冬の気配

随分前に壊れた風呂場の換気扇を交換したが、おそらくかなり新しめの型の
もので性能が高いためか、久し振りに換気扇が回る風呂場は思いの外寒かった。
風呂に入っている時だけ換気扇を切って、それ以外の時に回そうかとも思ったが、
湯気がこもるだけでもカビの可能性が高まる（掃除がめんどくさい）ので、
これも風情ということで換気扇の恩恵に与ることとする。

話は変わり、ハロウィンが終わった傍から近所ではクリスマスケーキとおせちの
予約が開始されて、いつもながらの切れ間の無い季節感と、間近に迫る冬の存在に
何とも言えない気持ちになる。

養命酒パワーで体の末端が相変わらず温かいので、今の所就寝時に寒さで歯の根を
鳴らすことはないが、布団もそろそろ冬仕様にすることを考えねばならぬ。
使う前に干すにしても、日差しの温かな今のうちにやっておいた方がよろしかろう。

昔からある

近所の駐車場で子供たちが遊んでいるのを見かけたが、その中で一輪車に乗っている
人も居て、こちらが子供の頃と変わっていないものだと感慨にふける。
もちろん新しめのキックボードやスケボー的なものも見られたので、時代的には進んでいる。
（キックボード的なものは保育園時代に乗った記憶があるが、最近のとはデザインが違う）
まあ、感覚的にはこちらが彼らと同じくらいの頃に竹馬を乗り回していた感覚に
近いのであろう。記憶ももはやおぼろげではあるが、確か父親が子供の頃にも乗っていたと
言っていた気がする。

話は変わり、休日だというのに謂れなき悪夢にうなされる。詳しい内容は既に忘れているが、
時間や人に追われるとか、体が思うように動かないとかそういう類のもので、もしかしたら
寝る前までスパイダーマン2をやっていたのが良くなかったのかも知れない。
とは言え、平日にやれば寝不足待ったなし、休日に思うさまプレイすれば夢にまで出るという、
これは紛れもなく名作。スパイダーマンシリーズは原作未読、映画は『スパイダーバース』と
比較的最近のスパイダーマンくらいしか観ていないという、にわかどころか無免許状態
なのであるが、シリーズを追ってきた往年のファンにはたまらないのであろうなという位、
既存作のキャラや設定が盛り込まれている感じで、アウェイであっても楽しさが伝わってくる
内容であった。とりあえずWikipediaで一夜漬け的にキャラの設定を把握したので、最低限は
多分楽しめるはず。

季節的に随分涼しくなり、散歩をしても目的地に着いた時に汗だくになっていることも
なくなって大変に捗る。夕方くらいに出発するのは変わらず、土曜であれば道すがら
良さそうな飲食店で飲んだり食べたりするのも乙なものではなかろうかと思い、
次あたりに試してみることとする。

外に出てくる

あれほど暑かった夏も、もはや忘れそうになるほどに随分と涼しくなったが、
冷静に考えてみるともうじき11月なので、むべなりと思いつつも時の流れの速さに
更に身の冷える心地の今日この頃。
だいたいこれくらいの時期になると、大通りを喧しく走る面々が現れたり冷蔵庫が
無駄にうるさくなったりで、来る冬に備えてか、どこもかしこもちょっと賑々しい。
修学旅行や遠足で列をなす学生や児童に、どこぞかのイベント帰りと思しき人々の波
であったり、駅周辺もここ最近何やら動きが活発になったようにも見える。

しかし幸いなことに、世間を騒がせるカメムシやら何やらの虫に関しては身の周りに
おいて大して現れていない。このまま冬を過ぎて春になっても出てこないで欲しい。
冷蔵庫の音と走っている連中も同様。

1+1は半分

味覚音痴の誹りを受けることを承知の上で、かねがねドライカレーと麻婆豆腐が
近しい食べ物だと思っていて、例えばカレーパンの要領で麻婆豆腐パンを作れば
美味しいのではなかろうかと考えたりもする。
そんな訳で折よく麻婆カレーなるものを出している店があるとのことで、食べに
行ったのであるが、結局のところ麻婆要素が勝っていて、かなり気にしないとカレーが
見つからないという、美味しくはあったが期待を上回りはしないという結果であった。

話は変わり、母校の学食では蕎麦とうどんを半玉ずつ一つのどんぶりに入れたメニューが
存在したが（今もあるのかは不明）、これも蕎麦とうどんをどうしても同時に食べたいと
いう需要など果たしてどれほどあるのだろうかと疑いたくなるもので、ついでに件の
学食でも麺類では上位に属する値段であったために、ある種の贅沢というか酔狂の域を
出ないものであった。

これらの事から、ある程度似通った属性のものを悪魔合体しても結局量的に増えるだけで
質的には平均化するだけという、ゲームキャラで例えるとHPが二体分になるが力とか素早さは
平均値になるというような、結局互いの良さを薄めて伸ばしてしまう行為であると言える。

この手の二つを混ぜて元よりも良くなる類の組み合わせは、互いが互いの要素を引き立てたり、
一方の持つ特性を阻害している要素を打ち消すものをもう一方が持っているとかが考えられ、
そしてそういった組み合わせは往々にしてぱっと見仲が悪そうなものが多い。
そんな訳で、探そうとするとなかなか見つからない。偶然を頼る方がもしかしたら早いかも
知れない。なればこそ見つけた時には無上の喜び。という訳で麻婆豆腐をこれ以上になく
引き立てる相方が今後見つかることを切に望む。

開拓

ここでも何度となく触れてきたと思うが、個人的にナスが苦手で、飲食店や
お弁当屋などで注文した料理の中にあのナス特有の青黒い塊が見受けられると
少々憂鬱な気持ちになったりする。
そんな状態なので、外食の際に注文したエビチリにナスと思しき物体が見えた
時にも、内心しまったと思った。
しかし、出来たてが良かったのか、季節が良かったのか、料理人の腕が良かったのか、
ともかくそこに入っていた揚げナスは、今まで持っていたナスへの苦手意識を
吹き飛ばすほどに美味しく、ここまで外食を続けてきた中で一番の収穫であった。

普段のスーパーの総菜やら冷食を選ぶ際には、基本的に自分の苦手とする食材が
全く含まれていないものにするのであるが、こういう完全に自分で制御できない
メニューが出る外食や他人の家でご馳走になる時には、予測不能かつ想像を超える
体験がしばしば潜んでおり、まさに醍醐味と言えよう。

正直個人的に味覚には自信がなく、味音痴と言って良いレベルの残念さであるため、
高級料理に良くある繊細で上品な仕事というものには気が付かず、『今まで食べて
きたものと明らかに違う』というような方向性でしか感動を覚えない傾向がある。
それでも、何十年も生きてきて凝り固まった認識がスカッと打ち砕かれるような
感覚は、大変に気持ちの良いものであった。
もしかしたら色々な店を食べ歩くのを趣味とする人たちは、そういう出会いの
ようなものを求めているのかも知れない、とちょっと思った。

群雄飽和

ここ最近でやたら近所にドラッグストアが増えたという話をしたような気がするが、
考えてみるとスーパーと営業時間も取り扱っている品も結構被っているので、
なおの事ここまで乱立する意味が分からないでいる。
ついでにドラッグストア毎で長じた所などの特色があったりとかも特になく、
強いて言えばプライベートブランドを持っているマツキヨが一歩抜きん出ている
位で、あとは品揃えも値段分布も殆ど大差ない印象。

いくらドラッグストアが潰れにくい類の店であるのだとしても、自転車があれば余裕で
はしごできるくらいの範囲内にかくも乱立しては、数年も経たず共倒れするのは
目に見えている。しかも、大体同じくらいの規模の店が既に建っている比較的近所に
更に建てられていたりする（しかも品揃えにも言うほどの差がない）から、本当に
良く分からない。その元からあった店も、駅前のドラッグストアやマツキヨに取られて
大して客が入っていない状態だったのに、一体何を見越しているのだろうか。

ともかく、店毎の個性のようなものを濃すぎるくらいに出していかないことには、
中型のスーパーにすら勝てないので、ここからどのように色がついていくのかに期待。
とは言え、個人的にドラッグストアで買うものはかなり限られた物ばかりなので、
正直気が付かない可能性もある。とりあえずお酒や冷食、カップ麺のバリエーションが
豊富であれば、それだけでもある程度有り難い。

実行あるのみ

今夜はここでと決めた外食屋が悉く臨時休業だったり、営業時間外という悲しみ。
もちろん事前にgoogleで調べているのであるが、いかに世界の急所を握ったgoogleと
言えど、所詮ネットの現実はリアルの現実には到底及ぶべくもないということを知る。
いくら情報上で"答え"を知っていても、事実と経験の前には張子の虎に等しいのである。
ゆえに飲食店のレビューも頭から信用はしない。

そして健康診断も無事に終わったので、これでしばらくは不健康な生活を送れるという
ことで、外食も大変に捗る。たださすがに平日から居酒屋に行くようなことはしない。
養命酒を飲むようになって、誤差レベルではあるだろうがアルコール摂取量が上がったので、
それで十分と言えなくもない。なお、養命酒はこの度二本目に突入した。

養命酒はお酒にしては珍しく（?）一本1リットルで、一回の用量が20mlなので、大体
50日程度続けたことになる。結果として、気力とか元気的なものは何とも言い難いが、
ハッキリ体感できた効き目としては手足の指先が常に温かくなったという点。
これからさらに冷えていく季節に伴って、この効果がこのまま維持されるのかが気になる
所ではある。もし今くらいの末端のポカポカ感が真冬でも維持されたのであれば、
暖房代がかなり節約できそうだと思えるレベル。養命酒のお値段はドラッグストアにも
よるが大体税込み2200円くらいなので、結構お得といえるのかも知れない。

個人的に車どころか自転車すら持っていない無免許人間なので、酒という存在が
生活上相性が良いという点も見逃せない。とは言え、さすがに職場で飲るつもりはないが。

どこを省くか

外食している時に、そこのアルバイトの人が他の店員と雑談をしているのを
ぼんやり聞いていたのであるが、話の主題に対して余計な情報が多過ぎるといった
印象で、話す相手が目上の人で丁寧に伝えていたということを差し引いても、
会話や意思伝達に慣れていないのか、と感じずにはいられないものであった。

話し手は大体高校生くらいと思われ、そのくらいの若手はとかく効率やら能率を
重視している手合いが多いという先入観があったので、件のたどたどしい雑談は
そんな先入観を否定し、安心感のようなものを覚える程であった。
思い返せば、高校生くらいの時分では、会話の要点の芯をブレさせることなく、
無駄な情報は省き、感想や事実を盛らず簡潔に、出来れば多少の機知を含めて、
話題として発展し得るように裾野を広げつつ進行する…などといったスキルは
到底持ち合わせていなかった。

しかし今回の件で、伝えることが苦手、もしくは技術的に拙い場合、往々にして
『みなまで話す』のだということに気付く。単純に話をしていて楽しくなって
こうなるのだろうなとも思うが、一応表現する側の立場にいる身としては、
どのような形式であれ、いかに伝えるかという点について気を使っていかねば
ならないと思った。

信ずれど恃まず

飲食店で流れていた音楽が高校生くらいの頃に聞いたもので、今やこれが
『懐メロ（多分死語）』と呼ばれるのだろうな、という感覚と、あれから既に
数十年の時を経ていることに慄然とする。
昨今流行りの歌詞やらメロディーが尖りまくりの楽曲だったり、きつめのアニソン
が流れてくるのに比べれば感覚的にはマシな部類であるが、せっかくの外食を
まともに味わえた心地がしなかったので、時にはイヤホンなどで耳を封じておくことも
求められるのかも知れないと少し思った。とは言え、飲食店の色々な人の雑談や
飛び交うメニュー等々の入り混じった、何とも混沌とした環境音は外食特有の味とも
言えるので、なるべくならば塞いでしまうことは避けたい。

これに限らず、生活の至る所に令和である今現在を疑うような、一瞬過去に戻って
しまったのではなかろうかと思わせるようなものが、不意に訪れる。
過去から未来への過程で、皆同じように老い枯れていく訳ではないということでも
あるが、何年、という数字は如何ともし難く事実をその身に付きつける。
いっそ数えることなどやめてしまいたいと思うが、それがないと社会を自身を
結び付けておくことも叶わない。つまりは割り切るのが最善か。

食欲

虫が湧いて以来、冷凍庫に保管していた米をようやく使い切る。
元（ガオロードのお菓子）を断ってから、新規の虫はほぼ見られなくなったので、
これで冷凍庫のスペースに余裕が出来そうである。まあ、今後冷食は控えめに
する上にアイスも買わなくなるだろうから、大した影響は無さそうであるが。

そして健康診断も近いのに、思い付きで外食を増やす試み。と言うかいつもの
スーパーのお惣菜や弁当にさすがに飽きてきたというのが大きい。
さりとて自炊する気力も技術もないと来れば、近所に数多あるもののまるで開拓
出来ていなかった飲食店を試そうという流れもやむなし。
思えば随分久し振りの外食で、往時は大体800円くらいだったのが1000円を
越えるのが当たり前で、今更ながらに物価高が叫ばれる現状を実感する。

あまり意識していなかったけど、調べてみると家の近辺にも随分いっぱい飲食店が
あるものだと思う。かなり長くこの辺りには住んでいるが、実際に行ったことのある
店の何と少ない事よ。