


Wind...
風化なんでしょうな。風は水平に左から右に吹くそうです。風が強く当たる部分とそうじゃない部分で結果がかわってくるわけっすな。ところで右とか左とか、どーいうことと思うわけですが、たぶん、エディタ上のビューの左右なんでしょうな。


Dissolve...
雨が地面にしみ込んで溶かしたり地形の一部を洗い流したりする効果みたいっす。低い高度で大きく影響があるそうで、地面に多数の小川が出来上がるわけっすね。


Alluvium...
沖積層とか沖積土とか、そんな訳になりそうで。Dissolveとほぼ同じみたいですけど、土砂が川の流れにそって流されて平地でたまっていく効果を表現するみたいよ? 結果を見ると、なるほど、ちょっと溜まった感はありますかね?


Fluvial...
雨水の流れによる効果みたいっす。この効果は分かりやすっすね。


RiverValley...
精度の高い、地質学をベースにした浸食フィルターだそうで、故に重い処理になりまする。

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VueのTerrain EditorのEffectsパラメータ(Global effects編)

cg |2012-11-22
Vueは周知の通りイーフロンティアから日本語版がリリースされているとはいえ、そのリリース速度が遅いために、新しい機能を使いたいなら、あるいはバグフィックス版の最新を追いかけたいのなら、e-on softwareから直接購入した方が有利です。
しかし、その場合、言語が英語になってしまうため、細かい所を追いきれない僕のような人もイルカと思います。ってことで、ちょっと調べてみます。

とりあえず、Terrain Editorのeffectsタブのパラメータを調査。



ココにあるボタンは、その名前の後ろに"..."ってついています。これは右クリックすれば Iteration Count(繰り返しの回数)ってパラメータがあらわれるし、ボタンを押しっぱなしにすれば押した時間だけ効果を適用しようとする意味をもっているようです。

Effectsタブには大きく二つの項目があります。Erosion effectsとGlobal effectsです。まずは効果のわかりやすいGlobal effectsから。



この形状に対して効果を適用していきます。

Grit...
砂岩とか、そんな感じの意味。ランダムなノイズを追加しているそうです。


Gravel...
砂利とかそんな意味っすかね。斜面に効果が集中する以外はGritと同じだそうです。


Pebbles...
小石。ランダムに分散した小石を地形にばらまいたような効果を得られます。


Stone...
石。小石と同じだけどそれぞのサイズが大きめですな。
PebblesにしろStoneにしろ、スケールの大きい地形で使用すると、ものすごい巨岩って感じになるけどねw


Peaks...
高い部分はより高く。低い部分はより低く。高低差をグレースケールの濃淡とするなら、そのコントラストを高める感じでしょうかね。


Plateaus...
高原とかかそんな意味。高低差をグレースケールの濃淡とするなら、カーブツールで持ち上げるようなイメージでしょうか。


Terraces...
段地とか段丘とか。水田作りにいいみたいですけどねー。


Stairs...
階段状になるわけっすね。


Fir trees...
こんな木 [Google 検索] の形状を地面に作り出します。


Sharpen...
急斜面をさらに急に。


Craters...
クレーターをつくりやがります。マニュアルには隕石による衝撃をランダムに与えるとか書いてあります。


Cracks...
ひびとかそんな感じ。


Apply material to effect にチェックを入れると、PaintタブのMaterialsで選ばれているマテリアルが、そのエフェクトが適用された所に割り当てられるそうです。下図はFir treesを適用した所にGrassマテリアルを、Cratersを適用した所に Burnt Rock & Lava マテリアルを割り当てています。
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大変だなぁって

与太話 |2012-11-20
家電量販店がAmazonの値付け戦略に怒る [スラッシュドット・ジャパン]

家電量販店が大変だなぁって思うのは、価格の競争相手がAmazonだけじゃなくて自分の系列がやっている通販のお店もそうなんじゃないかってことっすよね。
何か買いに行く時、とりあえず同じ系列だからとそこの通販のサイトで価格をチェックして、だいたいこれぐらいだろうと思って店頭に行くと、だいたいそれより高いのよね。あれって思っちゃって、ネット上のオタクのお店ではこのお値段なんだけど、って聞いてみたりするわけですよね、店員さんに。
店員さん曰く、自分たちの人件費やらがあるんで、ネットと同じお値段だと辛い、って事らしいですな。それが本当かは分かりませんけど、お客さんとしては知ったこっちゃないってのもまた事実で、そんなお客を相手にせねばならないのだから、大変ですなぁ。
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E5はやっぱり高いね

pc |2012-11-19
Westmere世代(下図左。おそらくW3680。)は



Sandy Bridge世代に



負けてしまっているという図。

ただし、この構成のDellのT5600(メモリ16GBでQuadro 4000を選択)は53万円オーバーなのに対し、Mac Proの3.33GHzはサードパーティのQuadro 4000を10万円としても43万円以内に収まるんで、コストという意味ではE5ってあんまりよろしくない、ような気がする。
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マウントアダプタ

pictures |2012-11-18


発売直後に買っていたんですけど、試すことが出来ないまま今日に。無理やり近所でちょっと試してきました。
取り付けたレンズはsmc DA 55-300mm。非常にお手ごろ価格のズームレンズです。ズームレンズということで、テレ端とワイド端でのみお試しです(レンズのミリ数を把握するという意味で)。そうすると、ズームの具合はこんな感じになります。



35mm換算する場合5.5倍なので、55mm側では302mm、300mm側では1650mm相当でございます。まぁブレブレで難しい。


Camera Pentax Q
Exposure 0.002 sec (1/640)
Aperture f/0.0
Focal Length 300 mm
ISO Speed 400
Exposure Bias

しかし5.5倍になるというのはどうなんでしょう。手持ちの超広角レンズ(DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED)を使っても55mmになっちゃうんですよね。普通の画角じゃんって。ってことで超望遠レンズのついたカメラとして使いたいと思うのですけど、ぶれ対策が難しい。
しっかりとした三脚が必要すなぁ(今回の写真はミニ三脚に一脚を付けたものなので、あまりよろしくなかった。まだ一脚のみの方が良かったかなw)

<追記>
たとえば

Kマウントレンズ + PENTAX Q [酔人日月抄]

こちらのサイトではいくつかのレンズを取り付けて試していますけど、こうしてみると実に楽しそうですよね。
中古のレンズを買いたくなります。
</追記>
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

movie/anime |2012-11-17
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 公式サイト

そんなわけでね、Twitterやら何処かのブログやらでネタバレをうっかり見てしまう前に観てきました。
昨日の金曜ロードショーでの冒頭6分の放送を見ずに、情報は予告編のみで観に行っております。

しかし、凄かった。
物語はまったく予想の範囲外で、まさかあんなことになっているとは、という感じで、そしてあんな感じで終わってしまうとは、って感じです。

絵的には3DCGの使い方が完璧です。
作画も完璧です。

けちの付けようがありません。といいつつ、追いつけていない部分も多いので、もう一回観にいきます。

<追記>
そいえばネット上で裏切られたような発言を見ることがあるけど、これはどんな方向性のストーリーを期待していたんだろう。
やっぱ、えーと(ネタバレ)













時間が大きく飛んだ所で「あれ?」って思ったのかな?
個人的には破のラストがもぅこれまでのエヴァとは完全に違っているものになっていた所から、完全に未知の領域に突入するであろうことは覚悟していたし、何より、テレビシリーズの続編としての劇場版エヴァを観てからというもの、もぅ、終わり方に不信感がね、芽生えてしまってw、それもあって物語がどう進んでいくかなぞまったく想像もしていなかったし、結果として流れるまま楽しむことが出来ました。
そいや音楽があの番組の曲と同じベースのものを利用している所なんかは、NHKで現在放送中ってのと関係があるのかー、と思ったりもしたけど、まだNHKで再放送中の部分はそこに至ってなかった?

あ、まだ買ってきたパンフレット読んでない…
</追記>
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詰まったトイレ

etc |2012-11-17
トイレにティッシュを流しても、ご家庭のトイレでは詰まらないこともありますけど詰まることもあります。詰まるのはティッシュペーパーが水でほぐれないからそうなるということなんですけど、まぁ考えてみれば、鼻をかむ時に使用する紙が、そう簡単に水分でほぐれられちゃ困るわけでね。だから多くのティッシュペーパーはそーいう性質を持っているみたいです。一方でトイレットペーパーは水にほぐれるため、詰まりにくい性質を持ちます。

というわけで、うちに来ていた子供が詰まらせやがりました。あまつさえ、別の子供がその状況で用を足しやがりました。あふれました。ぷかぷかと浮かんだり床に散らばる茶色い物体。

うちには配管が詰まった時に使用するツールとしてワイヤーブラシはあり、だから詰まりをどうにかするために、それでチャレンジしたんですけど駄目でした。まぁ、そもそも配管を傷つける恐れもあるので、奥の方で詰まっているならともかく、比較的手前で詰まっているならあまりよろしくない選択肢のようです。
というわけで、仕方なく真空ポンプ[google]を買ってきましたよ。あいにく行ったホームセンターには種類がなく、980円とお安めのものしか売っておりませんでした。プロが使用するようなタイプは1万円を軽く超えるようなものらしいのですけど、だから果たしてちゃんとつまりを解消してくれるのか、ちょっと不安ではありましたが、まぁ仕方ない。

というわけで、ためしました。
あぁよかった。茶色かった水がきれいになっていきます。

一家に一台、真空ポンプですね。ついでに、子供にはトイレにティッシュを流すなという事は徹底させねばならないでしょう。さらに、詰まったトイレで用を足すとどうなるかという想像力を持った子供を、世間の子を持つ親の方々には、是非とも育てて欲しいと思いました。
なお、身近なところでは自宅のトイレが詰まるということを起こしがちなティッシュペーパーですけど、下水道管や下水処理場の設備を詰まらせる原因にもなるようです。自分の家はこれまで何度もティッシュペーパーを流してきたけど大丈夫だったんでOKって思っている方も、その先で迷惑をかける可能性がある以上、流すべきでは無いことは意識しておくべきでしょうな。
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Snapz Pro X が Moutain Lion に対応

mac |2012-11-17


昨日、ようやく対応バージョンが登場しました。
ただ、単に対応させたというものでは無く、いくつか機能強化が行われております。Retinaへの対応とか、保存の選択肢が増えた(別名で保存)とか。



撮影するものがオブジェクトである時、面白いのは



こんなふうに、別のオブジェクトの裏側に隠れてしまっているものも選択可能ということです(もちろんちゃんとそのオブジェクトのみが撮影されます。前のオブジェクトの一部が映り込む事はありません)。
ついでに、画像のサイズがさりげなく表示されていたりしますね。

さて、そんなわけで、待ちに待った登場だったわけですが、一つ設定が変わってちょっと難儀する場面がありました。Snapz Pro X を起動させるショートカットのデフォルトが Command + Shift + 5 に変更されてしまっていることです。まぁOS標準の Command + Shift + 3 を乗っ取ってしまっていた従来の設定もどうかとは思いますけど、やはり、Command + Shift + 3 でSnapz Pro Xは起動して欲しい。
というわけで、システム環境設定のキーボードでOSデフォルトの設定をオフにし、



Snapz Pro X の環境設定から、Command + Shift + 3をこいつの起動のキーボードショートカットに指定し直したのでした。

快適です。
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InterBEE行ってきた

pc |2012-11-16
InterBEEが今年も開催され、今年も最終日に行ってきました。
いろいろ興味深い内容はありましたけど、適当にいくつか。

住友電工さん。Thunderboltケーブル [住友電工] を出している事で有名なメーカーですけど、ひかりケーブルのものを展示しておりました。



こんな感じの展示だったのですけど、MacBook Air―(メタルケーブル)―Thunderboltディスプレイ―(光ケーブル)―WDのHDD―(メタルケーブル)―PROMISE Pegasus R4、という接続となっています。
ひかりケーブルのラインナップは10mごとに最大30m。Thnderboltは規格として6台のデイジーチェーンが認められていますから、それぞれの機器をそれで繋げば非常に長大な長さの配線が可能です。まぁ現実的にそんなことをする人はいないでしょうけどね。年内の発売を目指しているそうですけど、さて、どうなりますか。
もっとも、仮に発売されたとしても、お値段は30mで10万を切ればいいね、ってものらしいので、コンシューマーでこれを買う人は非常に少ないででしょうし、僕も買うことは無いと思います。
しかし、Macお宝鑑定団 blog(羅針盤)でレポートされていますけど、長さごとにファームウェアが違うってのは興味深いですね。それぐらいセンシティブなものという印象があるために、ケーブルは安心感のある所のを買いたいもので、その対象として住友電工製は筆頭の位置にいると個人的には思っております。
ちなみに、製品の保証期間は1年だそうです。

Adobeの所ではナナオの4Kモニタを使った展示がありました。



この写真だと大きさの感じがつかめないかもですけど、左隅に観切れているPCがZ820です。カタログではサイズが44.4 x 20.3 x 52.5 cmであり、つまり高さが45cm弱あるわけっすな。そいつよりも遥かに背が高い。キーボードの隣の黒い箱がこのディスプレイの電源ボックスということですけど、そいつも巨大です。
解像度が4096×2160という大きさなので、4Kの映像をドットバイドットで表示してみることが出来ます。
しかし、それを行うためにZ820は非常に強力な構成にされていました。



Z820に刺さっていたカードですけど、上からQuadro 4000、Tesla C2075、RED Rocketとなっています。
GPU系は最強のという構成までは行っていませんけど、購入しようとすると、NVIDIA系の2枚で30万円、Red Rocketが50万円ぐらいみたいです。
これにより、4Kの編集もPremiereでばっちりですよというのがAdobeの主張のようですね。

しかし、今回のInterBEEは4Kってのがキーワードかってぐらい各社製品を出しておりましたな。CG屋としては迷惑きわまりない画像の大きさなのですけどねぇ。
もっともREDは5Kいけちゃうんですけどね。



こちらはiPadからREDのカメラを制御しましょうというデモでした。この奥にマスモニが置いてあるんですけど、そいつに対しては無線でREDのセンサーがとらえた絵を送っているそうです。遠隔操作を無線でってのはよいですよね。まぁ僕には縁のない事ではありますが。

そしてAJAのKi Pro Quad。



Canonのカメラに取り付けられたという展示でしたが、よいですなぁ。Ki Proは Mini Pro Rack Quadの4種類があるみたいですけど、Quadは4444に対応しているみたいで、ちょっと素材は(テープ系の機材を使わずに)こいつで撮ってきてくれんかねとか思ったりしましたよ。

ソフトウェア関係では3delightにちょっと捕まっておりました。こちら、もうすぐVer 11がリリースされるそうなんですけど、昨今のレンダラの流行を追いかけ、レイトレースが強化されているそうです。しかして魅かれる理由はお値段なんすよね。意外とお安いのです。for Softimageを触ってみたいですなぁ。
ちなみに、for maxの開発が進んでいるそうで、Sutidoのフローティングを購入すれば、max ,maya, softimageすべてをプラットホームに関係なく利用できるようになるのはちょいと魅力的かもですね。まぁ、このレンダラがどれだけ魅力的なものなのか、僕はよく分かっていないのですけど(^^;

その他、PanasonicブースでAVC-lntraのメリットとはと説明員に捕まって話を聞いていたり、AutodeskブースでSmokeのユーザーデモを見たりと興味深い時間を過ごしました。SmokeはユーザーデモということでSmoke 2012を用いて行われたんですけど、最後に2013との違いみたいなコーナーも設けられていました。そこで説明された2013のメリットは非常に良く理解できたんですけど、ちょっと動作に引っ掛かりを感じたのは処理が思いからなのかな? 実際に触ってみたいけど、触れたからといって仕事で使えるようにはならないだろうなぁ(買ってはくれないだろうなぁ…。まぁ買ってくれたとしても使う時間や仕事は無いだろうけど)。

そんなこんなで、今年も行けて良かったですよ。
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花の詩女 ゴティックメード

movie/anime |2012-11-11
GOTHICMADE [公式]



こちら、上映時間70分。映画としてはかなり短いといわざるえず、物語も非常にシンプルであります。
しかし、永野護の世界観が大好きなら、ファイブスター物語を読みあさっている人であれば、間違いなく楽しめる逸品であろうと思います。逆にそうじゃないなら、ちりばめられた言葉や設定に無反応になる可能性大であり、あまり感心しないかもしれません。
だから、都内ではスクリーンは二つだけと少ないのでしょうね。しかし、劇場はお客さんでいっぱいでした。

F.S.S.をみていると、モーターヘッド駆動時、あるいは戦艦が展開している時、擬音がこれでもかとコマを埋め尽くしておりますけど、それをちょっと耳で感じることができる音のこだわりがあります。
予告編にあるけど、戦艦の艦橋の仰々しくかっちょいい様式美があります。
ゴティックメードの戦闘は、F.S.S.でもモーターヘッドの戦闘と同じ理屈なのでしょう。あえて巨大ロボット兵器を展開するなら、それが巨大な的にならない理屈が必要であり、その理屈により、実時間では非常に高速に動作するため、目に留まりません。これをあえてスローで見せる等ということをしないのが良いではないですか。

一方で、背景となる世界の描画には少し物足りないものはあります。基本的ににたような背景が続く為に、長旅というのをあまり感じにくい。そこはもうちょっと変化を持たせても良かったんじゃないかって思ったりします。絵の見せ方も、あまり奇をてらった極端なアングルというのは無かったように思うので、画面が非常に見やすい一方、ちょっと平坦な印象を持ってしまった。それは少し残念ではあります。

しかし、そんなことは些細なことです。もう浸れて満足なのです。
問題は、エンディング(主題歌ではなく別の曲でした)の後、主題歌をバックにかなり長尺が展開されるのですけど、そこに出てきた者たちの詳細ですよ。ゴティックメード関連本、早いとこ展開して欲しいですよ。あ、とりあえずユリイカからなんかムックが出るのね。取り急ぎ予約だ予約。

…しかし書いてみたものの、一般向けじゃないと言っているようなものかなぁ…w
でも、F.S.S.ファンなら必見なのは本当。劇場で観る必要があるのかというとどうかとも思うけど、やはり大画面を前提に作られている映像でしょうから、やっぱり劇場に行って観ておくべきでしょう。
あと、監督がロボットアニメを作りたかったといっているように、ロボットアニメを見たいと思っている人も見に行くといいんじゃないかな。いわゆる、現在の兵器の延長線上にあるリアルに見える設定のロボットとは別のベクトルのリアルな設定のロボットアニメなんだと思いますよ。

<追記>
GTMによる戦闘シーンが極端に少ないし、ほとんど動いていないといっていいのは実に惜しいというのは二回目観て思いました。
現在の3DCG技術では表現できない的な事を永野さんはおっしゃっているようなんですけど、やはり難しいのだろうか。確かに、GTMの動作する仕組みをすべてモデルに実装しようとすると、おそらくその構造は恐ろしく複雑になるとは思うけど、表現するのにそこまで完璧な実装は必要ないと思うし、最近の素晴らしい3DCG関係の人々になら実装できるんじゃないかって思うんですよね。
もちろん、すべてを2Dで表現している(極々限定的な使い方で3DCGしているけど、それは見れば明らかに分かる場所で使っている)のは素晴らしいし、そのこだわりは凄いけど、メカニックや背景描画部分に3DCG的な表現を加えても良かったとは思ったりします。
もっとも、3DCGでやるなら、永野さんが求めるレベルというのは、ほとんど世界をシミュレーションするというレベルのものが必要みたいなので、そぉいう意味では不可能だとは思いますけど。
</追記>
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