昨日は、旧暦のお正月ということでお雑煮を紹介します。
京都で元旦に食べるお雑煮は白みそと決まっています。おだしは、仏さんに供えるのでコブでとります。中にいれるものは、人さんの頭(かしら)になるようにと、大きい頭いもを一人にひとつ丸のまま、子孫の繁栄するようにとこいももいれます。大地に根を張る願いを込めて、お雑煮大根の輪切りをいれます。お餅は丸餅をそのままいれます。みんな角のないもんばっかり。この一年人さんと争わず、何事も丸うおさめて暮らすように、とのいましめなんです。
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さて、自分でつくるというより他のお雑煮を食べるということで、桂の中村軒に行ってきました。
ここは桂離宮の南にあります。古くからあるお店です。
といっても創業が明治16年(1883年)なんでものすごく古いというほどではないかもしれませんね。
でも品質の良いお饅頭を維持しています。それはすごいことなんです。
さて、お雑煮です。
この日は、空いていました。普通の日だからです。
ゆっくり座れました。
庭を見ながら待っているとお雑煮がきました。
小さな紙がかかっているので見ると花がつおの説明でした。
フタを開け、「かつをぶし」をのせて、さあいただきます。
お餅がやわらかく、すごくのびました。たまりません。
エビいもも入っています。頭いもじゃないけど、それはしかたないですね。
白みそは、「山利」の白みそを使っているそうです。
山利の白みそは、三千家(裏千家、表千家、武者小路家)ご用達の白みそなんだそうです。
なにはともあれ満足なお雑煮でした。