その昔、日本の絵描きはほとんど情報のない環境下で、異国の生き物を描いたり
する事があった。例えばライオンやバク、サイやらゾウなどがそれであり、
麒麟や鳳凰などと同列で描かれていたのではなかろうかと推察する。
想像下で、“分からない”状態で描いたそれらは、後の世に幻獣として
ほぼ伝説化し、ほとんど別の存在として扱われていると言っても良いであろう。
今の世の中では“分かっている”ということが非常に重要で、暗闇の中の灯明の
ようなものになっている節があるが、絵とかの世界においては必ずしもそうでは
ないと思うに至った。
分からない、知らない、という状況は、良くも悪くも混沌で何でもアリという
世界であり、大袈裟に言って魔の領域に属するものである。
いきおいそこからは、数多の怪物やクリーチャーが誕生していくわけであるが、
絵の世界においてそれはむしろ歓迎される事柄である。
喩えが若干アレであるが、下手に具体的な知識であったり前情報を備えずに
描かれたであろうエロ漫画の女性キャラは、有り体に言って怪物であることが
しばしばある。しかしそれはそれで需要が存在しており、往々にしてジャンル
として確立されていたり、つまりは認められている存在と言えるであろう。
同じ絵描きでも、分からない、知らないだと話にならない場合や場面も
多かろうが、描ける技術を持っていながら分かるものしか描かないというのも
少々勿体ない話である。
様々な物事や生き物、現象、存在に対し、自らの憶測や妄想に偏見や誤解、
時に変態性をトッピングしつつ想像力と表現力で(怪物や化け物を)描くことを
恐れず、もっと押し進めても良いのではなかろうかと思った次第である。
割と皆無意識でやっていることとは思うが、恐れることない、と言う話。
もちろん、笑えない、洒落にならないのはNGで、そこの所の匙加減は必須であるが。
する事があった。例えばライオンやバク、サイやらゾウなどがそれであり、
麒麟や鳳凰などと同列で描かれていたのではなかろうかと推察する。
想像下で、“分からない”状態で描いたそれらは、後の世に幻獣として
ほぼ伝説化し、ほとんど別の存在として扱われていると言っても良いであろう。
今の世の中では“分かっている”ということが非常に重要で、暗闇の中の灯明の
ようなものになっている節があるが、絵とかの世界においては必ずしもそうでは
ないと思うに至った。
分からない、知らない、という状況は、良くも悪くも混沌で何でもアリという
世界であり、大袈裟に言って魔の領域に属するものである。
いきおいそこからは、数多の怪物やクリーチャーが誕生していくわけであるが、
絵の世界においてそれはむしろ歓迎される事柄である。
喩えが若干アレであるが、下手に具体的な知識であったり前情報を備えずに
描かれたであろうエロ漫画の女性キャラは、有り体に言って怪物であることが
しばしばある。しかしそれはそれで需要が存在しており、往々にしてジャンル
として確立されていたり、つまりは認められている存在と言えるであろう。
同じ絵描きでも、分からない、知らないだと話にならない場合や場面も
多かろうが、描ける技術を持っていながら分かるものしか描かないというのも
少々勿体ない話である。
様々な物事や生き物、現象、存在に対し、自らの憶測や妄想に偏見や誤解、
時に変態性をトッピングしつつ想像力と表現力で(怪物や化け物を)描くことを
恐れず、もっと押し進めても良いのではなかろうかと思った次第である。
割と皆無意識でやっていることとは思うが、恐れることない、と言う話。
もちろん、笑えない、洒落にならないのはNGで、そこの所の匙加減は必須であるが。