京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

これはなんでしょう?

2013年08月31日 05時14分30秒 | モノ


ブログでは久々の登場です。
これをもう十数年使っている。
毎日、ないと困るものなんです。



袋は刺し子で作ってある。
この袋もそろそろ作り治さないといけないですな。
色々なところがすり切れている。



短刀が出てくるみたいでしょ。
懐にいれて歩いたら、捕まるかもね。



中身は、黒柿の箸箱。
木目が実に良い景色。



一番下にある白い布はネルで作った袋です。
これがないと箸箱の中でカチャカチャとお箸が踊ってしまうのです。
以前は外出に持参して、マイ箸的に使っていました。
食べ終わった後に、お箸をお水で洗い、水分を拭うこともできます。



この中のお箸は、もちろん黒柿なんです。
今回、二膳あるお箸が両方とも、使えないぐらいに反ってきたのです。
漆を塗り直しても、反りだけはどうしようもない。
新しく手に入れ、昨晩から使っています。
些細なことで楽しくなりますね。

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

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カレーの十徳

2013年08月30日 04時13分47秒 | 
最近、カレー料理を毎日食べているように思う。
夏の疲れを修復しようと身体が命令を出しているのかな・・・。
色んなタイプのカレーを食べる。


↑七条通、博物館斜め向かい「大寿」カレーうどん、やっぱりお揚げさんのがいい

昨日は、カレーうどんとおいなりさんという組み合わせを食べた。
カレーうどんを七味で辛くして、ちょっと辛くなった舌をおいなりさんの甘酸っぱさで食べるのはnice!組み合わせだと思う。
さすがにカレーライスにおいなりさんは食べないかもしれないけど。


↑七味をかけるのが京男風

カレーの十徳
1. 食べると元気になる
2. カレーの黄色は人を前向きにさせる
3. 世界の共通食になれる
4. いい汗がかける(時には鼻水もでる)
5. 毎日食べても飽きない(京男だけかも)
6. 免疫力があがる
7. 食欲を増進させる
8. 最短で食べることができる
9. 朝から食べるとイチローになれる
10.貴賤の隔てがない(金持ちは金持ちなりに、貧乏は貧乏なりに)


↑辛くしたカレーうどんに、おいなりさんがよく合う。

いいかげんなことを考えたものです。
一人でこんなメニューを食べていると色んなことが頭に浮かびます。
至福の時間やね。

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やっと秋の予感

2013年08月29日 05時34分38秒 | 和菓子
今日は、昼間でも31度ぐらいだった。
朝夕は秋らしい涼しさになってきた。
このまま、秋になってくれるといいなぁ~。
もう暑さは十分体験しました。


↑そういえば近所の地蔵盆、予定通りやらはったんかなぁ・・・。24日前を通った時やっていなかった。その前の週にやったのかな?

週末は、台風が来そう。
日本近海は、水温が高いらしい。
台風が大きく成長する可能性があるそうです。
京女が週末、夏祭りの手伝いをすると言っていたけど、どうやら台風が来そう。
そういうのがわかっている時、中止するのかな。


↑長久堂「秋の千草」


↑きんとん、小倉あん

いずれにしても、もうそろそろ秋になってくれないとね。
ここ数週間分の疲れが出て来たかも。
食べるものがカレーが多い。
身体が欲しているのかも。


↑亀屋良長「青柿」




↑煉切、柿白あん

生菓子の意匠は、秋になりました。
見ているだけで、秋らしい景色が頭に浮かびます。

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タイ料理を食べると後頭部に発汗?

2013年08月28日 06時24分29秒 | 
昨日、次女がまだ家に居たので一緒にランチに行く。
この日は、タイ料理の気分でした。
私は、思うとどうしても食べたくなります。
ただ、一人の場合、タクシーでランチを食べに行くのは贅沢だと思う部分が心のどこかに残っている。
二人だとどうどうとできます。


↑チェンマイランチ

今回は、いつか行った「パクチー」の三条店。
こちらの方が家から近い。
このお店で麺類はまだ食べたことがない。
でも色んなものが食べたくなり「チェンマイランチ」にする。


↑上の段/左・さくさくエビセン、右・ライス、下の段/左・エビ団子の揚げもの、中・ハーブ風味の鶏唐揚げ、右・バジルチリ炒め
揚げ物には、スイートチリソースをかけて食べます。


↑鶏のトムヤムスープ
トムヤムスープには、もっと辛くするために唐辛子粉や辛子酢、ナンプラーをたっぷりいれます。


↑春雨サラダ
これにも粉唐辛子とナンプラーをだす。


↑グリーンカレー
これも粉唐辛子とナンプラーを投入。美味しかったです。


↑デザート


↑パクチー&ライチシャーベット
こちらのお店はパクチーがたっぷりのっていました。もっと香りが立つといいのに。
次女も平然とパクチーを食べます。変わった親子ですね。


↑マンゴー&ライチMIX
これは、次女のオーダーでした。

このお店で食事をするとなぜか後頭部に汗がでるのです。不思議でしょ。
こういう系の汁物は急いで食べてはいけません。
もし、気管支に辛いスープが付くとエライことになりますよ。
ご注意ください。
そういう意味で麺類は難しいかな。
月曜日のハードな疲れが汗をかくことによって、ちょっとは解消したかも。
夜は脳が興奮して寝られなかったんですよ。
とても珍しいことなんです。
日ごとあまり脳を使っていないのに、急に全脳使ったからかも。
昨日の夜、昼こんなのを食べたのに、夜はビィヤントのカレーをテイクアウトして家でカレーを食べてしまった。よっぽど辛さに飢えているのかも・・・。


</iframe>大きな地図で見る">三条パクチー
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バースデーディナー2

2013年08月27日 01時06分13秒 | 洛外・食
昨日の記事の続き。
さてメイン料理となりました。


↑うさぎのロースト 焦がしバターソース、京男注文


↑もちろん、歌を歌いました「うぅ~さぁ~ぎぃぃ~ おいしい~ かほやまぁぁぁ~♪」小さい時、カノ山という山に行ったらうさぎが美味しいらしい。そんな風に思っていた。小鮒は釣って南蛮漬けとかにするのかな。

こういうビストロの黒板に書いてある手書きメニューが一番苦手なんです。
自分で読むとすごく時間がかかります。
昔ならスマートに注文できたのに・・・。
読字障害は、どうしようもない。
かなりリハビリでマシになっているのですが、カタカナの手書きは特に苦手なんですよ。
最初、この料理のメニューが「うなぎ」に見えていた。うなぎとは珍しいと一瞬おもった。どうやら「うさぎ」らしい。日本では、うさぎはあまり食べないですね。


↑子羊肩肉のナヴァラン(トマト煮付け)、次女注文。ワイルドなものを注文する。ポテトチップが本当に手作りだったのに感動していた。どこに感動するんだ。

これだけの料理なんですが、悲しいかなアルコール無しなんですよ。
昔と違ってそういう人も多いらしい。
逆に女性一人でア・ラ・カルトとワインなんて人もいます。
一番びっくりするのは、圧倒的に女性のお客さんが多いことです。
男性は数える程しかいません。
この店は、若い女性もあまりきていません。
最近の若い男女は、こういうお店にこないのかも。
そうだとしたらちょっと悲しい気もする。
ラーメン、お好み焼き、ホルモン、串カツ、焼き肉なんかを食べているのかな。
そういうものはたまにはいいけど、デートではねぇ。


↑アルザス風シュークルート(仏産豚、ベーコン、ソーセージ、発酵キャベツ)、京女注文。いま読み上げソフトが「仏産豚(ほとけさんぶた)」と読みよった。教育しなくては。


↑マスタードをたっぷり塗って食べると天国。確かに仏さんかも。

テレビを観ていてもそんな食べ物しかでてこない。
少なくとも食に関しては貧しくなったと思います。
しかも、食欲旺盛な男性も少なくなった。
デートで二人ともお料理を残して帰るのをよく目撃します。
そういう風に育てられたんだろうな。
我が家の家風では考えられない。


↑紅茶の香りのクレームブリュレ、京女注文。カシスのソルベが付いている。私はカシスのソルベが好き。もちろん3人でシェアしました。


↑白桃と夏の果実のパルフェ、京男注文。似合わないって!いいじゃないですか。どうせシェアするのですから。


↑タルトフロマージュとカシスのソルベ、次女注文。誕生日ということで予約の時にこういう風してもらうように、依頼しておきました。

パンでお皿のソースを拭う次女を見ていると、頼もしく思いますね。
しかも食べるのが嬉しそうだもの。
そうでなくてはね。


↑エスプレッソコーヒー、京男注文


↑ハーブティー、京女・次女

以上が土曜日のディナーでした。
満足満足。
終わり。

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バースデーディナー1

2013年08月26日 05時35分20秒 | 洛外・食


先週週末、いつもの会合のために大阪へ行く。
雨という予報だったけど、雨具も傘も無しで外出。
降っていてもタクシーに乗るまでの間だけだから別に雨が降っていてもいいのですが。



会合が終わって心斎橋に地下鉄で移動。
相変わらず大阪は人が多い。
行く度に、日本離れして行くように感じます。


↑パン3種


↑前菜/鴨胸肉とフォアグラの美食家風サラダ、京男注文

心斎橋で京女と落ち合う。
次女のお誕生日記念ディナーをするためだった。
次女はビストロの方に直接来る予定。
週末が次女の誕生日という訳ではなかったけど、彼女の誕生日のあたりはとてもバタバタしていた。
大阪で就職しているので、京都にいつもいないのでなかなかスケジュールも合わせることができない。
この間は、臨時で葬式で会うのは会いましたが、喪服でお誕生パーティーもないしね。


↑前菜/スモークサーモンのサラダ、京女注文


↑前菜/愛媛産鯛のカルパッチョ オレンジソース、次女注文

今回は、私が二十歳代からずっと行っている「ビストロ・ダ・アンジュ」を予約しておきました。私は飛び込みで行って並んだりしません。きっとこれからもこのスタイルでしょう。


↑スープ/冷たいスープ、3人共通


↑シュークリームの中身が甘くないもの、粒胡椒を付けて食べました

私も2本杖を使うようになって初めてかもしれません。
京女は、子供が生まれる前の状態で来たと思います。
次女は、はじめて。
この子は食べ物に関して、いい目に会う傾向にあります。


↑魚料理/すずきのポワレ タプナードソース、3人共通

ここは、テーブルが狭いのが苦手ですが、料理は自分好み。
40年近くになりますが、グレードが保たれている。
昔は、2階にあったと思います。
京女も2階の時代に来たと言っていた。
大阪では、老舗の部類になると思う。
残っているのは、それなりの理由があると思う。

メインとデザートは、明日に続く。

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無いと困る道具

2013年08月25日 05時08分25秒 | モノ
これは、私の机の上にあるカッターナイフ。
無いととても困ります。
学生時代には、手のひらに紙を2枚重ね、上の1枚だけ切る訓練をしていました。
失敗すれば手が切れます。こういう訓練は、後に大根の桂むきする時に役に立ちましたね。桂むきの試験は、切った大根の桂むきを3枚重ねて新聞が読め、しかも切らずに2メートルで合格でした。これはチャンと包丁の手入れと右手と左手の動きがチャンとできないとできません。日本料理の基本の包丁使いね。
だから写植・・・懐かしい!・・・の表面のフイルム面だけ切るなんてことは当たり前にする作業でした。
ケント紙(これも懐かしい)のポスターカラーで書いたものを修正するのに、紙を薄く削いで修正していましたね。



大きいサイズのコピー紙をうまく繋いでいったりもできました。
いまは、そういう作業はしていませんけど。
同じように包丁を使ったりもできます。
包丁を研がしたら天下一品。
そうそう昔は、烏口(からすぐち)という製図用の特殊なペンの先も油砥石で研いでいました。
アーカンサスの砥石も持っていましたね。
あの砥石で烏口を研ぐのです。
手の産毛が剃れるぐらいにして、細い線を引けるのを誇っていました。
いまの若いデザイナーはそんなこと知らないだろう。
そうそう特殊なピンセットの先も研いでいた。
写植の表面をピンセットでスッと切っていた。
いまなら、ダイヤモンドの砥石を使うかも。



替刃の角度は、普通45度ですが、私は30度を使います。
ペンナイフ的に使うことが多いからです。
紙を0.3ミリぐらいの幅にきることが出来ます。
切る深さも自在です。
長年の習練の結果です。



このカッターナイフは、カスタマイズしたものです。
ハンドルに花梨(かりん)の木を付けてあります。
冷たくないのと格段に持ちやすくなる。


↑現在、指先が荒れていて触ると痛いんです。だからキーボード作業も手袋着用なんです。手袋は綿シームレスのゴム手袋の内履き用手袋を右手だけ着用。紙面に手の脂が付くのを防ぐ効用もあります。業務用をたくさん買っております。お風呂でこの手袋と泡立てた石鹸を使って身体を洗うのもいいですよ。

これらのカッターの他にサークルカッターという円形に切り抜くカッターも使います。それからペンナイフというのもあります。最近、30度の替え刃を使うからあまり使わなくなった。
以上、マニアックな記事でした。
この種の話しはいくらでも書けます。

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太陽や月は丸い

2013年08月24日 04時47分06秒 | 和菓子


お月さんとの対話。
昨日の記事の続きです。
21日は、満月でした。
頭の中で考えた。
こうやって地球の地上から見ると月が新月~満月になる。
でも月の実体は、満月。
太陽だって、日食になっても太陽そのものはいつも丸い。


↑京都鶴屋鶴壽庵「夕顔」

人の人生だってそうなのかもしれない。
どういうことかというと、この世に生まれ、成長し死んで行く。
人間の視点から見ると確かにお月さんと同じで、満月~新月になっているように見える。
でも本当は、そうでない。
いつも丸いのは同じ。
「いのち」とはそういうものじゃないのか?



肉体からの視点で観るとどうしても本質は見えない。
見えないまま生き、体験しているのかも。
実体は、いつも同じ、エネルギーも変化なし。
宇宙の実体は、そういうものなのかもしれません。


↑もち皮、黒こしあん

人は、自分の肉体的視点しか持たないから「生老病死」を恐れ、悩む。
本当に視点を変えれば「生老病死」は、生命の本質を体験するためのものなのかもしれない。
昔から宗教は、それに解釈を試みてきた。
でも肉体的条件のために、完全に理解できない。
本質は、逃げ水現象のように、また目覚めた時の夢のように消えていく。
しかも、それを伝えようとする時、「個人や集団のエゴ」で変質する。


↑二條若狹屋「秋日」

「般若心経」では、「色」と「空」はエネルギーの有り様の違いという。
私はそう解釈しています。
間違っていたらすんません。
あくまで京男の考え方ですから。


↑上用、黒こしあん

「色即是空 空即是色」は、アインシュタインのいう
エネルギー(E)=質量(m)×光速度(c)の2乗とは違うように思う。
これからの世界は、その違いが発見されてくるように思う。
発見できなければ、人類は猿(あるいは単細胞生物)に戻り、いちから進化を始めないといけなくなる。
先日の森清範貫主のおっしゃっいた「見えないいのち」を本当に理解するということ。時流はそこまで来ている。
地球の異常気象は、地球にとってはなんでもない。
驕った人類に対する警告のように思えてきた。

なんかコメントしずらい内容ですね。
気にしないでください。

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お月さんは、涼しい顔

2013年08月23日 05時23分04秒 | 和菓子


21日は、満月だった。
この暑さでも、お月さんは涼しげだ。
地上のことなんか気にもしていない。
ただそこにあるだけ。
今日の生菓子は、そんな風情を感じられます。


↑総本家駿河屋「水月」


↑錦玉、白あん、黒こしあん

上の生菓子に対応しているようなのが「虫の音」。
そろそろ弱々しいけど、秋の虫が鳴きだした。
暑さは、まだまだ続きそうだけど。
秋の雰囲気がしてきた。
夜明けが遅くなり、日の入りが早くなってきた。


↑長久堂「虫の音」


↑葛製、赤こしあん

京男は、本日の生菓子のように抽象的な表現が好き。
こういう抽象的な表現は、京都の生菓子の特徴なんだそうです。
直接「月」を表現していないけど水面に映る月が表現されていたり、虫を形はないけど秋の虫が鳴いている音まで聞こえてきそう。
素晴しいですね。

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バスや電車が苦手

2013年08月22日 04時45分07秒 | 和菓子


もう地蔵盆だというのに京都市内は、酷く暑い。
来週ぐらいから少しは暑さがましになるようですが。
でも気象庁の発表がどうも信用できない。
今年は、天気予報が当たっていないように思うし。
昔ながらの予報の仕方では対応できなくなっているんだろう。
根本的にシステムを変えないと行けない。
いっそ「下駄予報」とか「神経痛予報」、「空をじっと見る予報」とかしたらいいかも。


↑長久堂「処暑」

暑さでなにが辛いかというとバスや電車、京男の股関節問題じゃなく、人が集まるところの匂いが嫌ですね。
とりあえず汗臭い!それと食べ物の腐った匂いやドブの匂いが混じると耐えられません。
省エネという経費節減の結果でしょうね。
近年の日本人は、食べ物が欧米化したことと、ストレスが多くなったのが原因か臭い。


↑琥珀羹、備中白こしあん

京男は、左脳の機能が低下したせいか、匂いにはすごく敏感になりました。
トイレを探す時、犬のように匂いで探します。
デパ地下の売り場だって目的のものを匂いで探す。
昔は、そうも感じなかったけど、食べ物の混じった匂いは辛いですね。
大阪の地下街は、ドブと生ゴミの匂いがする。
地下街によって微妙にその悪臭が違う。
大阪に行くときは、マスクをして行きたいぐらいだ。
マスクに好きなアロマオイルを染みこませておくのですよ。
いまは、暑いからそうもできない。



この夏の時期は、毎年ですが、1日数回シャワーを浴びる。
気に入った石鹸を泡立てて、そっと身体を洗う。
あまりゴシゴシと擦ってはいけませんよ。
皮膚には、細菌がいっぱいいるのです。
全部が悪い菌じゃなく、皮膚にいい菌もいるのです。
良い菌を流し、皮膚を荒れた状態にしていると、悪い菌が増える。
増えると体臭がいい状態にならない。
赤ちゃんは、悪い匂いがしないでしょ。
(足の裏みたいな匂いや魚の腐った匂いがしたら人類は滅亡するだろうな・・・)


↑二條若狹屋「秋風」

逆に年齢を経ると加齢臭がしてきます。
京男の場合は、華麗臭やカレー臭と称します。
サラリーマン時代、韓国に社員旅行で行った時がある。
まだ夜間外出禁止でホテルでも白いご飯を出してはいけない時期だった。
食べるものは、多彩なキムチだった。
他の社員は、ほとんど食べなかった。
私だけが大量のキムチを食べていた。
3日もすると体臭が変わってしまった。
帰国の飛行機で隣のおばさんが、「里帰りだったのか?」と話しかけて来た。
それぐらい匂いがしたんでしょうね。



加齢臭の匂いを赤ちゃんの匂い(スカンクの赤ちゃんでなく人間の赤ちゃん)になるようにしたら随分かわいがって貰えるように思う。
そんなコロンを作ったら儲かるでしょうね。
レモンの酸味を消してしまうミラクルフルーツというのがありますよね。
あれと同じような働きね。


↑外郎、白こしあん

あの加齢臭は、祖父母の家に行った時の匂いで、懐かしい香りといえばいえなくもない。でも年寄りと暮らしたことのない人には悪臭なんだろうな。
有名な香水にほんの少しいれたら、すごいいい香りになったりしてね。
調香師さんと話したことがあります。
面白いかったですよ。
そういえば、お茶の調合する研究室に通った時期もあります。
香道の世界もつよっとだけやりました。(お作法がわかりませんけど)
いまならかなりレベルの高いところまでいけそう。

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「仏を祈る」と「仏に祈る」どう違う?

2013年08月21日 04時58分24秒 | 社寺
昨日に続き、思索ノート。
読み飛ばしていただいて結構です。
あくまで私的なノートですから。
2013.8.5清水寺うら盆法話森清範貫主「見えるいのち・見えないいのち」を聞いてのノート。



「祈り」とは、宗教的なことではない。
例えば、家族が遠いところへ旅行する場合。
「どうか無事に帰ってきてください」と祈る。
神仏との関わり合いが無くても「祈る」。



「を」と「に」は、意味が違う
仏を祈る→感謝、おおきに(ありがとう)ということ。
仏に祈る→祈願、何かを願うということ。

仏とはなにか?
仏とは、わかりやすく表現すると「いのち(いのち)」。



>「いのち」は、生きとし生けるものの根源。
>大宇宙のエネルギー的な存在。ダークマター?
>石や金属、水にはいのちはない?いのちはないのだが「大宇宙の意志」はある。
>ダークエネルギー?
>人は、大宇宙のエネルギーと意志で成り立っている。
>いのち・・・神仏とはそういうものではないか?



その意志とエネルギーに「感謝する」それが「仏を祈る」ということではないか。
それは、宗教の枠を越えた考え方。
「いのちを祈る」ことに宗派的な考え方はない。
共通の認識。
「いのちに祈る」と現世利益を求めるとそうはいかない。
これからの世紀は現世利益的な考え方や方法ではうまくいかない。
時代が変わったということか?



それから仏を祈るとは、いのちについて考えるということ。
そしていのちに感謝する。
自分のいのちというのは不思議なもの。
今夜寝て、明日の朝起きられるとは限らない。
>そういう体験をするとリアルに思います。

いのちのことを考えるのは哲学で、それに対して「おおきに(感謝)」というのが宗教。
宗教の「宗(むね)」は、「かけがえのない」「おおもと」「中心となるもの」という意味。
「宗教」ということは、「かけがえのない教え」ということ。
「かげがえのない」→「いのち」
「いのちの教え」



「いのち」に二つある
・見えるいのち
・見えないいのち
見えるいのちとは、生物的いのち。つまり生きているということ。
見えるいのちが成り立つためには、無数の見えない要素がなければなりたたない。
>太陽の光や空気、水、身体でいつと大人一人に1キロぐらいある微生物や細菌・・・
>無数の要素と「縁」で繋がっているから生きている。

それらの要素に「おおきに」という
「おおきに」は「大いに」に繋がる
「ありがたい(有り難い)」では、ちょっとスケールが小さい。



関西の「おおきに」という言葉はいい言葉。
古い関西の世代は、電話の最後に「おおきに、おおきに、えらいすんまへん」で会話を終える。関東では、こうはいかない。
「すんまへん」というのは「感謝」を表している。

見えないいのちに対して「おおきに」と感謝をするのは大人としての条件。
そのことに民族、主義が違っても同じではないか。
「見えるいのち」は「見えないいのち」に支えられている。
それに対して「おおきに(感謝)」をしよう。


↑板絵朝比奈草摺曳図 長谷川久蔵筆 天正20年(1592)法話の中で出てくる絵馬写真

※「>」が付いている部分は、京男の考え。その他は森清範貫主がおっしゃった部分のノート。チャンとした文章になってないのですが、大事だと思ったところのノートです。あくまで私がそう思った話しの内容。8月5日に聞いたのに、バタバタしていてまとめていません。取りあえずノートだけ記事にしておきます。すんませんなぁ~。

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色々考える夏

2013年08月20日 04時59分09秒 | 風景・和菓子
今年の夏は、色々新しい経験をしていますね。
それはそれでいいことだと思う。
すべてが動く時期もあるのです。
いままでの価値観を見直す必要もある。



先日の記事の「時々の初心」というやつだ。
先週末は、お通夜や告別式だった。
読経を聞きながら、いろいろ考えました。
生まれること、死ぬことは、ゲートみたいなもの。
生命の本質は変わらないのかも・・・。



「悟りの輪郭」
・謙虚(魂に戻って省みる)……日本神道
・調和(やすらぎの感情)……仏教、道教(タオ)
・感謝(魂と身体の存在)……イスラム教、キリスト教(愛)
悟りを理解するためには、上記の3つの項目を理解しなけばいけない。
どういう方法で?


↑紫野源水「朝露」


↑きんとん、粒あん

「謙虚」
謙虚さの本質は自分が魂である。
謙虚ということは、よく誤解される。
傲慢にしていると謙虚になれとか、謙虚にしなさいと言われる。
謙虚というと自由を抑えるとか、過剰反省してしまうように思いがち。
謙虚ということは、本質的に魂に戻って省みること。できること。それを言う。
肉体とか自分の意識とか知識とか、自分の得た経験、体験から物事を考えるのではなくて、もっと広大な宇宙の知恵と繋がっている自分の部分からの声を聞く。
自分の本質が肉体ではなく、眞我(本質・魂)だと観相する。
そうしないと肉体的感覚の虜になり、生命の本質がわからない。
肉体が生命だと思っていると、謙虚になれない。
だから、学歴、肩書きを持ってくるとそれらに捕らわれ謙虚さがなくなってくる。
なら生まれたての赤子は謙虚なのか?
そうではない。
人生の色んな経験をして、謙虚さを学ぶ。
学んだことをすべて捨て去った時、何かが残るかも。
その残ったものが一番大切なもの。
それを得るために生まれてきたかも。


↑千本玉寿軒「涼風」


↑わらび粉、黒糖、葛

すごくとりとめがないノートですね。
これからそれをまとめて行かないといけない。
なんてことを下手なお経を聞きながら思いました。
お経を唱えるなら、精神を精妙にしなければいけませんね。

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独り寂しくターリー皿

2013年08月19日 04時04分09秒 | カレー
この日は独りのランチだった。
よく考えたら20歳代から独りで食事をするのが好きだった。
「味気ないでしょ」とよくいわれます。
そんなことはないのです。
昔は、味を覚えることに必死だったからです。
余計な会話をすると気が散る。
味を憶えるのは結構パワーがいるものです。
成分をじっくり分析していくのです。
そして頭の中でシュミレーションしていく。


↑おの日のランチは、三条河原町上がった西側にある「ケララ」。ここは2階なんです。階段をのぼらないと行けないのですが、エレベーターがあります。必要のない人は、階段をあがっていきましょう。レジの横にエレベーターのドアがあります。

時々、料理の説明をしたりするサービスの人間がいる。
あれは余計なお世話なんですよ。
そんなこといわれなくてもわかる。
食べている時の邪魔をしないで欲しい。


↑トマトスープ

料理と対話するのですよ。
すごく色んなことを教えてくれる。
料理をしている人の精神状態までわかります。
怖いでしょ。味にでるのです。
プロならどんな状態でも味は一定にしないといけないのですが、普通の人間ではそうはいかない。精神的に鍛えられた人が調理人をしている訳ではない。
まあ、どんな商売でもそうです。


↑ナンで覆い被さっているのがこのお店の特徴かな?ちょっと折りたたんで左の皿に移動させましょう。

最近、ネットの通販でよく買い物をします。
結構、電話をしてみたりする場合がある。
電話をして見るとその会社が明確にわかります。
ホームページのシステムやデザインは、優れているけど会社の中身がマニュアル通りの会社がある。電話で話すとすぐにわかります。
読字障害ということで、「聞く」ということに敏感なんです。
「見る」や「匂いを聞く」というのも「肌さわり」なんかも敏感。


↑ナンのしたには、美しい料理が登場。至福の時。

音がすごく疲労の原因というのも実感します。
年齢のせいもあるのだけど、甲高い声はとても辛い。
デパ地下の売り子さんの声や、子供が愚図ったりするのも辛い。
子供が本気で泣くのは平気なのですが、親や周囲の反応を見ながら泣いているのは嫌いです。
若い女性の声も辛い。だから若い女性がお遊戯をしているのも苦手だ。
そういえば我が家の女性陣はみな声が低い。


↑チキンカレー

こんな京男でも孫ができたら可愛いと思うのかな・・・。
自分では、想像できない。
小さい子供と一緒に食事をするのは、イライラするだろうな。
我が家の子供たちは、イライラしなかったように思う。
それはそういう風に京女と育てたからだと思う。
あまり愚図らせなかった。
泣くなら本気で泣け!甘え泣きは許さない。そんなのを許していたら子供4人は育てられない。いまでもそう思う。私が偉いのではなく京女が偉いのだと思う。


↑野菜カレー

話しがかなり逸れました。
インド料理に戻ります。
このお店は三条河原町上がった西側にある「ケララ」。
ここもいまとなっては古手になりました。
ここは、ランチしか来たことがないかも。


↑デザートのヨーグルト。これがキュウリのライタだったらなぁ・・・

この大きな銀色の円いおぼんはターリー皿といいます。
お盆にのっている小さなお椀カトリにカレーソースが乗っていて、サフランライスやサラダ、タンドリーチキン、サモサなんかがのっている。


↑サモサ

このターリー皿での料理の食べ方をご存知ですか?
今回は、邪魔くさいからしなかったけど、本当は、ターリー皿からカトリをカーリー皿から外に取り出す。勿論ナンは外に置いておく。今回は、取り皿を持ってきた。
安い方の時は確かなかった筈。
するとターリー皿が広くなります。
この広くなった部分で色んなものを混ぜて食べるのです。
カレーソースやサラダ、ライスなどを混ぜて、味を楽しむのです。
インド料理は、混沌とした味の方が美味しいように思う。
意外な出会いが感動を生む。
日本の食事システムでは、あまりやらないことです。


↑サモサの中身は鶏ミンチかな?

こんなことをやっていると独りでも十分、料理を楽しめます。
長男ぐらいの歳の時、よくやったのは、独りで思い切りいいレストランに行って食事をするというのがありました。
店の雰囲気がヒシヒシと迫ってきます。
その雰囲気と自分の内なる雰囲気と闘わせるのです。
そのためには、マナーや料理について詳しくなくてはいけません。
メニューを見て、自分の食べたいものを組み立てる。
サービスの人間と対等に話し、注文する。
優秀な店なら、客が食べているのもチャンと見ている。
その視線で自分を磨くのです。
この作業をデートなんかではできないのですよ。
相手の女性の意向をくみ取らないといけないですからね。
ゲームが複雑になります。
相手は小食で食べ物を残したりしたら困ります。
こういうことを考えると自分が楽しめない。
それと一人と二人では予算が倍になりますね。
一人で二回来る方が味を覚える機会が増える。
20歳代は、そんなことを考えていました。
いまもその習慣が残っているようです。


↑タンドリーチキン

それからケーキなんかもそうです。
京男は、パティスリー的なお菓子はあまり興味がない。
どちらかというとフランス料理のデザートの時のケーキが得意。
でもウイーン菓子やドイツ菓子は独学で研究しておりました。
ケーキの味を研究する場合は、飲み物は水です。
紅茶や珈琲を飲んではいけません。味が分からなくなります。
和菓子はどうかって?
残念ながら作ることに興味はないですね。

なんかとりとめのない内容になってしまいました。
でも書き始めたら、つぎからつぎえと書きたいことが浮かびます。
面白いなぁ~。

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

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オールド・サブ発進

2013年08月18日 08時20分12秒 | モノ


昨日フランクフルトに旅だった時計の代わりに、殿堂入りのROLEXサブマリーナを半年ぐらい使うことにした。
ステンレスのバンドのサイズが大きいのが問題。
入院して痩せた影響。
時計がクルクル回ります。





ステンレスの部分を調整しようかと思ったけど、いままでのSinn EZM-2と雰囲気を揃えるのと、重量を軽くするためにラバーベルトと交換することに決定。
ラバーベルトはSinn用に余分に買ってあるのです。
NATO軍仕様のナイロンベルトもあるのですが、ワンタッチで取り外しが出来るラバーベルトの方が便利。



このラバーベルトは新品なんです。
おそらく一年ぐらい甘い香りがするのですよ。
きっとゴム臭さを消すためにそうなっているのでしょう。



時計本体との間がちょっと隙間が空くけど、使う時の問題はない。
つけるとSinn EZM-2と同じぐらいの重さになった。
このROLEXラブマリーナは、クラシックの部類になります。
こうやって再び使うのは、ちょっとうれしいかも。
007映画の最新作『007 スカイフォール』でアストンマーチンが出てくるのと同じ感じがする。



しっかり活躍してもらわないとね。
時計も再び実践的に活躍できて嬉しいかもしれない。
使ってなんぼのものですからね。

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

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見ていないと時計はサボる?

2013年08月17日 05時22分23秒 | モノ


フト時計を見た。
秒針が止まって見えた。
もう一度見ると動いている。
しばらく見ていると普通に動く。

本来なら記事に動画が埋め込める筈なのに、YouTubeの仕様がちょっと変わってしまい。現時点でできません。
ご覧になりたい方は、「ここ」をクリックすると移動することができます。

怪しい。
見ていない時は、サボっているのかも。
持ち主が見ている時だけ働いて、他の時はサボっている。
それが本当ならある意味すごい。



このSinnの時計の専門店に電話した。
昨年の春、純正ラバーベルトの件でお世話になったお店。
店主さんとまだお会いしていないのにしばらくお話しした。
色々な情報をいただいた。
面白いものです。


↑しばらく、使えないので外出。

今回の秒針の動きは、バッテリーが残り少なくなるとモーターが省エネ回路モードになり動画のような動きになるのだそうです。
こうなるとドイツフランクフルトのSinn本社に送り、バッテリー交換とオーバーホールを受けないといけなくなる。
しかたないですね。
日本のソコソコの時計が購入できる費用がかかります。
ROLEXの分解掃除と同じぐらいかかる。(涙)


↑裏蓋のところに圧力調整装置があり、中のオイル圧力を調整しているらしい。気温でシリコンオイルが膨張や縮んだりするのを調整する。

今回でフランクフルトに行くのは2回目。
京男でもフランクフルトは1回しか行ったことがないのに・・・。
前回では、「3H」表示」がなくなって帰ってきた。
ちょっと悲しかったなぁ~。
「3H」は、文字盤の夜行発光が放射性物質トリチウムを使っていた。
トリチウムだと蓄光する必要がなく、光り続ける。
だから軍用の時計の発光部分に付けられているのです。
ところが、放射能ということで近年使われなくなった。
便利なのに・・・。三重水素は弱いβ線を放射しながらβ崩壊で蛍光するのだけど、半減期 が12.32年で蛍光しなくなるのは仕方ない。
最近は、蛍光として使う場合、トリチウムをガス化しガラス管に封入して文字盤に使う形式の時計がでてきている。
最近は、使わない傾向がありますね。
「3H」は、水素が3つを表しているのです。
いまでも軍に納める場合は「3H」なのかな?
暗闇で時間を計測する必要があるものね。
でもあまり光ると狙撃される危険性はあるけど。
表面にガムテープとかを貼っているかも。


↑殿堂入りしていたROLEXサブマリーナが活躍します。これは1970年台に手に入れた立派なアンティーク。中学ぐらいから欲しかったものなんです。これもそろそろスイスに分解掃除に出す必要がある。(涙)この年台のサブマリーナの方がいまのモデルより絶対いいと思う。いま気が付いたけど、このサブマリーナは腕につけられない!痩せてしまったので調整しないとだめだ・・・。ショック!この間、長男が就活云々で時計がいると言っていた。これを貸してよろうかと言ったら。「落とされる」とのこと。しかも黒の喪服みたいなスーツを着ていくらしい。葬式屋に就職するならそうれもいいけど。採用する方も目が節穴なんだろうな。私なら夏はアロハでROLEXのサブマリーナをして来た奴の話を聞いてみたいと思う。私だけかなぁ・・・。

なんでバッテリー交換にドイツまで送らないといけないのか?
この時計は、ムーブメントがシリコンオイル漬けになっているのです。
文字盤も針もすべてオイル漬け。
シリコンオイル漬けにすることで、潜水した時の水圧に耐えられる。
それと空気がないので水中で文字盤がハッキリ見えるのです。
しかも、バッテリーが特殊なんです。
7年ぐらい持つのです。
軍隊で使用していてバッテリー切れで動かないということになると生命に関わりますからね。
それからバッテリー交換の時、シリコンオイルも交換します。
本当は、夏場より冬場の方がいいのですが・・・・。夏場はオイルが少し膨張するから冬場に気泡ができる可能性が高くなる。まあ、仕方ないけど。
裏蓋が圧力調整用の機構が付いているので、そんな心配はないのかもしれませんね。


↑バックアップの時計が値打ちモノばかりだ。

なんかマニアックなことを書いてしまった。
早くフランクフルトから帰ってきてほしい。
京男でも1回しか行ったことがないのに・・・。

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

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