WALKER’S 

歩く男の日日

関西学院大学応援団総部吹奏楽部 第53回定期演奏会

2014-12-01 | 演奏会

 昨年の春以来の関学の演奏会です。スパークの世界初演「THE UNKOWN JOURNEY」は見事な演奏でした。もちろん初めて聴く曲ですが全てのパートがはっきり主張して説得力十分で、かつ圧力十分でぐいぐい迫ってきました。世界初演に恥じない立派な演奏でした。この演奏を聴けただけでも来て良かったと思いました。でも、この曲に力を入れすぎたせいなのか学生が指揮した3曲と大学祝典序曲は全く感心しませんでした。同じバンドが演奏しているとは思えないほど音楽が見えてきませんでした。何を言いたいのかがよく分からない自信のない音楽のようにしか聞こえませんでした。それも仕方ないと思います、世界初演にどれだけ力を入れすぎても入れすぎるということはない、そのために他の曲に時間を掛けられずそれなりの音楽しか作れないのはアマチュアとしてはむしろ普通のことです。
 アンコールはディズニーメドレー2とジェイガーの行進曲[TOUR DE FORCE」でした。そしてエンディングの賛美歌はナレーションが初めから泣き出してどっちらけでした。ナレーションが無機質であってこそ聴衆の感情が高まって泣けるのに、先に泣かれてしまってはどうしようもありません。しかも賛美歌はアレンジがちょっと変更されていました。2,4,6小節目の3泊4泊の8分音符のアルペジオがなくなって、代わりに鐘が鳴りました。初めて聞く人なら違和感はないかもしれませんが39年前から少なくとも40回以上は聞き続けている者にとってはあのアルペジオがないだけでもう別の曲です。関学のどのOBOGよりたくさん聞いているはずだし、あの楽譜を借りて先輩の結婚式で演奏したこともある、だれよりも思い入れがあるし、あの曲を聞かんがために演奏会に通い続けたといっても過言ではありません。それを簡単に変えられては、やはりうれしくはありません。