映画『禁断の惑星』(Forbidden Planet)に登場するロボット「ロビー」
この映画に登場する「イドの怪物」というのが子供心にとても怖かったのを憶えています。
ちょっとネタばらしになるけど、この怪物「イド」は、ジークムント・フロイトの精神分析学の英訳の際、人間の無意識層の中心の機能。感情、欲求、衝動をそのまま自我に伝える機能「Es(エス)」の英訳で「イド」となった。
簡単にいうと自分の心の奥深くにある存在が、惑星第4アルテアの亡んだ文明のテクノロジーで物質化したものが「イドの怪物」なんです。つまり人間の無意識層が犯人。
人間の無意識層の怖さを幼稚園前に知った京男でした。
『続・禁断の惑星 宇宙への冒険』(THE INVISIBLE BOY)もあるけど、これはもう一つでした。
この映画に出て来るのがこの「ロビー」というロボット。
後の「宇宙家族ロビンソン」のフライデーや「スターウォーズ」のR2D2の原形とも言える。
またこの映画では、1950年に発表されたアシモフの『われはロボット』に登場するロボット工学三原則の影響を受けているのも特筆される。
「怪物を止めよ」というモービアス博士の命令に放電しながら、機能停止してしまう作中の「ロビー」に表現されている。イドの怪物はモービアス博士の潜在意識を具現化したものであったため、「怪物を止め」るにはモービアス博士を殺すしか方法がなかったからである。
ロボット三原則とは
・ 第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
・第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
・ 第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
この映画は、近々リメイクするそうです。
この映画を越えられるかな・・・。
最近のSFXだけは立派になるだろうけど。
このロビーの造形を越えられるかな。
このロボットは、以前紹介したズーマー・ザ・ロボットのレプリカ。
これで小さい時に遊んでいたんです。
車のおもちゃは見向きもしなかったけど、ロボットとかUFO、ロケットとかには興味を示していた。
幼稚園の時、スイス人園長の息子と友だちだった。
家に行ったらレゴの窓に透明のプラスチックがはまっていたのを観た時のショックは忘れられない。こっちはブリキの玩具なのに。
大切にしていたズーマーなのに、玩具をしまっていた場所が仏壇になった時にきっと捨てられた。
そういえば、大学の時、友だちからもらったエイリアンの背丈が60センチのフィギアも父親に捨てられた。あれも大事なものだったのに・・・。いまならお宝だったろうに。
これは、レプリカを手に入れる前に手に入れた明治製菓からでていた「ブリキのおもちゃ館北原コレクション」の食玩。
大人買いしてしまいました。
すーさんの記事に出て来る「ブリキのおもちゃ博物館」のパンフレットの表紙に登場していますね。
北原さんにまた会いたいな。
さてこれを保管するケースをつくらないと行けないな。
埃だらけになると行けないしね。
哀愁をおびた背中ですね。