WALKER’S 

歩く男の日日

10日目 民宿喫茶きらく~民宿まさご

2017-06-30 | 17年四国の旅


 きらくの朝食はパンかご飯か選べます、久々にクノールのカップスープ、


 もちろんコーヒーも、そしておにぎりのお接待も。このお宿は本当の遍路宿です。あらゆることが行き届いてほとんど文句のつけようがない。食堂以外、お風呂も洗濯も同じ階だしトイレ洗面は部屋に付いているのもいい。女将さんの人当たりもよくて喋りやすい、宿帳を見るとこの春のシーズンで3室が満室になったのは3日くらいしかありません、これだけの満点の宿で少し解せませんが、この近くにいくつか宿があることがその理由だと思われます、神峯寺の下からだとここまで34kmあって、それだけ歩く人は少数派で、どうしても2km手前の丸米旅館か黒潮ホテル、その1.5km手前のかとりを選択する人が多くなってしまいます。もう少し手前にはかがみ宿もあって、昨日そちらの方へ行く人も見かけました。安芸の宿に泊まれば24kmほどでちょうどいいのですが、近頃は遊庵が人気で先ずそちらから埋まるということもあるでしょう。遊庵はもちろん最高なのですが、トイレ、風呂、洗面、洗濯、食堂は全部階下だし、部屋はフローリングでベッド、ベッドの方がいいという人もいますがぼくは畳の方が好みなので、食事以外は全部きらくの方がいい、ただし同宿の人がいないというのもつまらないから、来年は遊庵に泊まります。


 きらくを6時45分に出発、夜中ずっと降っていた雨はほとんどあがりかけています。昨日1区間ベストタイを出してかなり頑張ったのですが、右の足首の筋にちょっと張りが出かけているので今日は押さえることにしました。昨年同じ処を痛めてリタイアしたし、4年前リタイアしたときも左足だったけど同じ処の筋を痛めました。今日は距離も短いので多少押さえても全く問題ないし、先々のことを考えることの方が大切です、
 29番国分寺に到着したのは8時20分、宿から92分かかりました、ベストは81分なのでかなりゆったりです。ベストの時速が6.6kmなのに対し、5.88kmしか出ていません。スピードは10%落としただけですが足への負担は2割以上軽くなっているはずです。これくらいで良しと思えることが一つの進歩で、先々、より良い旅の可能性が広がっていくような気もします。
 少し遅れて境内に入ってきた歩きの男性は道中追い越さなかったので逆打ちかと思われましたが、聞けば順打ちとのこと。普通の宿には泊まっていないかも。


 8時40分、国分寺を出発、70分で30番善楽寺に到着です。ベストは63分なので7分の遅れ、ベストの時速は6.52km、今回は5.91km、見事なくらい変わらない押さえ具合、
 お参りを終える頃入ってきた男性は逆打ちのようですが声はかけられませんでした。



 10時ちょうどに善楽寺を出発、62分で31番竹林寺に到着です。ベストより6分遅れ、ベストの時速は5.9km、今回は5.38km、最後山登りがあるので大分遅くなります。


 お参りが終わって境内にある休憩所で昼食です。お寺の寺務をしていた女性が大分時間が経ってますけどためしたら十分おいしかったので持っていって下さいと声をかけてくれました、もちろん一つザックに放り込みました。
 竹林寺ではぼくのすぐ後に外国人女性がやってきましたが、やはり声をかけないまま、ぼくが休んでいる間に先に出ていきました。竹林寺では40分ほど滞在して11時50分に出発です、石畳の山道は苦手かつ雨が降ったあとなのでそろりそろりと慎重に下ります。下り終わった頃雨がしっかり降り始めます。川を渡り終えたすぐ先高速の下で外国人女性がレインコートを取り出しているところでした。


 13時09分、竹林寺から71分かかって32番禅師峰寺に到着です、ベストの時が60分なので相当ゆっくりです、雨も降っているし、下りも登りもあったからこんなもんでしょう。もうここから宿まで1時間半もかからないからまだまだ時間的に余裕もあります。


 水屋にかわいいお地蔵さん、去年までは龍口だったような、札所の数も多いから記憶が錯綜しているかもしれません。境内はこの時間になると静かで一人二人車の人が上がってくる程度、歩きの人は高知の市街か善楽寺の近くに泊まって竹林寺から始めるから午前中に打ち終わってしまう人がほとんど。高知で区切る人が多いから区切りの初めとなるとここに来るのが午後になって高知屋までという人も居るには居るでしょうが。


 禅師峰寺を13時30分に出発、山を下ったところで男性がやってきました、おそらく今日が区切りの初めの日でしょう。遊庵からだとしたらかなりの歩き手です。
 禅師峰寺から4.5kmほど来た、サンゴセンターの前に龍馬さんが、ここは前に2回通っているはずですが気づかなかった。


 題字は高知県知事橋本大二郎、
サンゴセンターは団体の食事もできるので観光客で大にぎわいでした。


 禅師峰寺から1時間、浦戸大橋を渡ります、3度目ですが、やはりいろんなことに緊張します、幸い雨はあがっていますが。


 車道の幅もそれほど広くないし歩道は本当に最低限という感じ、


 渡しの方を眺める、最後にしたいけど宿の都合でどうなることか、


 14時52分、民宿まさごに到着しました、押さえに押さえた1日でしたが、こういう時間に着いてしまいます。距離は37.1km、平均時速は5.8kmというところでした。


 夕食はこれだけではなく、


 野菜の蒸し焼きも。
 メインのカレイかヒラメのホイル焼きが味が良く出ていて先ず旨い、左上の豚の冷しゃぶが思わずにっこりしたくなるくらい、カツオのたたきは今年4軒くらいの宿で出た中で一番美味いとはっきりと言えるほどだったし、おすましは今年泊まった全ての宿の味噌汁、すましの中で一番美味いと断言できるくらいおいしかった。本当にしっかりしたこれぞご馳走といえる献立です。料金は7500円と遍路宿としては少し高めですがこれだけのものを出してもらえれば何も言うことはありません。浦戸大橋も渡らなければいけないし、高知屋より1000円高いとなれば積極的におすすめはできませんが、高知屋が満室の時はぜひこちらへと薦めることはできます。
 同宿の人は居ませんでした、龍馬パスポートで次回泊まるときに使える500円引きクーポンをもらったのですが、来年は逆打ちなので遠回りはできません。