今日6月30日は、神道では、夏越の大祓(なごしのおおはらえ)といい、半年分のたまったケガレをお祓いします。
ちなみのもう一回のお祓いは、12月31日に年越の祓(としこしのはらえ)といいます。
写真は、貴船神社の夏越の大祓です。
夏越の大祓の時、各神社で「茅の輪(ちのわ)くぐり」が行われる。
昔は、氏子(うじこ)が作ったそうやけど、今日では業者がつくるんだと思います。
この茅の輪くぐりは、くぐり方にお作法がある。
この看板のようにします。
神社によって若干違いはあるかも知れへんけど大体こんな感じ。
この歌がなかなか覚えられへん。
さりとて「トトロの歌」というわけにもいかんし。
まあ、子供には受けるけど。
茅の輪については、茅そのものに魔除けの力がある。
その茅で大きなゲートをつくってくぐることによって半年間でついたケガレを祓うんです。
みなさんの中でここ半年でケガレがなかったお人は「手を挙げてください!」
おそらく、いやはらへんのんと違うかな。(笑)
この茅の輪のお札があります。
これは、祇園さんの粽のお札とも関係するんです。
素盞鳴尊(すさのおのみこと)さんが南海の女神さんに求婚しに旅行しやはった時、ちょうど観光シーズンでホテルが満員やったから泊まるところがない。困ったな~と思いながら小さな村にたどり着いたんですわ。その村に負け組の蘇民将来(そみんしょうらい)と勝ち組の巨旦将来(こたんしょうらい)の兄弟が住んだはった。
素盞鳴尊は兄弟のところに泊めてと頼まはったんやそうです。
勝ち組の巨旦将来は、貧乏そうなカッコの素盞鳴尊さんの見て「あかん」とあっさりことわらはった。
仕方なく負け組の蘇民将来さんのところに行かはった。蘇民将来さんは気いよう泊めたげはった。そこで素盞鳴尊さんはエロウ喜ばはって、帰りしなにこう言わはった。
「あんたさんの子孫は代々、自ら蘇民将来の子孫也と名乗り、ホンデ腰に茅の輪をつけときよし。そうしといたら、変な病気が流行ってもあんたらだけは、守られると思うよ」
と言わはった。
だから、京都では、門(かど)のところに「蘇民将来子孫也」というお札はってあるんです。
ホンマは、子孫と違うのに・・・・バレたらバチあたるで。
当家の家系図を見ても蘇民将来さんはでてきいひんし・・・。