京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

春咲きは苦みが美味しい

2011年04月30日 04時41分36秒 | 洛外

↑ヤマメ塩焼き

これは先月の話。
いつもの出張先で打合せが終わり食事ということになりました。
近くの湯の山温泉にある「やましげ」へ。
ここは結構久しぶりかも。



ここは、やっぱりやまめがいい。
それも塩焼きが一番。
新鮮なやまめを化粧塩をして炭火で焼く。
ただそれだけが美味しい。
私は頭から尻尾まで美味しくいただきました。
よい子の皆さんは真似をしない方がいいかな。
ヤマメの内臓の苦みが春咲きでボーッとした細胞を励起してくれる気がします。
山菜もそうですね。
春咲きは苦みと酸味がいいのかも。


↑手作り餃子
パリッとして美味しい。


↑テナガエビのスパイス揚げ
これも美味しい。


↑イノシシの味噌漬け炭火焼

あまりお腹が空いていなかったからこんな感じでした。
アルコールも御飯もなしでよく食べるでしょ。(笑)
お相手の先生は車だったからアルコールが飲めない・・・いつも気の毒です。
御馳走様でした。

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デートの味

2011年04月29日 05時33分05秒 | 

↑のっぺいうどん

ここは「ぎお門」。
京女と結婚前によく食べにいきました。
おそらく京女と行くのは結婚後はじめてだったかも。
あのころあんなに行っていたのにね。
ここは車がないと行きにくい場所だし。
近くにあった「無国籍料理カプリチョス」もよくいったっけ。
「鶏飯(かいはん)」
鶏飯は、奄美大島の郷土料理です。
二人で行ったのを先月のように感じる。
でもよく考えたら四半世紀も前の話。
とっても不思議な感じがする。


↑生姜がいっぱいでしょ

「ぎお門」の話から脱線しました。
久しぶりに二人でいきまいた。
お店が新しくなっていた。
前より狭くなっていた・・・。


↑木の葉丼
もう数秒玉子に火を通してほしい。本のちょっと。

1

彼女は「のっぺいうどん」を注文。
私は「たぬきうどん」
そして二人で「木の葉丼」


↑たぬきうどん
たぬきうどんは京都独特のうどん。他の地域だと違うものが出てくる。
京都人が戸惑うことなんです。
このお店のたぬきうどんのお揚げの甘さにちょっとビックリしてしまいました。
もうちょっと甘くなくてもいいのに・・・。
昔もそうだったかな。


↑やっぱりこしのよわいうどんが京都らしい

あの頃は、天とじ丼なんかも注文していたかも。
このお店は生姜が多いのが特徴かな。
京都以外の土地でこういうあんかけでおろし生姜たっぷりというのは少ない。
こしの弱いうどんによく合う。
近年は、こしの強いモチモチタイプの讃岐系が美味しいうどんだといわれますが、
あれもいいけど、出汁とからみがよくない。
だからどうしても味が濃くなる。
京都で讃岐うどんが少ないのはそのせいかも。
ただしコンビニやファーストフード(ファストフード)で育った子供たちが増えてきているから問題ないのかな。
そういえばファストフードといいながら、並んだり、注文してから待たされるのはいかがのものでしょうか。いっぱい作って置いてすぐに出せばいいと思うんだけど。


「ぎお門」地図

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いまの本能寺で信長は死んでいない?

2011年04月28日 05時59分44秒 | 社寺・和菓子

↑ビルに囲まれひっそりお寺があります

もう先月の話しになります。
群馬からのお客さんと京都市内をウロウロしていました。
彼は滋賀県大津の出身。
寺町三条あたりを歩いていて珍しそうに本能寺に入っていった。
感慨深げにお寺を眺めていた。



「何をそんなに見ているの?」と聞いた。
「ここで織田信長が死んだのか・・・」と行った。
こういう人が結構いるんです。
「実はここで信長は死んでいないのだよ」と京男。
彼はビックリしていた。
しかも殺した相手は、明智光秀じゃなく、秀吉の陰謀・・・とまでは言ってないけど。


↑枝だけの木が結構好き


↑日暮れ

現在の本能寺は、1587年に秀吉がここの場所に再建したそうです。
その後、1788年(天明8年1月)の天明の大火、1864年(元治元年7月)の禁門の変(蛤御門の変)の時の大火「どんどん焼け(ロンドン焼ではない)」でも燃えたそうです。だからいまのお寺は明治のものかな。



現在の本能寺地図
元祖本能寺地図


↑亀屋良長「御室」
まだ御室の桜には早いな・・・あそこは京都で最後やし。


↑煉切、黒こしあん

本日の記事は、桜の勢いにまけてお蔵入りしそうだったものです。だから和菓子が一ヶ月ぐらい前ぐらいの和菓子なんですよ。食べ物の記事も結構出番をまっています。

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ワインが飲めたらなぁ・・・

2011年04月27日 05時59分52秒 | 

↑ポトフ、スープの少ないポトフやね。





来客があり食事となった。
春先は来客が多いように感じる。
車で来られていたので自宅から車で出発。
御池の地下駐車場に車を止めて徒歩で移動。


↑牛肩ロースのグリエ、フライドポテト添え
これはポテトでお腹が膨れます。ケチャップがあるとうれしいな。



今回は、ブション(Le Bouchon)。
ここは、質実剛健な感じのビストロ。
料理がチマチマしていないので好き。
男が一人で食べにいっても落ち着きます。


↑クレムキャラメル、この固いタイプのプリンが好きかも。

そんな感じの店なので、元(×3)お嬢さんたちグループも少ないので静か。
女性も結構来られているけど、一人で来ている人が多いのが特徴。


↑チョコレートケーキ

ワインとともにランチを食べたらいいだろうな。
一人はアルコールアレルギー、もう一人は車を運転じゃどうしようもない。
最後に男二人でケーキはなんだか絵にならないかも。

ブション地図

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何が入っているでしょう?

2011年04月26日 04時36分12秒 | 社寺
中に入っているのは
お節介な何か?
親切な何か??
確かに人によっては違いますよね。



これは手土産。
普通の包装やったけど、約束の場所に行く道に、風呂敷の店があった。
まだ時間があったので見ている内に持っている手土産を包んでもらう。
ちょっと包むだけで雰囲気がガラッとかわりミステリアスになる。
そういうドキドキワクワクがする感じをもらったら嬉しいでしょ?
自分の思い込みかな・・・ならお節介や。

(問題)さて何が入っているでしょう?
1.小さな位牌 2.京男の抜いた親知らず 3.桜餅

さて今日は、仁和寺の残り福画像ね。




↑仁王さんをモノクロにしてみました。
迫力が出るかな・・・・・と思ったけど、もともとモノクロっぽい像だった。
単なる自己満足で終わりました。


↑鬼瓦って面白いですよね。魔除けなんだろうか。


↑五重の塔も桜を喜んでいるような、いないような・・・。


↑こういうカットもありかな・・・と思ったけど擬宝珠(ぎぼし)に焦点がなかなかあわなかった。


↑仁和寺の金堂は美しいです。でも全部いれると面白くない。なんでやろ・・・


↑仁王門。仁王さんがいるから仁王門ということです。
桜が見えていい感じやね。

以上仁和寺写真でした~。

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御衣黄桜は花盛り

2011年04月25日 03時42分29秒 | 社寺・和菓子
1

昔にくらべて認知度があがったのが御衣黄(ぎょいこう)桜。
桜としては一番遅く咲く桜。





説明を引き写ししてみます。

江戸時代に、京都の仁和寺で栽培されたのがはじまりと言われている。
「御衣黄」という名前は江戸時代中期から見られ、
その由来は貴族の衣服の萌黄色に近いため。

1

古くは「黄桜」「浅葱桜(浅黄桜)」などとも呼ばれていたが、
それがギョイコウなのかそれともウコンを指すものなのかはっきりしない。
江戸時代にシーボルトが持ち帰った標本が現存している。



2

平安時代を通して若者向けの色として愛された。今昔物語には浮気者の舎人に腹を立てた妻が萌黄や紅の衣装を着て若い令嬢を装い夫を騙す話があり、平家物語には十八歳の貴公子平敦盛が萌黄縅の鎧を着て戦地に赴くくだりがある。

1

そういえば「萌え~」というのもありますね。
平成元禄?の平和な時代の産物かな。
あれはちょっと気色悪い日本語スラングかも。
これから激動のサバイバル時代になったら無くなるだろうけど。

1

萌黄(または萌葱)は鮮やかな黄緑色系統の色。春に萌え出る草の芽をあらわす色で、英語色名の春野の緑を意味するスプリンググリーンに意味的にも色的にも近い。
葱の芽の色ということで萌葱とかく。
DICの場合は、浅葱色(N-832)となっている。

1

最近DICの見本帳をあまり使わなくなった。
こんな見本帳が9冊あり、その中から色を選んでいたんですよ。
以前は絶対使っていたのに。
若いオペレーター(自分たちはデザイナーと自称するが)は、モノクロで作った版下をトレペ(トレーシングペーパー)で覆い、色を指定して行くなんて作業はできないだろう。頭の中で完成が想像できないとできない作業なんです。
写植を指定して写植屋さんに発注し、ペーパーセメントで貼って原稿をつくるのも出来ないだろう。
DICの色をポスターカラーで即座に調合して再現するのも無理だろうな。
昔の作業の方が想像力を使っていたと思う。
停電が続いてら彼ら若いオペレーターは仕事ができないだろう。
我々の世代は仕事ができるけど。
でも体力と気力(知力はもともとないけど)がだめか・・・(笑)

話が御衣黄からしまった。
写真を見たらわかりますよね。
同じ桜で黄色や緑色の花もあるということで。
桜は源平桜というのはないのかな・・・。


↑長久堂「山映る」
この和菓子、意匠がいいな~。


↑外郎、備中白あん

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おたふくさん、どうしたん??

2011年04月24日 04時10分34秒 | 社寺・和菓子


原谷苑を見終わり、次の仁和寺に移動。
もちろん徒歩で。
これが結構な距離があります。
歩きなれない人が泣いてしまうかも。
20日午前中に雨が降っていた。
でも傘を持っていないので原谷苑~仁和寺の間で雨が降るとちょっと悲惨かな。
しかし降らないのが京男の無謀なとこよなんです。





やっと着いたけど、人が疎らだった。
朝からあれだけ雨が降ってたから観光客が少ないのね。





境内に入ると雰囲気がいつもと違う・・・・。
なんだろう・・・・。





桜に勢いがないのです。
満開に近いのに。
天気もいつ雨が降るかわからない状態だ。


↑やっと太陽に照らされたカット

写真を撮っている内に晴れ間も一瞬見えてきた。
でもなんか桜が元気に見えない。


↑今年(2011.4.20)

・それに桜の側に行けなくなっている
・床几がない
・五重の塔を眺めながらお抹茶をいただけるスペースがない!
・そもそも売店の建物がなくなっている!


↑去年(2010.4.14)こちらの方が活気あるでしょ。

きっと観光客がいっぱいになりすぎ、桜の根元をふんだものだから桜に悪影響がでてきたんでしょうね。
飲み食いさせたのも桜が弱った原因かな。
それはそれでいいのだけど、なんだか物足りない、というか此処までくる値打ちがなくなったように思う。
清水寺も高台寺も円山公園も桜が弱っている。
年々、京都市内の桜は魅力がなくなっているな。
なんとかしなくてはいけませんよ。


↑去年(2010.4.14)床几があるでしょ。

来年は、おたふくさん元気になってね。
おだいじに。


↑本家玉寿軒「桜便り」


↑羽二重(卵白入り)、白こしあん

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赤は元気色

2011年04月23日 05時55分41秒 | 風景・和菓子

↑枝垂れ桃

原谷苑の花が続きます。
今日は「赤」。


↑ツツジ



赤は、人間の生理作用に強く働きかける色。
特に気力、生命力を象徴する色として親しまれています。


↑ボケ(木瓜)

人間が赤い色を見ると興奮作用を起こす神経が刺激され
血圧や体温を上げ、気分を高揚させる働きがあります。
京男は、黄色ぐらいにしておいた方がよさそう・・・。
そういえば弱っている時は、赤いパーカーとかが欲しくなる。
元気のいい時は、黒だものね。




↑黒侘助(くろわびすけ)



また、赤には
自分の中に溜め込んでいた感情を目覚めさせる働きがあるので
精神的に落ち込んでいるときや
無気力状態に陥ってしまったときに赤を見ると
気分を高揚させて、明るく前向きな気持ちを取り戻すことができます。




↑石楠花(しゃくなげ)の花が咲く直前

最近の眼の仕様なんだけど
赤と黒、緑を組み合わせると3Dに見えるのが不思議。
なんでやろ・・・。
私のところのPCは費用もかけないのに。
得なような得でないような。
一度眼鏡屋さんにいかなくちゃ。
眼科では原因がわからないとおっしゃった。


↑紫野源水「咲き分け」


↑きんとん、小豆粒あん

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櫻幻郷の黄金

2011年04月22日 04時51分04秒 | 風景・和菓子


今日は昨日に引き続き原谷苑。
ここは、村岩農園という桜、紅葉などの植木類の育成とか京野菜などをお作りになっているのです。
桜の時期だけ一般公開なんです。





びっくりするのは土の良さです。
この土なら桜が元気なんだろうな。
他の草花もとても元気です。



こうやって一般に公開すると桜の根本の土がかなり痛むでしょうね。
入り口にいたおじさんとそのことを話すと
「ダメージを回復するのに1年ぐらいかかります」
なんだそうです。





京都の有名な桜が最近弱っているのがその話を聞いてなんとなく納得しました。
だから桜の下でバーベキューなんてとんでもないことなんですよ。

1

桜の下には、桃の木や山吹、木瓜、石楠花が彩りをそえていました。





特に黄金色の山吹は見事です。
桜のピンクと黄金色の山吹や連翹(れんぎょう)、そして若葉の緑色は春の色ですね。桜だけなら不安になるけど、黄色や緑色があると心が和む。

「原谷苑」地図


↑長久堂「山吹の里」


↑きんとん、粒あん

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櫻も密集すると不安になる・・・

2011年04月21日 04時47分06秒 | 風景


昨日、午前中は雨模様。
普通ならそういう時に桜を見に行ったりしないですよね。
でも原谷苑に人を案内することになった。
雨は止んで晴れ間がでるような予感。





今回原谷苑には、タクシーで行く。
おそらくこんな日は人が少ないだろうし、道路も比較的スムーズに行けるとよみました。
混む時はタクシーで行ってはいけません。
メーターがカチャカチャと動いて、精神衛生上よろそくない。





北野白梅町でちょっと早いランチを食べタクシーに乗る。
計算通り道は空いていた。

1

入園料は、一番高い1,200円也。
ここは、開花状況で入園料がかわるのだ。

2



入るといつものことだが圧倒される。
次いで遠近感が失われボ~~~ッとなってしまう。
この感覚が京男を不安にされる。
桜には不思議な力があるように思う。
これぐらい密集するとそのパワーが増す。

1

こんな民話を思い出す。
「ある若い猟師が美しい山桜の林に迷い込んだ。若く美しい女と出会い幸福の時間を過ごし、再会の約束後女の姿は消え桜も散った。里に戻っても忘れられない。そこで再び山へ。しかし若い猟師は、山桜の花びらに埋もれて死体で発見され、女は桜の精と噂された」

1

それと、梶井基次郎の『桜の樹の下には』という文章を思い出すからかな。
「桜の樹の下には屍体(したい)が埋まっている!
 これは信じていいことなんだよ。何故(なぜ)って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか・・・・」
というような文章です。ネットで調べると全文読めます。

1

坂口安吾の「桜の森の満開の下」という話も思い出す。
この文章もネットで検索すると全文読めます。
この話は、篠田正浩監督で映画にもなっていた。
あれも結構ゾッとした。
主演は、若山富三郎と岩下志麻。音楽が武満徹だった。

1

ここの桜のようなところに、一人ポツンといると精神がおかしくなりそう。
夢に出てきたら怖い風景かも。
今日の記事のタイトルのように「桜」を「櫻」と書くと違う印象になりませんか。

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清水寺に薫る風が吹く

2011年04月20日 03時49分14秒 | 社寺・和菓子


昨日は、ちょっとだけ清水寺に行く。
往復と撮影で40分の超ショートカット。





ベランダ桜と同じで桜はもう散っていた。
でも結構昼間は観光の人がいた。
外国のお客さんより修学旅行のスイカのタネが多い。



昼前の一瞬晴れた時だったので、いい雰囲気でしょ。



風が薫るように感じられた。
昨日の夜は雨だったので空気も綺麗。
この後、家に帰った瞬間雨が降りました。



なぜ清水寺に行ったかというと地主神社の黄桜を見に行ったのです。
地主神社のいわゆる「地主桜」の咲いているのは見たことがないのですよ。
地主桜は、小さいながらも、弘仁2年(811年)に嵯峨天皇が行幸した際、地主桜の美しさに3度車を返したことから「御車返しの桜」とも呼ばれるほどの銘木。

1

現物を見てもそう銘木とも思えないのですが、ギリギリ咲いていました。
その隣の黄桜も咲いていました。でも小さいな。
この地主桜は、日本の桜にとって記念すべき桜なんです。
嵯峨天皇が桜を認めるまで、日本では、梅が一番だった。
でも嵯峨天皇が認めたということで桜にスポットライトが浴びた。
以来、日本人は桜を好きになった。
すごいでしょ。

1

でもこの地主桜さんは、ちょっと元気がなかったな。
お参りの人の毒気に当てられたのかな・・・。

1

新緑がきれいだった。
首が痛くなるほど、上を見ていました。
周囲の観光客には怪訝な顔をされたかも。


↑長久堂「薫る風」




↑こなし、赤こしあん

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石の力に惹かれたのかな・・・

2011年04月19日 05時43分21秒 | 社寺・和菓子


ここは平野神社。
京都の桜の名所なんです。
行った時は、もうメインの桜は終わっていました。
ただ舞台のところにある枝垂れ桜は、遅咲きなのでたぶん満開と思いよりました。





確かに舞台のところは満開。
人もいっぱい。
蜜に群がる蟻さんみたい。(笑)
みなさん、どんあ神さんが祀ってあるか知って並んでいるのかな。
主祭神は、今木神(染織・手芸・衣の神)、久度神(竈・台所・食事の神)、古開神(斉火の神)、比売神(不明。光仁天皇の妃高野新笠とする説もあった)。
なんか馴染みのない神さんたちなんです。
わかって並んでいるのかな・・・。





この桜が神楽舞台前の枝垂れ桜。
大きくはないけど、風情があります。



神楽舞台越しに観る桜が好きなんです。
御簾があるだけでいい雰囲気。





帰ろうと思ってフト見ると人が集まっている。
健康布団の即売会かなと思った。
無料で景品をくばったハルのかな?



人が少なくなったので近づく。
小汚い石がある。
見ると「すえひろがね」とある。
大きな鉄分が含まれている石らしい。
磁石のお札もあり、この石にくっつけると御利益があるらしい。





この石は「すえひろがね」というそうです。
現在確認されれいる日本最大の餅鉄です。
(重さ200キログラム、高さ80センチ、厚さ27センチ)
鉄分70%、一般磁鉄鉱60~65%と比べ純度の非常に高いものです。
「授かる守り」(授与所にございます)
すえひろがねにお守りをつけ、石の力をお守りに授かり、お持ち帰る磁石の入ったお守りです。
去年流行ったパワースポットのたぐいなんだろうか。
昔からあったっけな?



人間のやることだから仕方ない・・・そんな風に大木さんは思っているかも。
そういえばこの平野神社のこの時期の屋台が汚いな・・・あれがなければいい桜なのにな。
桜を静かに愛でた方がいいように思うんだけどな。


↑紫野源水「花がすみ」


↑薯蕷、小豆こしあん


↑4月19日ベランダ桜。昨日の雨で花が綺麗に落ちました。また来年楽しませてね。(完)

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石庭の桜

2011年04月18日 03時57分17秒 | 風景・和菓子


今日は龍安寺の石庭です。
この石庭は、幅22メートル、奥行10メートル、白砂を敷き詰め、帚目を付け、15個の石を一見無造作に5か所、点在させただけのシンプルな庭。





海原に大山のある島が浮かんでいる。
石が15個。不思議なことにどこ角度からみても1個石が隠れるどうです。
東洋では十五夜(満月)にあたる15という数字を「完全」を表すものとしてとらえる思想がある。
この15の石は「完全」を表しているそうです。
でも実際には14個しか石が見えないそうです。
つまり、この世は「不完全さ」を表現している。
確かに人間の世界は不完全ね。
不完全だから完全を目指して生きている。
それが人生というものかも。





なんてことを考えされられました。



2

この蹲踞(つくばい)は、面白いですよ。
真ん中の□の周りに文字が書いてある。
その文字は「五・隹・疋・矢」。
真ん中の□と合わせると「吾唯知足」となります。
「不満に思わず満足する心を持ちなさい」という意味になるそうです。
この蹲踞のオリジナルは、徳川光圀の寄進なんだそうです。現在置いてあるのは複製品です。



蹲踞の横に「此の水は飲めません(This water is not for drinking.)」とあります。飲む観光客がいるんだ・・・。
この日はお賽銭が入っていなかった。

1

石庭に行く廊下に模型が置いてある。
これなら15個の石が全部見られる。


↑本家玉寿軒「汐干狩り」


↑外郎、こしあん


↑4月18日ベランダ桜、もう終わりました。

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龍安寺春爛漫

2011年04月17日 05時11分25秒 | 社寺

↑鏡容池

龍安寺(りょうあんじ)は、大抵の人が名前をしっている。
金閣寺や銀閣寺、清水寺もそうですね。
でも以外と知らないのがそういう観光の寺。
京都人は、行ったことがない人が結構いる。
いつでも行けるという意識があるんだろうな・・・。
京男もその一人。
なんかそういう観光地に行くのが、お上りさんみたいで恥ずかしい。


↑小さな島に弁財天の祠があります

1

龍安寺は、臨済宗のお寺。
ちなみに京都の禅寺といえば大抵臨済宗が多い。


↑侘助が侘びしく咲いていた・・・


↑石楠花(しゃくなげ)

現在の日本の臨済宗は江戸時代に白隠が中興したものらしいです。
公案という難解な問題に対して思考を深めていくような形式が特徴。
もう一方の禅に曹洞宗がある。
日本の曹洞宗は、道元が始めた。総本山は福井の永平寺。
只管打坐(しかんたざ)ひたすら座禅を組み続けて悟に到るという宗派。
地方で多いのが特徴。
黄檗宗という禅宗もあります。
どちらかというと臨済宗とよくにています。


↑この門が正式な門なんだそうです







※公案の一例
「隻手の声(せきしゅのこえ)」
片手でする拍手の音を聞いてみよ。
普通の常識では聞こえないですよね。
これを師匠に答えなければならないのです。
無分別な京男はすぐに聞くことができました。
あなたはどうかな?









なんか前置きが長い。
この龍安寺は、京都的にいうと前の戦争(応仁の乱)の後、東軍総帥の藤原北家が徳大寺家の山荘を譲りうけ、創建したお寺。
当時は、文化人や武家に流行っていた臨済宗のお寺にした。

石庭は明日のお楽しみ。


↑4月17日ベランダ桜、昨日の風で散ってしまいました。若葉がきれい

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桜のトンネルを抜けて

2011年04月16日 05時06分24秒 | 社寺・和菓子


ここは、車折神社(くるまざきじんじゃ)。
祭神は清原頼業(きよはらのよりなり)である。
頼業は、学問で有名な清原氏の出であり、自身も平安時代後期の著名な漢学者・儒学者であった。大外記の職を長年務め、晩年には九条兼実より政治の諮問を受け、兼実から「その才、神といふべく尊ぶべし」と評された。
清原頼業さんは、よくわかりません。


↑嵐電の車折神社下車するとすぐに鳥居になります。

境内社の一社で、天守受売命(あめのうすめのみこと)が祭神。
天守受売命?と思われるかもね。
天照大御神(あまてらすおおみかみ)さんが天の岩戸に引き籠もらはった時、扉を開くために神さんたちが集まって大宴会をしやはったんですよ。
まあ私は見たわけではないので憶測ですが・・・。
天照大御神(女神)はご存じですよね。伊勢神宮の内宮の神さんです。引き籠もった原因は弟が暴れハッタせいです。弟は素戔嗚尊(すさのおのみこと)祇園の八坂神社の祭神です。この後、八岐大蛇(やまたのおろち、キングギドラの頭が8つあるような架空の動物)を退治したりするのです。



その引き籠もった天照大御神の興味を引くために神々が大宴会をした。その時、天守受売命さんが踊り子さんになってストリップショーをしやはりました。
神さんたちは大変楽しんだ。
「なんなの?」と岩戸をちょっと開けて外をみたのがきっかけで表にでてきた。
そんな経過で天守受売命さんは、芸能の神さんにならはったのです。
ちなみに夫は、猿田彦さんです。
『古事記』や『日本書紀』の話は、最近しらない方が多くて説明が長くなりますね


↑車折神社「清めの社」の立砂。砂というより石だな。


↑この社は家相、地相、方位の守護神をお祀してあるようです。
道祖神に見えるのは私だけかな・・・。


↑ここは芸能ということでなんか境内が華やかですね。


↑お願い事を石に書いて、ここに置くと叶うそうです。

桜のトンネル


嵐電は嵐山と四条大宮(嵐山本線)、北野線は帷子ノ辻(かたびらのつじ)と北野白梅町を結ぶ電車。
特に北野線は単線でクラシックな雰囲気がします。
鳴滝駅から宇多野駅間の桜並木は通称「桜のトンネル」と呼ばれ、
春の満開時期にライトアップされるそうです。
残念ながら夜桜の写真はないんです。
夜にここまで来るのはちょっと無理だし。
9時になったら眠くなる人には不向き。
夜に外出するのは不良のすることやし・・・。


↑紫野源水「夜桜」


↑そば上用、小豆粒あん




↑4月16日ベランダ桜、昨日の雨で花びらが落ちました。緑の新芽がかわいい。

ベランダ桜、花吹雪

↑4月16日ベランダ桜の桜吹雪
和菓子を撮影する設定のまま、外の動画をとってしまった。色と明るさが変なのはそのせいです。

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