WALKER’S 

歩く男の日日

秋遍路 高知の宿 ①

2022-02-02 | 日記

  
 6日目の宿は東洋町野根にある「まるたや」です。東洋大師から830m先へんろ道沿いにあります。ここは15年くらい前までまるたや旅館として営業していた。白黒のへんろ地図には載っていた。お遍路の経験があって遍路宿をしたいというご夫婦が物件を探していてここを手に入れたのはいいけれどなかなか民宿営業の許可が下りなくて5年くらいかかってようやく民泊の営業許可が下りたのが3年前ということだそうです。屋根や表の壁や玄関はきれいになっているのに営業している感じがなかったのはそういう事情でした。地元の人に尋ねたこともあったけれどはっきりしたことはわからないという感じだったのもようやく合点がいきました。
 感染前は食事もあったのですが、今は素泊まり1組限定で4000円です。部屋は和室8畳二間続きですごく広々、Wi-Fi なし、ウォシュレットなし、洗濯無料、乾燥なし。部屋に湯沸かしポットはなかったのですが言えばちゃんと持ってきてくれてカップ麺も食すことができました。かなり古い宿ですがリノベして清潔感はあり快適でした。部屋は2階トイレと風呂は階下、元はお遍路さんですからこちらの気持ちも判ってくれてとても話しやすくて愛想もよかったです。もう一度会いに行きたい宿です。


 7日目の宿は室戸荘です。かなり前に一度飛び込みでお願いして断られたことがあります。当時は今では信じられないぐらい無謀な歩きをしていた。その時は向かいにあった「飛巌荘」に救ってもらいました。

 ぼくが風呂から上がったころ男の歩き遍路さんが到着、食事の時二人だけだったので、いつものように「今日はどこからですか」ときくと「はるる亭からです」と聞いてびっくり、ここまで43kmある。「足は大丈夫ですか」ときけば別に問題はないとのこと、それもそのはず超ウルトラマラソンのランナーなのでした。彼は2回目のお遍路、最初の時は細かい区切りで何回にも分けて1巡、今回は通しで最後まで行く。出発したのはぼくと同じ11月2日、なかなかここまで7日で来るお遍路さんは居ない。ぼくのブログを教えてさしあげるとずいぶん参考になると喜んでくれました。明日の宿は「とうの浜」がいいでしょうとアドバイスしたのですが工事関係者の人で満室、手前の「美園」にしたそうです。この時はその後3回も同宿になるとは思ってもみなかった。再会は8日後足摺は窪津を過ぎたあたりでした。
 2食付き7200円、龍馬パスポートブロンズで200円引きでした。Wi-Fi あり、ウォシュレットあり、洗濯乾燥無料、湯沸かしポットあり、緑茶ティーバッグ3,部屋に洗面あり。
 食事の間女将さんはたくさん喋ってくれました、ぼくが池山神社に行くのだ言うと、登ったことがあると山道のことなども教えてくれました。先月巡った新四国の話も聞いてくれて、長年遍路宿をやっているけれど新四国を歩いた人は初めてだということでした。


 8日目の宿は羽根郵便局の向かいにある「おうち宿しだお」です。ごく新しい宿です。春にKさんが泊まり、その数日後にも北海道の遠藤さんが泊まって二人とも絶賛していたのでどうしても泊まりたかった。奥さんは室戸岬のガイドなんかもしている。

これくらいの品数とボリュームがぼくにはベスト、ごはんをいっぱい食べたいのでおかずだけで苦労するというのはちょっとね。この日は2食付き6000円だったけれど以後は6600円にするということでした。Wi-Fi あり、ウォシュレットあり(部屋がある2階のトイレにはない)、洗濯100円乾燥100円、部屋にポットなし。ちょっと変則的な間取りで、部屋から食堂や風呂や洗面に行くのに一旦ほんの1mほど表に出ることになるのが少し面倒ではあります。奥さんはとても明るくて話しやすい人、お名前が「歯朶尾」といいます、元は大阪の人。

こちらが朝食、


 9日目の宿は安芸駅の近くにある「清月旅館」、「東風の家」に泊まりたかったけれどこの日は定休日でした。安芸の宿は癖のある宿が多くて今まで1度しか泊まったことがない、この宿もKさんのブログで以前とは違ってまあまあだとは思っていたけどおっかなびっくりだった。

 経営しているのはハーフの青年だとは聞いていた、フロントで少し話すととてもいい感じの明るい人だった、ネットで予約したけれど龍馬パスポートの割引はできると言ってくれた。夕食付きで1割引きで5580円になった、めちゃ安い、設備も全く問題なかった。また来てもいいという感じ。Wi-Fi あり、ウォシュレットあり、湯沸かしポットあり、緑茶スティック4,ペットボトル500ccのミネラルウォーター(クリスタルガイザー)あり、部屋に洗面あり。


 10日目の宿は善楽寺を出たところにある「花鳥風月」春に続いて2度目の投宿、今回は観光客の男性と同部屋になった。ドミトリー4人部屋で今のところ2人までの受付、いずれ4人の受付をしたいと言っていた。もう1部屋は女子2人部屋。こちらは今のところ1組の受付なので個室になる。男子部屋は2900円だった。新築なので設備は全部ピカピカで快適です。Wi-Fi あり、ウォシュレットあり、洗濯100円乾燥200円、台所に全ての炊事道具あり、朝食にトースト、ヨーグルト、グラノーラ、ドリップ珈琲が用意されています。ゲストハウスですが湯船のお風呂もあります。


 

 11日目の宿は35番清滝寺から車の道を700m下ったところにある「お遍路ハウス温古社」です。古民家が見事に再生されています。奥さんとはこの春「ゲストハウスりり庵」で会ってお話もしていた。Kさんのブログでも見ていたのでとりあえずは泊っておくべき宿と決めていた。いろりでお餅を焼いてもらっていろんな話ができた、金子さんも春秋来ていたし伊藤さんも佐藤さんも来ていたそうだ。「南天」に泊まった女の子がとにかく良かったとほめちぎっていたそうだ、おそらくピザの御馳走にありついたのだと思われる。りり庵の中山さんに泊まりに来ないと誘ったけれど、のっぴきならない用事ができて来られないとのこと。次の春には「りり庵」に泊まるからまた3人でおしゃべりできるかも。
 素泊まり3500円、Wi-Fi あり、ウォシュレットあり、洗濯無料乾燥200円、古民家ですが水回りは全部新品で快適。