↑かねよ「きんし丼」
昨日は、朝から実家へ行き、実家のPCの整理、水やり、その他の作業をした。
父親に「映画を観に行こう」と提案。
こんなことは、すごく久しぶりだったと思う。
父親と映画は、私が幼稚園ぐらいまでのことでした。
まだテレビが無かった頃の話。
父親は、映画監督か小説家志望だったのです。
あくまで希望だったと思うけど。
映画はよく連れて行ってもらった。
よくもまあ、ジッと観ていたものだと思います。
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』1988年公開のイタリア映画。監督はジュゼッペ・トルナトーレの感覚みたいですね。娯楽は映画だった時代。
↑ちょっと出し汁巻きがあらっぽい
父親は、黒澤明の映画が好きだった。洋画も結構みました。字幕が読めないのに私はジッと観ていた。あの時代の映画のシーンの断片をよく憶えています。
『駅馬車』なんかも田園劇場で観た。あの頃は、よくフイルムが上映中切れましたね。『無法松の一生』1958年版も映画館で観ていると思う。これDVDがない!
↑私は「かねよ丼」どうせ父親の丼を半分食べないといけないのでこれでいいのです。
最近、父親と映画の話をする。
父は、監督でいうと、小津 安二郎とか木下惠介は好きでないようです。
洋画でもイタリアン・リアリズム系は、あまり観なかったかな。そうか『自転車泥棒』は、観に行った。
スウェーデンの映画監督、イングマール・ベルイマンは観なかったらしい。
フランスのジャン=ピエール・メルヴィル監督の『サムライ』を持って行ったけど、観たことがなかったみたい。この監督、私は好きなのになぁ・・・。
↑映画観を出てから三時のおやつ。永楽屋「宇治金時氷」。父親のリクエスト。絶対一人で食べられない量。
さて、昨日観た映画は、『日本のいちばん長い日』です。
父親は、この玉音放送を千葉で聴いたそうです。
映画を観てから、色々話しました。
当時、玉音放送の内容はよくわからなかったそうです。
現場で様々な混乱があったそうです。
↑「出来たてわらび餅」私は、これにして置かないとエライ事になります。一日限定15食らしい。
私は、リメイク前の1967年版の方が遙かに優れていると思いました。
配役が圧倒的に豪華なんです。
今回のリメイクはちょっと配役が可哀想。
みんな綺麗すぎる。
父親も1967年版は、観たらしいけど、憶えてないそうです。
昭和天皇役は誰かしらなかった。
八代目松本幸四郎だと教えた。でも顔は出て来ないけど。
今回のリメイクは、ちょっと人間関係がわかりにくい。
誰が誰なのかよくわかりません。
まあ、なんとなくわかりますけど。
昭和天皇がどうしても秋山真之に見えてしまう・・・。
1967年版みたいに昭和天皇はあまり前面に出さなくてよかったように思いますね。
映画を観ていてストーリーより、ああここは御所だとか撮影場所がわかってしまったりして、映画の世界に入れなかった。「東京の話なのになんで自転車で御所を走っているの?」と思ってしまうんです。「なんで京都府庁なの?」と思ったりしてね。
しかも小道具の眼鏡がとても気になった。
最後のエンディングのところで眼鏡研究社と出ていた。やっぱり私の眼鏡と一緒だ。(笑)ガラスのコップが気になったりして、どうもいけません。
DVDならそこまでわからないのですが、大きな画面で観ると気になるのですよ。
なんてことを思いました。
父親には、1967年版のDVDと原作を渡しました。
それから、いまのマスゴミは、太平洋戦争中の大本営発表と似ているといいました。
つまらん、事件ばかり報道して、本当に思っている大切なことは隠している。
いまにそれがわかって大変な事態になっていく。
これから本格的に政治経済外交が面白くなるよ。
しっかり長生きして見物しようね。
下手な映画より絶対面白い。
ただし、時代を正確に観る目が大切だけどね。
サバイバルも必要。
↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は
1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)
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