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単一露光画像からのHDR画像生成ってのを試してみた

cg |2017-10-29
単一露光画像からのHDR画像生成ってのを試してみた

HDR image reconstruction from a single exposure using deep CNNs

こちらのページ。
難しい理屈や実装手法はさておいて、単一露光画像をHDR画像にしますよって手法をPythonで実装したコードを配布しております。
ということで試してみました。

とはいえ、単にPythonが動くだけじゃダメで、Pythonに標準で入っていないモジュールをいくつか導入する必要があります。試したのはmacOS High Sierra 10.13でございます。もともとHomebrewが入っている環境です。

必要なモジュール(パッケージ)は
TensorFlow, TensorLayer, OpenEXR, NumPy, SciPy
とのこと。つまりは機械学習ですね。TensorFlowはGoogleが提供する機械学習ライブラリ。TensorLayerはそのラッパーライブラリだそうです。まぁつまり、よく分かっていません。機械学習は表面的な部分だけでもそのうちちゃんとやっておきたいです。

環境構築していきます。

TensorFlowを中心とした機械学習環境をMacで構築 [Qiita]

brew install python3
#仮想環境上に構築しようと思います。
pip3 install virtualenv
#カレントディレクトリにtensorflowって名前の仮想環境構築です。
virtualenv -p python3 tensorflow
#仮想環境に移行します。(仮想環境から抜けるときは deactivate を実行するだけ)
source tensorflow/bin/activate
#ここにパッケージを入れていきます。
pip3 install tensorflow
pip3 install tensorlayer
pip3 install openexr
#numpyとscipyは以下を実行すると
#already satisfiedと出ました。
pip3 install numpy
pip3 install scipy

ということで基本環境は出来上がり。
一番上のサイトからダウンロードしたソースコードの入ったzipファイルはhdrcnn-masterというフォルダを作ります。これと仮想環境のtensorflowが同じ階層にあるという想定で、以下は進めています。

使い方を見ると、Trained CNN weights to be used for the inference, can be found here. となっております。CNN。機械学習をやると当たり前に出てくるものみたいですが、当たり前じゃない世界にまだまだ在住しているもので、とりあえずこれが必要とだけ理解しときます。hdrcnn_params.npzというのが落ちてきますので、これをhdrcnn-masterフォルダに入れました。

あとはコマンドを実行するだけ。関連するファイルの階層は以下の通り。

./ ←この階層でコマンド実行。
./hdrcnn-master/hdrcnn_predict.py ←このスクリプトを実行
./hdrcnn-master/hdrcnn_params.npz ←ダウンロードしたCNNに関するもの
./imputImage.png ←この画像ファイルに対して処理を実行(1024x768の画像)

python hdrcnn-master/hdrcnn_predict.py --params hdrcnn-master/hdrcnn_params.npz --im_dir imputImage.png --width 1024 --height 768

となります。
こうして変換してみた画像は、



こんな感じ。左上がオリジナルの画像。左下が変換後の画像(32bit exr)。右側がそれぞれにPhotoshopの露光量を-2にしてみたものとなります。変換後の画像は太陽の芯っぽいものが残っていることがわかりますな。

明るい部分の周囲が完全に白く飽和してしまているような画像に対しても、なんとなく頑張ってくれているように見えます。



肉眼では奥の山の形はほぼ認識できないのだけど、わずかに明度差が生じていたからか、そこから山のすぐ向こうに光源がある的な解釈をして変換をかけたのでしょうか。

これはなかなか良さそうですかね?



ちなみに、変換をかけた画像ってのはTHETA Vで撮影したものですけど、これのオリジナル解像度(5376x2688)だとMacが落ちました(マウスの動きが悪くなり、やがて動かなくなって画面がブラックアウト。再起動がかかる)。処理は半分の解像度に落としたもので実行しています。
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macOS High Sierra 1

mac |2017-10-28
Mac Pro Mid 2010 アップグレード直後…

Spotlightのインデックス作成にパワーが奪われていたからか、ネットワーク先の動画再生(H.264 movファイル)に支障をきたしておりました。スクラブがついてこないという状況。



上図はしばらくマウスやキーボードに触らずにいた時の状況。なかなかにパワーを持って行かれている事がわかります(他のプロセスがCPUをよこせといっている状況では、mdworkerの使用負荷は下がりますけど)。
その状況も1Hぐらい放置していたらおさまり、ムービーの再生パフォーマンスもアップグレード前レベルに戻ったと感じます。

日本語入力…

「ことえり」ってものがなくなったせいで入力ソースについて説明する時、面倒になりましたな(10.10からことえりは無くなっているけど)。
で、日本語入力ソースのとき、打ち込んで行くと自動的に変換がかかって行くという仕様(ライブ変換)に変化はなく、それのブラッシュアップが行われている様子な訳ですが、自分で変換する文字列を選択したい時の挙動にちょっと戸惑っています。
つまり、変換候補を表示させる時、伝統的な日本語入力の仕方としてスペースキーを出して候補を表示するというのがあります。



次の候補を選ぶのは上下矢印キーを押すことで実現するわけですが、上図のようにその候補が複数ページ渡っており、次のページに行きたい場合、従来ですと Shift + 矢印キー で行なっていました。
Hight Sierraでもそれは動作する時があるのですが、動作しない時もあるのです。その切り分けがわからない。バグなのか仕様なのか。仕様だとするなら区別のしかたを知りたいところでございます。

HEVC…

QuickTime PlayerでHEVC書き出しをする場合、1080以上の解像度なら(というか4kか1080なら)それを選択できるのは以前書いた通りで、それ以外でHEVCを選択できないのだろうか、というのが当面の疑問だったりします。
とりあえず、MPEG Streamclipでは利用できませんでした(10.13でもMPEG Streamclipは自分の使用範囲では順調に稼働しております)。
Apple の Final Cut Pro XやMotionのアップデートが今年中に控えているようなので、そこでCompressorから出力できるようになるとかにはなりそうだけど、それまではまだHEVC変換には不自由する感じでしょうか。

次期Final Cut Pro X v10.4ではVRやHDR、HEVCがサポートされ、iMac Proでの8Kタイムラインの表示などが可能に。 [AAPL Ch.]

ちなみにこの次期FCPXの話題は、Appleが公式に開催しているイベントで公表されている情報なので、iMac Proの登場に合わせてリリースされてくるんじゃないでしょうか。

写真.appのLive Photoへの対応…

iOS 11上のLive Photoのエフェクトと同じことができるようになっていますね。



左がLive Photoで撮影したもののうち、一フレームだけ表示された状態。右が長時間露光のエフェクトを乗せた状態。ちょっと怪しい部分はありますが、ノイズ感が減っているのが嬉しいです。

写真.appのブックの作成…
MacBook Pro Late 2013で親用のブックづくりをしていたのですけど、写真の編集をブックの編集のところからかけると、動きが時々おかしくなりますね。写真の編集画面内でマウスのドラッグを受け付けなくなる(トリミング画面で角度調整やトリミングができなくなったり、ホワイトバランスのスポイトツールが動かなかったり)。そんな時、写真.appを終了しようとしても正常終了が出来なかったり。
動作がまだちょっと不安定なのか、古いマシンには重いということなのか。

ただ、アプリケーションの動作速度としては、例えばトリミングツールの動作速度なんかはSierra付属のものよりかはかなり軽いと感じたし、今後アップデートしていけば安定していって不安定さが影をひそめるんじゃないかと期待しています。
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Mac Pro Mid 2010 をようやくHigh Sierraにあげた

mac |2017-10-28
macOS 10.13へのアップグレードの際に要求されるファームウェアのアップデートが失敗することで、今日まで10.13にあげることができなかったのですが、本日、ようやくあげました。

原因は、NVIDIAグラフィックカードをさしていることでした。これをApple純正のビデオカードに交換して(これが面倒くさいので、今日までやってこなかった)アップグレードしたらあっさりと更新されましたですよ。
10.13へのアップグレードが終了後(ビデオカードはApple純正状態)、NVIDIAのドライバをインストールします。そのインストールプロセスに再起動が入っているので再起動までして、Macが起動したら電源を落とし、NVIDIAのビデオカードに交換です。それで起動したら、すんなりとNVIDIAのドライバがロードされて、普通に使えるようになりました。

ブートROMバージョンは MP51.0084.B00。これによりシステムドライブ(SSDにしています)のファイルシステムはAPFSとなっております。

これにてメイン環境が全部High Sierraになりました。

しかし、SierraからHigh Sierraへの更新は時間がかかるだけで、劇的に何か変わったということを実感することが本当にありませんな。
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THETA V(不良版)の接合部

pictures |2017-10-26
あ、タイトルの「不良版」ってのは自分の不注意でそうなっちゃった版って事ですね。



こーやって撮られた360度写真の明るい部分の中央が2つのレンズからの絵の合成時の接合部という事になります。



右側の上空。ワイヤーに機器がぶら下がっていますが、そこの部分の合成が怪しいですね。
ただ、不良の結果よりマズイのは左側なのですけど、そっちはわかりやすい形状だったせいか、うまい具合に合成してくれているように見えます。



こっちはなんとなくうまく合成されている、ように見えます。



という事で、ファームウェアのアップデートによってはだいぶ合成結果が良くなった、ように思えたわけですが、

日光市 17.10.26


こーいうふうに木が生い茂るといったシチュエーションが左側の接合部に来ると、下図のように(上の写真の右側接合部の上側)、やっぱりあんまり好ましくない合成結果になっている、ように見えますな。



健康なTHETA Vならより状態よくつないでくれるんだろうか。

という事で、川俣ダムでございます。

日光市 17.10.26


関東で水不足がダムの貯水率がって時に名前を目にするダムですけど、この辺り紅葉の名所という事で観にいってみました。

日光市 17.10.26


こんなつり橋がダムの上から見えます。上のダムの写真はこのつり橋から撮った写真。
紅葉に圧倒される、というような風景にはちょっと遠かったかなぁ、って感じでございましたが、今日は天気が本当によく、なんで早起きしなかったんだろうと後悔しております。

日光市 17.10.26


起きたのが遅かったもので、ここしか行くことができなかった、ということで。

日光市 17.10.26


今シーズンは紅葉(の名所的なところ)をどんだけ観れるかな。
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THETA Vの新ファームウェアは嬉しいかもしれない

pictures |2017-10-24
三脚に乗っけて撮影していた時に、強風に煽られて倒れてしまい、レンズの向きが微妙にずれてしまったTHETA Vでございます。
結果として、合成された360度画像の左側の前面・後面のレンズの接合部の合成結果が相当怪しいことになっておりました。

そしたら、今回登場したファームウェア1.10.1へのアップデート(ダウンロード | RICOH THETA)でこんなことが書かれているではありませんか。
静止画の繋ぎ精度を向上しました。
怪しい合成結果がこれで少しはマシになるのではないかと撮影ですよ。



上図は360度の合成画像(正距円筒図法)の左側に現れるレンズの継ぎ目部分の、画面上下方向の下側の切り抜きです。
見ての通り、キーボードが見えますが、合成結果はファームアップした方がはるかにマシに映っています(キーが一個ほぼ消えてしまっているので、マシ、ってレベルなんだけど。いやでもこの消えかかっているCommandキーは南緯45度から52度の範囲でかつカメラに非常に近い位置のものだから、合成が難しいのかもしれないと思いつつ…)。ということで、大変期待できるようになったので、今度屋外で撮影してみたいと思うです。
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近頃のMacについての話

mac |2017-10-21
登場から3年が経過し未だモデルチェンジが行われないMac miniについて、Tim Cook CEOがメールを出したそうで、曰く、"While it is not time to share any details, we do plan for Mac mini to be an important part of out product line going forward."だそうで。
それで、Kaby Lake Refreshが搭載されたものが来年頭にでも発表されるだろうという予想が立てられているようですが、さてどうなりましょうか。

Tim Cook CEOが「Mac miniは将来の商品ラインナップに重要な製品」であるとユーザーにメール? [AAPL Ch.]

Mac miniは例えばGeekbench 4による結果によると現行機種(Late 2014)は最大でもシングルコアで3990、マルチコアで7753という数字となっています。これはiPhone 8にも劣る数字です(iPhone 8はシングルコアで4277、マルチコアで10230となる)。余談ながら、Late 2012だと4コアマシンだったこともあり、マルチコアのスコアは12674とiPhone 8をかろうじて超えておりますね。

これが大きくパフォーマンスが上がったものが投入されるなら、それこそ人々が待っていたモデルということで、歓迎する人も多いでしょう。
心配なのはiOS向けのA11がこの性能を実現したことで、Mac miniに搭載してみようとなんかやっているんじゃないかってことだけど、まあ、それはないかな?

Geekbench 4ですけど、そこにAAPJ1371,1というモデル名のMac OS X搭載機が登録されてきたそうです。実際そこで検索すると3つのモデルがヒットします。iMac Proだろうと言われています。

Intel Xeon W-2150B 3000 MHz (10 cores)というのが
 シングルコア:5345、マルチコア:35917という数字。
Intel 0000% 2400 MHz (8 cores)というのが
 シングルコア:3826、マルチコア23676という数字となります。
W-2150Bについては、Mac Pro Late 2013の12コアモデルを上回る性能を示していることから、期待している人も多いようです。
8コアの方は、現行iMacの4コアである最上位モデル(マルチコア25000弱)より劣る数字だから、これは登録されたのが8月みたいなんで、登場するモデルそのものではないような気もします。
ちなみに現在世に出ているワークステーション(サーバー)系ではマルチコアで最大135230とかいう数値が出てきています。72コアとか96コアとか112コアとかふざけた構成のマシンですけどね。

iMac Proはそんなわけでまぁまぁそれなりにパワーのあるマシンになりそうではありますし、購入する財力を持っているなら是非手元に持っておきたいものですけど、まぁ、無理かなぁ。

来年以降に登場するというMac Proの後継ですけど、iMac Proを凌駕する性能を当然搭載する使命を持たねばならないでしょうから、2CPUは最低限実現して欲しいところで、マルチコアのスコア10万近くの値を是非とも実現していただきたいものです(なんなら超えていただいてもなんら支障はありませぬ)。

ともあれ、あと2ヶ月以内ほどに登場するiMac ProがMacの最強の実力を押し上げるわけで、これでWindows/LinuxなPC連中に少しは近づいたわけです。マシンパワー以外の部分の評価が上々であれば、パワーを必要とするMacユーザーはまだMac環境で我慢できるかもしれませぬ。(現時点で我慢の限界に達している人たちはすでに逃げ出しているか…w)
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PowerShellというものを初めて使った

pc |2017-10-08
コマンドラインインターフェースというより、スクリプト言語として、ソフトウェアを制御する目的で利用してみました。

Windows 10上で動作させたあるアプリの処理を、一定時間経過後に停止させるという目的です。しかし内部に自身を制御するスクリプト実行環境を持っている類のアプリではないため、外部から一定時間を計測し開始・停止の命令を投げてやる必要があります。
幸いそのアプリはにおける開始・停止はショートカットキーが用意されているので、そのアプリをGUI上の最前面にした上でショートカットを実行する、ということを書ければいいわけで、それにはPowerShellということらしいので。

ちなみに、GUI部品を直接制御(AppleScriptのGUIスクリプティング的なこと)することも、補助ツールを入れることで可能になるらしいですが、標準環境ではショートカットを投げられるならそれでいいかという感じで入れていません。

で、書けたのでそれを試してみたのですけど、処理の開始は成功するものの終了に失敗するんですよね。

なんでだろうと悩んだのですが、何の事は無い原因でした。

Windowsのリモートデスクトップを使って、ネットワーク上のWindowsマシンでスクリプトを実行したわけですが、リモートデスクトップでアクセスすると、接続先のマシンのローカルでは、ログイン画面状態になるわけですよね。つまり全画面でデスクトップが覆われた状態になり、それはすべてのアプリに優先されて表示されている。なのでリモートデスクトップを終了すると、スクリプトはログイン画面の状態で実行されていることになります。

その状態でショートカットを投げても、本来コマンドを投げたいアプリがログイン画面よりも前面に出てこれない以上、ショートカットによるコマンドを受け取ることができず、エラーとなっていたというわけです(というか、そのアプリ以外のWindowsのログイン画面周りがそのショートカットを受け取って、アクセスを拒否していた感じかね)。

ちなみに、特定のアプリを最前面に持ってくるために

Powershellで、実行中の任意のプロセスを呼び出す(備忘録) [Qiita]

こちらを参考にしました。
AppleScriptだと、tell application "アプリ名" to activate でいいんで、それと比べると大変だなぁと思いましたがこれは余談。

ということで、スクリプトを実行するときはリモートデスクトップでアクセスするんじゃなくて、VNCで繋ぐこととしました。WindowsにUltraVNCを入れてやって、それ経由でWindowsのデスクトップをネットワーク越しに実行です。これで、意図通りにスクリプトが動き、停止処理まで動作するようになりました。

マイクロソフトのリモートデスクトップはよく出来ているんですけど、こんな罠にはまるとはという感じでございました。

PowerShellですが、非常に強力そうで真面目に学ぶ価値はありそうです。んがまぁ今後も必要に応じて必要なところだけ表面的なところをやるだけ、かなぁ。
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macOS High Sierra 0

mac |2017-10-03
とりあえず、MacBook Pro 2016 にインストールしました。特別大きな問題は、今のところはない模様。

このMacBook Pro。諸般の事情により普段は外付けディスプレイを接続し、ミラーリングで運用しています。つまり、MacBook Pro本体側にも常に絵が表示されている状態になっています(クラムシェルモードで運用してもいいのですけど、放熱を考えるとなんとなく蓋が開いていた方が良さそうなので)。
これはこのMacBook Proの特性なのかもしれませんが、起動したばかりの時のログインウインドウがMacBook Proのディスプレイ側にしか表示されず、外付けディスプレイには信号が送られていないという状態になります。Sierraの時からそうだったんですけど、MacBook Proを見えにくい位置に置いているために、画面が見えない状態でログイン作業をせねばならず、ちょっと不便です。これは改善してほしいと思っていたのですけど、特に変化はありませんでしたな(ログインウインドウは、接続されている全てのディスプレイに表示されてほしい。ログインウインドウの時に外付けディスプレイを認識してほしい)。ちなみに外付けディスプレイはThnderbolt拡張ボックスを経由して接続されている。

というわけで、ログイン後の使い勝手ですけど、正直、Sierraの頃からの変化はあんまり感じません。
Safariの動作が、ちょっと軽快に感じる、ぐらいでしょうか。

Appleの一般向けのページに置ける新機能のうち、HEVCへの対応ってのは個人的に大変に気になる項目なのですが、手持ちのマシンにおいて、ハードウェアエンコードへの対応具合は、んー、ギリギリでしょか。

macOS High SierraおよびiOS 11以降でHEVC(H.265)アクセラレーションをサポートするデバイス。[AAPL Ch.]

8bit ハードウェアエンコードはMacにおいてはSkylake(以降)のマシンという事です。MacBook Pro 2016はギリギリSkylakeだから行けましょうか。で、エンコードはどのツールからやればいいんだ? FCPXやCompressorはまだこれに対応したアップデータは出していないので、QuickTime Playerか?と思ってムービーファイルを開いて書き出しを試してみたんだけど、H.264で書き出されてしまう…、と思ったら、1080以上のムービーを書き出す時にオプションが現れるという仕組みでした。



試しに30秒の尺の1920x1080のムービーを書き出してみましたが、QuickTime Playerから吐き出されたファイルは、HEVCのオプションをアクティブにしたものとそうでないもののサイズに差はほぼありませんでした。

H.264:26.4MB
HEVC:24.9MB

ただし、これはほぼ同じのビットレートで書き出されているからであって、HEVC意味ないじゃんってわけじゃないことに注意ですね。QuickTime Playerだと細かいパラメータの調整ができないので、画質チェックは、それが可能となるであろうCompressorのアップデートを待ちましょう。

こうして出力されたHEVCのmovファイルですが、1080p30程度ではCPUにたいした負荷はかかっておりません。これが今年登場したMacやiPhone 6s、初代iPad Pro以降ならHDR対応(10bit)のムービーファイルもハードウェアデコードが行けるわけすな。
今後、徐々にH.264から置き換わっていくのでしょうね。

で、写真。編集ツールのパラメータが非常に細かくなったのはとても良いです。



地図上に写真をマップする機能ですが、前々から書いてますが、これはiPhoto時代に本当に戻してほしいですな。iPhoto時代は撮影地がピンで地図上にマップされていたため、現在の写真のサムネイル画像が撮影地に置かれるよりも配置密度が濃かったために、自分がどこに行ったのがかより感じられて面白いと思うのだけど。せめて、ピン表示にして密度が向上した状態の表示する選択肢を持たせてほしいところ。

ってことで、殆ど使用感が変わらずに今のところ使っているわけですけど、自宅メインマシンのMac Proに入られておりません。
NVIDIAからすでにHigh Sierra対応のドライバはリリースされていますが、High SierraのSKELって機能に精神的に引っかかっててちょっと尻込みしております。

macOS 10.13 High Sierraで導入された新しいセキュリティ機能「SKEL」により「機能拡張がブロックされました」というポップアップが出た時の対処法。 [AAPL Ch.]

ちょっと腰を入れて構えてインストールしてやらないといかんなと思っているもので…

ってことで、そっちにもインストールを終えたら、また色々と感想も出てくるでしょう。

<追記>Mac Pro Mid 2010 に対してアップグレードを試みたいのですが、インストール前のファームウェアのアップデートに失敗しますな。(アップデートに成功するとブートROMバージョンが MP51.007F.B03 から51.0084.B00 になるらしい) それ故に10.13へのアップグレードができません。
システムを相性の悪い?SSDに入れていることが原因っぽく、回避法としては(そのSSDをシステムとして使うつもりなら)SSDを初期化してそこに新規インストールをし、データをバックアップから書き戻すとかしないといけなさそう(それでも入る保証はないけど、初期化の上のインストールなら多分いけるのではないか)。非常に面倒そうなので、Mac Proは当分10.12.6のままになりそうです。10.13.1リリースぐらいで改善されないかなぁ。
なを、Mac Proのシステムドライブとして使用しているSSDはSamsung SSD 850 EVOで、パブリックベータから入れていてとりあえずHigh SierraがうごているMacBook Proで稼働しているSSDはCrucialブランドのものです。
</追記>
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Blender 2.79の新機能に気になる内容があったのですよ

mac |2017-10-02
New in Blender 2.79[blender.org]

この中に、Faster OpenCLって項目があります。CUDA並になったよって事みたいで、GeForce GTX 1080並かそれ以上のパフォーマンスをRadeon RX 480が記録しているグラフが示されています。しかしmacOSについては、"AMD is currently working on the drivers, OpenCL rendering should work once they are updated."とかかれているのがイヤンな感じですね。

という事で、試しにMacBook Pro Late 2016(Radeon Pro 460)で計算してみました。
Barcelona Pavillionってシーンで試しました。(Demo Files [blender.org])

計算に時間がかかるのがイヤなので、レンダリングサイズを320x180にしています。



10.13ではBlender 2.78 より2.79 の方が数字が良くなっているとはいえ、GPUの恩恵を全く感じない数字です。
10.12.6での2.78なんて影の描画がおかしいし(それ故に2.78の方が計算が早いのでしょう)。

試しにCore i7 4790(4GHz)にQuadro K4200を積んだPCにてBlender 2.79で回してみましたが、



全然違いますね(GPU性能の違いということはありましょうが、ここまでの差はつかないと想像)。WindowsやLinuxではOpenCL環境がCUDAに迫るぐらい劇的に改善しているという事なのでしょうが、macOSはBlenderのOpenCL環境としてはまだまだだクソだという事なのでしょう。
この辺の事情は将来的に改善される見込みとかあるんでしょうかねぇ?
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劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~

movie/anime |2017-10-01


『劇場版 響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜』公式サイト

『劇場版 響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜』本予告


9/30公開。行ってまいりました。
響け!ユーフォニアムテレビシリーズ第二期の劇場版という感じですが、どちらかというと劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜の続きといった方がいいように思います。

テレビシリーズ第二期は、二年生のゴタゴタ、あすかのゴタゴタ、麗奈とのあれこれって大きく三つのお話があったと思います(さらにあすかと絡めて姉との話とかもありますな)。ここから、二年生のゴタゴタや麗奈要素をバッサリカットし、あすかに焦点を完全に絞ったのがこの劇場版となります。全13話で本編が各話20分強としたら4時間半ほどの尺なのに対して、劇場版は2時間弱の時間にまとめられていますが、大きなエピソードをごっそりとカットする事で、残ったエピソードが非常に際立ってきていたと感じました(テレビでもあすか話は最終話につながるはなしでもあるので、最も印象深い内容なわけですけど)

音が撮り直されている事で、前作同様、テレビと比べて感情が込められた演技って印象のセリフがいくつかありました。前作もそんな印象があったから、これは演出からの要請って事なのかね?
そのセリフを素晴らしい演技で魅せた第10話「ほうかごオブリガート」の名シーンである渡り廊下でのやり取りのインパクトがテレビを観たときには及ばないと感じてしまったのは、これは仕方のない事なのかもしれないけど、その後のあすかが描かれているんですよ。そんなふうに、テレビでは描かれなかった場面がかなり挿入されている。

その結果、あすかと久美子に関する内容は、テレビシリーズと比べてはるかに濃厚なものとなっており、前作の劇場版がエピソードをいくつか省いただけの総集編といった印象だったのに対し、より深く掘り下げた独立した作品という仕上がりになっていたと思いました。
(そのようにするために、イベントの時系列が一部入れ替わったりもしていました。そこは個人的には若干違和感は感じたけど、些細な事です。)

というわけで、テレビシリーズを楽しんだ人こそ観に行くべき映画になっていると確信いたしますですよ(まぁ、みぞれ・希美・優子・夏紀エピソードが好きって人には残念な内容ではありますがね)。



本編上映前になぜかこんな撮影タイムがありました。
あと二作、ユーフォニアムは劇場公開されるわけですが、それぞれにこんな時間が設けられるのでしょうか。
劇場が観客で埋まっている状態でこの撮影会になったら、どんな面白い人によってはもしかしたら気持ち悪い光景になるんだろうかw

『リズと青い鳥』特報





<追記>
18.10.16
立川シネマシティにて極音って形で上映がされてました。
先週が「響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~」、今週(先週土曜日から)が「劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」、来週が「リズと青い鳥」です。
先週、今週と行ってきましたが、一作目・北宇治高校吹奏楽部へようこそがダイジェスト感が強かったのに対して、二作目・届けたいメロディは本当に一本の作品として完成しているなと改めて感じました。もちろん色々な前情報をテレビシリーズや一作目を経てのある程度の積み重ねの上に成り立っている完成度ではあるのだろうけど、それにしても素晴らしい作品だと再確認してきました。
</追記>
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