京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

夏越の祓

2008年06月30日 04時52分11秒 | 社寺・和菓子

↑新熊野神社(いまくまのじんじゃ)


↑新熊野神社、夏越お札

最近、京都の神社で「夏越の祓(なごしのはらい)」をするところが多くなったように思います。
商売上手にならはったんやろか・・・それとも私がいままで気付かなかったからなんやろか。
京都人は、この日に「水無月」という独特のお菓子を食べます。


↑京都鶴屋「水無月」葛

もちろんこんな上等なものとチゴテ、外郎の上に粒あんがのっているだけのものがほとんどです。
でも京都市以外に引越しをして困るのが「水無月が売ってない!?」と思うことです。
食べヘンかっても死にはしませんが、なんとのう落ち着かないんです。


↑京都ゑびす神社

この夏越の祓は、毎年6月30日にやらハリます。
八坂さんだけは、祇園祭の仕上げという意味もあるのでしょう。
7月70日にやらハリます。
ちなみにこの祓は、年に2回。年末にも目立ちませんが12月31日に「大祓」をします。
最近の社会情勢でいうたら、週に1回は大祓をした方がいいみたい。
半年分の穢れを祓うなんて手ぬるいこというてたらあかへん。


↑貴船神社(きふねじんじゃ)

夏越の祓はいろいろな神社にいきました。
一番好きなのは、やっぱり貴船神社かな。



そんなに茅の輪は大きくないけど、神事という感じが一番するように思う。


↑貴船神社、夏越のお札
お札も一番かわいいように思います。


↑亀屋良長「夏越」上用、黒こしあん
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花菖蒲とビワ

2008年06月29日 06時03分29秒 | 風景・和菓子


タイトルが不思議な感じでしょ。(笑)
なんか季節はどんどん進んでいって
花菖蒲や因んだ和菓子の写真が取り残されてしまった。
まだまだ色々あるんですよ。





季節の進み方が異常に早く感じる。
「タイムウエーブ・ゼロ理論」という考え方もあるらしい。
時間の流れが速くなっているんやて。
ほんまかいな!?
確かに時間の経つのが早く感じるのはほんとやけど。


二条若狭屋「花菖蒲」


煉切、黒こしあん



これは、仕事先で出してもらったビワ。
ビワの皮の剥き方知ったはりますか?
お尻の方から剥くときれいに剥けます。


総本家駿河屋「枇杷」
これは、ホンモノではありません。
ようできているでしょ。


煉切、黒こしあん
ちなみに上の「花菖蒲」とこの「枇杷」、
味がいっしょやし。
不思議やね。
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桔梗は静寂が似合う

2008年06月28日 05時38分03秒 | 社寺


桔梗は、本来秋の七草にも例えられる花。
この花を観ていると心が静かになってくるよう。
そうしながらも、左足の親指に刺さった棘を手で抜こうと試みるも
出ているところだけちぎれ、本体は1センチ刺さったままだった。
そのまま、15000歩も歩いてしまいました。
K画伯さん、気付かなかったでしょ。(笑)



こんな庭を眺めているといつしかイライラも収まる。
実はいま、コンピュータが2台調子が悪く、HDを初期化しシステムを再構築中。
もう果てしなく論理的な作業を強いられる。
右脳人間がもっとも苦手とする作業。
そんなイライラと騒がしい左脳もこの庭を眺めているといつしか静かになる。



杉苔がすごくきれい。





桔梗の庭はすばらしいな。
この絶妙なバランスがいい。







ここの寺紋もこの間の智積院と同じ「桔梗紋」
禅宗のお寺らしくたくさんのだるまさんの軸が展示されていました。
静かな数時間をありがとう。
天得院地図
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桔梗のお庭

2008年06月27日 04時52分59秒 | 社寺


ここは、紅葉で有名な東福寺の一角にある天得院。
天得院は、萬松山と号し、南北朝時代の正平年間(1346~70)に東福寺第三十世住持無夢一精(むむいっせい)禅師によって開創。



東福寺の五塔頭のひとつであったけど一時衰退、大機慧雄(だいきえゆう)禅師により再興。
慶長19年(1614)に東福寺第227世文英清韓(ぶねいせいかん)長老が住持にならはった。
この清韓さんは、豊臣秀吉、秀頼さんと仲良うしてはった。
それまでは、よかったんやけど、秀頼さんに頼まれて方広寺の鐘銘を撰文しやはった。
これが有名な「国家安康、君臣豊楽」という文字が入っていて、家康さんがイチャモンをつけはった。それで豊臣家は滅び、このお寺も取り毀されたらしい。
いまの建物は天明9年(1789)に再建されたものだそうです。



ここは、そんなに広くないけど、いまは桔梗がとてもきれい。





これは、華頭窓という名前の窓です。
ここからお庭を観ているととてもいい感じ。



この日は、人も少なくのんびりとK画伯さんと過ごしていました。
この後、縁側のささくれだった木で1センチぐらいの棘が足に刺さってしまった。(悲)
天得院地図
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七変化

2008年06月26日 05時12分58秒 | 和菓子


紫陽花は、丸い形から「手鞠花」



花の色が変わる事から「七変化」



装飾花が四片ある事から「よひらの花」
などの異名がありますね。
いまぐらいのちょっとうっとうしい季節にとても合う花。



長久堂「七変化」



みじん羹、赤こし餡
みじん羹とは、みじん粉(または、いら粉ともいい、もち米を蒸す→乾燥→挽く→煎る)を混ぜてすりガラスのような雰囲気になる。



京都鶴屋鶴壽庵「水無月」
もうすぐ(6月30日)夏越祓(なごしのはらえ)やね。
それにちなんだのが水無月。



甘納豆入、葛製
昨年も紹介した葛製の水無月。
こうすることでものすごく上品なお菓子になりますね。
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京男、レッドカーペットを歩く

2008年06月25日 05時15分43秒 | 風景


な~んちゃって。
これは、何かというと京都駅前にある京都劇場にいく赤い通路です。



京都から出張する時にここを歩いていきます。
なんか気分がいいんです。
京都に来られたら一度お試しください。



結構気持ちいいですよ。(笑)



これは、神戸の元町でみつけた「かもめ食堂!」
妙に面白い。
今日は内容があまりないな・・・。
↓参考
かもめ食堂

バップ

このアイテムの詳細を見る
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トマトのアイスキャンデー?

2008年06月24日 05時02分49秒 | 




ここは、北極星の心斎橋店。
北極星というといつも大阪に行った時にオムライスをテイクアウトするお店なんです。
父親の権威の象徴「北極星のオムライス」
いつもは、淀屋橋店で電話で発注し、京阪に乗る前に受け取るという作業。
今回は、心斎橋店で食べてみました。
心斎橋店は、大阪の町家を改造してあります。
靴を脱ぎ、お風呂屋さんのような靴箱に入れてあがります。



大広間に机が置いてありそこで食べるのです。
坪庭があり、なかなか落ち着きます。



この日は、チキンオムライスのセットを注文。
エビフライと味噌汁がつきます。
このお店、暗くてオムライスが美味しそうに撮れてなくてすみません。
実物はもっと美味しそうな色です。念のため。



ここのオムライスには、お寿司屋さんのようにガリがつきます。
それが不思議にオムライスに合う。



オムライスは最近のフワフワよりもこういう方がいいな。



さて、机の上のメニューで気になったのがこれ。



注文してみました。



ほんとにうっすらトマトの味がします。
不思議なもんやね。
これが北極のアイスキャンデー・・・じゃななかった北極星のアイスキャンデーや。
(これがわかる人は大阪の人やね)



一瞬、帝国ホテルってこんなんだっけと思ってしまった。
大阪帝国ホテルと帝国ホテル大阪とは違うんだ・・・!
北極星心斎橋店地図
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鉄線花

2008年06月23日 06時08分56秒 | 和菓子

↑塩芳軒「鉄仙」外郎製、粒あん

この和菓子はこの間のセミナーの時に持って行った和菓子。
だからカットしてないし。
これは花びらが6枚なので「鉄線」を表現している。
8枚なら「風車」。
でも7枚もあるけど・・・。
そういう時は「クレマチス」と言っておくとか。



蔓が鉄線のように強いから鉄線花と名付けられました。江戸時代に渡来したといわれ、美しい形は着物の模様など広く用いられました。これだけ目立つ花なのに 花の形状ではなく、蔓の強靱さから名が出た、というところが面白いですね。

でもあえて名前を「鉄仙」としたところが粋ですね。


↑塩芳軒「夏椿」羽二重製、白こしあん

夏椿は、「沙羅双樹(さらそうじゅ)」と日本では扱います。
でもこれはあまり正しくないそうです。
『平家物語』の冒頭にでてくる
「祗園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 
 盛者必滅の理(ことわり)をあらはす おごれる人も久しからず 
 ただ春の夜の夢のごとし 」
この沙羅双樹は、どうやら違う樹みたいです。
京都で夏椿といえば妙心寺東林院ですね。
朝咲いて、夕方には花が落ちるのだそうです。
だから儚いということで沙羅双樹といっているらしい。
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祈りの形

2008年06月22日 05時34分09秒 | 社寺




まだ智積院が続いています。
お寺や神社は、よくみると不思議な形、きれいな形のものが多いですね。
この火焔宝珠(だったかな)もこうやってみるときれい。



お不動さんなんか日の下でも怖いですね。
こっちを睨んだハルみたいやし。
「(ア)カンマーン!」



後ろから見るとそうでもない。
供えた大根がかわいい。



柴燈大護摩供法要前の会場。
この時点では静か。



これは、床几の上にヒノキの葉がおかれているのが印象的。
ヒノキの葉には人間はもちろん、万物に対して、消菌防腐効果があり、きっと魔除けにもなったんだろうな。
京女なら「あなたのイスにもヒイトキヨシ」となるだろうな。



弘法大師さんの像です。千葉真一ではありません。(わかる人少ないか・・・)



興教大師さんの像。





これは、屋根の鬼瓦ね。玄武さんさろか。
一応「阿吽」になっている。
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桔梗紋

2008年06月21日 05時14分30秒 | 社寺




智積院のお寺紋は桔梗紋。
青葉まつりの時も桔梗が通路の両脇にいっぱい咲いていた。
桔梗紋は、清和源氏流が多いらしいですね。



有名なところでは、明智光秀、大田道潅、加藤清正などが使っています。
ただ武将が使うのは水色で使うのが多いみたいですが、智積院は黒で使ったハル。
このあたりがちょっと違うのかな。





桔梗のつぼみは風船のようで面白いですね。
なんでこんな形になっているんやろ。





桔梗の根は、サポニンが含まれ、生薬としても使われる。
去痰、鎮咳、鎮痛、鎮静、解熱作用があるとされ、消炎排膿薬、鎮咳去痰に効果があるそうです。
韓国では、トラジといいますね。
キムチやビビンバ、ナムルの食材になります。



花言葉は、「優しい愛情」「誠実」「変わらぬ愛」「従順」「友情」。
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青葉まつり(柴燈大護摩供法要編)

2008年06月20日 06時15分28秒 | 社寺


さて、いよいよ青葉まつりもクライマックス。
柴燈大護摩供法要がはじまります。





火をつけるのもひとつひとつお作法があります。
火をつける前にお水をかけたハリました。
「あか」なんとかいうたはりました。
漢字で書くと「閼伽」読めるかな「あか」なんです。
仏前に供えるお水のことなんですよ。
サンスクリット語のargha(アルガ)の音写で口説く水・・・じゃなかった功徳水と訳される。
これが西方に伝わって「aqua(水)」となったという説があります。


動画はこちらへ



まあ、二ヶ所から火をいれます。
最初はすごい煙。



大きな団扇で煽いだはりました。
これって煙をよけているんやろか。









炎がではじめると迫力がでてきます。
各々の方が書いた護摩木を火の中にいれたはりました。
そして見ている人のカバンとかを火にかざして加持したはりました。
炎をみているとやっぱりワクワクしますね。(笑)
それに太鼓の音と不動明王の真言・・・。
やっぱりこういうのはいいですね。
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青葉まつり(山伏編)

2008年06月19日 05時16分25秒 | 社寺




山伏(やまぶし)とは、山の中をひたすら歩き、修行をする修験道の行者の事であり、「修験者」(しゅげんじゃ)とも言う。





独特の装束や道具が面白い。
なんか懐しい感じがするんです。昔やっていたのかな・・・。
密教に基づき、神仏いずれにも仕えるが、天台系山伏と真言系山伏とにわかれるそうです。
この人たちは、大峰山云々という言葉あったから醍醐寺三宝院か聖護院から来られているのかな。







山伏といえば役小角(えんのおづの、えんのおづぬ)ですが、この人は飛鳥時代から奈良時代にかけての人。通称を役行者(えんのぎょうじゃ)。修験道の開祖。
子供に聞いても「しらない」といった。
なんかそういう知識を子供に教えていないのか・・・。
ちなみに役小角は実在の人物なんです。







山伏のみなさん、修行も大切ですが、そういう物語もなんとか子供たちに伝えてほしいな。伝説も含めると面白い話がいっぱいあるし。
修行もいいと思います。自然の不思議さ、人間の弱さ、潜在能力の素晴らしさを教えてくれる。いま日本にそういうものがかけてきているように思えます。
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青葉まつり(行列編)

2008年06月18日 05時55分54秒 | 社寺


日曜日(15日)近くの智積院で「青葉まつり」というのがおこなわれていました。
正式には「両祖大師御生誕慶祝法要」。



両祖大師というのは、そういう名前の方ではなく、真言宗の弘法大師と中興の祖である興教大師のお誕生日ということらしい。
大峰山で修行された山伏(やまぶし)さんたちもたくさん来られていました。
弘法大師空海は、高野山を開いた方。
両祖大師さんは、正式には正覚坊 覚鑁(しょうかくぼう・かくばん)上人。
この方は無言行をたくさんされたんだそうです。



京男としてはちょっと見習わないといけないかな。
それにしてもこの最初の行列はなかなか厳かなものでした。



こういうのに座ってみたいな。(笑)





この日傘がおしゃれ。
近くのお寺のわりにはあまり由来とか詳しくないので説明足らずですいません。
行事はまだ続きます。
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紫陽花の季節

2008年06月17日 06時52分24秒 | 風景・和菓子


アジサイ(紫陽花)は、アジサイ科アジサイ属の総称。
学名は、「水の容器(Hydrangea、ハイドランジア)」
日本が原産なんだそうです。
ただ最近よくみかける丸いアジサイは、セイヨウアジサイ。
本来の日本原産は、ガクアジサイ。









「あじさい」の名前は、「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」が訛ったものと言われる。また漢字表記に用いられる「紫陽花」は、唐の詩人白居易が別の花(ライラックか?)に名付けたもので、平安時代の学者源順がこの漢字をあてはめたことから誤って広まったといわれている。でも間違ってよかったかもね。



亀屋良長「四ひら」
これは、セイヨウアジサイやね。(笑)



煉切、白きんとん
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クリームコロッケ

2008年06月16日 05時37分22秒 | 

↑ハンバーグ+クリームコロッケ

今日の記事は、貴船神社に行った時の話。
友人が車で遊びにきたので、ランチとなり、その時、長女を除く家族全員がいた。
で次女は受験の勉強のため、家で留守番。
京男&京女、京男Jrたちが便乗。
さてどこへとなり、「じゅんさい」でランチを食べることに。
ここは我が家からは遠いからなかなか行けない場所。
ちょうど駐車場も空き、席も少し待ったけどすわれた。


↑クリームコロッケはとてもクリーミー

ここのランチセットは、煮込みハンバーグとお好みのフライをチョイスできる。
それに御飯とサラダ、お味噌汁、お漬物がついて1,000円とうれしい設定。
もちろんその他のメニューもいっぱいあります。
でもお昼はみなさんこれを頼まれるみたい。


↑ハンバーグ+ポークカツ


↑ハンバーグ+ささ身カツ


↑ハンバーグ+エビフライ
次男がエライ美味しいと言っていたのが印象的
写真は、カメラを渡して各々が撮影ね。
じゅんさい地図
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