WALKER’S 

歩く男の日日

再来年の計画

2014-10-30 | 日記


 来年だって歩けるかどうか分からないのに、再来年のことなどほとんどあてにならないと、ぼくも思うのですが、この計画を考えているだけで楽しい、お遍路の楽しみは3段階、計画を考えているとき、実際に歩いているとき、帰ってからふり返るとき。一番楽しいのはやっぱり歩く前の計画を考えているときです。
 「これからもずっと巡られるのですか?」と、ときわ旅館のご主人に訊かれたとき「来年は納経帳を持って全部歩きますが再来年以降はどうなるかまだわかりません」と答えました。正直、再来年以降歩くことに意味があるのだろうか、歩きたいと思うのだろうか、疑問を感じることもありました。その思いは讃岐の国に下りてきたときも変わりませんでした。でも最後の宿で一緒になった佐藤さんのお話を聞いて、そういう歩き方もあるのかとひざを打つ思いでした。佐藤さんは今年8巡目のベテランお遍路さんですが、いろんな宿に実際に泊まってみたくて距離を合わせるために電車を使うこともある、全歩きにこだわらないということでした。そして、ぼくの知らない遍路宿のことをたくさん教えてくれました。
 ぼくは歩く距離が長いので、多くのお遍路さんが泊まる有名な宿にも泊まれないということがいくつもあります。自分が二重丸をつけている宿にも泊まれないことが多く、内心忸怩たるものがあったのですが、電車バスに乗れば全部制覇できるのではないかと、5月からずっと再来年の計画を何度も書き直していました。電車バスの時刻や運賃も調べたりするので楽しみは倍増、選択肢もいっぱいで、写真の表も4~5回書き直しました。そして半年かけてようやく納得のいくものができました。全歩きでは泊まることのできない、おんやど松本屋、山茶花、なずな、まなべ旅館(宿毛)、民宿兵藤、たちばな旅館、桃李庵、ビジネスホテルつよし、松屋旅館(四国中央)、青空屋、善通寺宿坊、を見事組み込むことができました。歩き遍路宿びざん、大岐マリン、三好旅館、八丁坂、民宿岡田(雲辺寺手前)などは3年後にならざるを得ませんでした。
 歩く距離は968km、電車バスの距離は217km、1日平均38.7km、費用は全部食事付きで泊まるので全歩きとあまり変わりません。旅館名の下の数字は交通費です。25日のうち12日電車かバスに乗ることになります。竜串の見残し海岸、大洲の冨士山、内子の畑峠、金刀比羅宮、満濃池神野寺、なども歩く予定に入っています。