京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

雪月花

2010年03月31日 06時05分40秒 | 風景


もう一昨日になります。
変な天気だった。
醍醐寺に行っていた。
桜を撮った時だけきれいに晴れていた。
いつもこういうことが多いな。
夕方に近くなるとミゾレが降ってきた。
それが雪になった。



その時、フランソワでお茶を飲んでいた。
もちろんチーズケーキもいただいた。
※フランソワは、京都三大クラシック喫茶の一軒(フランソワ、ソワレ、築地)だと思っている。
この日はなぜか満席。おばさんパワーオソルベシ。



外にでると本格的なミゾレ。
来るまで帰ろうと思ったら、スペインからのおばさん二人に道を聞かれた。
コミュニケーションがとれない。
なんとなく「福寿園」に行きたいというのはわかった。
「この道をまっすぐ~!大丸のちょっと手前ねっ!」と言ってもわからないし。
仕方なく「ついといない」と身振り。
地下をテクテク歩いて、福寿園の本店へ。
おばさんたちは喜んでいた。



さて寄り道をしたけど家にタクシーで帰ることになった。
五条大橋のところで比叡山を観ると真っ白。
しかも鴨川沿岸は桜の並木。
結構もう咲いているんです。



車の前を見ると清水寺の山の斜面から満月が出ていた。
写真では、そうも見えないけど、大きく見えた。
これぞ「雪月花」



雪月花(せつげつか、せつげっか)は、白居易の詩「寄殷協律」の一句「雪月花時最憶君(雪月花の時 最も君を憶ふ)」による語。雪・月・花という自然の美しい景物を指す語やね。
なんか得した気持ちになりました。
タクシーの運転手さんにチップを渡してしまった。



次の日(3月30日)の朝、まだ雪が残っていた。
寒い一日でした。

↓本日(31日)のベランダからの桜。かなり咲いてきた。週末が見ごろかな。
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祇園白川近辺の夜桜

2010年03月30日 05時59分02秒 | 風景




「なにが怖いの?きれいじゃない」と言われそうですね。
理由は昨日の通り。
今日は写真を中心に紹介。







見物の人がたくさんいるから怖くないけど。
ひとりだったら泣いてしまうだろうな。
円山公園だってそうだ。
今回はいかなかったけど。







夜にみる桜はどうも好きになれない。
きれいなんだけどな・・・。
きっとついさっき観た「加賀見山再岩藤」の影響かな。
岩藤の亡霊の表情が怖かったな。
遠くからみたけど、一瞬目が光ったもの。







週末は人が多かっただろうな。
そういえば木屋町もそろそろ桜が咲き出してきている。
清水寺はもう少し時間がかかるかな。

↓本日(3月30日)ベランダからの桜。ちょっと昨日の雪も残っている。不思議な景色。




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夜さくら

2010年03月29日 05時24分59秒 | 風景・和菓子


さて、昨日の続き。
南座から白川に夜桜を見に行く。
私はあまり夜桜というのは好きじゃない。



坂口安吾の『桜の森の満開の下(さくらのもりのまんかいのした)』の影響かもしれない。
人がいるからそうも感じないけど、もし誰も人がいなかったら怖いと思う。
人の性(さが)と桜の精が夜という時と出会うとき、怖いものがわき出してくる。
夜桜をみているとそういう人間の性や業(ごう)みたいなものを引き出す妖気があるように思う。
そんな感じがするんです。
そんな気持ちになるのは私だけかな・・・。



そうそう梶井基次郎の『檸檬・ある心の風景』の本の中に「桜の樹の下には屍体(したい)が埋まっている」という文章の影響もあるかも。
「死体」と違って「屍体」というのはなんだか怖いね。
それと夜に祇園あたりを歩くのもあまり好きじゃない。
魑魅魍魎、百鬼夜行の跋扈する陰の時だからかな。
そういう時と場で自分がなくなるほどお酒を飲む危険性を感じていないのかな。
無防備な人がいかに多いことか。



桜は、昼間青空の下で見るに限る。



後味が悪い文章なので口直しに和菓子を紹介
末富「夜さくら」という限定の羊羹。





妖艶な感じがしますね。
あまり大きくないけど、お値段は・・・ちょっと怖いかな。(笑)
黒糖の味がとても濃厚な感じの羊羹でした。



基本的に羊羹が苦手なのであまり食べなかった。


↓本日(3月29日)ベランダからの桜。かなり進んできています。今は青空が見えている。でも肌寒い。昼間は暖かくなるかな。




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ふわふわ~

2010年03月28日 08時20分28秒 | 風景


一昨日は、南座に行ってきました。
「三月花形歌舞伎」
夜の部の「加賀見山再岩藤」骨寄せの岩藤
これは、人気演目の「加賀見山旧錦絵」の後日譚。
前作(?)で主人の仇として打たれたはずの岩藤が、
なんとなんと骨から復活。バラバラだった骨が寄せ集まって
岩藤へと姿を変える。



暗闇から一転、桜が咲き乱れる春の山であらわれ、日傘をさした岩藤が
宙乗りで悠然と去る。
このシーンが「ふわふわ」といわれるもの。
三階の席まで優雅にあがってくる。
すごいサービス精神ですね。
その他、立ち回りのとても見事。





幕間弁当は、ちまきや「ちまき寿司」
ひらめ・卵焼き・穴子の組と穴子を海老に変えたセットになっています。
こういう時に手軽に食べられて便利。
お醤油をつける必要もないし。



これは、卵焼き。裏側に胡麻がついていて美味しいんです。



きれいなエビが姿をあらわした。





午後四時開演で終わったのが八時半!
とても堪能させていただきました。

↓本日(3月28日)ベランダからの桜。今日は曇り。夕方には雨が降るかも。気温は12度ぐらいかな。




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弥生のさくら

2010年03月27日 05時31分12秒 | 甘味・喫茶・その他
京都市内は、もう少しで桜が満開という直前で冷え冷え。
昨日も時雨れたりはっきりしないお天気が続いています。
もう先週のことになります。
紫野和久傳で休憩しました。
堺町のお店。
ゆっくりできるのでお気に入り。



三人で行ったのですが、共通で桜湯がでました。
桜の季節ですね。
これだけでなんだかおめでたい感じがするから不思議。
お茶漬けあられがアクセントになっています。
これはアイデアね。


↑「夜さくら」
やわらかく仕あげた羊羹に、桜を見立てた道明寺を散りばめました(抹茶付)


↑「桜蒸し」
うぐいす餡を桜の香りをつけた道明寺で包み、葛仕立てのあたたかいお汁粉に浮かべました。(抹茶付)


↑「日向夏ゼリーと一口れんこん餅」
日向夏みかんの果汁をたっぷり使ったゼリーです。


↑れんこん餅も一口分添えています。

週末は人出が多いだろうな・・・。

↓本日(3月27日)ベランダからの桜。今日はいいお天気。ちょっとまだ肌寒いけど。お出かけは一枚羽織れるものがあるといいかな。

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ヒチギリ

2010年03月26日 05時04分07秒 | 和菓子


ヒチギリって何かわかりますか?
漢字で書くと「引千切り」となる。
雛祭用の京菓子。


↑紫野源水「ひちぎり二種」

本来の形は、餅の中ほどをくぼめて、あんをのせたもの。
ヒチギリとは大きな餅を引きちぎることからいう。
雛祭には来客が多いので、調理する時、ゆっくり作業することができず、餅を引きちぎったままで客にだしたことが由来らしい。
ヒッチギリともいいます。





これは、関西、特に京都では古くからある。
だから関東の方にはわからないだろうな。
最近ダンダンすたれてきているもののひとつかも。



一度不味いものを食べてからしばらくトラウマになっていました。
こういう風にチャンとしたお店でつくるものは、煉切ときんとんでつくってある。当然美味しい。
本来は、きっと不味いものなんだろうな。


↑ピンクきんとん、白小豆粒あん

桃の花はもうそろそろ散り、かわって桜が咲き始めている。
でも旧暦でいうと雛祭はまだまだ先やね。
なかなか人間の思うように季節は進まない。
人間が自然に合わせるしかないな。


↑きんとん、小豆粒あん

↓本日(3月26日)現在曇り。やっと青空が見られるかな。でも気温は冬っぽい。




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冷えた日は、ぼたん鍋の気分

2010年03月25日 04時58分10秒 | 


ここのところ菜種梅雨状態が続いている。
気温もまた逆戻りのような10度ぐらいの気温だ。
服装がややこしい。



まあ、開花がかなり進んだ桜がちょっと足踏み状態。
これは観光を考えている人にとってはよかったかもしれない。



こんな時は、鍋がいいですね。
先週、またいつも湯の山方面に仕事で行く。
夕食はぼたん鍋をごちそうになりました。


↑特製キムチ

こうやって見ると、いのししの肉が分厚いですね。
もう少し厚く切って、シシテキなんかにしたらどうだろう。
案外美味しいかも。


↑餃子

この日は、寒かったのでちょうど美味しくいただけました。
いのししの肉は食べると身体がポカポカ温まる。


↑テナガエビのスパイス揚げ

このテナガエビ、イタリア料理に出てくるのとは違う。
イタリア料理のものは、アカザエビのことをいう。
アカザエビは、深海域に生息する種。
それに対しテナガエビは、熱帯・温帯の淡水域や汽水域に生息。
別名としては、カワエビ(各地)ダンマ、ダクマ、ダグマ(九州地方)タナガー(沖縄方言)などがある。
いっしょにお食事をした方は昔、川に釣りにいったそうです。
ザリガニのように簡単にとれたそうです。
このエビは、塩ゆでや唐揚げで食べます。
淡水にいるので生で食べると寄生虫のおそれがあります。
しっかり火を通してください。
ザリガニもね。

ごちそうさまでした。
「囲炉裏やましげ」地図

↓本日(3月25日)ベランダからの桜。雨はまだ降っています。


ほかの部分では、かなり咲いています。
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品格を養う

2010年03月24日 04時51分09秒 | 風景


顔や体形のつくりは生まれつきなので仕方ない部分がある。
でも年を重ね、単純に老いるというのでなく
ますます魅力的になること、すてきな雰囲気を醸し出すということは可能であろう。
もうかなり前にテレビで観たことを思い出す。
パリのファッション界のトップモデルとして成功した人へのインタビューだった。
「トップモデルになるための条件とは」
こんなことだった。
1.歩きかたがきれい
2.美貌
3.長身
4.その人が漂わす品のある雰囲気



難しいですね。
2と3は絶望的だ。
1は訓練次第かな。
4ならなんとかできそう。
番組中で「品ある雰囲気をつくるのにその人が心がけていること」というのがあった。



「心がけとして、いい映画やいい絵を観たり、音楽を聴くこと。また、いいレストランに行って、ひとりで悠々と食事ができる自分になる」



これは、核心をついているかも。格式のあるホテルやレストラン(少なくなった)のイスに、たったひとりですわり、おどおどしないで堂々とメニューを組み立て、またわからないことはわからないとして、お店の人に聞いたりする。
そしてサービスの人間(プロは少なくなった)に観られながら、美味しくいただく。写真を撮るなんてとんでもない下品な行動ねっ!(すんません)



人がモノを人前で食べるというのはかなり恥ずかしい行為。
最近はそう思う人は少ないかな・・・。
テレビでお嬢さんが上を向いて飲み込み「うま~い!」「やばい!」というのは本当に「ヤバい」ことを招き寄せます。
きっと言霊(ことだま)の怖さを知らないのだろうな。



威張った人は威張った人の雰囲気、おどおどしている人はおどおどした雰囲気、愉しんでいる人もまたその雰囲気――それは、なかなかつくろったり、装ったりできるものではなく、その人の、全人間性というようなものが滲み出てくるもの。自然体で食事をするのは至難の業。
テレビを観ていてもいい顔をして食べる人はきわめて少ない。
自然体でないからだろうな。
どうでしょ。いつも食べるときにそういう心がけで食事をしてみてはいかが。
昔、お姫さまがカツ丼を食べるのを目撃したことがある。現代でも昔の大名の子孫がいる。世が世なら・・・という人ね。その方がなんとカツ丼を食べた。
でもね。カツ丼でも品よく食べていた。ちょっと感動しましたよ。
だからどんなものでもいいのです。高級なものを食べる必要はない。



つれづれわぶる人は、いかなる心ならん。まぎるるかたなく、ただひとりあるのみこそよけれ。(『徒然草』第七十五段)

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↓本日(3月24日)のベランダからの桜。今日も一日雨模様。ちょっと開花のスピードが遅くなるかな。


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双眼鏡で己が足先を見る?

2010年03月23日 05時14分50秒 | モノ


今日は絵としては地味系ね。
美術館や博物館用に双眼鏡を手に入れた。
この双眼鏡、普通じゃないんです。
なな、なんと!
50センチ先でもピントが合う。
しかも明るい。



マクロ撮影みたいな画像をリアルタイムで見ている面白い感覚がある。
これで小さい花を見るといままで見たことがない不思議な世界が目の前に広がる。
それも双眼鏡だし立体的に見える。
これは面白い双眼鏡。
お寺や神社でも大活躍しそう。
こんな眼球ユニットが欲しいな・・・。



次は、Bose mobile in-ear headset
普通のイヤフォンに見えますが、電話がかかってきたらワンタッチで会話できる。
しかも音がすばらしい。さすがBoseです。



これでiPhone3GSでの会話が楽になりました。
メデタシメデタシ。



ついでに裏方のカメラを紹介。
Panasonic DMC-LX3
レンズキャップをカスタマイズしてある。
スイッチを入れれば自動的にキャップが開く。
これはリコーのレンズキャップを自分で改造した。
ケースは、ARTISAN & ARTIST製カスタム
ストラップもカスタム



ここまでやるならデジイチにすればいいのにと言われそうですね。
デジイチはどうしても大きくなるし、音もする。
片手であつかえるギリギリがこのカメラなんです。
右手にお箸、左手でカメラなんて悲しい作業をしますからね。
このカメラ、うす暗い飲食店内で性能を発揮してくれるのがうれしい。
これで外部ファインダーがリコーGX200みたいに液晶ビューファインダーになっていたらいいのに。
チルト機構も欲しいな。
現在はデザインだけでつけてあるんですよ。もったいない。

PENTAX Papilio 6.5×21 双眼鏡

ペンタックス

このアイテムの詳細を見る



↑3月23日朝のベランダからの桜。今日と明日は雨模様。黄砂を洗い流してほしいな。

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梅と桃と桜

2010年03月22日 06時14分44秒 | 風景・和菓子


どうも梅と桃、桜の境目がわからない。
この京都御苑の桃だって、桃林って立て札に書いてあるから桃だと思うけど。
梅林と書いてあったら梅と思うだろうな・・・・。





調べてみると
・ウメ(梅、学名:Prunus mume)は、バラ科サクラ属の落葉高木
・モモ(桃、学名 Amygdalus persica)はバラ科モモ属の落葉小高木
・サクラ(桜、櫻)は、バラ科サクラ属の植物のうち、ウメ、モモ、アンズなどを除いた総称であり、
一般にはサクラ亜属 (Subgen. Cerasus) に属するものを指す





バラ科という共通性があるから同じといえばそうだけど。
桃の花って、京都では、梅と桜の中間でささやかに咲いているイメージなんです。
きっと果実がとれる地方では、ポピュラーなんだろうけど。
京都市内では、どうも普通に観られない。



私はもっぱら京都御苑で観ることにしている。
今年はもう桜が早く咲いてきているので行事関係の人は大変だろうな。
自然は、人間の思いなど気にしていないようですね。


↑二條若狭屋「ほころび」


煉切、黒あん




↑駿河屋「春の里」


煉切(よもぎ入)、黒こしあん

↓本日(3月22日)ベランダからの桜




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究極の食器

2010年03月21日 06時41分40秒 | モノ


鉄鉢料理を食べに行った目的は、この器に興味があったからです。
この器は、応量器(おうりょうき)とは、 禅宗の修行僧が使用する個人の食器のこと。
梵語はパートラPatra。音訳は鉢多羅(はったら)。
鉢盂(はつう)、鉄鉢(てっぱつ)ともいう。
鉄鉢料理は、この鉄鉢からきている。



もともとこの器は鉄製だったそうです。
だから本当は黒が基本らしい。
朱はちょっと修行が進んだ人用らしい。
僧が托鉢(たくはつ)で食物を受けるのに使っていた。
昔は兜(かぶと)を流用していたなごりかな。



応量器は主に曹洞宗の呼び方で、臨済宗では持鉢(じはつ)、黄檗宗では自鉢(じはつ)と呼ぶそうです。
一番外側の大きな器は、釈迦の頂骨であるとされ、頭鉢(ずはつ)と呼ばれまる。
お粥なんかを食べる時に使う。
頭鉢は特に大切にしなければいけないそうです。
直接口をつける事、粗略に扱う事は厳禁。



外側の曲線がなんともきれい。
こういう器と箱膳なんかと組み合わせるといいかも。



料理をする鍋もヤットコ鍋がいいかも。
ヤットコ鍋ってご存知?
前の首相が使っていた鍋じゃないですよ。
それはヒョットコ鍋じゃん(自分でオチをいうのに疲れてきた・・・)。
取っ手がなくて終われば入れ子状態で収納できる鍋ね。
使うのにヤットコ(ペンチみたいなもの)で鍋を掴みます。



箸袋もなかなかしゃれています。
いつか応量器を手に入れたいな。
チタンでつくるというのもいいかも。



昨晩は、花粉や黄砂の影響かボーッとしていたので、ガツンと京男風麻婆豆腐。
鷹の爪でラー油をつくってから花椒、豆鼓、豆板醤、甜面醤、五香粉、ニンニク3株、生姜大量、ひき肉、木綿豆腐、オイスターソース、仕上げに青ネギみじん切りで仕上げたもの。
汗をかきました。

↓2010.03.21ベランダからの桜。そろそろ蕾が膨らんできました。空が黄色い。


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身体が清浄になる感じがしたお料理

2010年03月20日 05時24分35秒 | 
昨日の続き。
さて、抹茶とわらび餅を食べてしばらくするとお料理が運ばれてくる。



食前酒(柚子だったかな)と白和え



これが結構美味しかった。
コンニャクががよかった。



蕪の焚合せ。
トロンとしたお出汁がしっかり蕪にしみ込んでいた。





奥は胡麻豆腐。
ここは、わさびがのっています。
右の向こう付け。
生麩や湯葉、蕪や山芋がかわいくつくってある。
味はどれもしっかりしてある。
湯葉の佃煮もいいお味加減。



ちょっと焦がしてあるので香ばしい。



天ぷらは大根おろしとお出しで食べる。



もちろんかき揚げはパリッとした感じ。



炊き込みご飯



お吸い物。
お吸い物の出汁はいい加減でした。
こういうものは、一見少ないようですがお腹は膨れました。
麩と湯葉ですからね。
ごちそうさま!

このお店には「五観の偈(ごかんのげ)」は表示してなかったな。

【偈文】
一には功の多少を計(はか)り彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る。
二には己が徳行(とくぎょう)の全欠を[と]忖(はか)つて供(く)に応(おう)ず。
三には心を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゅう)とす。
四には正に良薬を事とすることは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為なり。
五には成道(じょうどう)の為の故に今此(いまこ)の食(じき)を受く。

【略訳】
一つ目には、この食事が調うまでの多くの人々の働きに思いをいたします。
二つ目には、この食事を頂くにあたって自分の行いが相応しいものであるかどうかを反省します。
三つ目には、心を正しく保ち過った行いを避けるために、貪りの心を持たないことを誓います。臨済宗、黄檗宗は「三つには心を防ぎ過貪等を離るるを宗とす」
四つ目には、この食事を、身体を養い力を得るための良薬として頂きます。
五つ目には、この食事を、仏様の教えを正しく成し遂げるために頂きます。
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鉄鉢へ遠い道

2010年03月19日 05時20分23秒 | 
これも先月話。
お客様があり、お昼を食べることになった。
この日は、鉄鉢料理を食べる。
同じいくなら風情のある大徳寺大慈院にある泉仙へ。



お店の説明によると鉄鉢とは
僧が食物を受けるために用いた鉄製のまるい鉢のこと。
遠くインドにはじまり、日本へは奈良時代に伝わり、
托鉢の僧が用いたといわれる。
この鉄鉢を形どった器に、精進料理をもったのが鉄鉢料理。





このこのお店はお寺の中にあるので道のりがすごい。





途中で不安になるぐらい距離がある。





垣根越しのお墓があったりしました。
墓土の匂いは落ち着くな・・・。





ようやく泉仙に到着。
なんか『それ行けスマート』の基地みたいだ。

Get Smart - First Season Theme - 1965


昼を過ぎていたので人がいない・・・。



座敷に座るとまずお抹茶とわらび餅が出てきた。



横についている黒いのは大徳寺納豆でなかったのは意外だった。
料理は明日のお楽しみ。
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オフシーズンの清水寺

2010年03月18日 04時48分05秒 | 社寺
これは、八坂庚申堂の記事の続きになるかな。
八坂庚申堂で二ノ庚申に行き、時間もないことだから家に戻る。
同じ東大路通を帰るのも芸がない。
産寧坂を歩いて清水寺の境内を通り家へ。



この時期は桜の前で、清水寺もさすがに観光客は少ない。
仁王門の側にある梅がきれいだった。





見学コースを逆に歩く。
いつもだけど。
この時期、木の葉が落ちているから舞台の構造がよく見える。
これは結構値打ちがあるかもしれませんね。





定番の位置から写真。



舞台の構造がきれい。



さて、今回このお地蔵さん群が気になった。
よくよく見ると福禄寿とあります。
立て札を引用しておきます。



傳福禄寿
清水寺縁起によれば奈良時代宝亀九年(778)当地(音羽ノ滝)一帯を中心として練行中の行叡居士より大和の子島寺僧延鎮上人が霊木を嘱され観音像を奉納し祀ったことにより当山の草創がある。
この石像はその頃、練行中の行叡居士のお姿として傳えられ、当時の仏教行者は道教の熟達であった事が十分想像される数少ない資料の一つである。
しかし、後世では宝冠に似た頭布と廣袖の衣、長髪の顎ひげをたらし、右手に持つ錫杖、左手の経巻などの形から七福神の一つ福禄寿として信仰をあつめ祀られてきた。



境内に七福神他のメンバーがいてハルのかな。
そういえば舞台のところに大黒さんがいてハル。
七不思議というのもあるそうやし。
意外と知らない部分も多い。



さて、帰ろうっと。
これがいつもの出入り口ね。
「歌の中山清閑寺」へはここから行くのです。
ここから家まで徒歩10分ぐらい。
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長男と洋食を食す

2010年03月17日 04時52分31秒 | 
さて、昨日に引き続きランチの記事。
昨日の数日後の話。
次男が友人のところに行っており、長男と二人でランチ。
草津(温泉にあらず)のキットカット(チョコレートにあらず)に行かなくてはならなかった。
京都から草津までなんと「400円!」高い!
昼間特割きっぷなら京都から大阪で「340円」ですよ。


↑ホールトマトのサラダ、これはセットメニューについてくる。


↑次男ならこれは食べれない。次男は生のトマトが嫌い。
 それはわからないでもない。私もさほど好きでなかったから。
 青臭いのが嫌いなんだろうな。昔のトマトはみなそうだったように思う。
 最近のトマトは甘くなった。旬はなくなったな。

草津に行く前に京都駅でランチ。
リクエストを聞くと「カフェグリル東洋亭でハンバーグ!」との要望。
もし、客が並んでいたら他の店にすると言いながら行く。
私は、並んでまで食べたいと思わないタイプなんです。
時間も少し外したので誰も並んでいなかった。
ここは結構久しぶりかな。


↑「東洋亭風アルミ包み ハンバーグステーキ」
これは長男のリクエスト。



ホイルを破るのが快感だけど、普通のナイフじゃ開けにくい。
簡単に開ける工夫が欲しいな。



パンは食べ放題。
三回ぐらいはお替りします。


↑「健美鶏(けんびどり)のパン粉焼きランチ」
これは、京男の注文。
大人しいメニューを頼むでしょ。

他に頼むものがないんだもの・・・。
やっぱり昨日の「グリルやまもと」の方がいいな。
コメント (13)
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