ここは、室町蛸薬師少し下がったところにあります。
「明倫小学校」といいました。
市内に残る小学校校舎としては、最も豪華なものじゃないでしょうか。
明治2年(1869)に京都で誕生した全国初の学区制の小学校「番組小学校」の中の1校。
下京第3小学校として創設。
ちなみに京男の小学校は、同じく明治2年上京第32番組小学校(現錦林小学校)で、同じような歴史の学校だった。
明倫小学校は、鉾町の中にあり当時元気だった呉服屋さんを中心とした学区内の住民の寄付で工費をまかなったそうです。
当時の大人たちは、子供たちにいい教育をしようとしていたんですよ。
なんか涙ぐましい感じがしませんか。
いかに子どもたちの未来を思い、学校に金を惜しまず、地域がこの小学校によき環境を整えたか。
それはただ「人を育てるためにのみ!」なんて素晴らしい志なんでしょうね。
平成5年に統廃合になり、小学校ではなくなりました。
2000年の春から、京都芸術センターとして生まれ変わりました。
でも当時の雰囲気は残してあります。
中にはいると床の油の匂いがしました。なんかとても懐かしい。
実はここは思い出がいっぱいあるのです。
長女がこの小学校に通っていたのです。
新入学でひとりで交通量の多い室町に通学するのがちょっぴり心配だった。
参観日や運動会に行った。運動会の時、空が四角だったのが印象的でしたね。
もちろん祇園祭の時はお休みなんですよ。
いまは、小学生の声が聞えないのがちょっと寂しかった。
京都芸術センター(旧明倫小学校)地図