京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

父の就活話

2014年11月01日 04時12分38秒 | 

↑京男の帽子

昨日、夕食を食べながら父親といろいろ話した。
母が亡くなり、いろいろ話す機会が多い。
一番は、食事をいっしょに食べている時が多いかな。


↑写真は、トルコ料理「イスタンブール・サライ」のランチ料理。豆のスープ

好きなものを食べている時って、心が開きますよね。
いままで、そういう機会はすくなかった。
私の小学校、中学校の時は、一方的に説教されてばかりだった。
だから会話にならない。


↑前菜3種

私が社会に出てからは、そんな時間はあまりとれなかった。
最近、いっしょに食事に連れて行くことが多くなり、やっとそういう時間を持てるようになった。


↑トルコパン

昨日も父の就活の話しになった。
父親は、東京の大学に行っていた。
学徒出陣(例の明治神宮外苑の国立競技場の映像の中に父親がいた)で軍隊に入った。でも京女の父親と違って戦地には行かなかった。京女の父親は、満州に行き部隊の一部を連れて朝鮮半島を南に決死の脱出をしたらしい。


↑サラダ

戦争が終わり、就職することになった。
父親は、小説家か映画監督になりたかったらしい。
実際、映画会社に試験を受けにいったそうです。
その試験を受けに行った時、受験した中に大島渚がいたらしい。
向こうは京大だったからなぁ・・・と言っていた。
映画会社の試験が難しくて、落ちたらしい。
そういう経過があって、私が幼稚園前から映画を観に連れていったのだと思います。
文章を書くのも好きだった。


↑日替わり煮込みランチ(米を詰めたピーマン煮込み)

そこで「映画会社の試験ってそんなに難しかったの?」と質問した。
父は「三つのモノや事柄が出題され、その場でストーリーを組み立てるという試験だった」とのこと。
京男は「その程度の試験なら私は得意だよ。映画のシナリオぐらいなんでもない。一応、文章の学校の時、訓練を受け、自分でプレゼンテーションする技術も受けたのよ。しらないと思うけど。私が広告代理店で受けた試験は、お箸の使い方を100種類書け、制限時間1時間」というようなものだった。そういうとちょっとビックリしていた。父は、左脳の人なんだと思う。それに対して私は純粋な右脳人間。それも今は脳出血のお陰でもっと右脳になってしまった。


↑これは日本人に合うと思います。ヨーグルトをかけると美味しい。

私は「映画会社に入ってなくてよかったね。才能がないもの」と言った。
ああいう世界では生きて行けないだろうな。真面目過ぎるしね。
だから、父親がやりたかったことを実現しているのかもしれない。自分がしたかったことが出来なかったから、私が訳のわからないことを言い出し、学校をたくさんいったけど、学費を出してくれたのかも。
そう思うとありがたいと思う。


↑ピザランチ(トルコピザ)

恩返しに、いま色々接待しております。

そうそうタバコの話しになった。
父親は吸っていたけど「あれは中毒になるからやめた」と言った。
京男は、「私はニコチンが好き、日本のタバコでは、カンピ(缶入りピース)の1本目が一番上手い。他はクソ。
「フラット目眩がするのと吐き気がするのがいいのよ」「葉巻やパイプ煙草がいかに上手いか言ってあげました」ちょっとビビっていました。
されに「タバコに習慣性はない。あれは意志の問題。いつでも止めたり吸ったりできる。肺癌?そんなおのなるかいな。お母さんはタバコを吸ってないのに肺癌になった。母親の弟は、カンピを吸っていたけど、結局肺癌にならなかった」
父親は「肺癌は遺伝かも」と言った。
「母親のおじいさんもおばあさんも肺癌で死んでいない。だから遺伝性はない」と京男。


↑デザート、お米のプディング、チャイ(トルコ紅茶)

昔、小中学校の時「お前は根性がない、意志が弱い、集中力が散漫だ」と説教してくれたことのお返しをさせてもらいました。
次いで、PC画面を見ながら株式投資の考え方と実際の運用の仕方を私の運用画面をみながら教えた。一応、業務上2年ぐらいセミナーに通っていたのですよ。
父親は、私のことを知らなさすぎます。(笑)
だんだん私の正体がわかってきたと思います。
まだまだ特技はありますけど・・・。

まあ、これも親孝行の変形なのかもね。

※今日も写真と文章がリンクしていません。写真だけみておいてください。
きっとこれは、私の子供に読ませるためのメモだと思います。

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
コメント (6)
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