TVのリモコンをカチャカチャやっていると、ある局で、昨日のライオンズ対DeNA戦の7回裏、DeNA山崎のセカンドゴロが内野安打になる間に、3塁ランナーがホームイン、決勝点をあげる場面をやっていた。 セカンドが金子ではなく、うまいセカンドだったらアウトではないかと思った。 金子は2回裏にも3回連続ミス――①ライナー捕球ミス(記録はヒット) ②ゴロ捕球ファンブル ③ゴロ処理もたつき――ミス1回につき1失点、計3失点にからんでいる。 TVニュースが次の試合に移ったので、僕はキッチンに入った。 あいにくコーヒー豆がきれていた。 普段だと、即、手鍋焙煎をやることになるのだが、どうせやるのだったら、この不快な気分を切り替えたいし、ま、時間もじゅうぶんあることだし……ということで、ここ2、3日、頭の中で構想していた「新型手鍋焙煎器」をつくることにした。 ニッパーで金属製ザルの補強ワイヤーを切り、下部のフレームと補強ワイヤーを取りはずす。 上部のフレームは残す。 それを手鍋の内側にセットする(画像参照、上=焙煎終了、下=焙煎開始)。 ザルの底と鍋の底のスキマは1センチ。 手鍋だけで焙煎をやると、ガス火の熱が豆の凸凹の凸の部分に伝わり、全体に通りにくい。 網を敷くことにより、まんべんなく熱が通るかもしれないという発想だ。 マンデリン80グラム、グアテマラ20グラム、モカ20グラムをザルに入れて焙煎スタート。 通常、手鍋焙煎は軍手をはめ、手鍋の豆をカシャカシャ振りつづけるのだが、今回は、鍋を五徳の上に置いたまま、網の上の豆をカレー用のスプーンでかき混ぜながらやった。 トロ火で蒸らし(水抜き)→中火で1ハゼまで→やや火力を落とし2ハゼ少々。 いつもより1ハゼが短かった。 水抜きが完璧だったということか? これは、よくわからない。 飲んでみた。 香りは変わらない。 しかし、味は微妙に違う。 ただ、これは昨日、ライオンズの、12球団中もっともみっともない敗戦で気分が落ち込み(←異常な状態)、今、さらにニュースで念押しをされた直後……ということが影響しているかもしれないので、現時点で、味の詳細は記述しないことにする。
模擬授業で指摘した「黒板に向かってしゃべらない」ということが完璧にできている。 下手な俳優は、親が息子の首根っこを押さえ「この親不孝者が!」とぶつ場面で、「セリフ」と「ぶつしぐさ」を同時にやってしまうが、上手な俳優はセリフのあと、そのセリフにこめられている幾種類かの思いをこめて、きっちりとぶつ演技をするといわれる。 授業者が、板書事項を指して語る(説明する)場面もこれに似ている。 きっちりと「指し」つつ、きっちりと生徒と目を合わせ、きっちりと「語」らなければならない。 きょうのT実習生は、これが出来ている。 感心、いや、感動に近い気持ちで眺めた。 T実習生には、やや失礼な言い方になってしまうけれど、「黒板に向かってしゃべらない」という、たったこれだけの努力で、瞬間、瞬間に限定しての話だが、黒帯のプロ教師に見える。 指示・発問・語りのリズムもいい。 ★生徒への説明の過程で、重要部分や重要単語を押さえて、一斉音読させる場面について。 (1)「音読はパワー、いつでも音読、なんでも音読」。 T実習生の指導者である研修主任・公麿Tが得意とする手法である。 これを短期間でよくマスターしている。 (2)プロの教師がこの手法を取り入れている授業場面ではなく、実習生が取り入れている場面を見て、ポイント音読の学習効果の高さを再認識した。 (3)「住居」を、生徒が「ジュウイ」と読む場面があった。 欲をいえば、(ま、国語教師からすると)、ここは、正しい読み方を教えた上で、一斉音読させ、さらに「念のために」と、もう一度、一斉音読させてほしい場面だった。 いってみれば、社国連携だ。 国語科でやっている。 社会科でもやっている。 おそらく理科や技術家庭科など、他教科でもやっている可能性があるし、これはまた「話す力」や「聞く力」などについてもいえる。 複数の教科が連携&融合することによってこそ、これからの社会で求められる「言語力」が育成できる。 本校の「教科企画書」――教科で現在、取り組んでいる学習内容を、職員会議で他教科の教員に提示し、具体的な連携&融合を働きかける――のねらいはここにある。 (4)生徒が一斉音読のときの発声と、個人音読のときの発声の区別ができていない。 個人で音読の指名を受けたときは、1人で学級全体に聞こえるように読むのだという気合い、ギアチェンジが必要だ。 ギアチェンジができる生徒に。 本校の課題だ。 これができるようになると、本校はさらに変わる。 ★次にT実習生の課題(=代案)を列挙する。 (1)逆接ではない、中止法の「が」は、指示場面では使わない(論文でも使わないほうがいい)。 ×「教科書には※※※が書いてあるんですが、~ページを開きましょう」 ↓ ○「教科書には※※※が書いてあります。~ページを開きましょう」 (2)①発問し→②個人指名し→③解答を発表させて→④「はい、正解」とやるケースで、①発問が全体のものになっていない。 ③④「解答」が全体のものになっていない。 全体のものにできるか? できないか? プロとアマの差だ。 (3)さらに、④正解の生徒に対して「がんばりの認め方」がワンパターン。 「いいですね」とほめるにしても、最低、3通り、いや、5通りはもちたい。 「すごい」だって、同じ。 ひとりひとりをほめる短い言葉を、たくさんもっていて、それを瞬間、瞬間、ポンポンと発する指導者になってほしい。 ほんの一言の、ことばがけが、子どもを成長させる。 変容させる。 ま、これは僕の課題でもある。 MINAMIの教師全体の課題でもある。 (4)上記の解答場面について。 達成状況がチェックできていない。 問題が3つのテーマに別れ、そのテーマごとに小問がいくつかあるという構成。 僕だったら、テーマごとに「全問正解した人?」「4問正解した人」とやって、達成状況をチェックする。(時間の関係もあるから、全テーマについて、やる必要はない。) (5)授業はいくつかの段落で構成されている。 この「段落」の輪郭がぼんやりしている。 新しい段落に移るときに、前段階をまとめ、次段階の目標を提示し、さあ、ここから新しいステージへいくんだという意識づけ、切り替えが必要。 合わせ技として、同時に、机を整とんさせたり、姿勢を正させたり……ということもある。 授業の「段落」がぼやけると、授業はたるむ。 重くなる。 ここもプロとアマの差が大きく出た。 (6)作業させるとき、当然、時間を指定する。 授業者のほうから一方的に時間を指定している。 授業者が一方的に「2分」とやるのではなく、生徒自身に「自分だったら何分でできるだろう?」「先生は何分っていうんだろう?」と考えさせる――考えさせるだけでいい。 この――一瞬の間がやる気につながる。 (7)実習生が筆順がまちがえて板書した漢字がある。 瞬間、国語教師である僕は、構造的責任を感じてしまったm(_ _)m。(課題、以上) ★もちろん、プロ野球のピッチャーが9回完投するように、50分完投というわけにはいかなかったが、テレビドラマを撮るときのように、カット、カットでやると、いいドラマになるという感じの授業だった。 すばらしい才能だ。 教員採用がドラフト制だったら、かなりの競合が予想されても、僕は彼を1位指名する。 ただ、こういう超・優れた人材は公立学校の「教師」という職業を選んでくれないかもしれない。 彼の今後に明るい光が射すことを祈る(^_^)v ★画像=上からT実習生、授業風景、乱氏T。 ★読んでいただき、感謝します。ついでといってはなんですが、下のバナーのクリック、ガンガン、よろしく頼みます☆(●≧з≦●)。 ![]() にほんブログ村 ![]() にほんブログ村 ★さらにリアルな情報は小高進の公式ホームページへ★ ★小高進のWEB無人駅線ページへ |
最新の画像[もっと見る]
-
★紙垂が美しい!! 7ヶ月前
-
★紙垂が美しい!! 7ヶ月前
-
★紙垂が美しい!! 7ヶ月前
-
★紙垂が美しい!! 7ヶ月前
-
★紙垂が美しい!! 7ヶ月前
-
★紙垂が美しい!! 7ヶ月前
-
★書架が乱れているなぁ~(ノ_・。) 2年前
-
★オーバーヒート、停止をくりかえしよくがんばった!僕にはもうシュレッダーで粉砕するものもなくなったよ 6年前
-
★オーバーヒート、停止をくりかえしよくがんばった!僕にはもうシュレッダーで粉砕するものもなくなったよ 6年前
-
★書架中段にあった『素顔』(三浦哲郎)が目に止まった。「酒場まで」を読む。「うまい」と思った! 6年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます