京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

夏越の祓・・・2012

2012年06月30日 06時47分40秒 | 社寺


今年も半年すぎてしまいましたね。
夏越の祓(なごしのはらえ)の時期がきました。


↑新日吉神宮(いまひえじんぐう)

夏越の祓というのは、神道で6月と12月の晦日(新暦では6月30日と12月31日)にに行われる除災行事です。
6月に行われるのが「夏越の祓」。12月に行われるのが「大祓」。
年末の「大祓」も歳徳神を迎えるために大事な行事だと思うのですが、年末は忙しいのかあまり表だってはしませんね。





いまの世相からいうと、毎週なんらかの大祓をして「穢れ」あるいは「汚れ」「気枯れ」を祓った方がいいと思うのは京男だけかな。





夏越の祓
   

↑松葉杖の片方を置いて、右手でカメラを構え、茅の輪くぐりをしてみました。上達したものです。人が見ていたら、もらい泣きするだろうな。片松葉で茅の輪を超えるのがちょっとコツがいりました。足下を見ることができないしね。「こうや、こうや」と小さく独り言をいっている。

さて、昨日はいい天気だったから、近所の新日吉神宮に行ってきました。
前の日ということもあり、静かな境内で一日早い茅の輪くぐりをさせてもらいました。
片松葉(1本の松葉杖のこと)で、出来るかどうかわからなかったけど、なんとか無事にできました。



動画がうまく見えるかな・・・・。
なんとかうまくいきました。

明日は、和菓子とかを登場させてます。
お楽しみください。

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いつも通るけど・・・

2012年06月29日 05時19分48秒 | 社寺
智積院は、いつも通るけどゆっくり見ることの少ないお寺です。
いつでも行けるということもあるのでしょうね。
境内は、歩いてみると広い。
歩いていると修行中の方にお会いします。
修行しておられるんだろうな・・・。


↑大師堂



そういえばこの真言宗智山派というのは、私にとってあまり馴染みのない宗派かも。
調べてみました。
説明を引用させていただきます。


↑弘法大師像


↑紫陽花が綺麗でしたよ

真言宗智山派(しんごんしゅうちさんは)は、日本における仏教の宗派の一つ。弘法大師空海を始祖とし、真言宗中興の祖・興教大師覚鑁(1095年~1144年)を開祖とする新義真言宗と呼ばれる宗派の中の一つ。天正5年(1577年)に根来山の学頭職となった玄宥(1529年~1605年)が、天正13年(1585年)、秀吉による紀州征伐で焼き滅ぼされた根来山智積院を、慶長6年(1601年)、徳川家康の許可を受け寺領(豊国神社付属寺院の土地建物)を拝受し復興させたことを端緒に創建されることとなった宗派である。


↑明王殿





引用してみたけどもう一つ私にはわかりません。
そういえば空海の「秘密曼荼羅十住心論」(ひみつまんだらじゅうじゅうしんろん)の研究がまだ中途半端だった。
早くまとめないと。

いずれまたゆっくり調べます。
庭園に入りたかったけど、ウエットティッシュを持ってなかったからパスでした。
松葉杖の石突きを拭いて上がるためなんです。

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足下に注意!

2012年06月28日 06時17分06秒 | 社寺


昨日、新日吉神宮(いまひえじんぐう)に行ってみた。
茅の輪がそろそろ組み立てられる時期だからなんです。
行ったけど、骨組みだけでした。
明日か明後日にはできているかな。


↑智積院のシンボル「桔梗」

しかたなく、女坂を降りる。
久しぶりに歩くかも。
いくぶんうまく歩くようになっている。
先々週、専門の方にアドバイスをいただいていらい、全身から力を抜いて歩くようにしているのです。
でないあと、手の腱鞘炎が酷くなったり、背中が酷く凝ったりするだろうしね。
優雅に優雅に歩いています。





別に何を見るわけでもなく智積院をウロウロする。
本当は、庭園に行きたいのだけど、ウエットティッシュを持ってでなかった。
ウエットディッシュで松葉杖の石突き部分を拭いて上がるから必要なんです。
土足で上がるわけにもいかないしね。
だから昨日は諦める。




↑灰がとても清浄に見えた

15日の護摩焚きの後がありました。
灰を見るととても綺麗だった。
しばらく見とれていました。
遠目に見ると変な人に見えたかも。
でも最近、人目なんかあまり気にしなくなりました。


↑「足下を見ないで歩きなさい」と指導を受けていました。でも足下の蟻は感じることができるのが不思議。

道を歩いていると足下に小さな蟻が歩いている。
気づくと踏まないようにしていました。
小さくても生命にかわりはないしね。
なんか仏心がでてきた。
いいことかもね。

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やっぱりイカか・・・

2012年06月27日 06時08分45秒 | 洛外・食
先週の土曜日の話。
月曜美からずっと外出しなかった。
雨や偏頭痛だったりした。
寝られないぐらいの偏頭痛は初めてだった。
気圧の関係もあるのかな?



土曜日は、朝から偏頭痛の原因だろうアデノイド対策でタクシーで耳鼻科に行く。
終わってから市バスで京都駅へ。
うまく空いていて座れて。
京都市の市バスは、私のような状態の時は乗りやすい構造になっている。
ステップも低いしね。
京都駅で、温熱治療をして、昼食。
写真をご覧になったらわかるけど、いつものスルメイカ定食。
なんでこれなんだろう・・・。

終わってから京都駅から新快速で新大阪。
本当は新快速はいやだった。
いつも混んでいるしね。
昼時ということもあり、無事座れた。



大阪での会合が終わり。
江坂の東急ハンズへ行く。
ちょっとした材料を買いにいった。
昔のつもりで行ったのだけど、私の求める材料はなかった。
昔と違って単なる雑貨店になっていた。
売れないものは、置かないのだそうです。
変わったものです。
せっかく行ったのに。



すごすごと京都に帰る。
その前に淀屋橋で蕎麦を食べる。
大阪は、安いからいいんです。
これで1,000円。
京都なら1,500円はするもの。
大阪hこの店がいい。
食べて京阪で帰ったのでした。

大阪に行くと歩く距離が結構ありますね。
なんか次の日はぐったりしてしまいました。
最近、どうも人の多いところに行くと消耗します。
なんだろう・・・。


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芬陀院雪舟寺と法性寺

2012年06月26日 05時56分22秒 | 社寺
東福寺には、たくさんの塔頭がある。
※塔頭(たっちゅう)は、本来、禅寺で、祖師や大寺・名刹の高僧の死後、その弟子が師の徳を慕って、塔(祖師や高僧の墓塔)の頭(ほとり)、または、その敷地内に建てた小院である。それから転じて、寺院の敷地内にある、高僧が隠退後に住した子院のことも塔頭と呼ぶようになった。

東福寺ぐらい大きくなるとたくさんの塔頭がある。
よく考えたら行っていないところがほとんどです。
もちろん非公開というところも多いですね。

・龍吟庵(りょうぎんあん)
・芬陀院(ふんだいん)


↑東福寺塔頭のひとつ芬陀院(ふんだいん)は、号は利華院(りげいん)、雪舟寺(せっしゅうじ)とも呼ばれている。室町時代の水墨画家で「画聖」と呼ばれ、また禅僧でもあった雪舟(1420~1506)が身を寄せ作庭した。悲しいかなもだはいっていません。前はよく通るのですが。

・霊雲院
・同聚院(どうじゅいん)
・光明院
・天得院→ここは、桔梗の時に何回か紹介しています。
・退耕庵
・万寿寺(まんじゅじ)→京都五山のひとつ、非公開だから表だけ紹介
・即宗院(そくしゅういん)
・勝林寺(しょうりんじ)
・願成寺(がんじょうじ)


↑法性寺(ほっしょうじ)

藤原忠平が建立した法性寺は、藤原氏の隆盛と共に寺域も拡大、結構も近在に比類なきほどの大寺だったらしい。
関白藤原忠通が、この寺に入り「法性寺殿」と呼ばれるなど、当時の隆盛は想像を超えるものがあります。
現在の清水寺や大徳寺ぐらいの寺だったようです。
しかし、その後藤原氏の没落と共に衰退の一途を辿ることになりました。


↑東福寺境内で見かけた立ちションお断りの鳥居

その頃の京都ってどんな街だったのかな・・・。
京都で代々生まれそだったかどうかよくわからないから、その頃、先祖として歩いていたのかな?
そんなことを考えるととても不思議な気持ちになりますね。


↑お寺なのになんで鳥居なんだろう・・・。まあお地蔵だんという訳にもいかないでしょうけど。

それとたくさんのお寺、僧侶、またこれから僧侶になろうとする修行僧がたくさん京都におられると思う。
その僧侶たちは、この世に住む人々の苦悩を解決するためにどれだけ働いているのだろう。社会をみているとあまり結果がでていないように思う。
しかも最近は「派遣坊主システム」というのまでできているそうです。
なんか末世になってきたと思います。
日本では、まだ宗教対立で死者がでていないだけましなのかも。
あの世でお釈迦に会うことがあれば、一度そのあたりを聞いてみたいな。

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雨降り・・・

2012年06月25日 06時09分23秒 | 風景・和菓子


九州では、大雨が続き土砂災害とかが出ている。
梅雨だから雨はしかたないけど、降りすぎないように願いたいものです。
京都でも先週は雨が続いた。
おかげで外出できなかった。
電話では「雨で外に出られへん、商売あがったりですワ」とテキ屋のようなことを入っておりました。
事実なんだからしかたない。



先週は、外出したのは土曜日だけでした。
いつもの大阪の会合なんです。
電車やホテルのクーラーが効いていなくて蒸し暑かった。
汗臭いのに閉口します。
これから夏本番になったらどうなるのだろう・・・・。


↑本家玉寿軒「雨上り」


↑きんとん、こしあん

交通機関やホテル、小売業の経営者は「節電のため、お客様には多大なるご迷惑とご心配をおかけします」の一点張り。
(なんにもおたくらの、心配なんかしてへんワイ!ゴケ!カス!)
あの言い方って、ムカムカしませんか?

問い合わせの電話で「お客様に対するサービスの向上のため、会話を録音する場合がございます」というのも「変なクレームをしたら録音しているからな」と恫喝しているように聞こえます。
そういう場合は「こちらも御社の応対をモニターさせていただくため、録音させてもらいます」といいますね。
「弊社は」という言い方もなんか嫌な言い方ですね。
その場合は「御社は」とわざと丁寧に言ってやります。
電話の応対は難しい。
メールだともっと難しい。
難しいというのをしっかり自覚して欲しいものです。


↑本家玉寿軒「雨の花」


↑寒天製(玉子入り)、白あん

なんの話かわからなくなってきました。
このあたりでやめておきましょう。
さわやかな生菓子でもどうぞ。

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御馳走様でした

2012年06月24日 08時43分01秒 | 
ちょっと前、いつもの新・都ホテル地下の「四川」で打合せをしておりました。
ここが一番落ち着きます。
これで3人なんですよ。
京男がいかに食べなくなっているかわかるでしょ。
自分でもビックリしている。


↑ピータン

ピータンって、ちょっと食べると美味しいですね。
好き嫌いはあるだろうけど。
最初に食べた人はエライ。
ピータンをつくるため、「黄丹粉」なる一酸化鉛の化合物を使う。それが身体に悪い影響を与えるそうです。最近は「無鉛ピータン」というのもあるけど、実際は、どうかわからない。
たくさん食べないことでしょうね。
そういえば次女が自分で買ってきて家で食べていた時期がある。
不思議な子やね。


↑中華風海老の天ぷら

中華風の海老の天ぷらとは、どういうのもか?ということになり、発注しました。
京男が「粉にベーキングパウダー(重曹)をいれ、ちょっとフワッとした衣が中華風だと思う」と行っておりました。
来たものは、その通りでした。(笑)


↑焼売


↑イカとカシューナッツの唐辛子炒め

このイカとカシューナッツは、京男のオーダー。
イカが食べたかったのです。
最近、イカを食べるのが多いな。
この唐辛子を食べるのが好きなんです。
この日は全然辛くなかった。


↑野菜炒めをクレープ風の生地で包んだもの

これは、お店の人に取り分けてもらったので、このようになっています。
新感覚で美味しかった。


↑海老中華麺

こういうお店でのラーメンは食べられるのです。
ちょっと胡椒をきかせていただきました。


↑デザートのレイシ(荔枝)、お店のご厚意。ありがとうございました。

これを最初に食べたのが昔の香港だった。
屋台で見つけて買ったな。
昔の香港は面白かった。
泥棒市場(女人街)の屋台で食べたものが美味しかった。
バスの添乗員が「ここでは、絶対にものを食べないでください!」と言っていたのに。食べていた。薄暗くて怪しげな屋台で「サテ」を買い、怪しげなソースにつけて食べたのが忘れられない。
行った時は『燃えよドラゴン』を観たあとで行ったものな。
興奮しましたね。(笑)
なんか全然関係ない話しになってしまいました。

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虫籠窓

2012年06月23日 05時49分37秒 | 風景


この家の構造は懐かしい。
京都の町家でよく見かける作りです。
京男がまだ小さい時、妹が生まれたので、よく西陣の母方の実家に預けられました。
二階部分で寝泊まりしていたのです。
この家でいうと真ん中の部分が無くて、漆喰部分だけの状態だった。
格子から外を眺めながら「火事になったら、逃げられないな・・・」と思っていましたね。

母方の実家には、井戸もあり、おくどさんもありました。
布袋さんの置物がずらっと並んでいたのを覚えている。
そうそう井戸は屋内にあり、おくどさんの近くの扉をあけるとありました。隣接している隣の家と共同だった。いまでもあるのかな・・・。保健所的には使えないと思うけど。
高い天井部分に天窓がありました。
中二階の部屋もあったな。
台所に立つのに、下駄を履かないといけなかった。
もちろん冷蔵庫なんてなかったし、洗濯機もね。
お風呂がなくて、銭湯にいっていました。

近所の父方の実家は、商家の作りだった。
お風呂は五右衛門風呂、丁稚さんや女中さんがいて、ご飯時になると並んで食事をしたはった。おひつをいれておく、いずみが珍しかったな。いずみは、ごはんが冷えないように、おひつを入れておく、わらで編んだ入れ物。ひょっとして「おひつ」もわからないかな・・・おひつは、できあがったご飯を入れるためのものでした。おかまで、たいたごはんは、そのままでは固(かた)くなってしまうので、おひつに移しました。
クロネコ(宅急便ではない)がいて、私に付きまとっていた。


↑こんな子供が外を覗いていました

この漆喰の格子を虫籠窓(むしこまど)といいます。
この格子の奥は、障子戸が付いています。
夏は涼しいんですよ。


↑これが「やぐらこたつ」

京都の町家の構造は、蒸し暑い京都の夏のことをうまく考えた構造になっていました。
もちろん冬は、かなり寒かったです。
寝る時、やぐらこたつでした。
中に陶器の入れ物があって、ここに豆炭を入れて布団をかぶせて使います。
小さな子供がよくあれで寝ていたと思います。
だから火事のことを思っていたのかも。


↑オオムラサキツユクサ(大紫露草)かな・・・

今日は、あまり色気がないのでお花の写真を付けておきます。
たぶん露草の仲間だと思います。
中学の理科の授業で染色体とかみませんでしたか?
この花の仲間は染色体が電離放射線で変異を起こしやすいから、放射線を扱う施設の庭に植えてあるらしい。
この写真は、全然関係ないただのお寺の境内にありました。

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七変化

2012年06月22日 05時03分01秒 | 和菓子

↑これは蓮の葉っぱだけど、雨に濡れた感じがよかったのでいれました。

雨が続いています。
皆さんのところはどうですか。
これだけ雨が降ると外にでられません。
タクシーを呼んでも、駐車している場所まで行くのに濡れてしまう。
カッパを着るにはちょっと大層。
しかもタクシーに乗る時、そのままという訳にもいかない。
そこまでして外出はよほどのことがないとね。



タイトルの「七変化」で何を思い出しますか?
・「琴姫七変化」
・ヤマトナデシコ七変化
・ガキの使い七変化

全部しっているし・・・・。



紫陽花の花言葉
「移り気」「高慢」「辛抱強い愛情」「元気な女性」「あなたは美しいが冷淡だ」「無情」「浮気」「自慢家」「変節」「あなたは冷たい」
なんかあまりよくないですね。


↑長久堂「七変化」

あの紫陽花の花の色は、土壌のph(酸性・アルカリ性)によって、あらわれる花色が異なることでおなじみ。
酸性が強いと青みがかり、アルカリ性が強いと赤みがかる。
ということは、赤い色の花の方が健康にいいのかな・・・。


↑みじん羹、赤こし餡
こういうお菓子に濃いめにいれた煎茶が好きかな。
今年は、あまり冷たいものを好まなくなっているかも。

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こういうお寿司は京料理のルーツかも?

2012年06月21日 05時43分20秒 | 


最近、定期的にお寿司が食べたくなる。
自分で戸惑っている現象なんです。
昔から京男を知っている人から見たら「どうしたの?」とおっしゃるだろう。
同じ予算なら違うものを食べていたから。


↑お醤油を入れてから、使わないことに気づいた。無駄なことをしてすみません。

以前にも書いたと思うけど、小さい時は苦手な食べ物だった。
このセットで言うと上段の両サイドの鱧箱寿司、上段左から2番目ケラ箱寿司の卵だけ、中段右のお稲荷さん、下段右の巻き寿司の卵だけというような状態でした。


↑お吸い物、この日は奮発。鱧が沈んでいます。

小さい時、こういうお寿司が自宅に来るのは、気軽なお客様の時にお寿司屋さんから出前を頼むのです。
もう少し、ランクが上のお客様の場合は仕出し屋さんから松花堂弁当をとります。
間違っても「京のお茶漬」はでませんよ。
実家の場合、親の機嫌がよかったり、お誕生日の場合は「グリル小宝」からオムライスやお子様ランチなんかを出前にとってもらっていました。
グリル小宝」は、出前をしてくれる範囲に実家がありました。
我が家の長女が小さい時に、出前で頼んでいました。
贅沢でしょ。
その他の出前は、近所のおうどん屋さんでした。
かき氷なんかも、そのおうどん屋さんで出前を頼んでいましたね。
冷やしうどんのうどんの上にかき氷の氷が山になっていたんです。
それをソッと外し、あとでお砂糖をかけて食べていたっけ。
カレーうどんやたぬきうどん、木の葉丼や中華そばが好きあのはこの頃からなんでしょうね。


↑おぼろ巻


↑鯛箱寿司

この京寿司をみていると、京都料理の原点が見えてくるように思います。
いまは、お寿司といえば江戸前の握りが中心ですよね。
それって結構最近の傾向なんです。
京都人的には、マグロなんかさほど有り難がらない。
「なら鱧ですか?」と聞かれそう。
あれも本当は、どうかな・・・・。
小さい時、鱧の蒲焼きが嫌いやった。
よく鱧と胡瓜の酢の物が家庭の食卓に上っていた。
鰻の酢の物と区別が付きにくく、鰻だと思って食べてたら不味かったので嫌いだったのですよ。
昔、鱧は高級なものではなかったと思います。


↑いそ巻


↑鯖姿寿司

京男の小さい時は電気冷蔵庫なんてなかったんですよ。
冷蔵庫といえば大きな氷を入れるタイプだった。
電気洗濯機はあったけど、しぼる時、ゴムのソーラーを手で回すタイプね。
そんな状態は、お料理屋さんでもそうだったと思う。
いま見たいに新鮮なお肉とか魚介類を運んでこれなかった。
だから京料理は、悪い材料を美味しく食べるために料理が発達したのだと思う。
フランス料理も中国の四川料理もそうですね。
いまは、新鮮な材料が手に入るから料理人の腕が落ちてきていると思う。
食べるお客さんの味覚も変化してきたというのもある。
テレビに出てくるお料理もゴミ箱料理みたいなものが多くなってきた。
コストの問題もあるでしょうね。料理人の人件費をカットするというのもある。
食文化みたいなものが次世代に次がれていかないかもしれませんね。
ちょっと心配になります。


↑鱧箱寿司、子供の時の好物

なんか話しがそれてしまったけど、こういうお寿司を見ていると、お寿司のご主人がチャンと仕事をしているというのに感心します。
京都にきたらこういうお寿司を食べるといいですよ。
生の材料がのっていないばら寿司なんかも食べるといいですね。
京都では海鮮丼なんて発想は、なかったですね。ホルモン料理なんかもそう。こてこてのラーメンなんかもね。それらは最近なんですよ。
そんなものを並んだ食べるというのは、京都の文化じゃないかも。
京都のお店の前で並んだら、ぜったい誰かに見られ(それほど京都は狭いのです)、「並んだはったね~」といわれます。
それは、ちょっと避けたい。
こういうのって京都で生まれ育った人間の悲しい性なのかもね。
まあ、わからないでようね。(笑)
京都人同士の会話を側で聞いていて、ゾッとするという感覚はきっとわからないでしょうね。
若い世代はないのかな・・・。


↑水物、お店のご厚意

京寿司についての説明をあまり書いていませんね。
「醤油を使わない」と書きましたね。
そうなんです。お寿司が完全に味が整えられているのす。
そのように下ごしらえがしてある。
だから、技にお値段を払うということなんです。
お茶屋さんなんかで食べる場合、お酒の席ですよね。
でてきたものをさっと食べない場合があります。
時間が多少経っても不味くならないのです。
江戸前の場合なら、ドンドン美味しくなくなりますよね。
このお寿司たちはそんな柔じゃないんです。
だからお茶屋さんで食べきれなかったら、家人のために折り詰めにして持って帰ることができる。なかなかよく出来ていると思います。


「御寿司いづ松」地図 なぜか隣の店しかでてこない。
↑病院の帰りだとバレバレかもね。(笑)

ここまで書くと京都に行くと食べようという気になりませんか?
ただし、いくお店によっては結構な予算が必要になるけど。

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脳裏の景色

2012年06月20日 05時02分12秒 | 和菓子
梅雨ですね。
これから約一ヶ月祇園祭ぐらいまでジメジメした日が続きます。
今年は台風が早くきたりして、いつもと違う。
かく言う私も初めての梅雨から夏。
暑がりなのに、冷えは禁物といわれる。
確かに温めてやると気持ちいい箇所がある。
自分でとても戸惑っている。



蒸し暑いのに例年と違ってクーラーをいれると寒いんですよ。
扇風機で暮らせるだけ暮らします。
もっと暑くなったら、銀行の預金通帳を見て涼をとるという手もありますね。
それでもだめなら、クーラーの出番だ。


↑この蕾、ジンジャードレッシングで食べられそう

預金通帳よりマイルドな涼のとりかたが、こういう葛系の生菓子を食べることかな。
葛系は、冷やすと白く濁って硬くなるから、食べる前30分ぐらいちょっと冷やしていただきます。
そうか、もう少ししたら夏越の祓、水無月のシーズンなんだ。
いまは、6月に入ったら和菓子屋さんで売っているけど、昔は、月末ぐらいしかうっていなかった。
小さい時、それを食べるのが楽しみでした。
五月の節句の時の柏餅や粽なんかもそうでした。



特に粽は、なかなか買ってもらえないものだった。
祇園祭の山鉾巡行の時、昔は、粽をまいていたものです。
小学校ぐらいの時、必死になって拾った。
食べようと思ったら中身がなかった。
そりゃそうだ。あれは祇園祭の厄除けお守りだもの。
でも子供の時は、そんなことを考えない。
口の中は美味しい粽の味がしていたのに・・・。
ちょっと大人が信用できなくなったな。(笑)


↑鶴屋吉信「水ぼたん」

この「水ぼたん」というのは、イメージの中のお菓子ですよね。
牡丹の蕾や花が水に沈むというのはないものね。
でもリアルに、頭の中で絵が見える。
面白いものです。


↑葛、紅あん

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何がいつもと違う??

2012年06月19日 05時04分29秒 | 
これは、父の日夫婦で走り回った日のランチ。
最近、ワンパターン気味ですね。
でも他のものをあまり食べたくなかった。
タクシーで止まったのが永正亭の前だった。
高島屋の東側のタクシー乗り場は、私にとって降りにくいというのがやっとわかってきた。だから寺町通を上がってもらうんですよ。(地元の人しかわからないか)



この日は、時間もなかったからタクシーを降りた永正亭に入りました。
いつなら京女がタヌキうどんとかのっぺいうどんを注文するのに、この日は特田舎天ぷらを注文、しかも温かいバージョンなんです。
きっと初めてじゃないかな。



この温かいものは、食べてみて正解だった。
出汁が薄いのです。
それがちょうどいい。
これは発見でした。
でも写真は同じやけど・・・。



京男は、いつものようにカレー丼。
これを京女とわけわけします。
なんだか情けないかも。
以前ならこのぐらい一人で食べたしね。



最近、家でもお箸でカレーを食べるのが好き。
お茶碗でね。
京女は、ケーキもお箸で食べるんです。
もちろん家だけだけそ。
実家には、ナイフとかフォークが無かったのかも。(笑)
卓袱台で食べる場合は、その方が似合うかな。
それを真似て我が家の子供達は、そうしています。
外でやったらビックリされるだろうな。
※ちなみにこの日の夜もビィヤントのカレーを家で持ち帰って食べました。好きでしょ。

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父の日といえば「チーズ」やね

2012年06月18日 04時48分17秒 | いただきもの
昨日は、父の日でした。
本来なら両実家にいくのですが、京女のお母さんが外出なので別の日に順延。
いつもお父さんの仏壇に好きなものをお供えするのです。
昨日行きたかったのですが、雨だったからだめでした。
「別の日にします」とお母さんに電話しました。
昨日は、京男の実家だけ実行。
京女と二人でデパ地下へ。
父親の好きなものを買いそろえる。
全部決まっているのですよ・・・。
無事終わって、帰宅したのは夕方近くになっていた。

長女から父の日記念のプレゼントが届く。
チーズセットでした。
東京のチーズ専門店からクール便で届きました。


↑内容は(写真の上段、中段、下段で説明)

・上段/メルバトースト・ナチュラル
キツネ色にこんがりと焼かれたトーストクラッカー。カリカリっと食感とともに頂く味わいは、ごくシンプルです。クセなく美味しく食べられる味わいだからこそ、色んなチーズと良い相性をみせてくれます。保存料・着色料は無添加。食塩は控えめで大麦から採られた食物繊維がたっぷり入っています。ぜひ様々なチーズに合わせてお召し上がり下さい。

・中段/左、ミモレット18ヶ月熟成
鮮やかなオレンジ色が印象的なミモレットは、熟成期間によってそのその味わいもさまざま。若いものは弾力があり酸味もマイルドですが、こちらの18ヶ月熟成のように熟成期間が長くなるにつれて硬く引き締まっていきます。コクが増し、まるでカラスミのような味わいになるため、日本酒などにも良く合うと言われています。そのオレンジ色を活かして、サラダの彩りや前菜のアクセントにしてもよいでしょう。

・中段/右、パルミジャーノレジャーノ/DOP36ヶ月以上熟成
イタリアチーズとしてあまりにも有名なパルミジャーノ・レジャーノDOP。うまみ成分のアミノ酸の白い結晶がじゃりじゃりとして、甘く、しっとりとしています。2年以上熟成させた豊かな香りとコクのある深い味わいのチーズですが、さらに3年、4年と熟成させたものは、うまみが凝縮され味わいと香りは格別。そのままかじってもいいですが、おろして料理にふりかけるだけで、料理の味をワンランクアップできます。
※DOPとは保護指定原産地呼称という意味で、指定地域は19にもおよびます。

・下段/左、ゴーダブラック18ヶ月熟成
オランダチーズとして有名なゴーダは、その穏やかな味わいが特徴ですが、熟成するにつれてしっかりとしたコクが増し、深みのある味わいとなります。強く芳しくい香りと、旨みの詰まった味わいは18ヶ月熟成のブラックゴーダならではの、おいしさです。ぜひスライスで、正統派長期熟成もののゴーダの旨みを存分にお楽しみ下さい。

・下段/右、コンテ AOP
フランスを代表する山のチーズのひとつ。直径40~70cmと巨大な円盤形をしていて、1個作るのに500リットルものミルクを使います。フランスでも大変人気があるチーズで、そのまま食べます。、サンドイッチにしたり、料理に使ったりと大活躍。ナッツを思わせる香ぼしい味わいに病みつきになること間違いなし。
どんなワインにも合いますが、粒マスタードをつけて食べると、ビールのおつまみにも最適です。
トンちゃん、このチーズ「サマーコンテ(コンテ・エテ)」にしたら完璧だったよ。あれは、在庫がないときがあるからしかたないけど。
※AOPは、伝統的な製法で作られた質の高い食料品を広く一般の消費者に知ってもらうために作られたフランスの制度で、元となる法律は1955年にまでさかのぼります。特にワインやチーズなどの酪農製品を対象とし、AOPを取得した製品の質の高さは、1992年、EUにも認められました。

※本日のチーズの説明は、ちょっとすごいと自分で思った。読字障害の回復度合いを測るため、黙読で読んでキーボードを使って書き写したんですよ。時間もあまりかからなかった。声を出して読み上げる時は、たぶん難しいと思いますけど。自分の頭なのに不思議です。


↑まだこの状態では着られないことに気づいた。お店のタグを外さないといけない。これって余計なんですよ。汗をかきそうな場所にこんなにタグがついているととても不快なんです。お店もそういうことを考えてほしいものです。

さてその他の子供からは、京都縮緬のシャツをもらいました。
作務衣がみんなボロボロになってきたので替わりの作業着をさがしていました。
偶然ネットで見つけたお店。
通販で買うにはちょっとよくわからないので実際見たかった、住所を調べると京都のど真ん中でした。
行っていろいろ来て試しております。
お店に来ていた(お客さんだろうな)お兄さんたちが着ていたのですが、身体にあまり合ってないように見えた。
若い子たちは、身体がペラペラやね。とくにアート系はそういう華奢な体型が多い。
その点、京男の場合、身体がペラペラじゃないから、合うかもと思ったのです。
とりあえず麻の片身替わりのパンツを手に入れた。
上着も買ったけど、シャツも欲しかった。
ということで昨日買ってもらいました。
夏になっていくと厚着になるのが不思議でしょ。
クーラーが効いている会場とかが多いし。
今年はどうなるのかな・・・。

しかも最近、ナイロン系を身に付けているとどうも肌がイガイガします。
皮膚感覚も敏感になってきたのかもしれませんね。
綿、絹、麻なんかを着て欲しいと肌が要求します。
困ったものです。

父の日のプレゼントありがとう!

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雨の写真がない・・・

2012年06月17日 04時15分34秒 | 社寺・和菓子
本日の記事は、まず和菓子から始まりました。
雨のある風景の撮影をしようと思うけど、雨の日にでかけての撮影は無理。
どうも梅雨はいけません。
特に今年からは。


↑建仁寺両足院。去年ではなく一昨年の写真です。すんません。

そこで雨の写真を探した。
ないですね・・・・。
京男は晴男だということを思い出した。
いまでもそうなんです。
外出しなければならない時は、なんとかなります。
出先で用事をしている時、外で雨が降り、終わって外にでると止んでいるのです。



そういえば一番ビックリしたことがある。
ある山にどうしても登るということになった。
朝から雨、せっかく京都からきたのだからということで行く。
途中まで林道を車で行き、歩く時になって雨が止んだ。
フト空を見上げると雲がドーナツ状になっていた。
雲の層がすごく分厚かった。あれには驚いた。
登り初めて後悔した。
山道が川になっていた。
登山用の靴じゃなくバイク用のブーツだった。
地元の人、注意してくれたらいいのに・・・。
靴底が皮でツルツルスベッたんです。
後ろから登ってくる人が「宙に浮いているようだ」と言っていたな。
そうでしょうね。体重をかけたら滑るもの。
あの時が一番の晴男だったと思う。



話しを元に戻します。
京男の写真ライブラリーを探しても雨の写真がないんですよ。
大体雨の日にカメラをもって外にでないからでしょう。
行事があったら中止だし。


↑半夏生

かろうじて本日の写真、建仁寺塔頭両足院の半夏生の庭の写真がありました。
そうそうあの時は建物の中にいる時、雨が降っていました。
季節もちょうど今ぐらいの季節。
このお庭は、雨がよく似合います。

前置きが長くなりました、やっと和菓子の紹介です。


↑鶴屋吉信「ぬれつばめ」
妙に名前と絵柄が好き。とても絵画的な和菓子。


↑焼皮、白あん、粒あん
絵の部分をアップにしたかったので、逆さまになっています。
こし餡と白あんの二重構造になっています。

来週は天気予報的には、曇りや雨だな・・・。
梅雨だからしかたないけど。
まあ、京男が用事で出る時は止んでくれるでしょう。
ちなみに今日は「父の日」か。
父親になにかもっていかなくちゃ・・・。
今日は天気がよくなりそう。
そこで気がついた!
「私も父親だし・・・」

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今年は「青葉まつり」の煙だけ

2012年06月16日 05時51分43秒 | 社寺

↑写真真ん中の煙がそうです


↑知らない人が見たら消防に連絡するだろうな

昨日、智積院で「青葉まつり」がありました。
毎年6月15日に行われています。
昨日は、温熱療法の予約が入っていたので行けなかった。
バスで横は通ったのですが。
まあ、いっても長時間じっと立っている自信もなかったけど。
でもやってみたかった。


↑ここから下は、昨年の写真です。くわしくは昨年の記事を見てください。今年写真を撮ってもおそらく同じになると思います。



この青葉まつりは、台湾料理の「青葉」のおまつりではありません。
だから豚足や蛙、鰻の食べ放題というのはありません。
簡単に言えば、真言宗の宗祖・弘法大師空海と中興の祖・興教大師覚鑁の誕生を祝う行事です。
クリスマスみたいなものですね。




↑この煙が最初の写真につながります

お誕生日だからといって大きなケーキとかロウソクはでてきません。
護摩焚きをやらはるから、似たようなものといえなくもないか。
この青葉まつりは、毎年同じ進行でやらはる。
私ならちょっとやり方をかえるけどな・・・。
狸谷山不動院みたいに火渡り体験をしてみるとか・・・。
そんなこと言ったら怒られそう。
今年は、違う方向から見れたから良しとします。

いま気がついて、下鴨神社のみたらし祭(御手洗祭)の時、足付けができない!
狸谷山不動院の火渡りもだめだ。というかあそこへ行くことができない!(悲)

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