日々適当

hibitekitou

伊豆の根元

pictures |2013-02-25
伊豆半島の根元というとそこは伊豆半島じゃないのだろうけど、そういえば熱海って伊豆なのか? む、ウィキペディアによると列記とした伊豆半島の温泉地だそうだ。ってことで、そこへんに行ってきました。真鶴半島を経由して、湯河原と熱海に。
ウィキペディアをみていると、ほぅ、真鶴半島と三浦半島を結ぶ線の北側を相模湾と呼ぶのですか。知らなかった。だから湯河原や熱海の前の海は太平洋なのですな。

真鶴半島を経由していたせいで(昼飯はそこ)、湯河原に入ったのは16時前。湯河原といえば今の季節、幕山公園で梅でしょうと思っていたわけです。梅の宴っていう催しもやってるしね。しかし、まだ早かったようで、三分咲きとのことでした。



時間も遅いし、そんなに奥まで入り込まずそこを後にし宿へ、ってのが一日目。
ちなみに、この日は東名から小田原厚木道路を経て西湘バイパス、真鶴道路と移動したわけですが、西湘バイパスとの合流地点が全然車が動かないのですな。首都高での渋滞を含め、結果として真鶴半島の先っぽ付近まで千葉県の北西部から4時間もかかることとなりました。順調に行けば2時間半で行ける距離なので、ずいぶんと時間をロスしたことになります。


Camera Pentax K-01
Exposure 0.01 sec (1/100)
Aperture f/8.0
Focal Length 115 mm
ISO Speed 100
Exposure Bias 0 EV

宿は湯河原です。ここは海から湯河原の町が広がる狭い平地があり、そこから急に立ち上がった坂にも建物が点々と建っており、そんな中の一つに泊まったのですけど、この辺にすんでいる人は大変ですな。道は狭いわ、坂道は急だわ。しかし、眺めは良かったです。
んで二日目は、湯河原の美術館を一軒見た後に熱海に移動しました。そこから熱海は本当に近いのですね。15分ほど走ればもう熱海。そこで、寒桜を観ます。


Camera Pentax K-5
Exposure 0.003 sec (1/400)
Aperture f/13.0
Focal Length 36 mm
ISO Speed 400
Exposure Bias 0 EV

熱海のこの桜はとても有名らしいのですけど、実は初めて知りました。
メジロがこの樹にけっこうたかっているしで、写真を撮るには楽しい所だと思います。


Camera Pentax K-5
Exposure 0.001 sec (1/2000)
Aperture f/6.3
Focal Length 115 mm
ISO Speed 400
Exposure Bias 0 EV

後、熱海といえば熱海梅園でしょうということで、そこも見物。人が実にたくさん来ておりました。幕山の梅と違い、こっちは満開という感じで、なかなか見ごたえがありましたよ。


Camera Pentax K-5
Exposure 0.003 sec (1/320)
Aperture f/5.6
Focal Length 88 mm
ISO Speed 400
Exposure Bias 0 EV

この人出も納得という感じでした。
そんなわけで、後は一路家路につく感じです。
真鶴道路が渋滞し、小田原厚木道路も東名との合流地点で渋滞し、東名は東京あたりで渋滞し。途中夕食食べたり土産物屋に止まったりしつつ、5時間かけての家路となりました。
この日の朝、たぶん寝冷えして風邪気味で、おそらく熱もちょっとあったと思う状況で、ちょーっとばかしつらかったっすよ(^^;
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パーティクル位置にポリゴン生成

xsi |2013-02-25


こんな感じでここしばらく作っていました。まぁ仕事しながらなんで作業をする時間がけっこうとびとびな感じでしたけど。
さて、ここから厚みを作るにはどうしたもんかと目下悩み中です。

<追記>
厚みをつけるように改造したんだけど、UVが壊れちゃった。UVをどうすんべ。


</追記>

コンパウンド
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MacにマウントしたWindows 7の共有フォルダが切断される

pc |2013-02-25
表題に書いた通り、しばしば、MacにマウントしたWindows 7の共有フォルダがアンマウントされていたり、その中のファイルを開く事が出来なくなったりします。つまり、切断されているわけで。こうなると、Windowsを一旦再起動しないと再び接続する事が出来ません。

原因はよくわからないのですけど、とりあえず、Windows 7ではこーいうことがあるようです。

ITアーキテクトの「やってはいけない」 - [Windows 7編]ネットワーク設定を標準で使ってはいけない [ITpro]

Scalable Networking Packという機能を無効化しましょうというのがリンク先の趣旨ですけどね。とりあえずこれを実行してみました。
一応リンク先の記事が消えていた時のためのメモを残しておきます。

コマンドプロンプトを管理者権限で実行します。

netsh int tcp show global

を実行したとき、
Receive-Side Scaling状態
Chimney オフロード状態
NetDMA 状態
の3つがenabledかautomaticになっているなら、全てをdisabledにしてやります。

netsh int tcp set global chimney=disabled
netsh int tcp set global rss=disabled
netsh int tcp set global netdma=disabled

この3つのコマンドを実行です。

ちなみに、これは職場で起こっている不都合なんですけど、職場のPCが新しくなったのですね。ただ、それ以前に使っていたPCも、昨年の途中にWindows XPからWindows 7に入れ替えたんです。そして、入れ替えたらこの問題が発生するようになり、新しくなったマシンでも同じ問題が発生しています。もちろん、新しいマシンのOSはWindows 7です。
ってことで、ハードウェア由来の問題というよりOSに依存する問題だろうと見当はつけているのですけど、さて、この対処で改善するでしょうか。

ちなみに、マウントしたWindowsネットワーク上の共有フォルダ内のファイルを開く事が出来ないという問題について、切断はされていないけど起こることがあります。例えば、zip圧縮されたファイルをWindows上で伸長して出来たファイルなんかで起こりがちで、伸長して出来たファイルに日本語名で濁点や半濁点がついている時に顕著です。この場合、Macからzipファイルを伸長してやるとOKだったりすることもあり、でも駄目な事もあり、Mac、Windows間では日本語でファイルをやり取りすべきではないなぁとの思いを新たにします。
まぁこの辺は、Moutain Lion のSMBの実装の問題なんでしょうけどね。

<追記>
症状は引き続き起こっているので、SMB2を止めるという対処をお試し中。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parameters

名前 : SMB2
種類 : REG_DWORD
デフォルト : 0 (無効) 1で有効(デフォルト)
SMB2 通信を利用してファイルが正しく参照できないことがある [Microsoft]
</追記>
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ファイルサーバーでメモリをどれだけ食うんだろう

mac |2013-02-16
職場のNFSサーバーの話なんですけど、ファイルサーバーとして稼働している以上、多数の人からのアクセスがあります。
そうすると、メモリが常に満杯状態で稼働しているのですね。スワップに至らないようにソフトウェアはメモリの配分を面倒見ているようなんですけど、みるみるメモリの空きが減っていく。
これはNFSのパラメータを適切に設定していないからかもしれないし、ファイルサーバーとはそーいうものだということかもしれないし。いかんせん、その辺の知識がまったく無いために判断つきません(サーバー管理者でもないしね)。

あるいはAFPだと改善するかいなとか思ったりもするわけです(サーバーとクライアントはMacなのでね)。

ってことで、自宅のOS X Serverマシンに対し、BlackmagicのDiskSpeedTestを走らせてみました。AFPでサーバー上の共有フォルダをマウントして、そこに対し読み書きを行います。



こちらサーバーにファイルを書き込んでいる時の、サーバーのメモリ消費量。書き込み時はメモリはあまり消費しないようです。アクセスをしていない時とほとんど変わりません。
しかして、サーバーからファイルを読み込んでいる時の値がね。



460MB以上この処理のためにメモリ使用量が増加しています。
このサーバーには一台しか繋がっていない状況です。それでは、その接続台数が増えるとどうなりましょうか。
2台からアクセスしてみました。サーバーと2台目のクライアントを1台目のクライアントで画面共有でのぞきながら検証です。



とりあえず、上のスクリーンショットで読み込み時と書き込み時のメモリ消費量の差は382.4MB。ん?、読み込み時の使用量が減りましたか?

AFPでのアクセス時のメモリ使用量は、ディスクへの読み込み速度で決定されている感じでしょうか?(2台からアクセスしている関係で、書き込み速度が半分以下に減っています。読み込み速度は二つを合計すると一台からのアクセス時より数字が増えているのはなんで?) この結果を見るだけだと、アクセス数が増えようが、メモリの消費量がどんどん増えていくことは無いように見えます。

Macで構成されているネットワークで、マウントするパスさえ固定できるなら、NFSより有利かもしれないじゃないですか?
利用者の感覚では、NFSを利用するメリットは共有フォルダをマウントした時のパスが固定されることです。/Network/SharedFolderOnServer ってパスで常に見えてくる。これが普通にAFPでFinderからマウントすると、/Volumes/SharedFolderOnServer ってパスになるけど、別のマシンの同じ名前の共有フォルダをさらにマウントすると、それは/Volumes/SharedFolderOnServer1 になる。つまり、パスが固定されないのですよ。ただし、AFPでも任意のマウントポイントにマウントさせることは可能ですから(ターミナルからコマンドを叩きます)、その方法で固定させることはできます。

これは職場で数台から十数台のアクセスのあるサーバーで試したいなぁ…
忙しいシーズンが過ぎたら、やってみましょうか。
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MacBook Proがアップデート

mac |2013-02-13
MacBook Proがマイナーアップデートしてきました。
CPUを100MHzクロックアップして、お値段ちょっと変更して、みたいな。

Intelの次期CPU Haswellが遅れているのでしょうか。MacBook Proの現行モデルのリリースは2012年の6月ですから、仮に6月より前にそのCPUがリリースされるなら、Appleはそこまでモデルチェンジを引っ張ると思うんですよね。だからリリースが遅れるか、十分な量を確保できないと踏んだのか。

ともあれ、モデルチェンジされました。Appleの製品紹介のページでは特にNewとうたってはいませんが、Apple StoreではNewの文字を一応見ることが出来ます。

2012 13in 2013 13in 2013 13in 2012 15in 2013 15in 2012 15in 2013 15in
2.5GHz Dual Core Core i5 2.5Gz Dual Core Core i5 2.6GHz Dual Core Core i5 2.3GHz Quad Core Core i7 2.4GHz Quad Core Core i7 2.6GHz Quad Core Core i7 2.7GHz Quad Core Core i7
TB時 3.1GHz TB時 3.1GHz TB時 3.2GHz TB時 3.3GHz TB時 3.4GHz TB時 3.6GHz TB時 3.7GHz
3MB 3MB 3MB 6MB 6MB 6MB 6MB
8GB DDR3L 8GB DDR3L 8GB DDR3L 8GB DDR3L 8GB DDR3L 8GB DDR3L 16GB DDR3L
128GB 128GB 256GB 256GB 256GB 512GB 512GB
Intel HD Graphics 4000
  GeForce 650M 1GB
  • Thunderbolt x 2
  • USB3.0 x 2
  • HDMI x 1
  • 802.11 a/b/g/n
  • Bluetooth 4.0
  • ステレオスピーカー
  • ヘッドフォンポート(光デジタルオーディオ出力)


スペック的には本当にCPUをアップしただけで、特に面白みはありません。ただ、ある意味安心感のあるモデルとも言えますね。
メモリがDDR3からDDR3Lに変更されたように見えます。DDR3Lは駆動電圧が下げられている物で、それにより速度が犠牲になっているとかは無いようですが、メモリのコストが若干高くなりましょうか。しかし幸いというか、メモリの交換が不可能となっているRetinaディスプレイモデルは、そのことを気にする必要性はゼロです。感違い。Retinaじゃない方と比較してた。

安心感があるという意味で、親のアルミMacBookを交換するにはいいタイミングなのかもしれないなぁ…。と思いつつ、見送ろうかどうしようか。
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リピートせずに配列を

xsi |2013-02-12
だいぶ前に、

Using arrays to avoid Repeat [eX-SI]

こんなエントリがeX-SIに立てられました。リピートせずに(Repeatノードを使用せずに)ICEで元となる配列を繰り返した配列を作成する方法というわけです。
インデックスの配列を作成し、それとSelect in arrayを使うのがミソみたいですね。
ちょっと分かりにくいのですけど、ようやく少し分かりました。

以下は、元となる配列の各要素を、指定した数だけ増やして新たな配列にするというものです。



その結果は以下の通り。



Select in arrayノードは、配列の指定したインデックスの要素を取りだす事が目的のノードなのだと思います。

[1,3,5,7,9]

という配列でインデックスが2の要素を取りだすと5が出力されてきます。
では、そのインデックスを配列で指定したらどうなるか。指定するインデックスを [0,2,4]としましょう。そうすると、どうやら

[1,5,9]

が出力されてくるようなのです。 指定するインデックスが[0,0,2,2,4,4]ならば

[1,1,5,5,9,9]

とならしい。この性質を利用してやるみたいなのですな。
ってことで、上図のようなICE Treeでは、配列の各要素を3回繰り返して新たな配列を作成する、ということをしています。

なるほどねぇ…
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EDLでちょっとだけ四苦八苦

mac |2013-02-12
僕のMacBook Proには、動画の編集ソフトは今ではFinal Cut Pro X しか入っていません、しかしFCP XはEDLが読めないのですよ。
といってもテープ編集周辺に関わりの無い人には関わることのないフォーマットですよね。僕自身も、EDLファイルを直接もらう事なんてこれまでありませんでした。必用なTC(タイムコード)を表にしたものを渡してもらう事はありましたけどね。でも今回、EDLを渡されました。

Edit Decision Listの略だそうです。もともとテープを使って編集を行っていた編集の現場では、一本の作品を作りそれが一本のテープに入っているなら、そのテープを作成するために、素材がおさめられた複数のテープのどこ部分をどのようにつないでいくか、という情報を記述するために利用されていたようです。ってことで、パソコン上で編集を行う前から使われていた用語みたいですけど、だからいくつか形式があるようです。CMX 3600とかSONY 9100とか。
しかして、テープメディアを過去のものとして葬ったFCP Xは、当然のようにEDLを捨て去りました。
FCP Xがリリースされた当初のバージョンでは、さまざまな機能の不備で批判を受けたものの、その後発表された将来サポートされる機能の中にEDLは含まれず、それは現在も変わりません。他の環境とのやり取りはXMLで行うということのようです。
テープ環境では致命的なこの措置は、しかし、徐々にノンリニアに移行している状況から、そう遠くない未来に欠点として上げられることはなくなるでしょう。

と思いつつも、今、EDLを読みたいんだよ、って状況はまったく改善しないわけで、んじゃ、どうしましょとなるんですな。
どうも、FCP Xだけではどうしようも無さそうなので、面倒なので Adobe Cloudの力を借りました。Premiereのインストールです。
あんまり余計なものは入れたくなかったんですけど、背に腹は代えられないというわけで。

Premiereはさすがにさくっと読み込んで、タイムラインが再現されました。TCの値が分かればいいだけなので、ソースへのリンクが外れているのは何の問題もありません。かくして仕事は無事に完了、できたんだと思います。
しかし、こーした一般的ではないフォーマットについては、いったんサポートが外れると代替を見つけるのが面倒っすな。まぁたぶん、今後二度とEDLを直接触ることはないだろうと思うので、まぁいいけど…。
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GraphicConverter 8.5.2 がMac App Storeに登場

mac |2013-02-06
GraphicConverterの8.5.2がMac App Storeに登場しました(リリースの日付が1/29になってるから、しばらく見落としてたのかな?)。



これまでは8.3だったので、ずいぶんと間が空いたことになりまする。
このバージョンまで8.xは日本語のキーワードが文字化けするという問題があったので、利用を見送って7.xを使っていたのですが、その問題が解消された感じです。

と思ってやってみたら、キーワードの設定が吹っ飛んでました…。グラコンのアップデートの前に、キーワードを書きだしておいた方が良さそうですね。しかして7.xから書き出されたキーワードは、これは単なるテキストファイルなんですけど、エンコーディングが日本語(Mac OS)でした。これを8.5.2で読み込むと文字化けしますんで、UTF-8にエンコーディングを変更してから読み込みましょう。それで、大丈夫のようです。

キーワードを設定する時のレスポンスは7.xに比べて良くなっているし、ようやくアップグレードの価値を感じられるようになりましたね。

しかし、ここまでアップデートの間隔が開くのなら、このソフトはMac App Storeで買うより、開発元から直接買った方がよさそうですよ?
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MDプレイヤー販売終了

与太話 |2013-02-03
ソニー、MDプレーヤーの販売を終了へ [スラッシュドット・ジャパン]

販売終了なのだそうです。
使っていないと、まだ売っていたんだという驚きが逆にありますけどね。
MDがすたれる原因となったのは間違いなく、iPod等のプレイヤーやICレコーダー、その機能を内包するスマートフォンの登場でしょうけど、僕は何が原因でMDを使わなくなったんだっけな?

といっても僕は音を消費する方向でしかほぼ機器の利用はしていないので、録音はほとんどしていません。録音ということを考えた時には、MDやカセットテープという古き良きメディアがまだまだ現役みたいですけど、消費するだけの場合、メディアの交換が煩わしいです。だからiPodの登場は衝撃的だったし、支持されて一気に広まったのでしょう。僕もそうなんですよね。iPodを投入したことでMDの利用機会が激減した。
と言いつつ、僕がMDからiPodに乗り換えたのってけっこう遅いんですが。2005年の10月でしたよ、初iPodは(そして僕が所有した最後のiPodでもある。将来、touchを買うこともないだろうなぁ)。ちなみにiPodが世に登場したのはそれからさらに4年さかのぼった2001年10月だそうです。

でもそれまではMDを数年使っていたのですよ(と言いつつ、MDの投入も遅くて、2000年前後じゃないかなぁ。既にMDLP対応だった。MD自体は90年代前半には既にあったみたい)。それ以前はカセットテープ。AIWAのプレイヤーを愛用していました。ソニーの高いし。ポータブルオーディオは、一応ひととおりなぞってきてはいるんですね。あ、ポータブルCDプレイヤーは持つことはなかったか。CDのメディアを持ち歩くというのは、貧乏人には辛いし(傷がついたり無くしたらどうすんだよ、ってね)、CD-Rが普及価格で登場する頃にはMDに移行していたから。
ってことで、音の入ったメディアも何枚か持っているわけで、これを聴く事ができる環境が無くなっていくわけですなぁ、これから。手に入れようとしても手に入らない時代が近づいて来ている。さーて、どうしたもんか。

ところで、音を録音しようとする時、iPodやiPhone、あるいはICレコーダーやMDでさえ直感的に分かりにくいですよね。や、カセットテープに比べてだけど。テープさえ巻きもどっていれば、録音ボタンと再生ボタンの同時押しで録音がスタートするという分かりやすさと安心感は、どうあがいても今どきの機器には到達できない世界なのではないかと思います。それゆえに、現場によってはカセットテープはまだ現役であり、ラインナップこそ少ないですけど、ソニーもまだカセットテープで録音・再生する機器を売っている。偉大なメディアだなぁって思います。

もっとも、ビデオの制作現場におけるテープメディアはさっさと死ねって思いますw テープレスの環境が早く一般的になればいいなー
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クレしんオールナイト

新文芸坐×アニメスタイル 再検証!? 映画『クレヨンしんちゃん』PART 2

昨年行われたPart 1の続きのオールナイト上映が池袋の新文芸坐にて1/26に行われました。上映された映画は

ヘンダーランドの大冒険
暗黒タマタマ大追跡
電撃!ブタのヒヅメ大作戦

の三作。第4作から6作目のものとなり、本郷みつる監督から原恵一監督への交代を体験できる内容となっています。22時半に開場となり、22時45分からトークショーが行われました。そのトークショーの内容をメモとして残しておきます。
トークショーはアニメスタイルの小黒祐一郎氏が司会となり、ゲストに本郷みつる氏、原恵一氏、湯浅政明氏の三名を招いて行われました。劇場はほぼ満席。中央の列は全て埋まり、左右の列に少し空席があるといった感じのお客さんの入りだったでしょうか。

三人の監督が呼び込まれ、それぞれの挨拶が終わるとトークショーが始まります。
お話は、今回上映される映画について順番に聴いていく形になっております。まずはヘンダーランドの大冒険。

この頃、本郷氏はシャーマニックプリンセスというOVA作品の監督もされていらっしゃいました。その関係で、同作品の総作画監督をしていた石田敦子氏や作画監督をされていた大倉雅彦氏がヘンダーランドの大冒険に参加されている事が語られました。

話が前後しますが、雲黒斎の頃から、クレヨンしんちゃんが面白いという話がアニメーターに広がっていたそうで、やりたいという人々が次々と現れていたのだそうです。その結果、本郷氏は、今日上映される映画の頃が作画のクオリティが一番高いと思うと語っております。例えば暗黒タマタマの所で語られたのは、現在監督業をされている安藤真裕氏(花咲くいろはとかストレンヂア等の監督)がヘクソンと七人衆との戦いを100カット以上を担当したという事だったり、吉原正行氏がブタのヒヅメの冒頭のアクションシーンを担当した事だったり、末吉裕一郎氏が参加しはじめたのもこの頃です(暗黒タマタマの青森から東京への移動の場面を担当。本郷氏曰く、高倉佳彦氏の紹介じゃなかったかなということです)。プロダクションIG系の人が参加している事については、荒川真嗣氏による紹介ってルートもあったようです。この辺の話の流れの中で、攻殻機動隊より前か後かという話があり、そこで原氏の記憶として、安藤真裕氏が、クレしんに参加できたのは劇場版の攻殻機動隊がなかなか動かなかったからと言っていたというエピソードを話しておりました。

まぁそんなわけで、湯浅氏以外の作画関係のお話はこんな感じだったでしょうか。

ヘンダーランドに話を戻すと、この制作は、本郷氏の記憶では意外とスムーズに進んだそうです。そして、前作(雲黒斎)がけっこうマニアックになったという感じがあるので、この作品はバランスのよいものを目指したそうで、本郷氏の好きな童話やファンタジーの要素を引用し構成された事を話しておりました。なお、今までそのモチーフとなった童話が何かをあてた方はいらっしゃらないそうです。で、その童話に雪だるまが登場するそうです。そこから悪い雪だるま、ス・ノーマン・パーが生まれます。そのアイデアは本郷氏から生まれたものですが、キャラクターがあのようになったのは原氏によるものだそうで。原氏は、作るのが楽しかったと語っております。内面を出せばいいんだって。そこで、湯浅氏が、ス・ノーマン・パーはスノーマンと何か関係があるのかと本郷氏に聴いておりましたが、前述した通りの内容で、まったく関係がないと明言されておりました。
この作品は、オリジナルの要素が限りなく高いわけですけど、原作者の臼井儀人さんからいくつかオーダーを受けていた記憶があると言うことも本郷氏から語られました。マカオとジョマというキャラクターの存在や、トッペマは女の子であるとか。
そして、湯浅氏の存在です。ヘンダーランドの設定は彼が担当しています。つまり、遊園地を一つ丸ごとデザインした。そこで、スタッフでロケハンとしてディズニーランドに行ったという話や、湯浅氏はそれとは別にディズニーランドにはじめていって、それまでまったく興味は無かったけど、すごくよくできていてディズニー凄いという感想を持った事などが話されました。
面白いエピソードとしては、小黒氏がヘンダー鉄道を運転するサルの存在感が何かの伏線じゃないかというぐらいあったという話をふった時、そこの絵コンテは原氏が行ったそうですが、原氏曰く、本郷氏が突然、ヘンダーランドの本当のボスはあのチンパンジーってのはどうだろうと言い出したという事があったそうです。
そしてヘンダーランドのアクションの最大の山場。ラストの部分は原画を全て湯浅氏がされています。当時、ずっと設定をやっていたのだけど、最後の二週間ぐらいで50カットぐらいの原画を仕上げたそうです。本郷氏曰く、そこの部分は絵コンテも湯浅氏が切ったのだけど、絵コンテを見ても、原画を見ても、何が描いてあるか分からなかったそうです。動撮されたものを見て、初めて何が描いてあるか分かったそうで。それを本郷氏や原氏が分析しているのだけど、背景動画で描かれたこのシーンは、カメラワークも手書きで表現されることになるのだけど、それは、湯浅氏の頭の中でデフォルメされた絵になっており、いわば、カメラのレンズを次々と付け替えて撮影されたようなもので、だから、絵コンテや原画を見ただけでは分からないのではないかって事でした。(この人の頭の使っている所が他の人と違う的な事が話されたり)

暗黒タマタマに話が移ります。この作品とブタのヒヅメが原氏が一人で絵コンテを描いた作品となります。その後は水島努監督が参入してくるわけっすね。前述した安藤真裕氏が描いたたまゆらの里の格闘シーン。そこが関節技で絞めているのが面白い的な話を本郷氏がされます。当時、原氏は格闘技にはまってらっしゃったそうで。そして、湯浅氏が指摘するには、原氏のコンテが面白いのは、アクションが全部指示されているってことだそうです。だいたいの感じしか記されていない絵コンテが多い中、具体的にどうするかという指示が書かれており、それが珍しかったと述べています。
この作品は、実際の俳優にずいぶんと似たキャラクターが登場します。今だときっちり許可をとってからやらねばならないだろうけど、当時はまだ緩かったという話がされました。ちなみに、たぶん映画とは関係ないエピソードだけど、(おそらく)しんのすけのゾウさんの歌について、後にまどみちお氏(童謡ぞうさんを作詞された方)におうかがいをたてに行った時、寛大な人で面白がって快く許可をくれたという事が話されました。
この映画で原作者の臼井儀人氏が登場しています。やっぱりこの作品もオリジナルですけど、臼井氏からアイデアをいただいているそうです。健康ランドなんかがそうみたいですね。臼井氏が登場したのは原氏のオーダーで、いい声をしていたから、って事が話されます。そんな臼井氏となぜか藤原啓二氏とともに、おかまバーに取材に行ったそうです。そこで藤原啓二氏が「田舎のダビデ像みたい」と言われたそうで、なんと秀逸な例えなんだと感心したというエピソードが話されました(笑)
湯浅氏はこの作品においても設定デザインを担当しています。しかし、本郷氏時代と作り方が変わったと話しておりました。
この映画は原氏に監督が変わるに当たり、本郷氏が得意としたSFファンタジーな方向性ではなく、現実的なものを目指したという話がされました。だから、湯浅氏も設定を描くにあたって、写真資料や実際に見てすることが増えたそうです。
ちなみに、この辺のスケッチがロビーに展示されておりましたが、湯浅氏がスケッチブックを破るという事を好まない為に、三冊のスケッチブックがによる3ページしか見ることが出来ませんでした。それを受けて、本郷氏が、アニメスタイルから出せば?って振ると、小黒氏は既にそんな動きがあるという事を話しています。これは期待です。
この映画については、原氏は、当時は自分での評価は高くなかったそうです。しかし時間を置いてから見てみると、自分らしいな、おもしろいんじゃないかって感想を持つようになったようですね。実際、大傑作ですよ、これは。

最後にブタのヒヅメです。これはスパイアクションのテイストを取り入れております。
この作品でも湯浅氏は相当参加しているわけですが、本人の記憶が薄いそうで、あまり記憶に残っていないようなことを語っています。酔っていたせいかもしれませんw しかし、原氏曰く、(暗黒タマタマやブタのヒヅメの頃が)湯浅氏の一番忙しい時期だったんじゃないかってことですね。相当無茶な要求を原氏は湯浅氏にされていたそうです。忙しくて飯を食う時間もなかった的なエピソードもはさまれます。でも、湯浅氏曰く、楽しかったんだと思うとのことでした。作画としてはぶりざえのPVや筋肉のトイレの部分を担当されていることが話されました。
そして、非常に興味深いお話。エヴァとの関係です。ブタのヒヅメのお色気の声が三石琴乃氏になったのは、原氏がエヴァを見たからということなんですな。当時、はまっていたそうです。ちなみにエヴァのテレビシリーズは95年10月から放送されましたが、その当時は本郷氏が原氏に、これ面白いよと勧めて、そういうのには興味がないんですって見なかったそうです。しかし、後にはまってこうしてブタのヒヅメに影響を与えているというのは興味深いですね(ブタのヒヅメは98年です)。お色気がしんのすけを「しんちゃん」と呼んだのは意識してのことみたいですよ。

その後、原氏の次回作。実写映画の『はじまりのみち』 [オフィシャルサイト] の話に移ります。既に完成し、2月頭の初号試写を待っている状況だそうです。アニメと実写ではずいぶんと作り方が違うと言うような話がされ、その結果、出来上がったものがすごく新鮮に感じられ、手応えを感じているそうで。早く観てもらいたいとおっしゃっておりました。

そうして最後のプレゼント争奪のじゃんけん大会。進行は本郷氏が行っております。プレゼントは三人のサインが書かれた色紙一枚。女性の方が見事勝ち残り、原氏の次回作を必ず劇場に見に行くようにと念を押されつつ、受け取っておりました。うらやましい。

そんな感じでトークショーが終了し、しばしの休憩の後、映画の上映が始まりました。
いずれも傑作で、まったく眠くなることなく、最後まで見ることが出来ましたですよ。
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