職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

★親と子の表情がパッと明るくなる場面を三者面談の後半に必ず作る。作れないならやらないほうがいい

2013-06-25 12:35:02 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急 この「5人」の前でも、いい気になれないと……そういう「強さ」がないとダメなのではないか?
2013
06.25

★僕は、自分がいい気にならないように、「オマエは、今のオマエの姿で、その人の前に立てるか?」という「4人」の「その人」を設定してきた。
 設定の根拠については、4人が存命中なので触れることはできないが、いずれも、かつて、僕と同じ空間に存在した人物だ。
 4人の時代はそれぞれ異なる。
 やがて、みんな、別々の空間へと別れることになった。
 つらい別れだった。
 悲しい別れだった。
 この「4人」の目を意識、あるいは想起すると、どんなにいい気になっていてもスッと覚める。
 ま、4人は、いわば人生の北斗七星というわけだ。

★ところが、運命のイタズラなのか? ある年、4人が次々と僕の目の前に現れた。
 万にひとつの確率で……いや、万にひとつどころではない……もっともっともっと小さな確率だった。
 結論。
 「今のオマエの姿で、その人の前に立てるか?」
 残念ながら、立てなかった。
 願わくは4人の前でこうありたいと思う姿との「ズレ」がむき出しになってしまった。
 僕は絶不調に陥った。
 現れなければ、僕は絶不調に陥ることはなかったと思う。
 ま、好調とはいえないが、ちょっといい気になって、それなりの安定したペースで、ずっと生きていったと思う。
 そのほうがよかったのか、絶不調に陥るほうがよかったのかは、微妙だ。
 この絶不調を知らないで、生きていくというのは、また大きな不幸でもあるように思う。
 でも、やはり苦しい。
 苦しいのはイヤである(ノ△・。)。
 僕は「職員室通信」でよく次のような記述をする。
 ――「空間軸上の人間関係の崩壊が、それと複雑に絡みつつ形成されている時間軸上の自己の崩壊につながる。
 いわゆる日本的美意識としての無常観に少し似ている。
 僕はキライではない。
 しかし、子どもが長期間、この精神状態にあることは危険だ。」
 冗談ではなく、僕がその「危険」な状態に陥ったのだ。
 以来、ずっと立ち直れないで、本日に至っている。

★ただ、最近、少し考えが変わってきた。
 この「5人」――数年前に新たに1人加わった――の前でも、いい気になれないと……いい気になる「強さ」がないと、結局、ダメなのではないか……? 次のステージに進めないのではないか?……と思いはじめた。
 これは、僕の考えが、「少しだけ」変わったのか? いや、「ガラッと」変わったのかは、現段階では、わからない。




職員室通信 2013/06/25号
★「職員室通信余白のメモ記事①」=三者面談というのは6人の人物がテーブルについていることになる

★職員室通信の「WEB版」は文字数の制限がゆるやかである。
 ただ、基本は「紙版」=「A3判2つ折り」である。
 紙版の場合、どうしても余白が残る。
 通常、この余白をメモ的な記事で埋める。
 今月からスタートした「新・職員室通信WEB版」では、この「メモ記事」をぜんぶ省いてきた。
 正確には忘れていた。
 ま、来年の6月に再掲すればいい……と考えていたのだが、紛失する恐れもあるので、これまで省いた6月中の「メモ記事」を、何号かに(ま、3号くらい)に分けてアップすることにする。
 穴埋めだから、いい記事はない。
 単なる念押しだったり、連絡だったり……。
 でも、あとから読み返すと、「おお!」と感激するような記事もある(^_^)v。

★(1)三者面談
 「三者面談」はむずかしい。
 「二者面談」とは比較にならない。
 親の前の子どもと教師の前の子どもが違うからだ。
 親も同じで、子どもの前の親と教師の前の親が違うからだ。
 ま、教師も同じことがいえるかもしれない(*^_^*)。
 つまり、三者面談というのは6人の人物がテーブルについていることになる。
 特に保護者の中には深い苦しみと動揺とが内部に噴出し、とんでもない態度に出る人もある。
 このことを踏まえて、親と子を、あるいは親子を思いやり、温かく、冷静に対応する。

 ①今後の方向に関して親と子の表情がパッと明るくなる場面――たとえば、親が「ああ、この子をこれまで育ててきてほんとうによかった」と思う場面など――を面談の後半に必ず作る。
 くどいようだが、必ず作る。
 この場面がない三者面談なら、やらないほうがいい。
 〈例〉
 ・プロとして、親子が気づかなかった方法や方向(進路)を提示する。
 ・プロとして、親子が気づかなかった、本人のやる気・自信につながる本人の「よい点」を提示する。

 ②本日の面談内容に関して、希望があればいつでも後日、面談に応じることを約束する。
 おおよその日時を指定すると励みになって効果的である。

 ③その他(アトランダムに)
 ・自分が責任をもって取り組める対応の範囲と、そうでない範囲とを区別する。
 ・後者の「範囲」については「つなぐ」役割に徹する。
 もちろん、必ず、責任をもって「つなぐ」。
 ・本面談も後日面談も、面談の目的をはっきりさせる。
 ・保護者にも生徒にも、答えない自由を保障する。
 ・面談場面では「原因探し」より、向上のための「作戦会議」を。
 ・進路の「合否」の予測に関する言動は慎重を期す。
 教師が勝手に決めつけない。
 だいたい世の中、何が起こるかわからない。
 一寸先は闇……の逆の状況もじゅうぶんあり得る。
 これが人生だ。

(2)「生徒心得」の内容は、家庭・地域と学校の約束でもある。
 だから、その中にある「退下時間」などは厳守する。

(3)想定外の問題に直面したとき
 ――①天災のように予測不可能である問題
 ②問題意識をもって臨んでいたら、予測可能で、対応できた問題
 ③経験を積んでいれば、適切に対応できた問題――
 ①に逃げ込まない。
 ②か③ではないのか?……という視点で分析する。

(4)豊かな言語環境――教室の背面黒板に、生徒が漢字で書くべきところをひらがなで記述しているケースがある。
 辞書を使って正しい漢字で書くように指導する。
 これが言語の力になる。
 背面黒板付近に2冊の国語辞書を。

(4)1学期の総括
 学年、学級、教科、生徒会活動(委員会活動)などの総括評価を。
 その際、生徒や教師の努力の程度の問題ではなく、システムそのものに問題がないか(例=仕事がない、あるいは過重すぎる……など)を点検して、場合によっては大胆にシステムを見直す。



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