職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

★2、3年目も同じルートを、いわばエンドレスで疾駆し、「銭形平次」・「サザエさん」ルートを完成させる

2012-01-24 11:37:06 | 僕のモンマルトル日記

 

2012

01.24
乱氏「実践していることを正直に。緊張はゼロ」


★現在、展開しようとしている(実際にはまだスタートしていない→)「12/8(=ハワイ海戦記念日)から4年後(2015年)の8/15に至る3年と8ヵ月の僕の『新企画=新職員室通信』」事業。
 これと似た――すなわち、過去記事のゴッタ煮「通信」的な発想は以前にもあった。
 しかし、その企画はずっと葬り去られたままだった。
 具体的に展開し始めたのは、「茫漠の時空間」(=僕の過去の総体)を「職員室通信」の枠組み(カタチ)で疾駆する……という概念が形成されたからだ。
 「概念」の形成とともに、葬り去られていた「企画」が蘇った。
 今後は、「疾駆」できるか? 「疾駆」しつづけ、「ゴール」を目指せるか?……ということだ。

 新企画のホンマのスタートは今度の4月だ。
 昨年の12/8(=ハワイ海戦記念日)から現在は、試行錯誤の試運転。
 心づもりとしては、まず、4月から翌3月までの1年間、疾駆して「ルート」を創る。
 2年目、3年目と同じルートを、いわばエンドレスで疾駆し、「銭形平次」ルート、「サザエさん」ルートを完成させる。
 ガウディの聖家族教会みたいに、コツコツ、時間をかけて完成させたいと思っている(^_^)v。

★画像は、僕がときどき訪れるリサイクルショップ。
 実際に何かを購入するということは、めったにない。
 ただ、ときに、20年も30年もずっと探していたものに――ネットでも見つからなかったものに――タダみたいな値段で出会えることがある。


◆01/23、市総合教育センターで「市内小・中学校連携研究会」が開催された。
 内容は、それぞれの校区で実践している小・中連携事業についての発表&情報交換だ。
 わたしたちの校区も発表する機会が与えられた。
 年間を通すと、こういう機会は、今回のように求めに応じて発表する場合、あるいは、求められなくてもこちらから押しかけて発表する場合等々、トークセッションや講演も含めると、20回を超える。
 ちょっとシンドイときもあるけれども、たいへんありがたい。
 実践内容を点検する、よい機会だと思っている。
 今回の、本校区の発表テーマは「みなみ小・中連携事業 ~すこやかみなみネットの可能性~」。
 発表者は、乱氏(本校、教務主任)だ。

 本校区の小・中連携事業は、粗く、2つの柱がある。
 ①教育課程内における小・中学校の連携部門。
 ②小・中学校の連携を軸にした学社連携部門。
 この2つの柱のうち、今回の発表は、教育課程内連携10%、教育課程外学社連携90%と、学社連携にウェイトを置くことにした。

◆いつもいつも繰り返し述べることだが、教育は学校だけで行われるものではない。
 同じように家庭だけで行われるものではない。
 家庭や地域社会、そして学校のそれぞれが、教育の場として十分な機能を発揮することにより、子どもの健やかな成長が可能になる。
 しかし、現実は、この学校、家庭、地域のバランスが悪い。
 はっきりいえば、学校>家庭>地域という関係になっている。
 学校(公立中)が肥大化し、わたし流にいえば「学校の教育独占体制」あるいは「学校の教育丸抱え体制」になっている。
 陥っているといってもいい。
 これが教育ピンチの元凶なのだ。
 これをなんとしても改善(改革)し、学校・家庭・地域におけるそれぞれの教育がバランスよく行われる教育環境をめざしたい。
クリアーなもの言いをすれば「学校の教育丸抱え体制」を廃し、教育機能の家庭・地域への再配分・再配置を推進しよう……ということである。
 すこやかみなみネットでは、その第一歩として、学校・家庭・地域社会、それぞれの自立性・自主性・特性を確保しつつ、協力・協調関係を創り、それぞれの活性化をめざすネットワーキングシステムを構築しようとしている。

◆これが発表時に使用したスライドの1枚だ。


 ◇新たな協働と融合にチャレンジ。
 すこやかみなみネットは、テーマを子どもたちの健全育成・安全確保に限定し、みなみ小・中のPTAが主体となり、小中の強い連携・融合を軸に、学校・家庭・地域における関係諸団体とのあいだに広くゆるやかにネットワークを形成し、教育コミュニティづくりをめざすものである。

 恐る恐る、微妙な言い回しをしていることにお気づきだろうか?(ノ△・。)
 3箇所ある。
 ひとつが「みなみ小・中のPTAが主体となり」というところだ。
 まず、ここでは、①小PTAと中PTAの連携あるいは融合が期待されている。
 加えて、②小・中PTAに、学校・家庭・地域社会、それぞれの自立性・自主性・特性を確保しつつ、協力・協調関係を創り、それぞれの活性化をめざすネットワーキングシステムの中核的な活躍(エネルギー)が期待されている。
 こういうことが果たして可能だろうか?
 これが第1の「恐る恐る」だ。

 もうひとつは、「テーマを子どもたちの健全育成・安全確保に限定し」というところだ。
 これだと、どの団体も取り組みやすい。
 しかし、これに留まっていてはいけない。
 もっと取り組みにくい、いや、取り組まなければないらいテーマもある。
 子どもたちの安全確保がけっして「軽い」ターゲットだとは思わないが、もっともっと「重いターゲット」がある。
 しかし、急ぎすぎると、ネットが空中分解する恐れがある。
 これが第2の「恐る恐る」だ。

 3つ目は、小・中が「強い連携・融合」で、学校・家庭・地域が「広くゆるやか」……というところだ。
 なぜ、小・中が「強い連携・融合」で、学校・家庭・地域が「広くゆるやか」なのか?
 これについては紙幅(「職員室通信」の量のバランス)の関係で、別な機会に述べることにする。

◆当日の発表の主な項目は次の通り。
 理念。
 ネットワーキングシステム構築のポイント。
 校区の概況。
 すこやかみなみネット概要。
 目標。
 PTAが中核となる理由およびメリット。
 すこやかみなみネットの組織。
 すこやかみなみネットの事業内容。
 すこやかみなみネットの課題(可能性)。








◆この「市内小・中学校連携研究会」があった当日の夜、発表者・乱氏のホームページでおもしろい記事を発見。
 無許可で抜粋する。
 画像は発表中の乱氏。

 ――場末の寄席
 しかし、観客が少ないなあ。
 浅草演芸ホールを思い出すなあ。
 学校さぼって平日に行ったことがあるんだけど、タダの入場券で入ろうとしたら入れてくれない。
 最初の客は現金客しか入れないのだそうだ。
 で、現金客が入ったからやっと入場となったのだが、客はわたしと現金客の2人。
 寄席芸人の数より少ない客だった。
 もうこうなるといい加減で漫才コンビなんか数回出てきて「また、出てきました~」なんてつなぎをやってる。
 川柳師は「やりにくいんですよね~、せめて前のほうに並んでもらえるとやりやすいなんて言ってたけど、動きませんよ。
 談志師匠登場。
 顔をあげてびっくりして「違った世界に来たような~。鈴本はけっこう入ってるんですけど」なんて言ってた。
 今日はそんなようなシチュエーションだった。
 去年より少ないな。
 まあ、でも、やってきました。
 私は一応政界にいたから演説もできるんだけど、今日は授業スタイルでやってきました。
 もう、ありのまま、実践していることを正直にという感じだから、緊張はゼロ。(抜粋、以上)

 ホンマ、ごくろうさまでした(^_^)v。
 聴衆の少ないシチュエーションには人生を感じる。
 わたしは国語の実践発表で聴衆1人(若い女性教師)という経験がある。
 聴衆が1人であるということについて、語っているときは何とも思わなかった。
 むしろ熱っぽく語った。
 しかし、広い会場の真ん中に聴衆1人、会場の脇の席に事務局員数名、演台にわたし1人という光景は、あれからもう30年近くなるが、鮮明だ。
 生涯の最後の時まで忘れないだろう。
 こういう光景が僕には似合っているのかなぁ~。

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